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(短編集)
植物図鑑
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植物図鑑の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全259件 241~259 13/13ページ
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「ああ、おもしろかった!」読み終わって、こんな単純明快な 喜びがある本はいい。 話の行方が見えてもかまわない。 さらさらさら〜っと読んで、どきりとしたり、ほろりときたり。 恋する喜び、食べる喜びに溢れた話だ。 「拾った」青年イツキがまた、ありえないくらい、いい男子で。 野草の性質、生息のしかた、活用方法、食しかたなど、 ……有川さんらしく今回もたくさん勉強し、取材したのだろうなあと 思わせる充実ぶり。 「狩り」と称して野草を取りに出かけるイツキとさやかの甘い接近も、 後半のさやかの苦悩を際立たせるには、どうしても必要な描写なのだ。 ささやかな日常ではあっても、手をかけ時間をかけて育んだ、 きめ濃やかな「生活」の手触りが、 かえって目新しいような物語だったな。 なじみのあるものもないものもあったけれど、登場した植物は、 ていねいに描かれていた。 それはまるで「どんな人にも持ち味があり、それを最大限に引き出すよう つきあえばいいんだよ」といわれているようにも感じられた。 イツキのいう「料る」ということば、わたしの田舎では、普通に使う。 おばあちゃん世代は、フキノトウ、ツクシ、ワラビ、ヨモギ、 ユキノシタなどをよく料理していた。 そんなこともつらつらと思い出させてくれた物語。 ラストにほろりとさせられ、カーテンコールの2作にぎゅっと心を掴まれ、 素朴で勢いのある恋の話を堪能した。 | ||||
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ライトノベル出身で、すっかりベストセラー作家に仲間入りしたこの方。 新作は定評のあるラブストーリーです。 行き倒れていた男の子を拾って同居生活をすることからはじまる恋。 好きになりつつも同居契約をした相手だから言えないもどかしさとか 気持ちが通じても、名前しかしらない彼の過去を詮索できない怖さとか なんというか、とってもベタ。 いえ、悪い意味ではなく、こーこなくっちゃ!を確実に守ってくれる安心の展開。 最近には珍しいくらいのド直球の素直な恋物語なのです。 有川浩さんのラブストーリーが人気があるのって 多分、昔の少女漫画みたいなお約束的な愛情表現がちゃんとあって 読んでると、もうもうすごく恥ずかしくなってくるんだけど 指の隙間から見ずにはいられない!という感覚なのではないかと思うのです。 どろどろだったり、複雑だったりの恋愛小説も多いけど みんな実はすなおーな感情の表現を欲しているのだなあ。 このお話の一番の読みどころは、週末ごとのデート。 アウトドア…というか、野草摘みです。 タイトルの植物図鑑にふさわしく、植物に詳しい彼の道案内で草を摘み それを料理して、一緒に食べる。 旬の野草を楽しみつつ季節を越える二人のデートは真似したくなります。 ぜひともこの本とあわせて、野草図鑑を買っていただきたい。 ちょっと暑さに疲れてるときに、よい読書になりました。 アイス代わりにご賞味あれ! | ||||
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高2の娘の好きな作家で勧められて読みました。 さわやかに心地よく読めましたね。 恋愛ものだけどどろどろせずさらさらと進んで行く心地よさ、 主人公と私は年齢は離れているけど感情移入しやすくて、 穏やかな気持ちで読めました。 阪急電車も読みましたが、作者独特の世界があっていい感じです。 癒し系作家というカンジですね。 | ||||
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しっかりした世界観のあるお話で、読んでいて安心出来る。最後もいつもの有川さん節でマッタリほんわか。最高です。 | ||||
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恋愛小説は普段読まないのですがこれは読めました。なんてみずみずしい文章なのでしょう。 読んでると、木からもぎっとた林檎を歯をたててそのままガブリ そんな感じがします。 取りあえず凄い面白いです。 ああ、私も恋がしたい。 | ||||
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胸キュンの恋愛小説でありながら、道ばたに生えている植物を使った料理レシピ本でもあり、 カラー写真入りの植物図鑑でもあり。一冊で3役こなすエラ〜イ本であります。 「図書館戦争」シリーズは自衛隊 + 恋愛というミスマッチの融合が逆に新鮮で、 はちゃめちゃで派手な設定と展開が良かったけど、今回はのんびりゆったりと育っていく穏やかな恋の物語。 ある日、道ばたで拾った男(イツキ)をしばらく家に置いてあげることにしたOL(さやか)。 イツキは家事万能なスーパーハウスキーパーで、植物にもやけに詳しい。 どこにでも生えている雑草も実は食べられて、しかも美味しい。 日常の何気ない景色の中にこんな喜びがあったとは! どんどんイツキの色に染まって、植物の知識を増やしていくさやかの可愛さといったらもうっ(*^_^*) ささやかなごはんもきちんと「いただきます」を言って大好きな人と食べれば格段においしい。 こんな喜びを与えてくれた男を好きにならないはずはありません。 さやかの恥じらいや喜び、そして悲しみ・・・。 私も二人と一緒に休日の散歩に行ってるようで、いつしか私はさやかになっていました。 実ははじめの数ページで二人の間に別れがくることを読者は知ってしまいます。 どんなに幸せな時間を過ごしていても、二人にいつか別れが訪れる・・・。 それを知っているから、切ない気持ちで読んでしまう。 二人が幸福であればあるほど涙がこぼれてきました。 悲しくて泣いて、不安で泣いて、嬉しくって泣いて・・・読んでる間、ずっと泣きっぱなしだったなぁ(/_;) 有川さんらしくベタ甘なんだけど・・・おだやかで切ない。 恋の喜びだけでなく、自然の素晴らしさも感じられ、日常の喜びを感じながらジワジワくる。 好きな恋愛小説がまた一つ増えました。 | ||||
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タイトルと表紙に惹かれて有川浩さんの本を初めて読んだ。 名前から男性と思っていたが、その文脈から女性と知れる。 ハードカバーなのに、内容はライトノベル。 しかし、本に詰まった主人公二人の野草に彩られた日常生活は、読んでいて心地良い。 恋愛小説としてはいささか先が読める内容ではあるが、その分落ち着いて読める。 主人公のさやか同様、都会育ちで植物には疎い私も、イツキの穏やかな口調で語られる野草の話を興味深く聞いてしまった。 道草を見に、ふらりと散歩に出かけてみるのも悪くない。 自分の身近にある小さな自然を思い浮かべながら、穏やかな気持ちになれる一冊。 ただ、フキノトウを天ぷらにするとアクが飛んで食べやすいので好んで食べる私は、そんなにまで苦いか?と思ってしまった。 作者はあの苦みに弱いのだろうか。 | ||||
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いろいろな形の恋愛小説がありますが、 著者のラブコメの王道ともいう物語展開は、好きな人にはたまらないに違いない。まさに鉄板です。 出会いからしてまずすごい。 女性一人の帰り道。自宅マンションの前に行き倒れた男性を、子犬のように拾うところから始まる。安心感のある男性にすっかりと引き込まれる主人公。 何気ない日常に、ちょっとしたアクセント。 読み始めたら止まりません。 | ||||
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草食系男子の話ではございません(笑)冬に拾った男イツキは、そのままスルッとサヤカの日常に溶け込みます。植物に詳しくて家事もでき、雑草を使った料理が得意なイツキ。レンアイ面では、むしろ肉食系男子です(笑)有川さんの作品の中ではトキメキ度は低めな感があり、お料理場面がたくさん。でもゆったりした日常が、晴れた日に散歩するように心地よいです。…こんな男の子なら拾いたい(笑)最後がアッサリな感があり、星4です。 | ||||
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職業柄、植物に興味を持ち始めていた、というのもありましたが、この本を手に取ったキッカケは可愛らしいカバーイラスト。内容は、私が普段読まない恋愛物。「飽きずに読めるかな?」という心配はすぐになくなりました。 読み始めて、すぐにその世界観に引き込まれました。主人公の『さやか』が同年代ということもあってか、彼女が『イツキ』の言動に一喜一憂する姿が目に浮かび、自分の事のようにワクワクしたり、不安になって寂しくなったり、愛しく感じたり。 好きな人と休日に散歩をして、その日の戦利品で仲良く料理。自分以外の「いただきます」と「ごちそうさま」が聞こえる食卓。「おいしい」を分け合える幸せ。お金をかけなくても、日常のささやかなことが幸せなんだと気付きます。 読めばきっと、「道草狩り」に出かけたくなりますよ? | ||||
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これほど胸を締めつけられるような切なく甘い恋愛小説はそうそうないと思います。 ひょんなことから出会った(拾った)2人がお互いを大切に思う健気さとそれを野草と共に美味しく料る作者の手腕に脱帽です。 これはホントにお勧めです! | ||||
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野草料理プラス恋愛模様、といった内容です。 田舎育ちには、聞き慣れた植物がたくさん出てきます。 料理方法もさくっと書かれているので、その季節になったら、摘んで試してみたいです。 この本を読んでから、通勤中や散歩中に目に止まった草を、「食べられるかな?」とつい考えてしまいそうになります。 「雑草という名の草はない」という言葉が出てきますが、「名もなき草が…」という詩に、「名のない草はない」と文句をつけた高知県出身の博士がいたのを思い出しました。昭和天皇と話されたことがあるそうとも聞くし。 私は、植物と料理が強く印象に残ってしまったので、もう少し恋愛模様が多くても良かったかも?と思いました。 | ||||
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内容については既に他の方が書いてくださっているように、有川さんらしい恋愛小説。携帯小説サイトで連載されていた物語らしく1話、1話が短く、でもしっかりと読ませてくれます。 作中にでてくるイツキの調理シーン、そして料理の描写が本当に美味しそうです。お腹が空いている時に読むと感想の「恋愛したい」に「こういう料理が食べたい」が加算されます。 表紙をめくってのきき紙には本物の植物図鑑のように植物の写真と名前が載っており、作中に出てくる植物の名前が分からなくてイメージがわかないということはありません。しかも巻末には“イツキ特製レシピ”が付いています。文章で味わい、視覚で味わい、そして興味のある方は本当に舌でこの物語の世界を味わうことが出来る一冊。 | ||||
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酔って帰ったマンションの入口に行き倒れているイケメンが愛嬌良く 「咬みません。躾のできたよい子です。」と五七五で笑わせてつつ 一人暮らしの女子の部屋に転がり込むところから話が始まります。 しかもこのイケメン、文字通り草食系で、女子に手を出さないどころか 草花を使った料理までこなしてくれます。さらにキュンとくる甘い言葉を かけたり、ポンと頭をたたいたり。女性なら一家に一台欲しい!? その後は、「図書館戦争」シリーズで名を馳せた有川さんらしく、ベタ甘で 糖分多めの話が並びつつ、重たいテーマもきちんと扱っていますね。 今回の一人暮らしのさやかちゃんのトラウマのように。 働きマンの女性の皆様、こちらで恋愛成分を補給してはいかがでしょうか。 | ||||
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表紙を開くと、作中に出てくる植物のカラー写真。巻末には、作中に出てくる料理のレシピ。 各章毎に、章題に合わせた植物の写真もあしらってあり、植物図鑑らしさも漂っている。 でも、もちろん、ただの植物図鑑じゃない。 有川さんだからハッピーエンドを信じていてもよかったはずなのに寸暇を惜しんで読みたくなったのは、そこが物語の力だと思う。 お待ちかねの長編の恋愛小説に、我が身を重ねてみたり、我が身を忘れてみたり、もだもだ、もだもだ。 躾のよいワンコ。噛まない、お行儀のよい、同居人。こんな素敵な落ちモノ、拾いもの注意と友人にどれだけ注意されたとしても拾わねば。 親密になる過程から空白の一年まで、主人公のさやかの気持ちに寄り添って、誰かを愛しく思うその気持ちを存分に味わった。 読み終えて、ぐったりと快い疲労感に浸っている。これを癒すためには、もう一回、最初から読んで……無限ループに突入しそうだ。 | ||||
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作者の描く世界は、普段あるような生活の描写の中に、スパイスの様に虚構がまぶしてある。だから、現実を逸脱しない範囲でありながら、創作として楽しめる作品になるのだと思う。今回は、普段歩いている道の道端にも生えている"雑草"という現実的な風景に、道端に落ちている男の子を拾うという虚構が織り込まれている。 遠くへ出かけるのだけが行楽なのではないということで、歩きで自転車で野草を摘みに行くのがさやかとイツキのデートみたいなもの。週末に二人して出かけては様々な野草を収穫し、二人で料理する。そういう日々の出来事を通じて、さやかの日常がイツキの日常に取り込まれていく。 ありえないような設定がほとんどなく、現実的な描写、例えば野山めぐりをする時にトイレの心配が出てくるところとかがボクの好みです。 | ||||
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有川浩先生はまぢ素晴らしい(*'∀`*)? 作品みんなすきだけど これはそれを上回った?!! ―野に花を咲かせるように この恋を育てよう― 有川浩が贈る特濃ベタ甘?ラブストーリー? ほのぼのあまあま? 胸きゅん間違いなし!! | ||||
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落ち物系女の子バージョンということで、かなり糖度高めです。 表紙イラストも可愛らしいし、少女漫画を読んでいるような感覚で読めました。 道草の紹介や料理も、うまく主役2人の恋に絡んでいて、ほのぼのしてて楽しめました。読み終わって無性に恋したくなった…女の子だって胃袋がっちり掴まれたら弱いんです(笑) | ||||
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私は基本的にハッピーエンドの恋愛小説は苦手です。予定調和や毒のなさで、「こんなに世の中うまくいくわけないだろう」と悪態をついてしまう。 ただ、なぜかこの作家の「予定調和」は許せてしまう。いえ、正直に言いましょう。好物といってもいい。要するにそれを期待して読み、期待どおりになって満足する。 なんでなんだろう。完全なる予定調和。完全なる序破急。展開も結論もミエミエなのに、それでも読んでトキメイてしまうのは。「こんなにうまくいくわけないだろう」ではなく、「こんな風に恋してみたい」と思わせるのは。 予定調和的でかつ夢みたいな恋を「現実にはありえない」「小説の筋としてありきたり」と切り捨てるのは、恋を完全に現実的な人間関係として考える、一種のリアリストなのだと思います。それはそれでほんとうなんだけど、そうではなく、恋は、ふわふわしてて、この世界で唯一といっていいほど、自分の世界を変えてくれるような夢みたいなものでもあるのだと、そしてそういう「現実にはありえない」「筋書きとしてありきたり」だけど夢みたいな恋に憧れている自分がいるということを、率直に感じ認められる人が、素直に読むのがもっともいい出会い方なんだろうなと思う。 じゃあ、そこらの少女漫画や少女小説よんどけばいいんじゃないって言われるかもしれないんですけど、それじゃあだめなんですよ。大人の女はそれだけでは夢に浸れない。だから卒業したんです。そういうのから。 たぶん、この本を読んでいて、夢みたいな恋にどっぷり憧れて浸れるのは、恋の現実(現実の恋ではない)から軸足が遠のいていないから。たとえば主人公二人がコトに及ぶ時に必要なものがなくていったん中断するという描写があるのですが、こういうところがやけにリアル。ふつうやっとこさ思いが通じあったんだからそこら辺はあいまいにして流されるのに(実際男性が書くとここら辺は飛ばされたり実に男性側に都合よく女性の方が許してしまったりする)、実際では、恋の現実では、こういうことって絶対ある。夢のような恋のようでいて、実はすごくリアルな恋なんですよね。こういうディティールが、この小説を少女のよむ少女小説ではなく、大人が読むための小説に押し上げているんだと思う。 今はいい加減いい大人になって、あんなこともこんなことも経験してしまって、恋の難しさも面倒くささも知ってしまっていても、少女マンガの恋に憧れ、少女マンガのヒーローに恋していた時代が私にもあった。その時代は私のなかの一部としてのこっていて、やっぱりどこかでこんな恋に憧れている。 恋の現実を知ってしまってもなお、恋への憧れも大事にしたい大人の女の子が読むための小説なのかもしれないと思います。 | ||||
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