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失踪家族
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失踪家族の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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ある日突然、14歳のシンシアだけを残して両親と兄、一家全員が姿を消した。それから25年、シンシアはわたしと結婚しつつましくも平和な家庭を築いていた。しかし、心の傷が癒されることはなく、彼女はいまも真実を求め続けている。そんななか、あるテレビ番組に出演したことを機に不可解な出来事が起こりはじめ、関係者が次々と殺される。はたして25年前の失踪事件と関係があるのか?シンシアとの関係が危ぶまれるなか、わたしは家族を守るべく立ち上がったが、そこに浮かびあがってきたのはシンシアの人生を翻弄してきた驚愕の事実だった…。 | ||||
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ここでの評価が高めなのにちょっとびっくり。 まず、割と長いこの小説の3分の1は削ってもいいような気がする。 テレビ局(霊能者関係含む)関連の部分はまったくいらないでしょう。帽子のエピソードも正直意味不明。警察に調べてもらうこともしないし。 他の方が評価されてる部分も、私には作者によるミスリード狙いまくりな展開にしか思えず少々イライラさせられた。 そして、とにかくこの小説での警察が無能すぎて、実際の警察関係者が読んだらあきれ果てちゃうんじゃ・・・とか思ってしまった。 以下ネタバレ 諸悪の根源は父親であまりに無責任。 作中、シンシアの夫に指摘されているけど、自分可愛さにすべてなぁなぁでやり過ごしてきた結果にしか見えないのだが、何よりその展開が割と早めに見えてしまうので犯人も想像し易く、後半への期待がかなり減。 そもそも家族の失踪直後、ちょっと警察がまともに動けばすぐ解決してたような事件だったわけで。 シンシアの母親と兄が失踪直前に生活圏にあるドラッグストアにいっているのに、そしてそのあたりにはかなりひどい血だまりがあったはずなのに、それも見つけられない警察。 加害・被害いずれの側であれ、どうみても事件性がある失踪(少なくとも未成年の子供を放置していなくなっているのに)を真剣に調べた気配が一切ない。 一介の私立探偵が数日調べただけで気が付いてるのに、警察が父親の勤め先すら確認してないなんてどう考えてもありえないし、本名も勤め先も何も分からない人間の失踪なら、普通は事件絡みとして捜査すると思うんだけど。 終盤、犯人の都合に合わせたかのようなシンシアの家出。ご丁寧に娘もつれて・・・。 B級テイストの映画でももうちょっと上手くもってく気がする。 そしてラスト。正直、ここではもう色々とお腹いっぱいで「ふーん」で終わったのでした。 | ||||
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ストーリーのあらましは多くの方が書いているので省きます。中盤ストーリーまでは多小の疑問があったにせよ。長い時間家族が行方不明で何故今になって急に真実を探る気になったのか?主人公の心の中心の揺れの理由がはっきりしないとか・・・だましだましページをめくっていったが、おおかたストーリーの内容がもしかしてありがちな話しだったりして?を気が付いてしまうかもしれない。後半もっとひねって終らせると思ったが、あっさりしていてやっぱりねー。で終った。アメリカ出身、カナダの作家らしい極単純ストーリードラマのよう。がっかりが大きかった期待してた分。 | ||||
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ミステリアスな導入部で、すっかりこの世界に没入してしまいました。 途中には主人公すら疑わせるような巧妙な筋運び いつ形勢逆転してもおかしくない緊張感に息ができなくなるクライマックスシーン そして伏線!! とにかく読んで!といいたくなる一冊です。 最後に、、、実はこの文章、読んで2ヶ月ほど経ってから書いてます。 それでも情景が次々浮かんでくるんですよ。 この作品の力を示す、よい証明だと思いませんか? | ||||
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この手の特異な話は、色々想像しながら読み進めるのですが、どの程度「突飛」なことが、展開的に許されるのか、がどうしても頭の中で引っかかります。 たとえば、序盤にSFのような展開になれば、失踪の正体がどうとでもなるし、ホラーであっても同等です。 しかし、この話は、ストーリーが進んでも、日常の範囲を超えないので、おやっ、と思いながらページをめくり続けました。 主人公がすでに中年になっている、という設定が、読み進めやすかったです。少女のままだったら、かなり苦痛な展開になっていたのではないかと思います。 ページ数もそこそこあるし、初心者向きでは無いと思いますが、普段から洋物を読み慣れている人なら、間違いなく楽しめる一冊です。 | ||||
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まだ新たな事件が起きない前半は、どうしても飽きが来てしまいそうなものですが、家族がいなくなって、一人だけ取り残された女性が大人になるとどうなるか、とても丁寧に、リアリティを持って描かれていて、引き込まれていきました。すごい作家が現れたものだとひたすら感心。登場人物たちも魅力があって、どういう謎解きになるのだろうと予想しながらも、にんまりしてしまう会話などもあって、後半への期待もふくらみました。 後半、謎が解けて行き始めてからは、うーん、悪くはないんですけどね、でも、ありがちというか。なんかアメリカの大衆向け小説でよくあるパターン、みたいなものにはまってしまったような。リアリティは一気になくなってしまったかな。最後まで止まることなく読めましたが、正直、残り100ページぐらいは終わらせるためだけに読むような感じになったかも。 | ||||
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他の家族が殺されたのなら、 何故自分だけが残されたのか。 生きているとしたら、何故連絡をくれないのか。 その理由を知りたいと25年間 ずっとシンシアは思い続けてきました。 そのため周囲の反対を押し切り、 事件を扱ってくれるテレビ番組に出演します。 シンシアの周囲で不可思議なことが起こり始めます。 不思議な電話、兄に似た人、父の帽子、叔母のテスの死。 失踪した家族のことにシンシアがのめり込み始めると、 夫 アーチャーとの仲も微妙になってきます。 次はどうなるのかと、 興味を持って読み進んでいけます。 面白かったです。 | ||||
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アメリカ生まれで、カナダ在住の著者が2007年に発表した本作品は、著者の初の日本語訳となった作品です。 1983年5月のある日、14歳のシンシアは門限を破って友人と酒を飲み、父親に家へ連れ戻される。 翌朝眼を覚ましてみると、家は静まり返っており、両親と兄は忽然と姿を消していたのだった。失踪した家族は発見されないまま時が過ぎ…。 本編はそれから25年後。 シンシアは夫と娘と三人で同じ町に暮らしていた。 物語は夫・テリーの視点で描かれる。 失踪事件がテレビで取り上げられた直後から、彼女の身辺で不可解なことが頻発し始めたのだ。 やがて、殺人事件が発生し…。 この作品は、25年にわたり、生死不明の家族の安否を気遣い続けるヒロイン、シンシアの苦悩が事件を通して綴られていきます。 サブテーマは、家族愛と家族を襲う悲劇、と言ったところでしょうか。 さて、ミステリとしての感想ですが、中途のサスペンス感の盛り上がりは申し分ないのですが、事件の全体像には少々疑問がありました。 なぜ25年も経って事件が動き始めたのか? そのことに明確な説明がないような気がします。 このような大きな時を経て事件が急展開する作品では、非常に重要な点だと私は考えています。 なぜなら犯人側としては、25年も経過している以上、何もしなければ、迷宮入りしたに違いないからです。 動きださなければならない、大きな転機があったという設定が必要ではないでしょうか。 ヒロインの両親と兄の失踪の裏で一体何が起きていたのか? その真相については、捻りが加えられており、面白味は感じられるのですが、25年経過後に事件が動き始めたことを含め、犯人側の心理が今一つ不明であることが残念です。 | ||||
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娘を一人のこして、 両親と兄が突然行方不明に、、、。 父の社会保障番号や、仕事、、の件から、 わりと最初のほうで、大筋がよめました。 こうきましたか、、という感じでした。 副筋も、どこかで見た感じ。 有り得ない初動捜査のミスとか、 ご都合主義のあらもめだちます。 感情もよく書き込んでいるし、 話もよくかけているのだけど、 目新しさはないですね。 | ||||
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ある日突然家族が失踪してしまい主人公だけが残され、25年の歳月が経過する。 あまりに理不尽で絶望的な状況を描いたミステリーだけに、いったいどんな結末に至るのだろうとわくわくしながら読みました。主人公シンシアの心理や人物像も丁寧に描かれていて、彼女の夫(本書の語り手)の揺れる心情にも感情移入することができました。 ただ…後半になって事件の真相に迫るにつれて、ある古典的名作との類似性が頭にちらつきました。 ここからはネタばれの要素があるので、読んでいない人は飛ばしてください。 本書のプロットの本質が、ロス・マクドナルドの古典的傑作「○○け」と類似していると思ったのは私だけでしょうか?? 横暴で専制的な猛妻に虐げられていた男が、別の女性を愛するようになり、二重の結婚生活を送るようになる。やがて夫の二重生活に気付いた猛妻は、夫が愛する女性(本編は妻と息子)を殺してしまう。しかし、意志薄弱な夫は自分の偽りを世間に隠すために彼女の犯罪を庇い続け、新たな悲劇が生まれる…。 こんなことを考えてしまったので、私は本書を心から楽しむことができませんでした。 なにしろ、「○○け」の悪女が莫大な財産を餌に夫を縛りつける醜悪さに比べると、本書の犯人がひどく所帯じみて、安っぽく感じられてしまって…。 とてもよい作品だと思いますが、ミステリー小説に何よりも重要視なのはプロットの独創性だと思うので、残念ながら星3つにしました。 | ||||
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失踪物ミステリーでは、「ラスト・チャイルド」も読みましたけれど、本作「失踪家族」の方が面白かった。ネタバレになるので多くは語れませんが、失踪に絡め引っかけ、現在と過去、事件の驚くべき真相と結末にかけて、物語が二転三転し、ラストまで読者を飽きさせません。主な登場人物もさほど多くなく、逆に整理され、読みやすい感じです。翻訳物は苦手な読者にも、面白く、十分味わってもらえる一作に仕上がっていると思う。作品自体のレベルが当然高いのであるけれど、そこには優秀な翻訳者がいて初めてのこと。翻訳ミステリーの最高の一冊です。 | ||||
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3分の2くらいまではすごく面白いです。 真相にちかづきはじめたあたりから、 「・・・うそでしょ?!」 っておまぬけな見落とし(というか捜査の手抜きというかなんというか・・・)があったり、 「ありえない・・・」 と激しくシラケてしまったのが残念でした。 事件の発端となった人物(ある意味被害者でもあるのは確かなのですが)にも同情の余地はなく、 「とんでもなく、人騒がせな話!!」 と腹立たしいかぎり。 オチのつけ方は潔いっちゃ〜潔いですが、最後の最後に著者の「泣かせよう」という意図が濃厚に感じられてしまい、結果として私の読後のひとことは 「なんだかなぁ〜」 でした。 せっかくのスリリングなテーマなのに、終盤の雑なところが非常に惜しいと感じました。 | ||||
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失踪ミステリーをテーマにした作品にハマってまして、ネットで検索かけて知った作品でした。 これまで日本人作家による作品ばかりを読んできたので、 外国人作家の作品はどうなのか?正直一抹の不安もありましたが。 これが読んでみたら不安がふっ飛ぶどころか、 すっかり物語の世界に入り込んでしまいました。 常に自分が場面場面にいるかのような感覚で主人公の男性にも自然に感情移入出来た。 とにかく素晴らしい作品に出会えてよかったです。 新作があったらぜひまた翻訳して頂きたいです。 | ||||
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日本初紹介となる、アメリカ生まれで現在はカナダ・トロント近郊在住のリンウッド・バークレイの’07年発表のサスペンス。本書は、カナダ推理作家協会の最優秀ミステリーに贈られるアーサー・エリス賞と、’97年に創設されたアメリカのミステリー専門季刊誌≪デッドリー・プレジャー≫が主催するバリー賞にノミネートされた。イギリスでヒットし、世界30カ国以上で翻訳された。 アメリカ東海岸コネティカット州で、高校教師である夫の‘わたし’テリーと8才の娘グレースと暮らす、ごく普通の主婦シンシア。しかし彼女にはショッキングな過去があった。14才の時、5月のある朝、両親とふたつ年上の兄が忽然と姿を消したのだ。あれから25年、あるテレビ番組に出演したのをきっかけに、シンシアの周りで不可解な出来事が起こり始める。そして殺人事件まで・・・。一家の過去を探り、自らの家族を守るべく、‘わたし’は立ち上がる。 物語は中盤を過ぎても過去の秘密は闇の中。‘わたし’は何も誰も信じられなくなる。警察も、探偵も、愛する妻シンシアさえも。やがて小さな手がかりから、シンシアの昔のボーイフレンドでギャングのヴィンスと共に真相に迫るのだが、そこに浮かび上がったのは妻の人生を翻弄してきた驚愕の真相だった。 ページを捲るのがもどかしいくらい、畳み掛ける謎とサスペンスの連続。やがて明かされる、失われた家族の姿とその悲劇。そして終末にいたって驚きの“どんでん返し”。 本書は、ショッキングで誰もが興味を惹くテーマ、秀逸なプロット、意表をつく事実とさらにその先の真相。どれをとっても星5つの評価に値する傑作である。 | ||||
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最後まで予想がつかなくて、怪しい人がたくさんいるし、被害者から警察まで誰一人信じられないような疑心暗鬼になる展開で、終わりまでハラハラしながら面白く読めました! なんせ怪しい人がたくさん登場して、でも一つも無駄な要素がないと感じるくらい良いスパイスになっていて、未消化で終わることもなく、かなり良質なミステリーでした!! ミステリーの感想はどんでん返しがあるかなしか書くだけでネタばれになってしまうので難しいのですが、イギリスで60万部のヒットも納得なくらい、面白く読めました。 個人的には今まで読んだミステリーものの中でも、ベスト10に入るくらい良かったです! | ||||
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今年の家族失踪物としては、「ラスト・チャイルド」が有りかなり面白いと思ったが、 本書はそれを上回る面白本だと感ぜられた。ラスト・チャイルドの書評に<家族の喪失と再生の物語> とあったが、そっくりそのまま本書に当てはまる。 とにかく、中盤すぎまで何故家族が失踪したのか、誰が家族を監視しているのかとのサスペンスがどんどん盛り上がり、 そこに家族に取り残された主人公シンシアの事件の自作自演疑惑まで沸き起こり、終盤からはプロットに予想が着くようになっても 本当に予想どおりか否か、早く知りたいと気持ちが焦り、どんどんページをめくらされてしまった! 最後の最後には、全く関係ない事件とおもわれた事柄に関する「どんでん返し」まで用意され、 560ページ一気読みでした。料金分損はしません。 | ||||
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