ビューティ・キラー2 犠牲
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上院議員のスキャンダルにまつわる新聞記者をも巻き込む殺人事件、そこに加えてグレッチェンが脱獄して殺しを 重ねる。畳み掛けるようにテンポも快調。これは前作を遥かに上回る快作、残りのページ数からして 本当に本書をこのまま終決させられるのか、とすごい期待(と共に大きな危惧)を抱いたのも200ページまで。 最後は、やっぱりね、まとめ切れなかったか、という感じ。 後半は、どうやってグレッチェンを生き残らせて、次回作につなげるか ばかりに腐心して、話は尻すぼみ。犯人も、やっぱりアンタか、と言う終わり方。手下もオバサンに 殴り倒される一人だけでは、ほんと、雑な扱いです。なんでこんな 回りくどい方法とるのか、過去の事件を自白させる為(その為に、今の殺人には目を瞑る?)とは言え、 アーチーて、頭悪いんじゃないか、と苦笑いしてしまう展開。 [羊たちの沈黙]の男女逆バージョンを狙い、そこにオリジナリティを出す為に、アーチーとグレッチェンの奇妙な関係を構築しようと しているようだが、いまのままでは、”ウザイ”だけ。 キングが2008年のベストブックに入れた、との記述あるが、それは、<自分ならもっと旨く書ける>という 意味ではないのか?と疑ってしまう。 次回作の粗筋が<訳者あとがき>にあるが、読みたくない。 それと、誤植が散在しているのが気にかかる。 | ||||
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前作よりも、パワーアップ!して、グダグダしたシーンが多い。 それに引き換え、スーザンは大活躍。 ジャーナリストってなんだろうね? 人の過去やプライバシーを暴くのか、事件や事実を世間に知らしめるのか。 スーザンが前作より引っ張ってきた、事件が解決する。 思わぬところで繋がっていて、一瞬、誰?と思ったけれど。 政治家や権力者からの圧力で、事実が捻じ曲げられたり、報道されなかったりする。 ここ最近の日本でも、なぜかテレビでは一切報道されない事実がたくさんある。 さて、相変わらず、ストックホルム症候群から抜け出せない、アーチー。 アナタは不幸になりますよ!! 彼の家族や周りがかわいそう過ぎる。 常識で考えたら、絶対にとらない行動をとる。 自身がグレッチェンに捕まったあの家に行き、カウンセリングを受ける。 再起したいのか、よく分からない。 それこそがストックホルム症候群? …そろそろ食傷気味…飽きた。 事件は一応、解決するのだけど、まだまだ続くそうだ。 グレッチェンが逃亡し(だっけ?)、崇拝されていくのだそうで。 最後に訳者さんのあとがきにあるけれど、動画サイトに作者本人が人形を使って、 アーチーとグレッチェンを演じているのは…面白かったです。 | ||||
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『獲物』につづく<ビューティ・キラー>シリーズの第2弾。 前作“放課後の絞殺魔”事件から半年が経ち、ポートランド市警の刑事アーチーは、新たな女性死体遺棄事件に取り組む。一方、『オレゴン・ヘラルド』新聞の記者スーザンは以前から追っていた上院議員のスキャンダル事件に没頭していたが、当の議員が彼女の先輩記者と一緒に自動車事故で死亡してしまう。やがて、アーチーの捜査する事件とスーザンの議員のネタには関連があるらしいと分かる。 ここまでは、前作から比べて通俗色が抜けた本格サスペンスの趣だったが、“ビューティ・キラー”ことグレッチェンは、アーチーを放ってはおかなかった。彼女は刑務所内で暴行を受け、そのため他の刑務所へ移る護送途中、同乗の保安官代理ふたりを殺して逃走する。彼女はアーチーに接触を図り、彼は自らの命をかけてグレッチェンと凄絶な闘いをすることになるのだ。 物語の後半は、アーチーとグレッチェンの、またしても悪夢のようなやりとりが繰り返される。そしてそこからは、戦慄とか壮絶を通り越して、甘美ささえ感じられる。美貌の連続殺人鬼と、彼女を追い続ける刑事、ふたりの間には、常人には理解しがたい常識を超えた独特の絆が結ばれてしまっていたのだ。 冒頭の事件は、物語の最後にあっけなく解決を見るのだが、アーチーとグレッチェンの関には続編への期待と余韻を残して終わる。 ともあれ、個性ある脇役たちを配しながらも、短い章立てとたたみかけるようなスリリングな展開でテンポよく進む本書は、主役ふたりの、これでもかと言わんばかりの“非常識な関係”をテーマとした通俗サスペンスである。 | ||||
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美しく妖しいアブノーマルなオーラを放つ恐怖の女殺人鬼「ビューティ・キラー」シリーズ待望の第2弾です。ポートランド市警刑事アーチーは獄中の残虐な連続大量殺人犯グレッチェンとの面会を断って、新たに森林公園で見つかった女性死体遺棄事件の捜査についていた。一方、新聞記者スーザンはレイプ疑惑を追っていたキャッスル上院議員が意外にも先輩記者パーカーと共に自動車事故で死んだとの知らせに疑惑を抱き独自に調査を開始する。やがて、オレゴン州立刑務所からグレッチェンが襲われたと急報が届きアーチーと相棒のヘンリー刑事が急遽駆けつけ、そこから恐るべき戦慄の物語が開幕するのだった。著者は危険を感じたヘンリーに刑務所の移送を決意させ、それがグレッチェンの移送車からの脱走につながり、続いてアーチーの愛する2人の子供の殺害予告により小学校をパニックに陥れる目まぐるしいノンストップ・サスペンスの展開で読者の頁を繰る手を休ませません。冷静に考えれば、凶悪な殺人犯であると解っているのに刑務所の職員達がこんなに容易く彼女に手玉に取られるのは物凄く不自然なのですが、そこの部分には深く触れず軽く流されています。そして最大の見せ場はアーチーがわざとグレッチェンに囚われの身となり倒錯した激情に身を任せ快楽のセックスを貪りながら逆転の駆け引きを心に秘めるシーン、肝不全で生命の危機が迫るアーチーとグレッチェンの潜む山荘に山火事まで起こし、スーザンとヘンリーが必死で救助に向う迫真の対決シーンでしょう。著者は残り頁が僅かとなり不明の謎はどうなるのかと心配させますが、最後一気に予想外の解決で締め括り面目を保ちます。本書を読むと著者はグレッチェンを無敵の怪物化し、感動のシリアス路線を捨て悲しみにも無感覚の狂騒的なコミカル路線に移行している様に思えます。私としてはやや複雑な気持ちですが、娯楽小説と割り切り続巻に期待したいと思います。 | ||||
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