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捜査線上のアリア
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【この小説が収録されている参考書籍】
捜査線上のアリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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トリックの中には、昭和の時代を実感させるもの(フィルムカメラ)もあるが、楽しく読めた。 結末は予想を遥かに超えるもので、ハマってしまった。 方言(熊本弁)の再現が、見事。微妙なニュアンスは違和感があるとしても…。 | ||||
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文学中毒が高じて小説を書き始めた津村は、勤め先の銀行を退職し、妻のヒモとなって、職業作家への転身を目指した。だが、そんなには甘くない。作品を、出版社に持ち込んでは、突き返された。作家気取りで、ホテルに部屋を確保して、小説を書いていた。その日も、ホテルの部屋で原稿を書いていたが、深夜にもかかわらず、隣室のラジオの音が煩かった。騒音を注意しに行くと、部屋で一人の女性が殺害されていた。直ぐに警察が来て、殺人事件と断定された。そして、その容疑者として、津村が疑われてしまったのである。鍵が掛かっていなかった、と言っても信用されない。また、女性の部屋へ入って行く津村の姿を見たという証人まで現れてしまった。そもそも、第一発見者なのだから当然なのだが、容疑者として、津村の名前がニュースで報じられた。すると、今まで、津村の作品を歯牙にも掛けなかった出版社が、殺到して、津村の作品を欲しがった。殺人の容疑者作家として、津村の名前が世間に広まり、悪趣味的ではあったが、津村の作品を読者が読みたがったのである。殺人の容疑を掛けられ、津村の作品が話題になったのは、まことに皮肉なことであった。だがそれを、良いことにして、津村は、殺人事件の容疑者にされた事を題材にして小説を書くことにしたのである。すると、津村の推理と創作による、その作品は、文学賞の新人賞にノミネートされ、見事に、新人文学賞を受賞してしまったのだ。この殺人事件の背景には、貴金属時価二千億円窃盗グループによる関与があった。盗品の分配方法をめぐる仲間割れの結果の殺人事件だったのである。これで、無事に、本作も読了かと思ったら、あとがきで森村氏による悪戯な趣向が凝らされていた。なんと、この小説は、津村が書いた作品だと言うのである。そして、森村氏は、津村の作品(と、言っても森村氏書いたものだが)の中には齟齬があると言うのである。アリバイやトリックに整合性が無いと論破して、出版社の編集員のような事を言っている。どこまでが森村氏の作品で、どこが津村の作品なのか、本当に分からなくさせられてしまった作品でした。 | ||||
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文学中毒が高じて小説を書き始めた津村は、勤め先の銀行を退職し、妻のヒモとなって、職業作家への転身を目指した。だが、そんなには甘くない。作品を、出版社に持ち込んでは、突き返された。作家気取りで、ホテルに部屋を確保して、小説を書いていた。その日も、ホテルの部屋で原稿を書いていたが、深夜にもかかわらず、隣室のラジオの音が煩かった。騒音を注意しに行くと、部屋で一人の女性が殺害されていた。直ぐに警察が来て、殺人事件と断定された。そして、その容疑者として、津村が疑われてしまったのである。鍵が掛かっていなかった、と言っても信用されない。また、女性の部屋へ入って行く津村の姿を見たという証人まで現れてしまった。そもそも、第一発見者なのだから当然なのだが、容疑者として、津村の名前がニュースで報じられた。すると、今まで、津村の作品を歯牙にも掛けなかった出版社が、殺到して、津村の作品を欲しがった。殺人の容疑者作家として、津村の名前が世間に広まり、悪趣味的ではあったが、津村の作品を読者が読みたがったのである。殺人の容疑を掛けられ、津村の作品が話題になったのは、まことに皮肉なことであった。だがそれを、良いことにして、津村は、殺人事件の容疑者にされた事を題材にして小説を書くことにしたのである。すると、津村の推理と創作による、その作品は、文学賞の新人賞にノミネートされ、見事に、新人文学賞を受賞してしまったのだ。この殺人事件の背景には、貴金属時価二千億円窃盗グループによる関与があった。盗品の分配方法をめぐる仲間割れの結果の殺人事件だったのである。これで、無事に、本作も読了かと思ったら、あとがきで森村氏による悪戯な趣向が凝らされていた。なんと、この小説は、津村が書いた作品だと言うのである。そして、森村氏は、津村の作品(と、言っても森村氏書いたものだが)の中には齟齬があると言うのである。アリバイやトリックに整合性が無いと論破して、出版社の編集員のような事を言っている。どこまでが森村氏の作品で、どこが津村の作品なのか、本当に分からなくさせられてしまった作品でした。 | ||||
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文学中毒が高じて小説を書き始めた津村は、勤め先の銀行を退職し、妻のヒモとなって、職業作家への転身を目指した。だが、そんなには甘くない。作品を、出版社に持ち込んでは、突き返された。作家気取りで、ホテルに部屋を確保して、小説を書いていた。その日も、ホテルの部屋で原稿を書いていたが、深夜にもかかわらず、隣室のラジオの音が煩かった。騒音を注意しに行くと、部屋で一人の女性が殺害されていた。直ぐに警察が来て、殺人事件と断定された。そして、その容疑者として、津村が疑われてしまったのである。鍵が掛かっていなかった、と言っても信用されない。また、女性の部屋へ入って行く津村の姿を見たという証人まで現れてしまった。そもそも、第一発見者なのだから当然なのだが、容疑者として、津村の名前がニュースで報じられた。すると、今まで、津村の作品を歯牙にも掛けなかった出版社が、殺到して、津村の作品を欲しがった。殺人の容疑者作家として、津村の名前が世間に広まり、悪趣味的ではあったが、津村の作品を読者が読みたがったのである。殺人の容疑を掛けられ、津村の作品が話題になったのは、まことに皮肉なことであった。だがそれを、良いことにして、津村は、殺人事件の容疑者にされた事を題材にして小説を書くことにしたのである。すると、津村の推理と創作による、その作品は、文学賞の新人賞にノミネートされ、見事に、新人文学賞を受賞してしまったのだ。この殺人事件の背景には、貴金属時価二千億円窃盗グループによる関与があった。盗品の分配方法をめぐる仲間割れの結果の殺人事件だったのである。これで、無事に、本作も読了かと思ったら、あとがきで森村氏による悪戯な趣向が凝らされていた。なんと、この小説は、津村が書いた作品だと言うのである。そして、森村氏は、津村の作品(と、言っても森村氏書いたものだが)の中には齟齬があると言うのである。アリバイやトリックに整合性が無いと論破して、出版社の編集員のような事を言っている。どこまでが森村氏の作品で、どこが津村の作品なのか、本当に分からなくさせられてしまった作品でした。 | ||||
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銀行員が退職して小説家として新人賞受賞。 マスコミに取り上げられ、売れる前から天狗になってしまった主人公に待ち受けていた現実は、必ず作品を掲載するとはいっていないこと。 次々作品を作るもなかなかOKが出ず、東京のホテルで宿泊中に、偶然にも隣室で人の死体を発見してしまう。 運悪く、容疑者として取り上げられ、なんとか無実を証明した。 この時の作品を、捜査線上のアリアとして発表すると、殺人事件の容疑者の作品として瞬く間に有名に。 その後、刑事が必死になって事件を追うために、主人公の事がおいてけぼり状態になるので読むのをやめようかと思ったけど、最後の最後にまさかのおいてけぼり状態ではないことに気づきました。 以下、ネタばれ。 小説内で刑事が犯人を追い詰め自供させる。これで、一件落着である。 しかし、刑事にはまだ納得のいかないことがある。 それは、主人公が発表した捜査線上のアリアを刑事が読んで思ったことである。 つまりどういうことかいうと、森村誠一の捜査線上のアリアという作品の途中から、主人公が発表した捜査線上のアリアの内容をになっている。 それを、読者は読んでいるのである。 刑事が追い詰めて自供して終われば、ただの小説。 しかし、この作品は小説で小説の内容を掲載しているのである。 しかも、最後に主人公は捕まります。 | ||||
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森村氏が80年代初頭に発表した長編ミステリー作品。 新人作家による文壇での悲喜こもごもと同時進行する殺人事件の容疑者の旅先での鉄壁のアリバイを崩す捜査が描かれている。 著者お得意のアリバイ崩しものだが、こちらとはさほど関係ないまま文壇の恨みつらみが書き連ねてあり、主人公と事件があまり関連性がなく、無理やり内容を引き延ばした感じで今回は読んでいてイマイチかな・・・・と思っていと、最後のエピローグでそういう趣向だったのか!と読んでいる時の違和感が全て腑に落ちるという大仕掛け落ちが待っている。 小森健太郎とか折原一とかがよくやるような展開だが、社会派シリアスのイメージがある森村氏がこんな趣向のも書いていたのかと驚くこと請け合いである。 | ||||
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昭和56年頃に発表された作品です。 いろいろな仕掛けがあって、それなりに楽しめますが、 どちらかというと、総花的なような気もします。 もっと掘り下げて、「あっ」とか「なるほど」とか 言わせてほしいように思いました。 何箇所かで文学論、文壇論のようなものも出て来ますが、 推理小説の読者の中にそのようなものを期待している人が どれだけいるか疑問に思いました。 | ||||
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思っていたよりもキレイな商品ですごく満足です。 また機会があれば是非利用させていただきたいです。 | ||||
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本書は推理小説である。ところが、売れる大衆文学の条件などが、かなり詳細に述べられている。それによると、本当に良い作品が売れるとは限らない。話題性またはインパクトだ。津村は殺人の容疑をかけられた事をバネに、自ら潔白を証明する小説を書いて、それがヒットする。話題性の勝利だ。一方の犯人と目される人物の、アリバイ崩しも面白い。警察は写真の矛盾を見破る。 ところが、予期しない事が用意されていた。犯人と目される人物は、証拠を突きつけられ、すべて自供する。誰もが、この時点で事件捜査の終結だと思ってしまう。ところが「エピローグ」の部分を読むと、目を疑いたくなる様な事が書かれていた。本書には抜群のインパクトがある。 本書は作家を目指す方には是非読んでいただきたい。 また、我々読者が、書籍を購入する時に 参考にな内容が、満載されている。 | ||||
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