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(短編集)

最後の息子



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【この小説が収録されている参考書籍】
最後の息子
最後の息子 (文春文庫)

最後の息子の評価: 4.04/5点 レビュー 53件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.04pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(2pt)

うーん、歯ごたえが・・

固定された生活が地道に積み上がる。大きな変革はない。
大きく日常から逸脱する気もない登場人物たち。
思わせぶりなコンポーネントが転がされる割には
中途半端にしか拾い上げられないので、すかっとした爽快感はない。

古い言い方をするならデカダンな中性小説。
ビネツ状態のような日常のタレ流しが、妙にこじゃれた、
小難しいレトリックと言い回しで遊ばれる感じ。

川上未映子や斎藤美奈子の文章が、きれっきれのシゲキに満ちた灼熱のステーキなら、
この小説はぐたぐた煮詰められた、味付けのないおじやでは・・
というのが、あたしの正直な感想。
最後の息子Amazon書評・レビュー:最後の息子より
4163185704
No.2:
(2pt)

なんだかな~

文章は読みやすい。描写力もあると思う。
『パークライフ』でも思ったけど、1つの世界を主人公の目で追体験させるのが上手い作家。
けど、読後にいつも「だから何?」て感想になってしまう。テーマらしきものをポンと意味ありげに提示して、そのうち何か起こるのかな、この主題が後で大きく展開するのかな、と思わせておいて、放り投げたまま終わり、て感じ。
ページをめくるのがもどかしくなるような、そういう小説の楽しみ方が好きな人にはお勧めしない。
作者の「これが伝えたい、書きたい!」て気持ちが希薄な気がする。私の読み込みが足りないか、波長が合わないだけかもしれないが。「破片」は良かったと思う。長崎弁のリズムのせいかもしれないけど。
最後の息子Amazon書評・レビュー:最後の息子より
4163185704
No.1:
(2pt)

著者と波長が合えば楽しめるかも

収録されている3つの短篇共に、現実の話として存在することだろう。ただ、いずれも私とは離れた世界の出来事だったからなのかも知れないが、著者が本当に言いたいと考えていたであろうことを理解できたとは思えなかった。物語はたんたんとしており、文体も読みやすいが、小山をいくつも乗り越えていくものの大きな山や谷は出てこない。ある程度先が読める展開、しかし全く予測できないラスト。著者の訴えたいことがストレートに表現されていれば、共感しやすいのかもしれないが、著者独特の終わらせ方に欲求不満を感じた。自分ではこれが主題であり、これを感じて欲しかったのだろうと想像するが、誰もがそれを同じように主題だと感じるかどうかはわからない。読み終わった後に、誰かと語り合い、確認したくなってしまった。吉田氏の作品は初めて読んだが、まだ私には読みこなせなかった。
最後の息子Amazon書評・レビュー:最後の息子より
4163185704

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