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鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様
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鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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大正時代を舞台に、主人公が遭遇する不思議な出来事が描かれる連作短編集(5話収録)だ。 主人公は画家志望の若者、槇島功次郎。画家になることを父親から反対された彼は、家を飛び出し一人暮らしを始める。そして穂村江雪華(ほむらえせっか)という不思議な雰囲気を持った、同じく画家志望の青年と出会う。そして雪華と出会ったあと、主人公は様々な怪奇現象に遭遇することになる。 怪奇現象の内容は、この世に未練を残して亡くなったものの霊魂がこの世に残るというものであるが、第三話の「畸談みれいじゃ」から、「みれいじゃ」が現れ更に面白くなる。「みれいじゃ」とは「未練者」がなまった言葉のようであるが、死んでも死にきれぬ強い執着を持つ者が、死後それに変化して、一見生きているようにふるまう、という存在だ。ただし、自分が死んだことを他人に知られると土に戻ってしまう。 3話から5話までは「みれいじゃ」が登場するが、3話と5話はこの世に未練を残した人間の心が哀しくてせつなく描かれ、いい作品だと思った。 本作の終わりは中途半端で、穂村江雪華を始めとする不思議な登場人物たちのバックグラウンドもまだ明かされていない部分が多いので、この後もシリーズとして続けていただきたいものだ。 | ||||
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