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鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様
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鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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大正時代が目に浮かぶ描写の素晴らしさにどんどん引き込まれました。怖いというより人の心の中にある切なさ、やりきれなさ、思いやりなどに日本人らしさを感じ、朱川さんの作品の中で大好きなものの一つとなりました。 | ||||
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時は大正3年。跡を継がせようとする実業家の父親と争って家を飛び出した画家志望の主人公、風波こと槙島功次郎は無骨で実直な体育会系の柔道青年。そんな彼がふとしたことから雪華という美貌の画家と出会います。この世のものではない者が見えるらしい雪華にひかれて、風波は同じ下宿にころがりこみますが、それからは彼にも異様なものが見えるようになり、不思議な日々が始まります。 「墓場の傘」、「鏡の偽乙女」、「畸談みれいじゃ」、「壺中の稲妻」、「夜の夢こそまこと」の5編が収められています。 谷中の墓地を漂う未練を残した死霊を成仏させたり、下宿の前の住人の霊と相対したり、いとこが昔から連綿と転生し生き続けてきた悪霊のようなものに取りつかれてしまい、彼を救うために奔走したり・・。この転生する者「未練者=みれいじゃ」は、消滅する時は土くれに戻ってしまうところなど、どこか吸血鬼にも似ていて、妙な魅力があります。これから先の話にも登場しそうな気配です。 雰囲気的には最初の短編集「都市伝説セピア」に近く、ダーク・ホラーの大正浪漫版といった感じです。舞台が浅草、上野あたりというのも風情があります。朱川氏独特のノスタルジックな雰囲気も満載で気に入りました。 あとがきまで読めば、実在した人物や出来事が巧みに織り込まれているのに気がつきます。とても凝った連作集です。 2015年にすでに続編「黒のコスモス少女団」が発表されていますね。続けて読んでいきたいです。 | ||||
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大正時代が好きで初めてミステリー小説を読みました、これはとても面白いです!物語にどんどん入り込めるので、すぐに読み終えれました! | ||||
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生まれてない時代を目でみているような感覚になりました。いい時代だなあとつくづく思え道端に咲く名も知れない花が風に揺れる絵すら想像できました。死にたいしてすんなりと受けいれられる気になったなります。亡くなった息子も ほがらかに彼の地で 下駄を鳴らして歩いている書生のように | ||||
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面白かったです。朱川さんは期待を裏切らない。感情移入しにくいミステリアスな設定ですが主人公やそれらをとりまく人間の個性もうまく描かれています。 | ||||
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筆者の作品に漂う生々しさやエロティシズムが、大正という時代と見事に合致した短編集。 キャラクターたちが少々癖が強いので、ただの謎解きと思って読むと面食らうが、 読み進めるほどに作者の描く独特の世界に引きずりこまれます。 | ||||
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大正時代という短い時代の設定で、以前の東京の街並みが描かれていて(多分こんなだったろうと思うしかないのだけれど)昭和初期も彷彿とさせていて、何となく「京極堂」を思わせる話の進め方がとてもいい! 「巷説百物語」ふうなところもあって、あっという間に読んでしまいました。 朱川氏の本は結末が、悲しいというか、闇に置き去りにされるような内容のシリーズと、明るく希望の持てるシリーズとがあるようですが、こちらは後者のように思えます。 私自身は、後者のほうのシリーズのほうが元気をもらえてるような気がして、好きです。 | ||||
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雪華と云うオカルトハンター(?)とワトスン役の語り手が活躍(?)する大正時代を舞台にした連作ダークファンタジー。探偵役(?)が奇矯な人物であるのは常識的だが、語り手が無骨で大雑把な大男と云うのが面白い。まあ大雑把だからこそ、このポジションに居られるのだろう。 第一話は二人の出会いが描かれ、表題作である第二話はシリーズの流れからすると、雪華のオカルトハンターとしての小手調べと云った作品。三話以降はレギュラー陣が増え、「みれいじゃ」と呼ばれる存在に関わって行く事になる。三話から、作者は長いシリーズとして本作を見据える様になったのではないだろうか。雪華の正体も「みれいじゃ」の秘密もこの本では明かされず、続巻はいつ頃になるのだろうか。楽しみだ | ||||
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この時代独特のの雰囲気と「みれいじゃ」の存在の不可思議さが絶妙にマッチして ゾクゾクするほど好きな世界観でした。 ページを進めるほどに面白くなってきます。 三郎が出てくるあたりから引きこまれ、新撰組が絡んできたときは「そうきたか!」、と。 完全なるフィクションでありながら、実際に起きた出来事もうまく絡めてあるから興味も深まります。 雪華は何者なのか、風波の密かな思いはどうなるのか、 お欣にだけ見える大きな石とは・・・まだまだ知りたいことがたくさん! 朱川さん、続編がないとは言わせませんよー。 | ||||
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昭和を描いた作品の多い朱川さんですが、 今回の舞台は大正時代でした。 短い時代ですし、 「浪漫」という言葉くらいしか大正にイメージがないので、 ”本当にこんな不思議なことばかり起こっていたのかも”と感じさせる、 ワクワク・ドキドキのお話が5つ詰まった一冊です。 いつものことですが、登場人物が個性的でわかりやすく、 一日で読み終えてしまいました。 主要人物の雪華にはまだまだ謎があるし、 きっとこの先も続いていくシリーズなのだと思います。 続編が楽しみです。 | ||||
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