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島はぼくらと
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島はぼくらとの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 1~20 1/4ページ
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| 良い | ||||
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| やっぱり舞台が島なので、序盤はそこに住む登場人物の紹介や島のルールや島民独自の感覚の説明にあてられて、物語がちゃんと展開しはじめるのは一章の終盤からです。そこからはスルスルと読み進められ、島という共同体の中でも色んな人がいて、良く見える人にも褒められない部分はあったり、逆もまたしかり。そんな島に流れる時間を4人の高校生の視点から描いた作品。本当に島民は島民で、自分は彼らからすると本土の人間と呼ばれるんだと思うとなんか新鮮でした。序盤の幻の脚本はあれで終わったのかなと疑問を残し、終盤きっちり回収するのはさすがですね。 | ||||
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| 読んでいる途中から、なんだか島の空気が肌にまとわりつくような気がしてきて、最後のページを閉じたときには、静かな「おかえり」が胸に残っていました。 登場人物たちの未来がはっきりとは描かれていないのに、不思議と満たされた気持ちになる。朱里が帰ってきたとき、衣花がぽつりと「おかえりなさい」と言う場面がとても好きです。ずっと「いってらっしゃい」と送り出すばかりだった彼女が、ようやく言えたその一言に、島の時間がやさしく動いた気がしました。 物語の中で大きな事件が起きるわけではないけれど、誰かの選択や、ちょっとした言葉のすれ違いが、じんわりと心に響いてくる。読んでいるうちに、自分の中の“帰る場所”についても考えたくなりました。 静かだけど、ちゃんと届く。そんな一冊でした。 | ||||
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| 冴島に住む高校生4人を中心に ちょっとした事件が起きながら 島の生態も描かれていて 単なる青春小説とも味わいが異なる。 (解説の指摘も参考になる。) 地方にはどこにでも なんらかのしがらみはあるだろうが それに縛られて 諦めて人生を終えるのではなく 彼らなりに新しい生き方を 開拓していくような前向きさが 作品の大団円では表現されていると思う。 だから読後感も爽やかなのだろう。 物語冒頭で、4人のうち 誰が主人公だろうと考えた。 最初はアカリかなと思いながら 読み進めていたのだが 途中から、むしろキヌカこそ ヒロインなのではないかと感じ始めた。 彼女は同級生の3人に助けられて それまで読者にも想像できなかった 新しい生き方を見つけていく。 これから未来を開拓していこうとする 若者の姿が瑞々しく描かれている。 | ||||
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| 島暮らしの少年少女の青春とそれを取り巻く人達のリアルな物語。 「傲慢と善良」「青空と逃げる」にも登場するヨシノも活躍します。 | ||||
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| 本作は、関西の離島に暮らす男女高校生4人組の成長をえがく青春小説ですが、島で様々な事情を抱えて暮らす住民たちの群像劇にもなっています。 辻村作品の青春小説といえば「イジメ」が扱われるイメージが強いのですが、本作にはそういった重苦しい場面は登場しません。また、一部謎解き部分があるものの、ミステリ要素はかなり希薄です。 辻村作品は読む順番が推奨されていたりしますし、本作にも「スロウハイツの神様」の登場人物が出てくるものの、スパイス程度(?)の役割なので同作を読まずとも本作単独で十分に楽しめます。 NHKの連続テレビ小説になりそうなハートウォーミング・ストーリーで、辻村ファン以外にも幅広い人にお勧めできる作品です。 | ||||
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| 素敵なお話でした。島の中のコミュニティでどう生きていくか、その人間模様が主に4人の少年少女の目線で描かれています。 | ||||
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| 人間関係や感情の動きを感じる物語が好きな人にオススメしたいです。日常的な出来事が中心のストーリーですが、その中で生まれるみんなの思いや複雑な人間関係、人と人のつながりを感じられるお話です。登場人物達と同じく地域の結束が強い田舎出身の私ですが、共感する部分もあれば、ハラハラどきどきするような場面もたくさんありました。とても面白くて、読みやすかったです。 | ||||
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| うまーく話がまとまってる。本当に辻村さんはすごいです。最初つまんねーって思ったけど、終盤に向かうにつれどんどん面白くなった! | ||||
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| 今までの作品の作風とは全く異なる作品です。瀬戸内海の冴島という高校生4人の青春物語です。こういう作人も書くんだという作品です。私は読み始めていっきに読みました。従来の作品と作風は違いますがぜひ読んでください。 | ||||
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| 辻村深月の『名前探しの放課後』までの作品が好きで、近年また若い人をメインに描いていると知り読んでみました。 結論から言うと、もう若い頃のように「10代の理解者」と呼べるほどの青春小説は書けないのかな、という感じでした。 10代4人を中心に描かれていますが、圧倒的にママ贔屓なエピソードが多く、昔の作品のように若者たちを描く熱量がないなと。 4人の関係についての描写も中途半端で、昔ならもっとしっかり書いてくれてただろうに、と残念になりました。 学校や友情、恋人、夢…どの視点でもあっさりしていて物足りなかったです。 恋愛パートは特に肩透かし。 若者4人を中心に、その周りの大人を描きたかった作品なのかな。 | ||||
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| 10年ぶりに読んでみて、他の辻村作品も読んでみてさまざまに新たに気付かされる部分もあり、 もともと好きな作品だったけども、更に好きになりました。 離島の人間関係の濃さ、その良さ、ドロドロ うまくあらわされている。 | ||||
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| 「傲慢と善良」、「青空と逃げる」に出てくる谷川ヨシノが出てくるというだけで読んだ本だけど、すごくよかった。むしろ、3冊の中ではこの本が一番くわしくコミュニティーデザイナー谷川ヨシノの仕事を描写している。後半に出てくる赤羽環という脚本家は「スロウハイツの神様」に出てくるらしい。こうして次から次へと読ませるのはひどい(ほめてる) エピローグにはびっくりしながらも感動したけど、4人のメインキャラクターのうち2人しか出てこなかったので、そこはちょっと残念。特に新はあんな伏線を張ったまま回収されないのは読者の想像に任せるということなんだろうか。 | ||||
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| 表紙に茶色の汚れがついててがっかり | ||||
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| 辻村深月を勧められて選んでいる時に、五十嵐大介の表紙に惹かれ読んだ作品です。 結論から言うと、五十嵐氏のイラストと登場人物のキャラクターがピッタリと合っていて、また辻村氏の筆による瀬戸内の島や海、そこに暮らす人々の瑞々しい描写が相まって、映像作品を観ているような感覚になり、スルスルと読めます。 主人公である4人の高校生、そして島の人たち、特に女性たちの底力を見せつけられた時、なんとも晴れがましい気分になりました! 青春の独特の爽やかさともどかしさ。40代の自分には懐かしく、渦中にある娘は自らと重ねて読み、幅広い世代に愛される作品だと確信しています。 | ||||
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| 島での生活へのイメージがわきました. もちろん,数ある島での生活の1つですが. 心情や人間関係がしっかり描かれていました. | ||||
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| 最初の方は話が掴めなかったけど段々と内容も濃くなってきて所々泣けそうなポイントがあり堪えるのに大変でした。友情や恋愛、島だからこその人間関係に翻弄される4人ですがとても面白かったです! | ||||
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| 「水底フェスタ」で取り上げたような過疎地域である、瀬戸内の冴島が舞台だ。しかし閉塞感のあった「水底フェスタ」とは全く異なった開放感がある。やはり、周囲を山に囲まれているのと、海とでは現実でも大きな違いかでるのであろう。辻村深月お得意の高校生作品、相変わらず、繊細な若者心理を見事に表現していく。本土と島を結ぶフェリーは、彼らの現在と、不確定な、でも無意識に何かを期待させる未来を繋げる象徴のようにも描かれている。村長、網元、Iターンの新参者などを含めた島民間の人間関係がかなりリアルだ。また、とくに伏線とサプライズは相変わらず見事。予想をしてなかった人物の登場には、嬉しくて思わず声をあげてしまった。福島が出て来た時に、感の良い読者は気が付いていたのかも。全く、にくい展開だ。ラストも多くの辻村ファンが好む爽やかなものであった。しかもかなりの含みを持たせて。彼らが後の作品に登場してくることは間違いないであろう。今からすごく楽しみだ。 | ||||
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| 青春やミステリーよりも、島とその外との交わりに重点を置いた、コミュニティならではの物語を描いた作品でした。 後半、スロウハイツのあの人が登場します! | ||||
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| 瀬戸内海の島に暮らす4人の高校生の「成長小説」。 主人公は高校2年生の4人組だけれど、彼らは青春小説の定番である「何かに打ち込む」ことをしていない(フェリーで本土の高校に通う彼らは部活にほぼ参加できない)し、そもそも高校での彼らの様子は全然描写されない。舞台はもっぱら島。ほのかな恋愛模様はあるけれど、それはほんの脇筋。だから、「青春小説」と呼ぶのは躊躇する。 彼らは、島の様々なオトナ―家族・親戚であったり、地域のおじさん・おばさんだったり、Iターンをしてきた新住民や村の振興のために呼ばれたコミュニティデザイナーであったり―との交流を通じて、オトナの世界を知っていく/オトナになっていく。特に、オトナの世界は、必ずしも善悪・正邪でスッキリとは割り切れないものなのだということを分かっていくあたりがいい。しかもそれが、いくつもの「謎」が解決されたり、登場人物の過去が解き明かされていくという形で描かれるのがミステリ作家らしい。もちろんご都合主義的な部分もあるけれど。ぼんくらな青年が思わず正体を明かすシーンなど感動的だった。 | ||||
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