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(短編集)
攪乱者
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攪乱者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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なにかが もどかしい。 政府の転覆を狙っているテロ組織にもかかわらず、 社会不安を 引き起こすことが 主目的のような。 それで、政府が 転覆するわけないだろう というようなたぐいのミッションが。 暴力的なことは想定していない テロ組織。 自衛隊を敵としない。警察は敵だと言う。なんだろう。その平和ボケ。 チチュウカイミバエのはいった レモンを スーパーにおく。 梶井基次郎の世界を 踏襲したが、その存在感は薄れている。 しかし、それで 貿易摩擦までいくのだろうか? プラスチックを砂場に混ぜて アライグマをおく。 それで、ダイオキシンは発生するのだろうか? 新聞紙をまるめて そのまま 電車においてくる。 アイガモ農法において アイガモを鳥インフルエンザをして、挫折させる。 毒草で、簡単に 毒風船をつくる。それを自衛隊の衛生隊員に見せる。 それで、何かが起こるというのだろうか? 仮定、想定によって、社会不安を起こそうとする。なぜかが ゆるい組織なのだ。 目的を明かさない組織だから、よけい おかしな謎解きが始まる。 不倫を装って 沖縄旅行へ。それで仲良くなって、 細胞のボスを復讐しちゃうって、ありえない。 政府を転覆させるビジョンってあったのかよ。 必ずしも、明確なる使命や綱領で一致していないがゆえに 結末も 内ゲバ的な終り方になってしまう。 不安を引き起こすということをゲーム的な感覚でおこなう 同好会のようなもの。テロゲーム同好会 ということなんでしょうね。 謎解きする 串本が 一番あやしいはずなのであるが。 昔の ビックリ、ショック、決起 という単純構造。 | ||||
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標準的出来ではないでしょうか。「アイルランドの薔薇」、「月の扉」と結構嵌まって、追い掛けている身としては食い足りない。新たな局面が欲しい。「ガーディアン」など、この作者の新たな挑戦を感じられる作品もあるのだから・・・攻めて下さい!! | ||||
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一見、なんの意味もないような行動を指示される3人の「テロリスト」たち。新聞紙を丸めて紙袋に入れたり、農業大学の学生と付き合ったり…。でも、それが現政府転覆をねらうテロ行為だというので、最初はコメディなのかと思いました。しかし後半、話は一気に転換します。こんな世界もきっとあるだろうと思わせる、石持さんのワールドで、私は好きです。 | ||||
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これも一種のテロなのです あらすじ コードネーム『久米』『輪島』『宮古』 彼らは一般人の仮面をかぶりながらも、 政府転覆をめざす優秀なテロ組織の一員だった。 しかし優秀な彼らに下される任務は、 レモン三個をスーパーのレモン売り場に置いてくること、 アライグマを公園の砂場に置いてくることなど、 いつもおかしな任務ばかりで・・・ 感想 基本的には、石持流の奇妙すぎる日常の謎連作短編集になるはず。 日常の謎系の作り方で、以前、思いついた公式がありました。 『Aさんは、Bという状況下にあり、 Cという理由から、Dを行いました』という式をまず作り ABCDのいづれかを隠し、その穴埋めのヒントを用意する、 そして解答編で答えを明かすというものでした。 今作に、この公式(?)に当てはめると、テロリストの三人は Dの部分だけ分かっていて、それを実行するけど、 その他の部分が分からずいつも頭を悩ませます。 本来なら、謎を発生させる犯人の一味が、 実は、謎に悩んでいるというところが面白かったです。 実社会で、上から『これをやっといて』と言われて なんだか理由は良く分からないけど『えい』っとすませる。 その営みがすでに日常の謎だなぁと思ったり。 しまった。作品についてあまり触れていないです。 読んでからの一言 新感覚日常にあるテロリスト系小説。 | ||||
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ミステリー界期待の新星石持浅海氏による、連作短編です。 血を流さないテロにより政権交代を実現することを標榜する一風変わったテロ組織を題材にしたもので、全9編の短編が繋がって最終話で帰結するという形です。 それぞれの短編がそれなりにミステリーとして小粒ながら質が揃っていて飽きさせず、徐々にテロリスト達の繋がりが濃くなってゆくことで最終話への道程が示され、なかなか楽しめる作品となっていました。風変わりな舞台設定が見事でした。 欲を言えば最終話でもう一つひねりがあれば良かったなと思います。ライトノベルらしいと言えばらしいですが。 石持浅海の描く世界は、初期作品こそ癖が強かったですが、最近のものはどれも嫌いじゃないので、これからも注目していきたいと思います。 | ||||
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石持浅海氏の作品、物によって好き嫌いが分かれます。 小説はストーリーのおもしろさに重点を置いているので、 「扉が開いていたらこうなっていたはず、閉まっていたらこうなっていたはず」という具合に、 長々と論理が続くのは苦手。 そういう意味で、今回は当たりでした。 同じテロ組織に属する「久米」「宮古」「輪島」の3人は、 一見、子供のいたずらレベルのミッションばかり与えられる。 でもそのミッションにもちゃんと意味があって。。。 ニュースで奇妙な事件が起こると『テロリストの仕業なのかな』って考えるようになりました。 なお、この本は連作短編で、ミッションの謎はすぐに解決するためストレスになりません。 氏の作品では、意志が強く、賢く、行動力のある女性がよくキーになっています。 今回はそれが物語をうまく引っ張っていました。 最後のページがすごく良かったです。 この1ページのために、1冊分のストーリーを仕上げたのかもしれません。 | ||||
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各話、最初の方は「なんだこりゃ?」という感じで、よくわからないながらも先に進むという状況。しかし各話の最後にある串本によるネタバラシが入ってくると、「おおー、面白い!」となり、次の章に進んでしまう、そんな本でした。各話完結なので、飽きたらそこでやめても構わないでしょう。 テロリストという非日常的なことをやっている連中でさえも、男と女が単純な展開になってしまう辺りが、逆に面白いですね。 この組織の活動の結末を見たいという気持ちもないわけではないですが、実際それがうまくいっても単純に「理想の国」(しかも、自分たちが好き放題出来るとか言うわけではなくて、みんなが幸せに生きられる国を作ろうとしているような組織だと作品内の描写から思われたので)が作られるだけなので、単なる平和な日常が描かれるだけになるでしょうから…エンタメとしては、今回の終わり方でよいと私は思います。 | ||||
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コードネーム「久米」「輪島」「宮古」のテロリスト3名に次から次へと奇妙な任務が。 用意されたレモンをスーパーの売り場にあるレモンと入れ替える、公園の砂場にある粉を撒き、かきまぜた後、アライグマを上に置いてくる・・・。 どれもが実はテロに繋がるのだが、一体どんな意味が? ハッキリ言って3話位読むと飽きが来てしまいます。そのテロ行為の結果がわからないのも消化不良。もっとその後を知りたいと読者は思うのではないでしょうか? ラストで夢に出てくる新政策は結構いいと思いますが・・・。テロの結果も含めた長編作品として読みたかった。 | ||||
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