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神様のパズル
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神様のパズルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 21~40 2/3ページ
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映画化を初めて聞いた時、季節はずれのエイプリルフールかと思いました。 主人公たちが物理のゼミで、宇宙を創ることは可能と証明しようとする話。 ゼミのディベートが中心で、よくわからない物理の用語が次々とでてきます。 そんな用語、理解できるか!! でも、なぜかわからないけれど、引き込まれるストーリー… 難解な用語も使われていますが、引き込まれるSFです。 | ||||
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題材が『宇宙の作り方』なので難しく考えがちだが、気楽に手に取ってしまえば、読めてしまう内容になっている。 だからこその小松左京賞なのだと思う。 『宇宙の作り方』を無駄に難しく書いてしまうと、只の論文になってしまうので、小説の文章としても問題無い。 個人的にはタイムトラベルをするSFより『宇宙の作り方』の方が、簡単且つ判りやすい内容だった。 | ||||
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物理が分からない人は、穂瑞沙羅華の魅力にこの小説の意義を求めるのではないでしょうか。 かゆい所に手が届きそうで届かないことによるトキメキをよく表現できていると思います。 そうでなくても、天才少女とボンクラ学生の心の交流。天才少女と農家の婆ちゃんの対比。 卒論前に田んぼを耕し続けるボンクラ学生の心の機微など、 肝心のSF部分ぬきにしても、楽しめる部分の多い小説です。 | ||||
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「宇宙を作ることはできるのか?」 この難題「神様のパズル」を 人工授精により生まれた天才少女を中心に 主人公である何事もさえない学生、その同級生、大学の教授達が 理論をぶつけ合っていくというのが話の大筋なのであるが、 主人公目線で物語が進むので難しい物理の知識は無くても全然大丈夫。 さらに言うとこの問題はメインのテーマではない。 天才少女と対比されて描かれる老婆。 このおばあさんは自分の人生に何の疑問も持たず、ただただ、昔からそうしてきたという理由で子を育て、米を作り続けてきた。それを少女は「哀れ」だと言う。 「知る」とはなにか? 「知らないこと」「知らずに生きること」は不幸か? 「人類は滅びる運命なのか」? 宇宙を作ろうとしていく過程の中でぶつかる更なる問題。 もちろん本書でその答えが出るわけではない。 しかし、私にとって、ものの見方について、新しい視点をくれたことは間違いない。 「常識を疑う」というのはよく言われることであるが、 それより前の段階「原理を疑う(知る)」ということである。 「あたりまえのこと」がなぜ「あたりまえ」なのか? この先こんなことを考える機会があるかどうかは分からないが、それも重要なのだと気づかせてくれた作品。 エンターテイメントとしても、人工的に作られた天才ゆえに苦悩する少女と主人公のさえない学生との心の交流(なかなか変化しないのであるが)が丁寧に描かれており、十分に楽しめる作品。 難しそうだと敬遠せずにぜひとも読んでいただきたい。 | ||||
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小難しい単語はいっぱい出てくるが、 要は結構ピュアな青春小説なのでした。 内容の意外とシリアスな面に比し 日記体で書かれた語り口がやわらかく 大変読みやすい。 | ||||
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おもしろかった。 こういう作品は理論の部分はカッコイイ雰囲気だけ 味わうのが正しい読み方だと勝手に思っている。 この作品に関しても、内容の宇宙の作り方はぜんぜんわからなかったけど 説得力のあるテキストのおかげで、楽しめた。 展開もロマンチックで、さわやかさだけではない青春小説を久しぶりに読んだ。 終わり方もドライで、新しい始まりを感じるいい閉め方だったと思う。 | ||||
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理系出身(しかも物理系)の私としては、穂瑞(ホームズ)の理論はかなり無理があるなぁと感じました。 しかし、SF小説というのは、“嘘”を如何にホントっぽく書くかがカギになるわけで、そういう意味では「宇宙創世の謎の解明」という非常に難しいテーマ(もちろん誰も答えを知らない謎の中の謎)を、うまくやっつけたなと感心しました。 文章は非常に読みやすく、すらすらと読み進むことができました。その点は、この作品の評価を上げている大きなポイントだと思います(まあ、賞をとったことを考えれば当たり前か)。 残念なのは、「田んぼ」にかかわる一連のエピソードが、この作品をややチープなものにしてしまったこと。また、ほかの方のレビューでも指摘されていますが、主人公の綿さん(ワトソン)および穂瑞とそれ以外の登場人物との絡みが十分に書ききれていないように感じます。あくまで個人的な意見ですが。 作品の評価としては星3つ。物理系の私に馴染みの深い専門用語が思いもよらずいっぱい出てきて楽しめた点を加味(星1つ)して、全体で星4つとしました。この著者の作品は今後もチェックすると思います。 | ||||
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自分がどうやって生まれたのか、をつきつめていくと分子、原子、はては素粒子と どんどんさかのぼっていき、はては宇宙はどうやって生まれたのか、という疑問に たどりつく。 普通の人ならばその疑問が浮かんでも、すぐに考えるのをやめてしまうだろうが、 この小説のヒロインである少女はその疑問を考え、ついには宇宙創成の シミュレーションにまで手を出し、究極には・・・ 主人公は、凡庸な学生で上記の彼女の研究の過程を見守ることしかできない。 これはわれわれ凡人の視点として、天才の日常を観察したらこうなるという役割を 彼が担っているのだろう。いうなればワトソン訳である。 例えば、主人公が田植えを手伝っている家のおばあさんが車にあてられたという 事柄も、主人公はおばあさんの怪我の具合、加害者の二人組み、といった事柄に 注意を向けたのだが、一方天才の少女は自分の理論の発想の端緒とした。 このような描写は、天才と凡人の発想の違いを表していると思う。 この小説は上のような、天才の日常を、主人公が日記形式でつづる。 また、最後に作者は結論めいたものを主人公に記させている。 物理はすべての事象を説明できるが、一側面でしかない。 たとえば心の問題などは、別の方法で理解しなければならない。 ヒロインの物語終盤での心境の変化についてはあまりかたられてないが、 物理的な意味で心理に到達したと思われる彼女が世の中は無意味だと思った その心境を変えた理由が、上の主人公の記述なのだろうと思う。 | ||||
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物理学に興味のある方にはかなり面白いです。夢のある作品です。しかし、それ以外の方にはおすすめできません。専門知識がある程度必要なので、言っていることがサッパリわからないということになります。 | ||||
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思わず読んでしまった。部分的に「アルジャーノンに花束を」や最近の「ヒストリアン」を思い出す。 軽い表現とシチュエーションに重い内容がのっている。 映画化するには誰を配役にしたらいいかなどと想像するのもたのしい。 おすすめである。 | ||||
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難しいテーマに対し、登場人物たちがマンガチックな部分もあって楽しく読めました。 作者がきちんと最新の科学事情を調べてお書きになっているのがわかります。難しい科学の世界をわかりやすく、そして楽しませてくれる、これがSF小説の醍醐味ですね。 本当に面白かったです! | ||||
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プログラミングに興味があり、物理や数学への憧れがあった私には とても楽しめた本でした。 時代的には現代社会から見るとやや未来かあるいはパラレルワールドな 感じ(今の時代には無い日常品が存在するので)なのですが、 決して突拍子もないものは存在せず、どれもあってもおかしくない ものなのでその辺はむしろ楽しめるかと思います。 宇宙を創る、と言う目標の為に実在する理論をコンピュータ上で シミュレートしてみたり、リアルな理論でキャラ同士が議論しあう様は 読んでいるだけでこっちも分かったような気分になってしまいます。 実際そこそこ概念は分かるように書いてくれているので、私の様に 宇宙や物理や数学についてほとんど何の知識も無い人でも楽しめると思います。 個人的にここ数年に読んだ創作の中では最も印象に残る本です。 | ||||
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プログラミングに興味があり、物理や数学への憧れがあった私には とても楽しめた本でした。 時代的には現代社会から見るとやや未来かあるいはパラレルワールドな 感じ(今の時代には無い日常品が存在するので)なのですが、 決して突拍子もないものは存在せず、どれもあってもおかしくない ものなのでその辺はむしろ楽しめるかと思います。 宇宙を創る、と言う目標の為に実在する理論をコンピュータ上で シミュレートしてみたり、リアルな理論でキャラ同士が議論しあう様は 読んでいるだけでこっちも分かったような気分になってしまいます。 実際そこそこ概念は分かるように書いてくれているので、私の様に 宇宙や物理や数学についてほとんど何の知識も無い人でも楽しめると思います。 個人的にここ数年に読んだ創作の中では最も印象に残る本です。 格安の文庫版が2006年に出ているので今から買うならそちらがおすすめです。 | ||||
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主人公は、”飛び入学”で大学に入り16歳で卒業ゼミに参加する天才美少女「穂瑞(ホーミズ) 沙羅華」。子供のころから天才児としてTVアイドルだったが、コミュニケーションに問題を持つ。 この小説は、まったくうだつの上がらない「綿さん(ワタサン)」こと綿貫の日記として語られる7ヶ月のゼミレポート。最初はすこしもっさりした展開だが沙羅華がゼミに参加してからは一気に物語が加速する。ゼミのテーマは「宇宙を作りだすことが出来るか」。 現代物理学の理論が丁寧に解説される。理解出来なくとも小説の面白さに違いはないだろう。巻末の「主な参考文献」で作者の創作(つまり嘘)理論が明かされる。ある程度物理知識のある方なら読んでる中で創作であることがわかるし、それがわからない方なら理論の説明自体が理解出来ないだろう。絶妙のバランス感覚だと感心した。 そしてエピローグのほのぼのとした描写。ここからライトノベルが始まりそうになり終了する。後味の大変良い作品でした。 | ||||
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初めて読むSF小説でしたが、読破後はただ呆然としていました。 物理の専門用語がところどころ出てくるので多少戸惑いますが、 主人公も同じようにあまり分かっていないので、 読んでいくにつれて自然に感情移入していってしまいます。 しかし作品中で全て語るわけでなく、 主人公とヒロインの今後や一部の事柄は読者に想像させる形で完結している。 そこがまた、この作品のいいところ。 また作者独特の言い回しや、文体が非常に読みやすい。 本作品が気に入った方は作者の他の作品もオススメします。 | ||||
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面白かったです。物理学の話がでてきますが、 分からなくても全然大丈夫です。 読み終わったとき、幸福な気分になれました。 この筆者の筆力と創造力に感謝です。 | ||||
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どうやら、角川で映画化されるらしいですね(映画化ではあるが、アニメ化ではないようだ)。 感想。これはよいSFですね。堪能しました。おもしろかったー。……でもこれ、ライトノベルではないです。 ヒロインの穂瑞沙羅華(ほみず・さらか)は、飛び級で大学院に入った天才少女(16歳)。……なんですが、登場第一声が「〜だよ、綿さん」という「女ホームズ」口調で愕然(笑)。ライトノベルなら、もっと萌え萌えしたキャラクターを持ってくるでしょう。 これは、作者が46歳(執筆時)、もと会社員というのがあると思います。ライトノベルの第一命題「主人公の成長」はあるのですが……。表紙はライトノベルっぽいですが、内容はSFといっていいと思います。 「人間に宇宙はつくることができるのか?」というテーマで主人公・綿貫と、ヒロイン・穂瑞が組んで他のゼミ生とゼミ討論をおこなっていく……という内容。 で、宇宙論のゼミ討論で話が進んでいきます(笑)。素粒子、4つの力(電磁気力・重力・強い力・弱い力)、4つの力の統一、量子力学…… そして、穂瑞は宇宙を作るための「光子場仮説」を立て、実験(シミュレーション)を行います。詳しく書きませんが、この「光子場仮説」がこの小説のキモだと思います。シンプル&ビューティフル。これによって万物理論を説明している場面は「なるほど……」と思いました(まあ素人の印象にすぎませんが)。 しかし、この「宇宙を作る」はこの小説のテーマの半分であって、もう一つのテーマ、「人間はなんで生きていくのか?」が後半にクローズアップされてきます。ゼミともう一つの軸として、「米作り」が描かれるのですが、これが後半のテーマにつながってくる。主人公が出した「物理学の保障論」は、ハードSF的な展開の後にもってくるがゆえに、納得のいくものと感じました。 ハードSFとはいっても、キャラクターはライトノベル並みに立っているので、よみにくいところはありません。作者はこれが第一作ということで、一部展開に難があるところもあるものの、それを補って余りある筆力をもっていると思います。 | ||||
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書いてある物理学的表現が理解できるわけではないけれど、「これぞSF」だと感じました。小松左京賞受賞もうなずけます。これを青春小説として読むなんてもったいないと思います。 ただ、帯にある「映画化」や「ゲーム化」はどうなんでしょう? この本の面白さはそういうところにはないような気がします。 | ||||
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宇宙をつくる事ができるのか?こんなテーマで右往左往する登場人物たち。 予想通り、物理の話が時々の会話の中にでて来て、物理とは縁の無い生活を 送ってきた者にとっては???なトコロも有ります。 かなり会話も読み飛ばしをしてしまいました。 でも、物理は分からなくても、面白く読めます。 ”物理的に考えて理解できないことはある。物理は現実に対する保障のようなものだ” の一文は、分からないながらも、うなずけました。 | ||||
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誰ダニットでは済まない超異端ミステリ。かなりスリリング。 最後はアレだけのことをしたアノ人ががああなって……。 そんな後味の悪さもこの作品では魅力です。 恩田陸の『六番目の小夜子』に通じるものがあると思いました。 | ||||
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