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秘密機関



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秘密機関の評価: 4.36/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

NHKのTVドラマより原作の方が面白い

2015年10、11月にNHKで放映されたイギリス製ドラマ「トミー&ガペンス~2人で探偵を~」の『秘密機関』をちらっと見て、原作を読みたくなったので手に取ってみました。クリスティーの作品というと、マニア以外の人には、ポアロやマープルという印象が強く、それもごく限られた数作品が思い浮かびます(『アクロイド殺し』『オリエント急行殺人事件』『ABC殺人事件』『そして誰もいなくなった』など)。それらの作品は、題名はもちろんストーリーやトリックも有名なので、読んでいなくてもご存じの方も多いと思いますが、そんなポアロやマープルと違い、この「トミーとタペンス」は逆に知らない人の方が多いのではないでしょうか。私もハヤカワのクリスティーの巻末についている作品紹介で4作品(『秘密機関』『NかMか』『親指のうずき』『運命の裏木戸』)の名前だけはなんとなく知っていましたが、あまり読む気にはなれませんでした。霜月蒼さんの『アガサ・クリスティー完全攻略』(ハヤカワクリスティー文庫106)によると、『NかMか』(★★★★★)と『親指のうずき』(★★★★)は高評価とですが、『秘密機関』は星二つ半(★★☆)です。でも、NHKの放送をちらっと見て、50年代の雰囲気と主役の二人がとても素敵に見えて、なんとなく読んでみる気になりました。この時点でドラマの方は最後まで見ていません。
 評価は低いのですが、第一作の『秘密機関』から読むことしました。確かに、何の実績もない若い二人に国家の命運を託したり、あまりにも無防備に敵のアジトに飛び込んでいったり、敵も国際的な組織の割には意外に間抜けでショボかったり、などなど突っ込みどころが満載なのですが、それでも僕はハラハラドキドキしながら読めましたし、作者が肩の力を抜いて楽しんで書いている様子が伝わってきて、なんだかこちらも楽しくなりました。二人の探偵?もかわいらしくて好きです。黒幕が誰なのかはなんとなく予想がつきますが、正体がわかる辺りはとても上手に書かれていて冒険小説とはいえ、さすが推理作家の手になるものだと思います。ミステリーのツボはしっかりと押さえてあります。『スタイルズ荘……』に続く二作目の作品らしいのですが、さすがクリスティっといった感じで、私は★三つです。
 その後、DVDで『秘密機関』(NHKエンタープライズ)を見ましたが、こちらは脚本家の才能のなさが如実に表れてしまった残念な作品になっています。これなら、原作をそのままなぞった方がずっと面白くなったと思います。TVドラマの方は原作よりも更に現実離れしいて、面白くない方にねじ曲げてしまった作品になっています。例えば、子どもや恋人を痛い目に遭わせると脅迫されて、主人公たちが敵の言いなりになってしまうなど……。その辺りの心理はまったく理解できません。政府の機密文書を盗んだり国家機密クラスの大事なテープを簡単に燃やしちゃったりします。実際に子どもが誘拐されたわけでもないのに、そんなことでいちいち言いなりになっていたら、どんなストーリーも簡単に作れてしまいます。それに、状況は変わっていないのに急に元の二人に戻ったり……。わけがわかりません。ただ、ハラハラさせたいだけの意味のない展開です。原作をばらばらにしてエッセンスだけを取り出し、大幅に変更して並べたので、訳のわからないものになっていると思います。トミーを助けてくれた黒人女性がその後どうなったかも気になるところですが、なんの説明もありません。人物をただの駒として扱っている証拠ですね(原作の方がずっといいぞ、と声を大にして言いたいです)。次作の『NかMか』はどうなんでしょうか。こっちもコワイので小説を読んでから見ることにします(後半はDVDのレヴューになってしまいました)。
秘密機関(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:秘密機関(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310479
No.3:
(3pt)

NHKでドラマ放送

昔、NHKでフランセスカ・アニスとジェイムズ・ワーウィック版が放送されていました[[ASIN:B00E3KUUQM おしどり探偵「トミー&タペンス 秘密機関」[英国オリジナル版][レンタル落ち] [DVD]]]10月18日からの新シリーズではキャストを一新し本作とNかMか (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)を連続ドラマで
秘密機関(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:秘密機関(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310479
No.2:
(3pt)

あまり理解できなった

ミス・マープルが大好きで、全部読んでいます。 このシリーズは読んでいなかったのですが、今一つ波になれないうちに読み終わってしまった。 面白さも感じなくて、よくわからないというのが正直な感想です。
秘密機関 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:秘密機関 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300473
No.1:
(3pt)

★平凡な探偵★のお話

アガサクリスティーというと、ポワロやミス・マープルなど人をあっと驚かせるような推理ができる天才的な頭脳の持ち主が主人公というようなイメージがあるかもしれません。でも、このTommy and Tuppenceシリーズは、案外平凡な、けれど冒険がしたくてうずうずしている2人の物語です。体力も好奇心も有り余っているのに、不景気で仕事に恵まれないためにお金がないというちょっとついてない2人が、「いっそのこと自分たちで仕事を始めてしまおう!!」ということで、はじめてしまった探偵社!?ちょっとはらはらしながらも速いテンポにつられて読んでしまえる、異色作です。この第一作目には、Tommy and Tuppenceのラブロマンスも少し折り込まれていますよ。
秘密機関 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-70)Amazon書評・レビュー:秘密機関 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-70)より
4150700702

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