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(短編集)
子供たち怒る怒る怒る
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子供たち怒る怒る怒るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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子供らが主役のとってもグロテスクな短編集。 どの作品も暴力と性的なタブーがみてとれます。無意味な残酷さは嫌いではないのだが、、昨今の子供らの悲惨な事件を思い浮かべると、フィクションとはいえどうもねぇ。絶望とう言葉が頭に浮かぶが、深読みしない方が吉なのだろう。 収録作は、大洪水に飲み込まれた兄妹「大洪水の小さな家」、病死した少女の死体が不幸の連鎖を巻き起こす「死体と、」、武装し学校を占拠した中学生たち「慾望」、連続殺人鬼の出没を当てっこする小学生たち「子供たち怒る怒る怒る」、雪に埋もれた少年の脱出行「生まれてきてくれてありがとう!」、蹂躙され続けてきた女子学生の目覚め「リカちゃん人間」。 | ||||
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登場人物の殆どが狂ってる。子供も例外ではありません。 ただ、子供ゆえに持っている狂気だとか、そういうリアリティのあるタイプではない。 殺人、虐待、近親相姦、レイプ等などグロいのテンコ盛りです。 しかも、これに子供が絡むので胸糞悪くなる人は絶対にいるし、かくいう私も子供には絶対読ませたくない。 友人にこの本をオススメされたら、よっぽど相手の事を知らない限り、そっと距離を置くことを真面目に考えてしまう。 特別面白いとは感じなかったが、文体に関してはスッキリしてて読みやすい、雰囲気で読ませるタイプの小説です。 良くも悪くも特徴的な個性がある本なので、刺激が欲しい人は読んでみては如何でしょうか。 関係ないけど、 どの話も妹が異様に可愛いので、この人は妹萌えだと思う。 | ||||
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読み終わってから1年以上たってから、このレビューを書いてます。 記憶にのこっているのは、「子供たち怒る怒る怒る」だけでした。 それだけ印象的だったのかと思います。 おもしろいというか、世界観、価値観が独特で知っておく価値あり、 って点でオススメですね。 で、これから読まれる方への注意というか、参考までに 全般的にこの文庫のイメージは、 「死体」「グロい」「子供」「大人は無意味」ってとこですw | ||||
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ユヤタン初の短編集。とりあえず鏡家サーガの例外編よりは楽しめました。 全編通して、子供たちの(または作者の)社会や大人に対する怒りが感じられます。そしてこれまでの作品に輪をかけてグロテスクです。 バトルロワイヤル風に学校を占拠する子供たちや、レイプとか近親相姦とかしちゃう子供たちもいます。 そういう普段生きている中ではなかなかお目にかかれない場面やら人間の深層心理などがよく表れているかな、と。 それにしても25歳の若者が書く作品とは思えませんね。ユヤタンもそろそろ年齢的にも大人になるんだし、今回の作品でキーワードとされている幼稚じみた怒りやらを隠して、また別の視点で作品を書いて欲しいと思わなくもないです。だけどまぁ大人になりきれない子供である僕は結構共感したところもあったし、総合的には良かったんじゃないかなと思います。('-,_ω-`)プッ | ||||
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表題作はなんというか、いかにも映画(ドラマ)映えする作品だ。物語の構図のシンプルさに、視覚的に訴求力のあるシーンが随所にあり(子供たちを牛男に赤ペンキで汚させたのはグッジョブ)、子供たち泣かせる泣かせる。子供たちの名前がアレなのは、結末に至る露骨な暗示で萎え萎えなわけなんですが、あからさまなネーミングはデビュー作からのもので、これはチャーミングと評すべきなんでしょう。 で。この子供たちのイノセンスが、「慾望」における少年少女たちの無軌道で無動機な暴力に帰結しないという保証はないわけです。「死体と、」のエバーミングされた少女の亡骸が人々に不幸を振りまくのは、作者が無垢なるものの潜在する暴力性をきちんと認識しているから。それは忌むべきものではなく、ただそれを矯めてなだめて意志の力に変えることが「成長」する、ということなんですが、洪水の話と大雪の話を読む限りでは、子供たちが「成長」するのは、なんとも難儀な情況であるみたいで。「リカちゃん人間」で行使される暴力の質は、「慾望」のそれと対極的なんだが、彼女はこの情況から逃げ出すしかないわけです。とりあえず南へ。 | ||||
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