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復活するはわれにあり
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復活するはわれにありの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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久しぶりの冒険物。冒険物は時代物と同じく肩を張らず単純にストーリーに入っていける。また、今回の主人公、権藤がいけてる。スーパーヒーローでもなく、もちろん正義の味方でもない、ふてぶてしい中年ワンマン社長。これまでの中年主人公は、どちらかというと人生の落伍者、というのが多かった。今回は権藤グループの社長、しかし全身末期がんに侵された、その意味ではすでに人生が終わってしまっている落伍者。そんな権藤がスーパーハイテク「サイボイド」を操り、テロリストたちに立ち向かう。面白くないはずがない。究極のミステリー、SFを目指しながら、時々時代物や冒険物を書いてもらえれば、読者としてこれに勝る喜びはない。 | ||||
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四肢不自由で余命いくばくもない主人公が、得体の知れない取引を持ちかけられ、謎の大掛かりなテロに巻き込まれる中、目的があって提供された試作ハイテク車椅子と知恵を駆使して、血まみれ汚物まみれになりながら、意地を通します! 21世紀という今に合わせてネタも、金融工学、民間軍事援助会社、アジア間の海域の利害対立、無人偵察機だの 昨今のトピックが重要な題材になってます。もちろんスマホなんて言葉も当たり前にでます。 21世紀に入って初めて今世紀らしい冒険小説読みました。 山田正紀らしい半端な打ち切りエンドみたいな事は今作はなく、きちんとオチてます。 (「撮影したか、しないか?」の重要性や、最後のテロリストのセリフの録画にはいつ気づいたのか? とか読んでて納得できないところもありましたが) 泥臭く常に牙を向いてないと気がすまない・感傷を持ち合わせているが浸っている間もなく這い進む、 など山田作品でこんな野性的で男臭く地べたに近いキャラは初めてですね。 ハードボイルドでも珍しいくらい、非情に突き放した一文で終わるのもまた良いです。 本当にタイトルにふさわしい新しい作風の作品でした。 今作を機に、山田氏にも是非復活してもらいたいですね。 | ||||
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と帯の惹句にあるように、山田正紀氏、久々の冒険小説ジャンルの物語。 とはいえ、SF的要素もアリな一筋縄ではいかない、山田正紀ワールド全開で、一癖も二癖もある、アクの強い、魅力的な登場人物とともに、グイグイと引き込まれ、ラストは、そう来たか〜とスッキリ。 またこういうジャンル書いてほしいなあ〜。 「復活するはわれにあり」というタイトルも色んな思いが込められていたんだとあとがきを読んで感慨深いです。 | ||||
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主人公の権堂はワンマンで人でなし、という設定なのですが、言動は普通に良識のある人で、 素直に主人公に共感出来ます。 そして、ハイジャック犯の謎の行動、山田正紀の伝統的な謎なヒロイン、 サイボイドの目的、聖人を思わせる謎の男、等々が絡み合って最後に怒濤の結末が。 ただの小道具と思われた蠍が結末において物語を統合する新しいシンボルとして機能する所が 素晴らしいのです。 あまり上手い説明ではないですが、この物語の蠍は最後に梶井基次郎の「檸檬」の様な働きをするのです! | ||||
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