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エス
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エスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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上司から自殺動画の入ったUSBメモリの検証依頼を受けた安藤孝則と、その妻の茜、この2人の視点から短章で区切られた顛末を交代で語っていくという進行構成です。通読するぶんには、主観がコロコロ変化するのでチョッと混乱してしまう部分がありました。読み始め当初は意識なかったのですが、題目3章「リング」とあり、実のところ過去作とリンクしていくストーリー展開になります。ここら辺のさり気無い結び付けと文章力は、なかなか鈴木さんらしい上手さがありました。 鈴木さんの作品は、「リング」「らせん」「ループ」の3部作が完成してから、はや15年近い月日経ってますが、時の流れが本作の作風にも大きく影響与えています。前作には登場しなかったインターネットの発達と普及によって、我々の暮らす生活も情報網も思想さえも総括的に変貌を遂げてきました。その現代において、この作品でも「過去からの常識が通用しない時代」に成ったと物言い、結構強引にオチを付けていると思いました。草木を這い回る小虫が宇宙の理を知らないのと同様に、次元の違う見地から物見る神のみぞ知る世界の理論なのだから、と無理矢理説き伏せられた終わり方だと思いました。初期作「リング」の終章で感じた、素人目でも理解し得えた腑に落ちる納得感みたいな感慨が起こりませんでした。 15年近く経っているので、さすがに過去3部作の創作中は本作まで意識してなかったんだろう思います。結果として、時を経た隔たりの辻褄を合わせの作業が強引で突貫工事みたいでした。まあ、既存キャラも多数登場しますので、3部作を読んだファンの方なら相応に楽しめる作品だとは思います。回収しきれてない伏線らしきも感じられ、この後も続きそうな風情も予見できました。 | ||||
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映像制作会社に勤める安藤は、ネット上で公開されたという動画を手渡される。 その動画は、一人の男の首吊り自殺を映したものだった。 動画の解析を始めた安藤だったが、不思議なことに気がつく。動画の内容が少しずつ変化しているのだ。 そんな中、安藤の恋人、茜は偶然その動画を見てしまい、過去の記憶を揺さぶられ激しく動揺する。 著者の代表作「リング」シリーズの続編、という位置付けだが後日談といった感じの作品。 貞子の呪いの動画とは違った「自殺する映像」を題材に、緩やかな恐怖心を少しずつ増幅させていくのですが……ドンとその恐怖心が膨らむことなく、すっと物語が収束していきます。 これまでのメインである「リング」「らせん」「ループ」を読んでいる人には楽しめる作品だとは思うのですが、コレヂャナイ感は拭えません。 帯の「"リング"シリーズ、新たな恐怖」という煽り文句を付ける作品ではないんじゃないの? というのが正直な思いです。 | ||||
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正直、リングシリーズはもうらせんで終了しても良かったのではと言う内容でした。 ループの発想は悪くない物のリングやらせんの怖さを台無しにした感じは否めませんし、 今作もリングでもう一儲けしようと言う出版社の考えがよぎってしまうほど後付け感が半端ないです。 貞子は確かに哀しい境遇におかれた女性でしたがビデオの呪いを考えるとやっぱり怖いです。 ですがこの作品では貞子は悪くないみたいな雰囲気を出しており何か微妙な気持ちです。 前半こそはリング特有の雰囲気が出ており面白いかもと読んでいましたが後半は完全にラブストーリーみたいで興ざめでした。 | ||||
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鈴木光司さんのホラーは大変好きで、久しぶりにエッジを読み、ホラーを実感できなかったところ、貞子に戻ったエスを手にしました。 正直、中途半端な読了感でしたし、期待したどんでん返しもなく、先が読めるサスペンスドラマという感じでした。それなりに楽しむことはできましたが、続編に期待したいと思います。 貞子ファンなら読んでおかずにはおられないんでしょうが、エピローグの自作へのヒモ付けもなんとなく中途半端な期待感しかありませんでした。 期待しすぎたのがまずかったのかもしれません。 | ||||
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今作はどうも内容が薄いというか、ストーリー全体がシリーズの説明的になってしまっているのが痛い。 冒頭の死刑執行の場面は、新しい謎の到来を予感させるに十分だし、ホラー色もあるからワクワクしたのだけれど、 結局はそれを生かせずに、リングかららせん、ループをなぞるような、慌ただしい展開に終始してしまった感がある。 そのなぞりがあっても、シリーズ未読の人や、リングしか読んだことない人には「?」な展開だろうし、 一連の前作を読んでいる読者にとっては、同じ説明をせんでもよい、となるだろう。 死刑の場面をはじめ、発展しそうな予感を感じる場面は幾つかあったんだけど、 最後は平凡に収まってしまっているのが惜しいかな。 ホラー的にもSF的にも、あっと驚く展開がないので刺激が少ない。 長編ですけど、あくまで外伝と思ったほうがよろしいです。 あの世界の中にはこんな人生もありますよ、というお話でしょう。 これまでの薄幸な登場人物たちと違い、 今回の主人公とそのお相手には一応幸せが訪れたようで、読み終わったあとはよかった。 | ||||
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「ループ」ほどの衝撃こそないが、れっきとしたリングシリーズ。 冒頭は死刑囚、「柏田」の死刑執行場面から始まる。 なぜ彼はこのような運命に至ったのか。なぜ、ターゲットの身体の一部を集めていたのか。 リング・らせんの謎が、ループで明かされる一つの事実で氷解した時のような感覚を 本書でも感じることができる。 リングシリーズ読者にぜひ薦めたい。 | ||||
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ループの世界のその後の話。 悪くはないかなーと思うけれども、ガツンとくる感じもまたない感じ。 リングからのファンとしてはニヤっとするシーンはあったり。 | ||||
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いつまでリングを引っ張るのだか・・・ 今となってはネタも古く、真新しい要素もない為、全く話に惹きつけられない。 むしろ同じ話を何度も読まされているようで読むのが苦痛。 「仄暗い水の底から」「楽園」等好きな作品も多かったのだが2度とこの作家の本は買わないでおこうと思わせるぐらいひどかった。 | ||||
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シリーズを通して読んだ人ならば、エスの中に出てくる慣れ親しんだ単語や登場人物を見るとニヤっとすると思う 私がそうで、物語の序盤で今後の展開がある程度絞り込めるのでページを捲る度に自分の推測が当たっているのかいないのかワクワクしながら読むことが出来た が、それがいけなかった 結局過去の作品の知識を使い今作の展開を推測するという事は 少なからず過去の雰囲気を引きずるという事になるので 今作エスが今までの雰囲気とまるで違う物であった場合ズレが生じる 後半になるにつれ展開が私の想像の斜め上(悪い意味で)に進んでいくので次第にページを捲る手が重くなっていった 読み終わった時の私の感想は "佐伯俊雄"という登場人物が出てくるので呪怨のような映画を期待していたら最終絶叫計画4だった という感じ まぁリング→らせん→ループと段々とホラーが薄れSFが強くなっていった時点で今作のホラー要素へのハードルは元々低かったが SFとして読んでもループの足元にも及ばない出来であった ジャンルを勘違いした私がいけないのか、とも思ったがこれだけ過去のキーワードを引っ張っておいて幾らなんでも酷過ぎやしないか、と "兎に角流行りの動画サイト、インターネットを盛り込んだ物語を作りたい。ただそれだけだとイマイチ小説としては弱いから 過去の作品の後付として出してインパクトを付け加えよう" そんな推測も出来てしまう今作 非常に残念、600円そこらの価値のある作品ではないと感じたし、これをシリーズ続編と扱いたくない ☆1つにしようか迷ったが、序盤ワクワク出来た事を考えて☆2つ | ||||
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『ループ』や『バースデイ』では世界が救われる様が描かれていますが、山村貞子は最後まで忌むべき存在として扱われていたように思います。 それに対して、本作では様村貞子が忌むべき存在から解き放たれ、ようやく救われたのだと感じました。 終盤はあまりにも説明的な展開になるので☆ひとつ減点にしましたが、大変おもしろい作品でした。 ところで、本作を原作とした『貞子3D』では、貞子はさらにひどい描かれ方をされており、まったく救いがありません。 興行的な建前はともかく、両者は切り離して考えた方がよいでしょう。 なお、本作を読む前に、最低でも『リング』『らせん』『ループ』を読んでおくことをお勧めします。 できれば『バースデイ』も読んでおいた方がよいでしょう。 映画ではなく、原作を読むようにしてください。 | ||||
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『リング』『らせん』『ループ』『バースデイ』など一連の貞子シリーズの続編。この作品では間接的にしか貞子は登場せず、『リング』や『らせん』のように恐怖は感じなかった。200ページ過ぎからは旧作のおさらいのような記述が続き、こじ付け感は否めない。 『リング』から20年以上が経過してるのかというのが最大の驚き。 | ||||
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リングシリーズは一通り読みましたが、ループやバースデーとの関連性があり、 ハラハラさせるホラー系を期待していましたが・・。 内容自体は好きですが、やっぱり「ループ」かな。 | ||||
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この小説は矛盾が多すぎ馬鹿すぎてヤバイですはいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww | ||||
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『リング』『らせん』を踏襲された内容でショート形式としてではなく、話に 深みがあって良かった。一方で『ループ』はそもそも内容が”リングワー ルド”のどんでん返しであった為、継続とあらば、どのように繋げるのか最後ま でそれとの因果関係が気になった。故に高山竜司という中核的存在の神格化が前提 に在る為、『ループ』を読まなければ解釈困難な部分も出てくるかもしれない。 やはり『エス』は3部作を読んでからの方がより楽しめる作品だと思った。 本編で一番、面白かった件は(詳細を割愛するが)『リング』初版本への工作、カ ラクリである。又、衝撃的な部分は冒頭に登場する死刑執行の詳細な模写だ。余り にもリアルに感じた。 感想を総合すると、直感的な恐怖が主の映画である一方、原作は現実的な恐怖を意 識した内容だった様に思える。何と云っても怖いのは「人間」である所が一番リアル である。 | ||||
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シリーズを全部読んでいることが前提で話の内容が理解できるものだと思いました。 個人的にはリングやらせんなどを読んでいるので話の内容を理解しつつ、今後の展開を興味深く読み進めることができました。 できるならば前作にあたるリングやらせんを先に読むことをお勧めします。 | ||||
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『リング』が超能力者の怨念をベースにしたオカルトとしてスタート以来、シリーズも延々と続いているが、この『エス』はやけに爽やかな読後感で、全く別物という感じだ。本書が原作という触れ込みの映画版『貞子3D』は、ノベライズの文庫を読む限り、登場人物の名前以外に共通点皆無。詐欺とまでは云わないが、ちょっと酷い。単体の作品として比べたら、『貞子3D』のストーリーの方がはるかにましだろう。 シリーズ化の欠点は、これまでのストーリーをどこかでおさらいしなければ全体が意味不明となってしまうために、説明調になる箇所がどうしても生まれてしまうこと。本作や『ループ』にはそれが顕著で、興醒めとなる大きな一因だった。思うに、単なるオカルトで煙に巻くのを良しとせず、『らせん』でリングウイルスなどという代物をひねり出してから、ストーリーの質が却って落ちてしまったのではないか。著者はホラー作家と看做されたくないようだが、それなら『リング』の続編はもう書かないで欲しい。だって、全然怖くないんだもん! | ||||
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リングがあまりにも衝撃的だったので、期待して読み始めた。 今回の作品は、以前の作品の流れを汲む内容ではあるので「神」「DNA」 といったキーワードは欠かせない。 しかし、リングほど読んでいる時に、 じわじわくる恐怖感には襲われなかった。 (映像なるとその辺りはドロドロした感じになる?) ただ、エピローグからすると次回作もまた期待させる‥… | ||||
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書店にあったポップによると、「リング」→「らせん」→「エス」という流れで、「ループ」とは繋がっていないそうです。 映画「貞子3D」の原作ということですが、映画の予告編を見る限り、映画とは全く違う話になっています。きっかけが「自殺の動画」という点だけが同じのようです。 感想ですが、題材はすごく面白いと思うのですが、全体的にぬるい感じが否めません。緻密さに欠けていたり、端折りすぎと感じる部分があります。 原作の「リング」「らせん」「ループ」が好きだった人にはお薦めだと思います。逆に映画から入ってホラーだと思って読むと、肩透かしを食らうかもしれません。 最後の方の「次元」の話は、「ループ」の世界観を知らないと何のことやら分からないかもしれません。エピローグを読むと、さらに続編があるのでしょうか。 | ||||
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リングシリーズの登場人物達に関連するその後を、ピースとして撒いてから、 1つにまとめていく謎解きパズル的な作品。 帯に「新たなる恐怖の胎動」とあったので、 映像を見るのがビデオテープからPCの時代になって、新たな恐怖の仕掛けを加えた新作ホラーかと思いきや、 どちらかというと過去のおさらいをしつつ、小さくまとめたサスペンス・ミステリーといった印象。 又、過去の作品からの再登場人物も「この人、ずいぶんキャラ変わったなぁ」と首をかしげる場面も…。 「リング」「らせん」の、後頭部がチリチリするような恐怖をもう一度、と期待する方には全く不向きです。 (よく見ると帯のコピーに「すべては1本の動画から始まった!?」「存在してはならない奴が…迫ってくる!?」と 「!?」マークが2つもついてるのは、編集者の良心かな…東スポの見出し的な手法ですね・苦笑) このシリーズが好きで「後日談と答え合わせ」を読みたい方にはいいのかも。 | ||||
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「ハッピーバースデイ」で、多様性を取り戻したループ界。多様性を取り戻したと言う事は、あらゆる可能性の未来も生まれたというわけで、本作はその一つと位置付けられる。 分岐点と言うのは、「ハッピーバースデイ」で描かれた未来とは違う未来がある事。「らせん」のラストで世界は大きく枝分かれし、これは小さな枝葉なのだろう。ただ、人類にとって圧倒的な脅威の存在だった山村貞子の結末があまりにもあっさりしすぎなのだが、ある意味では彼女にとって幸せな部分もある。化け物化した映画と違う原作者なりの思い入れなのだろうか? ホラーではなく、これまでのシリーズをおさらいする集大成的位置づけであり、映画版がスタンダード化している事への抵抗にも見える作品だ。 「貞子3D」には、これを原作と名乗って欲しくない。 | ||||
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