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カンガルー日和



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カンガルー日和の評価: 4.46/5点 レビュー 67件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 1~20 1/4ページ
No.67:
(3pt)

「他人の目をあまり気にせずに、のんびりとした気持ちで楽しんで」

★3.2/累計2195冊目/2024年150冊目/12月7冊目/『カンガルー日和』(講談社文庫/講談社)/村上 春樹/P.252/1986年/448円+税 #読書 #読書2024 #読了 #読了2024

本書は23からなる短編集。村上氏曰く「他人の目をあまり気にせずに、のんびりとした気持ちで楽しんで」書いたものたちだ。当時は今のような村上春樹節はあまり見られない。中でも私は「図書館奇譚」が気に入った。ちょっとホラーでドキドキするけど、よくわからない村上ワールドも垣間見れた。ーーー「僕は生きるためにスパゲティーを茹で続け、スパゲティーを茹でるために生き続けた。アルミ鍋から立ち上る蒸気こそが僕の誇りであり、ソースパンの中でぐつぐつと音を立てるトマト・ソースこそが僕の希望であった」p163
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No.66:
(5pt)

「やれやれ」

若かりし頃の、初期作品というかんじ。荒削り感がよかった。長編は避けがちな人も、こういう短編集なら村上春樹文体摂取できそう。
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No.65:
(3pt)

言葉遊び

感動を求めるものではない。著者は言葉遊びをしてるのだから。台所の床の工事があり、昨日の午後から暇すぎた時間を、コーヒーと共に過ごすには悪くはない本。
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No.64:
(5pt)

短編で読みやすい

短編で読みやすく、村上春樹初心者におすすめです!
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No.63:
(4pt)

長編で挫折した村上春樹・

長編で挫折した村上春樹ですが・
その魅力に触れることが出来た
短編集。もういちど長編にチャ
レンジするかと唸る!
Audible版で多部未華子さんの
朗読も心地よい。
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No.62:
(4pt)

村上春樹ワールド炸裂。

村上春樹さんの作品の中でも大好きです。
短編なので読みやすかったです。
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No.61:
(5pt)

村上春樹を読むと、個人的にシンクロする(のはなぜだろう)。

これらの23編の短編小説は、一般書店の店頭には出ない雑誌「トレフル」1981年4月号~83年3月号に連載されたものだそうです。

結構、短い作品が多いのですが、作風が多彩なので頭の切り替えが必要であり、1日にそんなには集中して読めず、何か月もかけて少しづつ読みました。
あと、個人的に、村上春樹の作品を読むと、自分の行っていることにシンクロしてくることが過去にもあったので、今回はと思いましたが、やはりシンクロしてきました。

自分はオーディオで「仮想アース」というものを先月から取り入れているのですが、その疑似的説明を本文の中に見つけました。(今月に入って読んだ「図書館奇譚」)
「・・・それでは本に吸い取られた振動はいったいどうなるのだろう? どうにもならない。振動はただ単に消え失せただけなのだ。振動はどうせいつか消える。 なぜならこの世界に永久運動は存在しないからだ。永久運動は永久に存在しない。」

雑誌には、オーディオから仮想アースによって吸い取られたノイズがどうなるのかは書かれていなかったのですが、村上春樹の記述には驚きました。まさにノイズの行く末が書かれている。
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No.60:
(5pt)

浜島直子さんのインタビュー記事を見て

はまじが雑誌の中で旦那様とのエピソードに、この本に収録の『100%の女の子~』を紹介していて、素敵!!と思ったのがきっかけで読みました。年代が出てくる作品もあり、自分自身の30代のもがき苦しみと重ね合わせて、懐かしいような気分で読めました。
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No.59:
(3pt)

ことばの肌触りみたいなのを楽しむ

短編集。本当に短いお話がたくさん詰まっている。羊男も出てくる!これまで読んできた小説の中にちょっとエッセンスが入っているかもと思える作品もあり、村上春樹的なゆっくりした丁寧な濃密ななにかがある雰囲気を楽しめる。
 ストーリー自体に心を震わせる何かがあるわけじゃなくて、表現することばが自分に伝わったときの肌触りみたいなのを楽しむ感じかな。
 個人的には「駄目になった王国」と「図書館奇譚」が好き。
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No.58:
(3pt)

初めて読んだ

よくわからん
村上春樹ってこういう感じなんだ
これだけじゃわからないので代表作をしっかり読みたいと思った
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No.57:
(4pt)

「図書館奇譚」が1番面白い。

初期の村上春樹の短編集。意欲的にいろいろと楽しみながら試しているのが分かる。面白い。やはりこの中の1番は「図書館奇譚」だと思う。
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No.56:
(4pt)

この世界には二種類の人間がいる。

この世界には二種類の人間がいます。

村上春樹の短編集が好きな人間と、好きじゃない人間。
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No.55:
(3pt)

一部のコアな読者層を獲得するための手探り的な初期短編集

村上春樹が短編において、まだ自身のスタイルを確立できていなかった時期に創作された、リチャード・ブローディガン風の短編集と感じた。
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No.54:
(5pt)

買って良かった

読みやすい
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No.53:
(1pt)

商品の状態「非常に良い」とは少しギャップが…

経年劣化による黄ばみやスレが目立つ印象です。古い本で定価が380円。商品代金1円と送料合わせてほとんど定価に近い価格です。これで商品の状態が非常に良いなら、新品を買います。
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No.52:
(5pt)

ベスト

「ノルウェイの森」以前にしか興味はないが、氏の作品の中でこれがベストだと思っている。
雑誌の連載ものだったので、内容は散文的でも文章のトーンには統一感があり、「気軽に書けた」と本人が語っているように、キュートなユルさがありながら決して甘ったるくはない、キュートでクールという相反するファクターが同居する極上のショート集。
佐々木の絵と厚手のトレース紙を使用した装丁も可愛いので是非フィジカルで。
カンガルー日和 (1983年)Amazon書評・レビュー:カンガルー日和 (1983年)より
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No.51:
(5pt)

さらっとしていて、くすっとなれます。

挿し絵は佐々木マキさんです。文と文の間に出てくる挿し絵を見ると、不思議な空想の世界に引き込まれます。村上春樹さんのミニマリズムを知ってから、簡潔で面白いことの凄さに感動します。短編は日常の合間に少しユーモアが挟まって、その日がポンコツでも、読めば少し楽しくなります。もう短編の時代ではないんでしょうか。さらっとしたユーモアで、くすっと笑いたい人におすすめです。
カンガルー日和 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンガルー日和 (講談社文庫)より
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No.50:
(5pt)

カンガルー日和 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンガルー日和 (講談社文庫)より
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No.49:
(5pt)

カンガルー日和、カンガルー通信

『カンガルー日和』という本のタイトル、変わっています。
なんだこれ、って思います。
「カンガルー」という言葉から、「日和」という言葉は連想できません。
どこで、どう出会って、なんで結び付いちゃったのか? 奇妙で不思議です。

動物園のカンガルーの赤ちゃんを見に行くのにうってつけの日和なんて、
考えてみたこともありません。
略して、カンガルー日和、という言葉は、村上春樹さんの造語。

「100パーセントの女の子に出会うことについて」という作品名は、
100パーセント でえ・あ・いー、と略せそうです。
さあ歌いましょう、みなさんご一緒に。

この短編小説集『カンガルー日和』の全体タイトルとして、
「カンガルー日和」が選ばれたのは、なぜでしょう?

「あとがき」には、
「結局、取捨選択は一切せずにそのまま本に入れることにした」(250頁)とあるだけ。
「カンガルー日和」が最初に掲載された作品ということだけの理由のようです。

「取捨」選択などは一切なかった?
でも、「カンガルー日和」以外の短編作品は、タイトルからは、しっかり捨てられていますけど……

23編(数えようによっては、18編)の、「短い小説――のようなもの」(250頁)
そんな中から、「カンガルー日和」が唯一、晴れて選ばれた理由、
みたいなことは、何も書かれていません。それって、かえって、わけありげですけどね。

作品「カンガルー日和」の舞台は、月曜日の朝の動物園。
「僕と彼女」は、柵の中の四匹のカンガルーを見ている。
カンガルーたちは、珍しい動物を見るような目で「僕と彼女」を見ている。
という、ただそれだけの話です。なんだなんだ、ただただ、ほっこり。

それにしても、この本には色々な動物が驚くほど出てきます。
動物園、水族館、ペットショップ、魚屋さん、みたいな世界です。
動物図鑑、昆虫図鑑みたいな本です。
とてつもないサイエンス・フィクションみたいな本でもあります。

「カンガルー」(9頁)
「キリン」(11頁)
「鯨」(11頁)
「ヨークシャー・テリア」(31頁)
「かき」(32頁)
「翼手竜」(32頁)
「白熊」(35頁)
「ペンギン」(35頁)
「吸血コウモリ」(42頁)
「羊」(54頁)
「ルイベ」(54頁)
「緬羊(めんよう)」(57頁)
「人生に疲れ果てた汚れた白い犬」(58頁)  犬にも人生があるんだ。
「あしか」(63頁)
「虫」(73頁)
「蚊(か)」(77頁)
「おっとせい」(99頁)
「せいうち」(133頁)
「熊のプー」(144頁)  のような無邪気な目をした人間。
「とんがり鴉(がらす)」(144頁)  「とんがり製菓」の社長。
「かいつぶり」(182頁)
「山羊」(207頁)
「羊男」(210頁)
「むくどり」(219頁)
「犬」(225頁他)  目が緑で、足がとても太くて、爪が六本もある、大きな黒い犬。
「インコ」(221頁)
「いるか」(232頁)
「むかで」(246頁)

読者といたしましては、この本のタイトルを
<村上春樹の動物をめぐる冒険>と勝手に名付けさせていただきました。

《備考》
<短篇「鏡」について>
怖い鏡の夢を見たせいで、鏡恐怖症になり、鏡なしで髭を剃る男の話です。
簡潔で、分かりやすい文章。
むずかしいところはどこにもないのに、なぜか不思議な話です。
鏡に映る姿って、自分そのものなのに、他人のように見えたりすることがあります。
自分が動けば、鏡の中に映る自分も同じように動く。まねすんな!
鏡の中の右と左は反対なはずなのに、動く方向は反対にならない、という不気味さ。
鏡像は肯定も否定もしない。肯定も否定もする。肯定は否定でもある。
「うん、うん、いや、うん、いや、いや、いや……って具合にさ」(82頁)
どっちなんや? 好きなんだけど、嫌い。男と女もおなじこと。
鏡に映せば、右はすなわち左ってことになるからね。
鏡像の「右手の指先がゆっくりと顎(あご)に触れ」(81頁)るとき、
自分の左手の指先は、ゆっくりと顎(あご)に触れてるよね。
「気が付くと僕も同じことをしていた。まるで僕の方が鏡の中の像であるみたいにさ。つまり奴の方が僕を支配しようとしていたんだね」(81頁)
別に、「奴の方が僕を支配しようとしていた」とまでは思いませんけれど、
僕の方が鏡の中の像のまねをしているのではないか、と錯覚してしまう。
こんなことって、確かにあるよね。
反対側の列車が動き出すのをじっと見ていると、
自分の列車は止まったままなのに、まるで動き出したかのように思えるってこと。
そして、鏡が怖くなるってことは、誰もが経験したことがあります。
鏡の中の「相手が心の底から僕を憎んでいる」(81頁)と思うのは、村上さんだけでは?
自分が鏡の中の相手(自分)を心の底から憎んでいる、嫌悪しているということになる。
鏡の中の自己(相手)の気持ちを想像して嫌悪している<自己嫌悪>
なぜ鏡の中の相手を心の底から憎いと思うようになったのかな?
言っちゃあいけないと思っているのに、ついはずみで言ってしまい、しまったと思うとき、
どうして心の中にしまっておけなかったのだろうか? と思うとき。
「なんだって僕はこう自分の思いとは逆のことを言ったりやったりしてしまうんだろう」(208頁)
やっちゃあいけないことをやりたがる、困った自分も心の中にいます。
見てはいけないものを見たがる自分もいます。
そういう反社会的な心を抑えながら、みんな生きているんです。

<短篇「彼女の町と、彼女の緬羊」について>
「彼女はまるで未来を写し出す鏡でものぞき込むように」(58頁)
村上春樹さんの<鏡>って、「未来」だって写し出せるんだ。
そんな<鏡>をのぞき込んで見てみたい。

<短篇「スパゲティーの年に」について>
「まるで J・G・バラードのサイエンス・フィクションの場面のように」(169頁)
ふうん。バラードのSF小説には「SFヴァンパイア」(42頁)が登場するみたい。
村上春樹さんのサイエンス・フィクションを読んでみたい。

《追伸》
<短編小説「カンガルー通信」について>
1981年、村上春樹さん32歳。
この同じ年に、村上さんは
「カンガルー日和」と「カンガルー通信」という短篇をふたつ書いています。
「カンガルー通信」には、
「僕は同時にふたつの場所にいたいのです」、
「ただのふたつです」、
「僕は恋人と寝ながらあなたと寝たいのです」という言葉があります。
「僕」という人間は、ふたつの場所でふたつの月を見ながら
ふたつの人生を生きているんですか? 奇妙で理解できません。
もしかして、二重人格? 二枚舌の男?
いやいや、そうではありません。
痛そうに顔をしかめてる、鏡の中の「僕」と、つねれば痛いこの「僕」と。
「僕」は鏡の中と、鏡の手前に、同時にふたつの場所にいるのです。
満月が鏡の中にも映っています。まるで月がふたつあるみたいに。
「カンガルー日和」を鏡に映したら、「カンガルー通信」になったとさ。
カンガルー日和 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンガルー日和 (講談社文庫)より
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No.48:
(4pt)

読みたくなって

100%の〜〜の短編がもう一度読みたくなって、買いました。
カンガルー日和 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:カンガルー日和 (講談社文庫)より
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