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スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ
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スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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毎度おなじみジャケ買いの一冊。 タイトル通り、白雪姫をモチーフにしたカバーデザインで、ついつい手に取ってしまったのですが、これがまたなかなか面白かった。 第14回本格ミステリ大賞を受賞作。 モチーフになっている白雪姫から「7人のこびと」を持ってくるのはまだしも、「真実の鏡」をミステリ作品に持ってくるというとんでもない作品。 襟音ママエの探偵活動を描く第一部は3つの短編で構成。依頼人の相談に、お茶を替える振りをしてサクッと鏡に犯人とトリックを聞いて問題解決! 助手の小人・イングラムが「もうちょっと考えようよ」と言ってもどこ吹く顔のママエ。 なんや? これ? ミステリとは思えない最初の作品に当惑しながら2つめの話に。 ママエの答えに納得しない依頼人に、依頼人が納得する言い訳をまたも鏡に考えさせるという……うーん、なんだろう? この激しい違和感は……答えが分かる鏡というアイテムがあったら、ついつい倒叙型の作品になりそうなもんだけど。 なんだか分からないまま読み進めていくと、3つめの物語ではとうとうママエのやり方に違和感を持つ他の探偵が現れて級地に陥れられて……と、言うところで第一部は終了。 第二部になると、鏡の出所やイングラムの存在を補強する舞台が登場。おとぎ話には付きものの「悪い王女」が現れて、第一部でママエを追い詰めた探偵・三途川と組んで、ママエを無きものにしようと襲いかかります。 ここからはこの小説の真骨頂、「真実の鏡がある」ことを前提にした虚々実々の駆け引きが繰り広げられ、最後にはストンと論理に基づいた推理が展開されます。 なるほど、これは面白い。 著者のデビュー作のキャットフードは「人狼ゲーム」の変形版との解説があったので、興味津々。次はそれを読んでみよう。 | ||||
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タイトルの通り,童話『白雪姫』の世界観を盛り込んだちょっと風変わりなミステリで, あちらの世界やこちらの世界など,童話の世界の存在やそこでの幕間劇まで挟みながらも, その設定や背景について一切触れない潔さで,そのため序盤のうちは少し戸惑いを覚えます. 物語は二部構成となっており,その『白雪姫』でおなじみのあの『不思議な鏡』も登場. 事件の真相を尋ねるという,作品を壊しかねない危うさを見せつつも,弱点も持ち合わせ, 第一部では,『答えありき』の中,つじつまを合わせようとするやり取りがおもしろいです. ところが,後半になると様相は大きく変わり,いわゆる敵サイドからの展開がメインで, 鏡の使われ方もこれまた思いもよらぬものとなり,そこに用いられる数多くのロジックと, それらを見事に巻き取って,物語を進めていく様子は,ただただ感心させられるばかりです. 反面,いろいろな仕掛けはもちろん,終盤につれて何もかもが鏡を介すようになるため, たまに都合の良さが浮かんだり,その説明にくどさが出てきてしまうのは否めないところ. ヒロインを中心にした心情描写も,ここまで大胆にやるならいっそなくてもよかったかも…? とはいえ,コミカルだった第一部もそうですが,小さな伏線も含めてロジックを積み重ね, すべてを収束させていく話運びは,謎解きとはまた違うミステリの楽しさを与えてくれます. | ||||
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前半の連作短編のようなテンポのいいところがよかったです。 後半は三途川のゲスぶりに驚きながら読みました。 | ||||
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レビューが高評価だったので読んでみましたが、 個人的にはイマイチでした なんでも教えてくれる鏡を使って探偵をするママエが依頼を鏡を使い解決していく前半と、同じ鏡を使いあの手この手でママエの命を狙う三途川理という探偵と対決する後半で構成されています 前半は鏡によって答えが先に提示され答えに行き着くまでの過程を推理するというのが新鮮で面白かったです 後半はデスノートみたいという評判で期待していたのですが、主人公側も相手側も策を仕掛けあう頭脳戦が面白かったデスノートと違ってこの作品は敵側ばかりが策を仕掛け、主人公側は運や他人の助力でなんとか助かるばかりでデスノートのような頭脳戦の楽しさは感じられませんでした 敵の三途川理はママエを殺すために鏡を利用した策を色々練るのですが、いちいち自分達で策を考えたりせずに、鏡に自分たちが全く疑われずに確実にママエを殺す方法を尋ねればいいだけでは? 鏡をママエを殺すための道具として利用するだけで、せっかくなんでも教えてくれる鏡があるのに何故その質問をしないのか不思議でした 自分で考えた策をうつにしても、事前に鏡にこの策が成功するか聞いてみればいいのにやらないで実行に移して失敗するし・・・ 散々鏡に色々なことをシミュレーションさせるくせに、肝心の自分達の作戦は絶対に鏡でシミュレーションしないのはご都合主義を感じました こういうことも敵の探偵の三途川理がちょっと抜けているなどの描写や説明があればまだ納得できたのですが、作中ではいろんな登場人物が三途川理は頭がキレるだの発想力が凄いだのとやたら持ち上げているので不自然でした そういうモヤモヤが終始つきまとい私は楽しめませんでした なんでも教えてくれる鏡というチートを作者も持て余してるように感じました 期待しすぎたかな | ||||
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