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暗黒童話



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【この小説が収録されている参考書籍】
暗黒童話 (集英社文庫)

暗黒童話の評価: 4.09/5点 レビュー 80件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全80件 41~60 3/4ページ
No.40:
(3pt)

それほど目新しい題材ではない

 眼球関係の話は、結構好きだ。移植により他人の記憶を共有してしまうという話自体は珍しくもないが、まあ最後まで引っ張っていく力はあった。文章もそれなりにしっかりしてきたし、もともとグロなものが読みたいときに手にとる作家なので、こんなものだろう。
 ただ、おばさんとしては読者層がちょっと気にはなる。身近にいる中学生に一番好きな作家としてこの人を挙げられると、素直に「おっ、気が合うね」とは言いがたい。まあ本を読まないよりは読んだ方がいいんだろうけど。
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4087476952
No.39:
(4pt)

あとがきが…。

記憶をなくした少女、菜深の戸惑いと孤独感が胸に迫ってくる。やがて、移植した左目が見せるドナーの記憶と謎を解明するべく旅立つ菜深。 グロテスクな部分も結構あるのだが、乙一特有の透明感は長編でも健在で、陰惨な物語にはならずにすんでいる。 終盤では、どんでん返しもありミステリとしても充分楽しめる。 そして、あとがきにまたやられてしまった。乙一は時々こういう茶目っ気たっぷりなイタズラをしてくれる。 本文を読み終えてすぐにあとがきを読むのはやめたほうがいい。ひとしきり余韻に浸ってから呼吸を整えてどうぞ(^_^)/‾
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4087476952
No.38:
(4pt)

どんでん返しにやられた!

全体的には、暗いお話しです。そしてグロテスクな表現が多いので、そのような話が苦手な人には、オススメしかねます。なので星は4つで…しかし中身はすごく深く、乙一さんらしいどんでん返しが待っています。最後まで読んだら必ず「ハッ!!!」っと言ってしまう作品です。
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4087476952
No.37:
(3pt)

映像では見たくない・・・

眼球が菜深に見せるさまざまな記憶の断片。それらを手がかりに、菜深は
元の持ち主和弥の事を調べ始める。和弥の死と謎の失踪事件の関係は?
読んでいて怖いというよりグロテスクで気味が悪かった。失踪事件に
関わる男が持つ不思議な力が作り出す奇妙な世界は、読みながら想像した
くはなかった。もし映像として見せられたのなら耐えられないだろう。
それにしても作者はよくこういう話を作り出したものだ。ただ感心するのみ。
乙一ならではの世界だと思う。結末は、一応解決したということになるの
だろうか。とても気がかりな部分も残っているのだが。
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No.36:
(4pt)

「切なさの達人」派には抵抗あり?

この作品は、感想が分かれるのではないだろうか?
乙一を「切なさの達人」だと思って読み始めると、違和感を感じるかもしれない。
まあ、作者本人もあとがきで書いているように、「なんだこれ?!」と冒頭から読破は無理!と思うようなグロテスクな表現が飛び込んでくる。
タイトルどおり確かに「童話テイスト」ではあるが・・・・。
私は結構ホラーも好きなのだが、それでも一瞬引いた。ここまでの感想だけだと作者に訴えられそうなのでフォローしよう。テーマはありがちなのに、確実に内容に惹きつけられ一気に読んでしまった。グロテスクな内容で「もう限界・・・」とため息をつく寸前に、乙一ワールドな世界が広がっている。怖いけど続きが読みたくなり、目が離せない。かと思えばつい泣きそうになるような行間たち。文才が故に相当リアルに想像できる情景。
気が付くと、主人公を懸命に応援している自分。
集英社では「若きホラー界の巨匠・俊英」などと呼ばれる理由が解る。
初めて乙一作品を読む人にはお勧めできないので、何作か免疫を作ってから読んだほうが良いかも。
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No.35:
(4pt)

印象的な乙一の世界

ストーリーに仕掛けられたトリックもさることながら、
手術を施された彼らのシチュエーションは想像を絶します。
読んで数年経ちましたが、この情景は未だに頭に残っています。
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No.34:
(5pt)

怖いけど切ない

記憶をなくして周りから見放され、眼の中の記憶に居場所求める主人公と理解者である友人が亡くなり、誘拐で孤独を埋めようとする童話作家の二人は読んでいて切なくなります。
そして、読者を罠に嵌める仕掛けもしっかりはってあります。まさかあんな結末になろうとは・・・。他にも伏線が多く張ってあり結局、作者の手の上で踊らされていただけでした。
この作品はグロさが際立っているので黒乙一のようにみえますが全体をみると白乙一な感じもでています。決して怖いだけの作品ではない、どちらかというと物語の核となる二人が放つ悲しさの物語のような気がします。
グロいし、多少首をかしげてしまう所もありますが、そんなこと気になくなるくらいおもしろいと思います。
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No.33:
(4pt)

不思議と温かい気がする

かなり奇妙な設定ですが,抵抗無く楽しめました.
主人公の設定も奇抜ですが,誘拐犯の設定が凄まじいと思います.
傷つけると同時に生命力を与える誘拐犯.
その人がつけた傷は,温かく,幸福を与えてくれる.
痛みを伴わない傷という,不思議な感覚で話が支配されています.
また,読者を誤った推理に導くのも,上手で,楽しめました.
グロイ表現がありますが,それでもなお美しく温かい感じさえする作品です.
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No.32:
(4pt)

少女の再生物語

ちょっとミステリアスで、悪夢のようにグロテスクで、それでいてラストは感動もの。
乙一は描写もストーリーそこそこもうまく仕上げている。
最後の少女の決意するシーンは、それまでのグロいところを補って余りあるものだと思う。
作品としては、なんとなくまとまりに欠けている所もあるが、全体としては優れている作品。
お気に入りの作家になるかもしれない。
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No.31:
(5pt)

素晴らしい

二日で読み終えました。
最初は読みにくそうな印象を抱いていましたが、全然そんなことはありませんでした。
かなりキツいグロテスク描写がありますが、それでもどんどん物語に引き込まれます。
本編の合間に挿入されている「アイのメモリー」も痛々しい話で終わり方も残酷ですが、
なぜか美しいと思えるお話。
乙一さんの才能が光ってます。
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No.30:
(4pt)

残酷な描写に注意

紆余曲折あるものの、大筋は少女の成長物語。中盤まで読んで「これはひょっとして救いようのない終わり方しかないんじゃないか?」と思っていましたが、それなりにきれいにまとめてくれました。
少し中だるみがあるものの、伏線が明かされる終盤の展開は見事。ページをめくる手が止まりませんでした。
ただ、人体を切って張ってくっつけたなどのグロい描写がけっこうあって、私はそういうのが苦手なのでちょっと辟易しました。
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No.29:
(5pt)

いやぁー、凄いなぁ。

この物語はとても簡単に書くと、主人公がある事件の犯人を突き止めていく、というものです。犯人探しの展開は凄すぎで、「そうきたか!!」てな感じでメチャメチャ驚きました。それに単に、犯人はこの人でした、で終わらず、主人公の悩み、そして成長といった心の変化が描かれており、とても良い気持ちにさせてくれます。 皆さんも是非とも読んで欲しい一冊です。
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No.28:
(4pt)

切なさもグロさもどんでん返しもあって、読み応えアリ。

 黒乙一の初・長編小説である。左眼と記憶を失くした女子高生の「私」の話なのだが、
まるで作者自身がそれを経験したかのようなリアルな設定が、小説への導入を早くしている。
例えば、記憶を失くす前の過去の自分と、記憶を失くした今の自分とのギャップに苦しむ主人公。
 小説中に前・後と二部になっている『アイのメモリー』や、小説中の随所にある『ある童話作家』が、
黒乙一らしいグロさや理不尽さなどを強く感じさせられる。だが、グロイだけとも解釈できるのが残念。
 後々になってストーリー展開も早く、主人公の推理も形になっていくのだが、それまでが長いと思う。
そのため、途中で飽きてしまう。すると、読み始めから組み立ててきた設定などが崩れてしまうので、
読み直す時も読み苦しいだけとなってしまうかもしれないし、事実自分の時もそうだった。
 例えば三木の不思議な力や、眼球から提供者の見た物が見えるなど、多少無理な設定もあるが、
そこもまた乙一らしくフルに活用し、小説中でもいい味を出しているので、多少は許せる範囲である。
 ラストは『驚愕』と『感動』。犯人は誰なのか、和也殺害の時のトリックは一体どんなものなのか、
「私」は無事に相沢瞳を救い出すことができるのか、と全ての謎が解ける時は、自分も「マジで!?」と
いう気持ちになった。読んでいる間に考えていたことが、ここで全てが覆されるというほどの驚愕だ。
 そして、最後の最後で「私」が話をまとめるのだが、その時はもう悲しくなる。
 恐怖と悲哀と驚愕が盛りだくさんの『暗黒童話』を、是非みなさんにも読んでほしいと思う。
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No.27:
(5pt)

やはり危惧

非常に俊作。さすが乙一。
最後、電車の中で泣きながら読んでしまった。
でも、スプラッタなシーンが多くて、そういうの苦手な人には微妙。
語彙が豊富で、表現力も多彩な作家なので、世界に引き込まれやすい。
しかしながら、彼のこの手の小説を読んでいつも思う。
こういった、ストーリを綴る作家が世にでて、しかもそれが売れてしまう今の世の中。
そして、それを読んでわたしも面白いと思ってしまう私も含めた今の世の中。
しかし、最後が、この最後でよかった。
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No.26:
(5pt)

静かな森の猟奇童話

乙一さんの本の中でも素敵な題名だったので、買ってみました。
とてもドロドロで黒いものを想像していましたが、そんなことはありませんでした。
この本の乙一さんのグロテスクな表現は、的確でいて粘着さを感じない、さらっとしたもののように思いました。作品の雰囲気にあってて、自分的にはとてもよかったと思います。
「夏と花火と私の死体」で感じたような目の離せないドキドキ感を期待する人には少々物足りない内容かもしれません。
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No.25:
(4pt)

不思議さにはまりました

旅先で何か時間つぶしに読む本を探して、値段が手ごろだったので購入しました。
この作品の不思議な雰囲気に、ひきこまれるように読んでしまいました。
グロテスクなのに嫌悪感がわかないんです。
これをきっかけに乙一作品を読んでいるところです。
ラストは結構感動してしまいました。
ひたむきでストレートな感動があります。
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No.24:
(2pt)

ブルーになる

乙一さんの作品が好きで色々読んできたが、
この作品には不快感を持った。
動物(特に犬猫)が大好きな人には見てほしくないですね。
かなり不快で後味が悪くなるような表現があります。
読んで後悔した。
乙一さんの頭の中に、こういうことを想像し、平気で書ける残虐性があるのかと思うと、正直ゾッとした。
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No.23:
(5pt)

乙一さん☆長編

この作品は、短編家の乙一さんには珍しい長編作品です。
小説の作りとしては童話と現実の話が交互に出てくるというもので、場面の移り変わりが激しく感じられます。
童話は本当の童話でグリム童話みたいです。
現実は登場人物の視点。
キーワードは【時間と記憶】。
グロテスクな部分がところどころあり、正直苦手な人にはあまり向いていないかもしれませんが、とてもいい本なので是非おすすめしたいです。
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No.22:
(5pt)

切なさとホラーの融合

 常々思うが、乙一の書くものは必ず「小説」となっている。筋ばかりを追うものには絶対にならない。そこには必ず登場人物たちの人生が繊細に散りばめられていて、読み終わった後、切ないような清々しいような気分になる。そして登場人物の一人一人が愛しくて、この本は大切にしようと思う。
 主人公の少女は、少し特殊な状況に置かれているが、それでも彼女の敏感で傷つきやすい心情は、特殊とはいえない生活を送っている大多数の人々にも共感できるものではないだろうか。人と上手く話せなくて自分が情けなくなる。すれ違ってしまった時、心が痛くて、頭が悲しみで詰まってしまったような息苦しさを覚える。そうそう、こんな時辛いよね、と頷きたくなってしまう。
 でも何といっても、一番好きなのはこの殺人者だ。殺人者が好きというのもおかしいかもしれないが、そうなのだから仕方ない。無感情で冷酷かと思わせておいて、幼いくらいに純粋な一瞬を見せる。それでもう、まいってしまう。「GOTH」でも思ったが、乙一の殺人者の書き方には愛を感じる。ただの悪者になっていない。しかし彼は殺人者で、主人公に対立する側にいるから、それなりの結末を辿る。他愛のない、でも悲しいくらいに美しい痕跡を残して。それがまた、切ない。
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No.21:
(4pt)

乙一さんの作品は初めてですが…

文章全体にエキセントリックというか、薄ぼんやりとした不思議なベールがかかっていて、それが凄く魅力的だと思いました。
乙一さんの小説を読んだのはこれが初めてですが、この現実と想像の境が曖昧なところに惹かれます。
グロテスクな表現も文章に多々出てきますが、私は別に不快感などは感じませんでした。
寧ろ、それがある故に更に物語の中に引き込まれました。
移植した目から元の持ち主の記憶が流れ込んでくる…現実にあるとは思わないけれど、読んでいると「もしかしたら」と思えてきました。
新しい感覚の小説で、とても楽しめました。
暗黒童話 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒童話 (集英社文庫)より
4087476952

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