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暗黒童話
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暗黒童話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 21~40 2/4ページ
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多くの好意的なレビューが並んでいるが、評者はこの作品にはあまり共感できなかった。グロテスクな奇形の描写、まだ書き馴れていないとしか言いようのない無理筋ミステリー的な展開、中途半端な結末のカタルシス――。何でもあり、という具合で、残忍なスケッチが続くものの、だからどうした、という茶々を随所で入れてしまう、若書き風の長編だったように思う(エログロナンセンスのエロは見当たらないが)。もっとも、☆三つのレビューとなった責任の過半は、たぶん評者の側にあるようにも思う。トシは取りたくないものだ。 | ||||
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想像を辞めたくなるようなグロテクスな表現と、予測のつかないストーリー展開は、 見ている人を飽きさせません。 読者の予想を手玉に取るような意外性の連続、辿り着いた予想も、既に著者に見破られていて、 さらなる意外な展開を見た時にこの著者の才能に脱帽しました。 | ||||
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乙一さんの『暗黒童話』を読んで、手塚治虫『ブラックジャック』の「春一番」を思い出した。角膜の移植を受けた女性が幻影を見るというお話し(『瞳の中の訪問者』で実写化されている)。 『暗黒童話』主人公の女子高生 菜深は、左目の眼球の移植後、見覚えのない人々や風景を実感するようになる。設定はかなり似ているが、本作品はグロテスクで幻想的な雰囲気とミステリー作品のような展開という、乙一さん独特の世界観が堪能できる。 菜深が眼球を失うシーンから本編が始まるが、出だしからかなりショッキングである。鴉が盲目の少女のために眼球を運ぶという、一見本編とは無関係な挿話が、一層、不気味な雰囲気を醸し出している。 快活で学園の人気者だった菜深は、失明のショックで記憶を無くし、人が変わったように内気になってしまった。あまりの変貌ぶりに同級生や母親にまで愛想を尽かされる菜深。孤独な菜深は、幻想の中に見る人々に親近感を得て、眼球の持ち主を探し出し始めるのだった ・・・ 並行して語られるのは、殺戮しても命を失わせない能力を持つ人物の物語。相手を首だけの存在にしても生かし続けさせることができるという異能の連続殺人者だ。菜深の探索行は、やがて殺人者との接点を持つようになってくる。 眼球の持ち主が殺されことに気づく菜深。菜深に気づかれたことを察知した殺人者。菜深は真相に辿り着くことができるだろうか。 殺人者に生かされ続けている人々のおどろおどろしい奇怪さは、まさに黒乙一。その中で繰り広げられるクライマックスの緊張感が秀逸である。ミスリードも効いていて、謎解き趣向もばっちりきまっている。挿話される童話の意味が徐々に分かってくるのだが、このあたりの話しの運び方は上手いなぁと感嘆してしまう。 ラストは切なさ満開ではあるが、僕としては違った展開が欲しかった(贅沢か)。 | ||||
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久々に乙一さん読んでみましたが相変わらずというか 他の乙一作品の中でもかなり残虐描写がキツイです。 あまりにも酷過ぎて逆に想像できないくらいでした。 この作品が初の長編とういうことで荒さが目立ちますが、 十代の心情をうまくとらえたり、独特の文章は乙一さんらしい仕上がりになっています。 あと、本文よりもあとがきが面白くて笑ってしまいました。 やっぱり乙一さんて不思議な人ですね(笑) | ||||
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今回は少女のお話。 乙一のグロテスクな描写は頭の中の映像なのかもしれないが、それが浄化される快感がある。 母と娘の距離感もわかる。 つながれて、恋をする男の気持ちもわかるような気がする。 | ||||
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移植された部分から何らかの影響を受けるというありがちな設定に グロテスク要素をふんだんに交え、おまけに何ともいえぬミステリ要素もトッピングした サスペンスホラー 鉄板ジャンルだけに楽しめることは楽しめるのだが、主人公の記憶を巡る物語と 犯人の超自然的オカルト能力がどうにもミスマッチで、それぞれ別々にやるべき話に感じた 評価はそれなり | ||||
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暗黒童話は私が乙一作品を読み漁るきっかけになった本でした。 これはホラーと言うより、ミステリーっぽいと思います。 あとちょっとファンタジー?(ありえないという意味で) 全体的にグロテスクな表現が多いので(特に後半) 苦手な人にはあまりオススメできませんが・・・。 物語は少女が片方の眼球を失い、 記憶喪失になってしまうところから 始まります。 その後眼球の移植が行われ、その眼球が見せる映像すなわち 眼球の持ち主の記憶を追って旅に出ますが、 ある事件に巻き込まれていく。 そしてその旅を通して、記憶のない少女が成長していく 自分探しの旅というか、最後にはそんな印象を受けました。 この物語のすごいところは伏線です。 上手い具合にちりばめられていて、最後にすべてが繋がります。 その瞬間は一瞬でした。一瞬でわかるぐらい わかりやすく、でもそれまではわからないように・・・ すごいよ凄すぎるよ、乙一さん!!!! ただ、乙一作品を散々読んだ後の場合だと もっと早い段階で色々わかってしまう可能性がありますね。 私の場合、これが初めての乙一作品だったので。 グロ耐性がある方で、ミステリーがお好きな方は是非。 | ||||
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話の展開も文章的な技術も単調。そんなワケない、最後には何かしらあるはず、と思って頑張って読んだけど、最後まで全然おもしろくなかった。 | ||||
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残酷描写の所でふと,一昔前に作られたひたすら血が飛ぶ内蔵グチャグチャ系のスプラッタ映画を思い出した(自分では観ていない。というより観る気にもならなかったが)。ここがまず生理的にダメで,期待を裏切られた感じ。それに「相手を殺さない能力」というのもあまりに現実感に欠けて,不必要なグロテスク感を高めてしまった。ミステリ的な仕掛けがあるのだから,そちらをもっと生かしてもらいたかったと思う。 | ||||
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犯人が分かりにくいのは、いいですね☆ でも、犯人が、人間改造(?)してる部分が、あまり想像できないんですよね…。 想像力が乏しいからなのか…。 手足が無いくらいなら、分かるけど、体から、何かを取り出して、ここにくっ付けてとか、そういうのは、よく分かんなかった。 | ||||
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読みながら色々な想像が出来るようになっています。続きが気になり一気に読む事が出来ました。グロテスクな表現はありますが、後味の悪い終わり方ではありません。文章も簡潔で読みやすかったです。 | ||||
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★2、5 ずっと★4ぐらいの出来だったが、ラスト(後半)が下手という感じ。少女心理みたいなのがおっさんの自分には今一に感じる。若い女性ならもしかしたら共感できるのかもしれんが。アイのメモリーはまあまあ。あとがきも乙一にしてはまあまあ。 | ||||
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GOTHとZOOを読んだ後、この作品を読みました。 簡潔に言うと、ただのグロかなと思いました。 現実感のない話なので、想像力の無い私には合っていなかったのかもしれません。 グロ要素もそれほど強い訳ではないし、正直先もなんとなく予想できました。 グロ要素からの好奇心 あるいはファンタジー要素が苦手な人はお勧めできません。 | ||||
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乙一先生の作品は少しずつですが、読んできました そんな乙一先生の「暗黒童話」は、貴重な長編ホラーものという事で期待しておりました 読み終え、「期待通り」あるいは「期待以上」でした 最初の展開では主人公のみで進行していくのでちょっと読むのが気怠いものがありましたが、中間手前辺りから一気に読む気力が沸き立ってきました 左目を無くし新たな左目を移植手術した主人公 その左目が身に覚えの無い映像を映すことで、物語は進行していきます まさに「童話」のような夢の話なのですが、そのおどろおどろしいシナリオはまさに暗黒の童話そのもの 猟奇的な殺人描写、沈むような主人公の日常、不気味な力 小さな子供にはまず見せられません…(笑 ですが終盤で一気に仕掛けてきます 本当にこの構成力には恐れ入ります その有様は、内容にてご確認ください 間違いなく 「やられた!」「まさか…」ってなります | ||||
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さて、乙一氏の代表作と言えば、本格ミステリ大賞受賞の「GOTH」とか、映画化された「ZOO」なのかもしれませんが個人的にはこの作品が1番好きかも。この作家の特徴である、ホラー、グロ、切なさが存分に味わえます。独特な雰囲気を楽しみたい方は、是非。そういや最近何やってんだろ……。 | ||||
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事故で左目と記憶を失った少女。少女が新たにその眼窩に入れることになった眼球には、以前その眼球が見た記録が残っていた。眼球の記録から、以前の持ち主が遭遇した事件を知り、少女は左目を頼りに見知らぬ町へと向かう――。いや、これは度肝抜かれました。先が読めない。進むにつれてどんどん面白くなって、一気に読んでしまいました。練られたストーリーも凄かったですが、加えて心理面の描写も良かったです。ただ怖いだけではありません。あと、「あとがき」でこんなに笑ったのは初めてです(文庫版)。 | ||||
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ある雪の日、少女が何かを探していた。 先ほど目に傘が刺さって、眼球が取れてしまったのだった。 病院に運ばれて、意識が戻るも、 17年間の記憶がなくなってしまっていた。 少女は記憶があったときと正反対になってしまっていた。 親戚や友達から前はどうだったと思い出話をする。 少女には居場所がなくなっていた。 ある日、目の手術をするということになった。 しかし、その後から左目は何かをきっかけに 夢のような映像を流すようになった。 自分の過去のようで安心できた。 だがある日、少女はそれが夢でなく、 左目の記憶である事に気づく。 その左目の記憶を追って家出するが… 中に出てくる作家の作品は、 人間の言葉が喋れるカラスと両目のない少女のお話で、 カラスは少女のためにヒトの眼球をとっては、 少女にあげて、色を見せていた。 ある日、少女が手術ができるようになるが… とても面白い話でした♪ | ||||
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自分は乙一さんのファンでもあり、作品は全体的に好きなので、相変わらずの内容とスリリングさに度肝抜かれましたけど。 母親は分かり難い。と一言。 乙一さん好きで、こういった系統の本を読み慣れてる人でないと、理解はあまりし難いようです。 最後に。 さすが乙一さん。相変わらず、先が読めません。 | ||||
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”夏と花火・・・”から10年経ってるんですね。 結構楽しく読めました。 個人的には、氏の描く主人公は、絶望に追い込むのではなく絶望を受け入れているというよりも、 身に与えられた苦難を自分のものではなく、客観視してるように感じられます。 私は、これを切なく感じます。 乙一氏は、ドMなんでしょうかね? 切ない乙一大好きです。 グロ描写ですが、綾辻行人氏の殺人鬼のちょい役程度のものでした・・・ | ||||
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あー、もう・・・、乙一氏、最高! なんでしょうか、この読み終わった後に来る充実感は・・・。 切なくて、グロいのに・・・でも、愛を感じて、泣きそうになる。 あーだ、こーだ、言えない。 読み終えた人にしか解らない面白さ。 「アイのメモリー」も出版しちゃって欲しい。 | ||||
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