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墓頭
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墓頭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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こんなに面白い本、久しぶりに読んだ。続きが知りたくて、とにかく読む時間を見つけては盗み見るようにして読んだ。 分厚いメガネ感のある文体やグロさとは裏腹にポップな終わり方をするバランスもなんだかすごい。 | ||||
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彼のカッコよさにしびれる。 けど、ある人が死んだのはショックだった。 | ||||
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凄いという一言に尽きるストーリーだと思いました。当たり前のように普通に生きているということの大切さを改めて実感出来る作品だと思いました | ||||
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私は好き。でも、評価は分かれるかも。宝島になかなか入って行けなくて、こっちを先に読みました。胸にずんとくる本だけど、不思議と読後感は良かった。 何でかわかりませんけど。 | ||||
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物語が進むにつれて登場人物はどんどん減ってゆくのに、どんどんヒートアップして読む手が止まらなくなります。第一章の世界がラストの世界に繋がるとは凄過ぎます。壮大な世界。個人的に第三章と終章が好きです。特にラストの追いかけっこはスピード感があって爽快。キャラクターはボズよりもヒョウゴ派です。大人になった彼のクソ長い手紙は冷静に発狂していて好き。あの有名なスパイ映画に悪役として出てきそう。でも、ヒョウゴ君は人間らしい人間です。人間だからこそ破壊神になってしまったのだと思います。非常に魅力的なキャラでした。内容もきゅうぎゅうに詰まっていて読み応えがあり贅沢な小説です。 | ||||
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物凄く奇妙な物語。 死んだ双子の兄弟を頭のこぶの中に持つ墓頭。 墓頭の孫が自分のルーツを辿るため、怪しい探偵・新実に墓頭の捜索を依頼する。 紡ぎ出される墓頭の数奇な運命とグロテスク鍋描写。 読後のスッキリ感は無いが、兎に角、奇妙な物語。 | ||||
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もう冒頭の一文で作者の勝利やね。 この作者は好き嫌いがわかれるかんね。 あんま人には薦められんね。 薦めようにも友達が一人もいないから薦めようがないんやけどね。 | ||||
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肌寒い冬の日、終日薪ストーブの前に座って一気読 みしてしまいました。予定していた外出は中止、それ程 に面白かったです。 型破りのホラーテイストで始まるので、最初は少し戸 惑います。しかし、基本は主人公の自分探しの冒険譚、 時に夢野久作の『犬神博士』などを思い起こしながら、 中ほどからは頁をめくる手が止まりませんでした。 登場する語り部などの正体を伏せた構成がストーリー テリングを牽引し、壮大なスケールの時空のなかで文 化大革命やクメールルージュをシニカルに記述した視 点も効果的なアクセントになっていました。「これぞ物 語」(『読売新聞』2013.2.19)という評言は掛け値な しだと思いました。 | ||||
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かなりの厚さもあり、とっつきにくいかと思いきや読み出したら止まりませんでした。 インパクト抜群の書き出しから始まり、一体どんな怪物が主人公として登場するのかとわくわくする反面、そんな怪物が物語の主軸として成り立つのかと疑問に思ってもいました。 しかし、読み進めるにつれ怪物の優しさに触れ、とても温かい気持ちで本を閉じることが出来ました。 とても素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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これはヤバそうだ表紙とタイトルからしてびしびしと感じ取った読書前のある種の心地よい恐怖感は、 冒頭の一文を読んでさらに強化された。「生まれながらに彼は墓だった」だって!どうゆうこと!? 最初のうちはひょっとしてこの作者、よからぬ領域に飛んでいってしまったんじゃなかろうか、エンタメとして 楽しませてくれるんだろうな!と心配もしたが、杞憂だった。 第一部・闇の子宮から 第二部・楽園の寵児たち 第三部・墓荒らしの彷徨 第四部・美しい兄弟 第五部・われらが墓の時代 五部構成からなる全編にわたって、ブルータルでセンスオブワンダーでそしてヒューマニックな「物語」の醍醐味 に満ちている。文章の密度はすこぶる高く、語りもあちこちに飛躍しながらよどみない、カテゴライズ不能で「恐ろしい」 とか「泣ける」とか「手に汗を握る」といった一言ではくくれない。だが父親を背負って樹海をさまよう主人公の 彼岸のはざまを揺曳するようなすさまじい絵面ときたら!分娩室で繰り広げられるモラルを破壊する光景や、魔女のような 老画家との暮らしのなかで語られる芸術家とはなんぞや?の論議など、本筋を離れたところでも忘れられない魅惑的なシーン にあふれていた。万人におススメできるようなちょうどいい代物ではないが、それでも本作はそれこそ本自体が怪物のような 2013年一番のヤバ書だと感じ入った。 ホラーテイスト満載ながら、ミステリとしての大仕掛けもあり、アジアの暗黒史をひっくるめて語られる歴史小説でもあり、 異能の主たちが運命を変転する冒険小説でもある。まるで聖書の悪いところばかりを読んでいたかのような読後感があった。 しびれるほど極上のエンターテイメントのごちそうが味わえる、これこそ小説、と思えるような圧倒作だ。 ハードルの高さにひるまずに、眠れない夜長にぜひとも挑戦し、深く呑み込まれてほしい。 | ||||
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主人公の小説家は、失踪した父の行方を追い求めるうちに、父の運命と深く関わっている謎の男「ボズ」の生き様をも追い求めることになる。アジア各地に異様なまでの爪痕を残し続けた、謎の男・ボズ。とにかく主人公の設定が半端無く、ページを捲る手が止まらない。 真藤順丈の最大の魅力は、登場する子どもたちの素晴らしさだ。 真藤順丈作品に登場する子どもたちは、奇妙なまでの不幸な境遇にあるにも関わらず、天才的な能力を有しており、世界を不幸に陥れるような大惨事を前にしながら、自らを贄と貸すほどの自己犠牲を払いながら、世界を救う奇跡を招来する。『地図男』の天才少年、『庵堂三兄弟の聖職』の兄弟たちが大好きならば、絶対にこの本は買いだと断言できる。 自らの頭に〈ピノコ〉のようなシャムの双生児を抱えた主人公・ボズ(墓頭)の魅力もさることながら、周囲に死を撒き散らすボズが、両親を亡くしたために、身を寄せることに鳴る福祉児童施設での生活を描いた第二章「楽園の寵児たち」が素晴らしい。ここに登場する様々な才能ある子どもたちに、デビュー以来の真藤ファンが惹かれるのは間違いない。常識人の兄・シロウと成長を辞めた弟のユウジンのサワラ兄弟、マッチョで格闘技が得意なヤナタケ先輩、霊感少女のアンジュ、そして他人の心理をも操る天才少年ヒョウゴ。そして楽園のような生活に忍び寄る破滅。 500頁を超える大著で、さらにもっともっと終わることなく読みたい作品だった。今年のベストになりそうな予感がする傑作! | ||||
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