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ブラッド・メリディアン
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ブラッド・メリディアンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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本作は奇蹟のような一作品である。 マッカーシーはこれまで国境三部作で我々を驚嘆させ、『血と暴力の国』(扶桑社ミステリー)では嘆息せしめるほどの緻密な世界を構築してきた。そしてマッカーシーの最新作『ザ・ロード』では、父子小説としても捨て難く、かつSF的観点から見ても優れているうえに圧倒的な荒廃した世界の描写を我々に見せてくれた。 ジャンル小説と純文学が最高点でぴったりと重なった傑作こそが『ザ・ロード』であった。我々に強い衝撃を与えてくれたし、マッカーシー作品のなかでも到達点と言えるだろう。『血と暴力の国』だって、圧倒的な読後感の余韻を与えてくれた。ほかでは体験し得ない読書体験だった。 さりとて、マッカーシーのそれは最高傑作ではなかった。本作こそ、最高傑作として恥じることのない作品である。 またしてもマッカーシーにしてやられた。マッカーシーには新しく翻訳される作品ごとに驚かされる。どれもハイ・クオリティであるからだ。まったく下がることなどないし、何度読んでも新しい発見がある。文学としても優れているし、これを読めば、日本の文学など安っぽいものであると痛感するはずである。 マッカーシーこそ、文学史上に名を刻むに相応しい作家である。 また、新作が邦訳されることを祈ろうぜ、ベイビー! おやすみなさい、シュリーヴポート! | ||||
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