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血と暴力の国
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血と暴力の国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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かつて戦闘の現場にいたような人間が、麻薬絡みの金を手に入れた現場にひょこひょこ舞い戻るとか、札束の中の発振器に長いこと気づかないとかで、いらぬ疑問符が頭に浮かんで読む上で邪魔になってしょうがない。文章作法上のスタイルやこねくり回す独りよがり度も、決して読者に親切とはいえない。(この本の直前に「チャイルド・オブ・ゴッド」も読んだのだが、何が現実に起こっているのか緻密に追う気力も湧かないので、どうしても一定部分流し読みになってしまった) これから殺す相手、死につつある人間へのシュガーの長広舌やモスが途中で拾った娘と繰り広げるグダグダ話、保安官ベルの長い独白が相まって作品全体がすごく説教臭くなってしまった。こういうのには「続・夕日のガンマン」 でテュコが放った名文句ー「撃つ前につまらん話はしないこった!」と叫びたくなるのは私だけ? | ||||
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入りがけっこう読みにくい。最後まで読むのに大変。映画版はコーエン兄弟の圧倒的映像美とシガーことハビエルバルデムの強烈なキャラクター性演技があったからおもしろかったのだなと思いました。いざ読むとなかなかすらすら読むことが困難。この本の困ったところ。 | ||||
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著者の作品を初めて読んだのはザ・ロード (ハヤカワepi文庫)であり、その文体と作品の完成度の高さに感銘を受けた。その意味で著者作品の中で唯一、早川書房からではなくエンタテイメント性の強い扶桑社からでた本作はかなり楽しみにしていた。だが、これは厳しい・・・。 マッカーシー作品の中でもレビュー数も多く、絶賛されている方ばかりなのだが、正直僕には本作はかなりアン・リーダブルな小説だった。無論著者の文体を否定する気はない。前述の『ザ・ロード』ではそのストーリ・テリングに感嘆した記憶は今でも鮮明だ。だが、マッカーシーの文体は本作のようなオーソドックスな起承転結を語るには不向きなのではないか?リアリズムであれば小説の中で5W1Hが明確にしなければならないが、本作ではそれが非常にわかりにくい。かつ、それに基づいて全体通してもっと立体感をださねばならない場面が、どうしても平坦に流れてしまっている気がする。マッカーシーの小説はブラッド・メリディアンとすべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)を購入し未読のままなのだが、そちら二作品で吟味してみたい。 | ||||
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アメリカの小説には時々、理屈なしに人を殺しまくる作品があるが、これもそのひとつ。 本書の解説によると著者はピューリッツァー賞作家で、現代の巨匠の一人に数えられる そうだが、どうしても付いて行けない。 追跡者のシュガーを“闇の象徴”に設定するにしても、その事の背景や説明がスッポリ 語られていない。この傾向は、ランズデールの「テキサス・ナイトランナーズ」でも そうだった。 純粋悪及び、狂気や暴力へ突き動かさられる姿は示されても、その衝動や葛藤の 描写(心のひだ)が無い。宗教や取り巻く状況の違いなのでしょうか。 | ||||
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殺人はただの殺人。血はただ殺戮の血。最後まで私には少しも楽しめなかった。 殺人者シュガーを純粋悪だと後書きにあったけれど、純粋な悪などあるだろうか。どこかの書評にはシュガーに追われるという事は自然災害に会うようなものだとあったが、自然の脅威には「畏怖」を感じるが、シュガーにはそんなものはない。 私は、昨今の目を覆う様な事件が報じられると、何故こんな事になったのだろうと事件の背景や闇が気になって仕方ない。 犯罪者の過去や見えない裏側が知りたくて仕方なくなるのだ。 だからシュガーは気持ち悪いだけだった。 こういう本に星4つ以上つける人たちが沢山いると知った事は勉強になりました。私には向きませんでした。 | ||||
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