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ザ・ロード
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ザ・ロードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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平成30年のベスト本として紹介されていたのでかなり期待して買ったのですが、 私の想像力不足のせいか、ただのディストピアの話だな、というだけでした。 敬愛する角幡さんも絶賛ですし賞もとっている作品だそうなので、本が悪いのでなく、私が悪いのだと思います。 ただ世紀末救世主も世紀末覇者も出てこない北斗の拳にしか思えなかったです。秒殺で図書館に寄贈しました。 | ||||
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あまり作中の説明がないので、「何故人間が滅びたのか?」とか「どうして人々は文明の再建を諦め奪い合い殺しあってるのか」とか「何故殆どの生命が死に絶えた世界で人間がいきていられるのか?」という重大な疑問が突っかかって世界に入っていけない。 いずれ説明されるのかと思ったら、最後まで説明されないまま終わった。えぇ・・。 まず、その三つの疑問は絡み合っているので、一つの説明がなされたならほかの説明も無くてはおかしいわけで、それなしで話を進めているのは単にプロットが甘いのではと思ってしまう。 例えば核戦争で滅びたのなら、生物がいない理由もわかるが、そうなると今度は放射能まみれの世界で何故人間が平然と着の身着のままで歩いてるのかと突っ込んでしまう。病原菌が原因でも同様だ。 北斗の拳みたいな世紀末漫画なら突っ込むだけ野暮だろうが、この小説は他の描写にリアリティがあるだけそこがより気になる。 と言うか、どう言う理由で滅びたとしてもこの展開はおかしい。生き物が生きていけない世界で人間が着の身着のままで生きていけるわけがない。むしろ真っ先に滅びるだろうし、荒れ果てた世界では動物たちが我が物顔で跋扈するだろう。 ただそう言う世界だと、悪人より動物たちの方が余程脅威な訳で、そうなってくると「終末の世界で悪人から子供を守ろうとする父親」と言うものが描けなくなる。そんな事情でリアリティーは無視されているのだろうと邪推する。 人間を全く信用しない父親と言うのもよくわからない。てっきりゾンビウィルスが蔓延してるからとかそう言う理由かと思ったが、特に理由もなしに人々は狂暴化してるようだ。文明とかどうなってるのかの説明も無いし、悪い意味で漫画みたいなリアリティーのなさ。 これがベストセラーって言うのは不思議なようでそうでもない。家族を守る父、みたいなの出すと設定やストーリー展開が大甘でも大ヒットしてしまうのはハリウッド映画などを見てるとよくあるから。 だが私は受け入れられなかった。後訳もところどころおかしい。 | ||||
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テンポが良い作品が好きな人には、おそらく合わないでしょう。 読み終わりました。 全体として、クオリティは高いのだろうと思います。 現実味がある描写なのだろうと思います。 しかしながら、私にとっては退屈なシーンもありました。 | ||||
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何か破滅的なことが起こって、絶望的な状況下でさまよう父子の話である。 荒れ果てた世界の荒涼さはいいと思う。 だが人肉食に走る人間を自分のこととして書けてないと思った。こういう状況になってみなければ分からないことだ。だいたい、この父子がまともな食べ物を探し出して食べた分だけ、他の誰かが人肉食に走るようになるのかもしれない。 最後はハッピーエンドのつもりかもしれないが、もしこの破滅が人間のなしたことだとすれば、他の生物は、「我々をさんざん酷い目にあわせてまだ人類だけ生き延びるつもりか?」と言いたくなるのではないか。 | ||||
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大森望と北上次郎の対談形式の書評集でけっこう押していた作品だったのでちょっと期待して読んだのですが、何が高評価なのかさっぱりわからなかった作品です。趣味の問題といえばそれまでなんですが、、、 読み終えたとき、まず、アメリカ人には受ける話なのかもしれないなと思いました(ロードムービー的な話ですよね)。ああいう広大な土地に住んでいないと実感が湧きにくいかも。あと原文の英語だと、もっとドライでそっちのほうが、逆に感動する話なのかもしれない。 ほかのレビューアーの方も訳がいまいちといわれた方がおられますが、私もうまくいえないですが、原文の質感を生かした訳ではないような感じがしました。 | ||||
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「暗いなぁw」というのが印象です。 救いが無いっていうはいいんですが(私は嫌いですが^^;)、 「シュチュエーションもっとなんとかならないの?」って言いたい。 アメリカ人って、文明が崩壊すると銃器乱射して人肉食べるのが普通なの?って聞きたい。 『ザ・ウォーカー』が同じシュチュエーションだったし、近未来の作品は、悪党はびこる世界ばっかり出してくる。 そのほうが作品にしやすいっていうのは解るけど、助け合うとか協調して乗り切るって思想が無いのかなぁ? 読み終わりましたがキツかった・・・ | ||||
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評価が分かれる小説です。 私には今ひとつ現実感がなく、近未来小説としてはあまり評価できません。 なるほど「世界の終わり」に、主人公が子供を生きるためのよすがとしているのは分かりますが・・ 他の動物がほとんど死に絶え、植物も枯死する状況で果たしてこのような状況がありうるのかと疑問だらけ。 南をめざして(海)移動を何年も過ごし、悪鬼のごとき人間が跋扈する世界。 漫画では面白いだろうが、小説としてはピンとくるものがない。 この小説が受賞したこと自体が、現代小説の貧しさを示しているようです。 最後に何を言いたかったのか?とって付けたような最後の場面は???の連続。 途中で何か同じようなプロットで・・・と考えたら、スティーブン・キングの 「死のロングウォーク」を思い出しました。 キングの作品はもっと「不条理」でシチュエーションも「漫画もどき」ですが さすがにストーリーテラーとしての面目躍如。 この小説は、「スカスカの小説」としか思えず、余り評価はできません。 | ||||
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前評判が良かったので読んでみたが何が面白いのか理解できない。まず何故こういう状況になったのかの説明が無い。次に、子供が出来すぎている。普通子供のほうが本能的でわがままなはずだと思うが、あまりに達観しているところが理解できん。また文章もあまりに淡々としすぎていて眠くなる。 | ||||
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たしかに面白い 名作であるのは間違いない ロードは人の生きる道な訳だ 誰でも思いつく話だが物語にまとめ上げた筆者の筆力は称賛に値する だが,この話にそれ以上の深さはあるか この小説から新たな発見はあるのか とてつもない名作とは... | ||||
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近未来のアメリカ。父と幼い息子は南へと徒歩で向かっていた。周囲の建物は激しい熱でやわらかくなった後でまた固まり、歪んだ姿で立ち残っている。動物の姿はもはやなく、灰が積もった街々で缶詰の食料を探しながら、父子は道を歩き続ける。 しかとは書かれていないものの、おそらく核爆弾によって崩壊したのであろうアメリカ大陸を南下する二人を、淡々と描写し続ける小説です。現代版「渚にて」ともいえるこの物語の中には、人類に対する希望はありませんが、それでも父親の息子への深い愛情と、息子を通して未来に託す思いが描かれていて、最後に胸が詰まる思いがしました。 とはいうものの、そのエンディングへとたどり着くまでの読書の道のりは、私にとって決して平たんではありませんでした。 ひとつには訳文に不思議なある特徴があるためです。 この訳者は、読点を打たないのです。読点とは「、」のことであり、大辞泉の定義を引けば「文の意味の切れ目を示したり、文を読みやすくしたりするために、文中に施す記号」のこと。ですから読点が必要な場所で打たれないと、文の意味の切れ目が示されず、文が読みにくくなります。 コーマック・マッカーシーの英語原文が必要なコンマを省いていて、それを日本語文でも忠実に踏襲しようとしたのかと思って原文にあたってみましたが、どうもそういうことではないようです。 もうひとつ読書の道のりを険しく感じさせたのは、なぜ物語の中の世界が引き起こされたのかについての説明がないことです。それはおそらく核戦争的なものによるのだろうと想像させる描写はあるのですが、それならばいっそう、広島・長崎の被爆体験を持つ日本人にとってこのマッカーシーの描写は、やはり生ぬるいと言わざるをえません。核戦争後数年もたった時期に徒歩で南下する父子という設定には無理があり、どうしてもアメリカ人の無邪気さを感じないではいられませんでした。 | ||||
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