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グレイヴディッガー
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グレイヴディッガーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 21~40 2/6ページ
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物語の重要な要素である、それぞれの登場人物の動機に非常に無理があり、読んでいて引き込まれない。 また、無理やり大仰な場面がいくつも作り出されており、映像化でも意識していたのではないかと邪推してしまう。 極め付けは、タイトルにもなっている伝説が著者の創作であるという事実。 こうなると、もはやなんでもあり、、、。 13階段は秀逸でしたが。 | ||||
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民主主義が失われゆく現代という時代―権力者は権力を集め暴走する…。 しかし、過去にも民主主義など失われていた…―権力に歯向かう者を、異端審問官が次々と処刑していった。そこに現れたのが、「グレイヴディッガー」、残虐な異端審問官をさらに残虐なやり方で殺戮していく。 そんなグレイヴディッガーが現代に甦る! 彼のやり方は残酷で、どうしてそこまでと思われるほどだが、その目的は何なのか…?! 例によって、登場人物は魅力的だ。例えば古寺巡査長、越智警視…。 主人公の八神の個性とその奮闘も半端じゃない。 そして、もう一人の主人公、グレイヴディッガーの正体は?! | ||||
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13階段と比べたらちょっとかわいそうだけど、 これはこれでなかなか面白かったです。 ひたすら逃げる八神。 ありえなさ過ぎるストーリーなんだけど、 とにかくノンストップジェットコースター 無駄に魔女裁判に詳しくなれるしw 魔女裁判の拷問は想像すると非常に気持ち悪いので要注意ですが。 とにかく一気に2時間ちょいで読めます。 アマゾン中古なら1円+送料なので是非お勧めです。 | ||||
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13階段が最高によかったため、続けて本作も読んでみた。 ネタバレになるのであまり書かないが、物語を通しての爽快な読み応えがすごくいい!一気に読んでしまった。 登場人物のキャラクター設定も個人的にすごく好きだった。それから東京の実際の町並みを舞台に物語が繰り広げられるため、その臨場感も素敵。おすすめです! | ||||
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ジェノサイドが面白かったのでこちらも読んでみましたが素晴らしいですね。 アウトローな主人公が何者かに追われ逃亡する視点と、 連続猟奇殺人を追う警察の視点に入れ替わって話は進むわけですが、 この著者は文章の区切り方が本当にうまい。 先が気になって気になって一気に読めます。 冒頭から既に面白く、中だるみすることもなく最後まで続きます。 飽きさせないスピード感とドキドキの連続で怒涛の展開、しかし入念にリサーチされているから リアリティも共存している。 この質の高さこそがジェノサイドとの共通項ですね。 すっかり著者のファンになりました。 | ||||
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グレイヴディッガーとは耳慣れない言葉。 中世ヨーロッパではキリスト教の信仰に反する教えを持つ者を処罰していた。いわゆる魔女狩りである。 大陸より少し遅れてイングランドに魔女狩りが及んだころ、その審問官が次々と魔女狩りの拷問と同じ手口で殺害された。 審問官たちは怯え拷問によって殺された男が墓から蘇って復讐していると信じた。 それが「グレイヴディッガー」伝説である。 事件はこのグレイヴディッガーになぞられた連続殺人。 一夜のうちに次々と殺害される。 この事件に骨髄ドナーとして骨髄を提供しようとする前科者が巻き込まれ、めまぐるしく展開していく。 二ヶ月前には遺体消失事件が発生しており、まさに「グレイヴディッガー」伝説を模倣している。 宗教、刑事警察、公安警察、骨髄移植、麻薬 これらが、繋がりやがて犯人が浮かんでくる。 ストーリーにテンポがあり、展開もすばらしい! 一気に読んでしまう面白さがある。 ぜひ一読して頂きたい。 | ||||
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映画を観ているかのような展開が魅力的。 ストーリー展開、文章もテンポが、読んでいてよく惹きつけられました。 タイトルのグレイブディッガーとは何かと考えてましたが、 このタイトルが持つイメージとは違う警察小説としての印象が最初のプロローグからあります。 主人公の八神が憎めない悪党として、迫る謎の闇組織に対峙する。 その脇を固める人物もいい味があります。 追う者と追われる者、その理由や背景が少しずつ解明されていく。 読みながらそのパズルを組み立てる楽しさが味わえる素晴らしい読み物でした。 | ||||
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帯って大切ですよね。 余計なこととか書かないほうがいいと思うんですよね。 13階段をしのぐ!!とか書いちゃ駄目ですよね。 全く「違う」作品なんだから。 | ||||
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有り得ない事が起こり過ぎて読み進めるのが次第に苦痛になります。 | ||||
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13階段に見られたミステリー色は薄まり、冒頭から追いつ追われつのノンストップサスペンスとなっている。臓器移植をモチーフにして中世の墓掘り人が現代によみがえったかのようなホラー色も加わった作品だが、やや焦点がぼけてしまった感もある。ここで記述されているグレイブディッガーに関する歴史的記述は完全な作者の創作だそうだ。そこらへんの評価が分かれそうである。最後まで退屈せずに読めるが、13階段ほどの読後の充足感はなかった。 | ||||
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骨髄ドナーとなって白血病患者の命を救うことになった矢先、骨髄ドナーが次々と殺害される連続事件に巻き込まれ、刑事と謎の集団に追われることになった主人公八神俊彦の逃走劇。 おもしろかった。序盤は墓堀人の伝説の話がややくどかったが、それでも中盤以降は一気に加速した。警察や謎の集団から逃げ回る場面は緊迫感があり、手に汗握る展開となった。 最後に全ての真実が明らかになるのだが、非常によく考えられていると思った。 また、過去に逮捕歴もある悪役キャラの八神だが、機転が利いた行動や、決して諦めない前向きさは好感がもてた。 | ||||
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途中、オカルトものかと思った。 また、殺人場面の残酷さに嫌気がした。 しかし、最終的には主人公たちに共感し、爽やかささえ感じた。 良質のエンターテイメントだと思います。 | ||||
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その違いを知っただけでも多いに読む価値がありました。良し悪しの詳細はともかくとして。ただ、歴史上、権力の掌握は悪の温床になる事が多いですよね。 女医さんの台詞で「本当の悪人は善との葛藤がないから普通の顔してるわ」的な事を言います。言い当てているんじゃないでしょうか(^-^) 皆さんがおっしゃっている様に一晩で読むには内容が濃ゆ過ぎます。確かにスピード感はありますが、ゆっくり読んで楽しめる作品です。 作者は知ったか振りがうまいのか、本当に精通してるのかわかりませんが、素晴らしい作品です( ̄^ ̄)ゞ | ||||
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中途半端なビジョン等ない正真正銘のノンストップ・エンタメ・スリラー! この手の本ばかりなら、いくら遅読な私でも年間三百冊はかたい。 グレイヴディッガー(墓掘人)がその正体から見て強過ぎる。 せっかく魅力的な伝説を創造したにも関わらず、物語との関連性が希薄等の瑕はある。 但、この本の魅力は愛すべき小悪党八神が東京中を逃げて、逃げて、逃げまくる疾走感であろう。 お金をたっぷりかけてハリウッド辺りで映像化してほしい。 主人公は『ダイ・ハード』のブルース・ウィリス、墓掘人はダース・ベイダーのスーツアクター。 年齢が合わないか? | ||||
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「社会派」高野和明氏の、2作目。『13階段』が良かったので、否が応にも期待は高まる。 読み始める。期待を裏切らない筆致。4層、否、それ以上の重層構造。読み手を深く深く、引きずり込んでいく。 当然の成り行きとして、主要登場人物が結構多くなるのだが、そこを何とか読ませ切ってしまう、著者の筆力は素晴らしい。 テーマは「権力の濫用と腐敗」。 権力とは正反対の世界にしぶとく生きる主人公。幼少期からの重い人生と、それ故に軽妙に生きるしかないという、矛盾を背負う。 他方、本来「法の正義」を担うべき側の権力者は、あらゆる陰謀を用いて、自己の利益を追求していく。 その陰謀に翻弄され、蹂躙されたいくつかの人生が、幾層にも折り重なって(その点において落ち度のない)主人公の身に、降り注ぐ。 訳の分からないまま、正体不明の敵と警察、その双方に追われる主人公の、天才的な逃走劇。果たして、彼の目的は達成されるのか? クライマックスは、何となく予想どおりの展開となった。それでも、読者をガッカリさせないのが、高野さんの凄いところ。 ただ、最期の幕切れ&「消えた死体」の扱いがホラー的で、ミステリーとしての「最後の説明責任」を放棄したような感じがした。私はちょっと、消化不良の感じがした。 描き方によって、どちらか一方に振ることもできたと思うが、この辺は作者の考えと読み手の「相性」のようなものか… 話の内容で横山秀夫『半落ち』、刑事物の香りで高村薫『レディー・ジョーカー』を思い起こした。軽妙だが軽過ぎるでもない語り口は、ちょっと荻原浩風とも言えるか? 他の方のレビューでいろいろ指摘されている点は、確かにあるかもしれないが… それを差し引いても一級の娯楽作品であると思う。 | ||||
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高野和明は、13階段、ジェノサイドに続いて3作品目ですが、どれもよく背景が細部までよく描かれており、クオリティが高いと感じます。 また、最後までどのように物語が完結されるのか、純粋に楽しむことができ、読んだ後もまた読みたいと思わせてくれます。 他に作品があるか分かりませんが、高野和明の作品はこれからも要チェックだと思っています。 | ||||
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かつて、ミステリーの新人賞である『13階段』で注目を集めたこの作家、 最近は直木賞候補にもなった『ジェノサイド』がかなり話題になった。 受賞は逃したものの、一部の評価は半端ではない。 というわけで高野和明という名前が気になっていたところへ、 同じ高野さんの別の本であるこの小説の新聞広告を見た。 そして広告の仕方もあるのかないのか、うっかり『ジェノサイド』の次の作品と思い込み、 文庫だし手軽でいいと思ってこちらを先に読むことにした。 同じような印象を持った読者はほかにもあるかもしれないが、 そうではなくて、実は単行本で出版されたのは2002年とけっこう古い。 2001年の『13階段』の翌年である。 考えてみれば、『ジェノサイド』も文庫化してないのに、そのあとの作品が文庫であるはずがない。 で、出版時期が近いせいか、読後感は『13階段』を読んだときにかなり近いものがあった。 『13階段』は、死刑制度という社会問題にも真摯に取り組んだ力作だった。 おそらくこの作者がベースに持っているある種の倫理性のようなものは健在で、 ここでも司法の腐敗や、いやもっと根源的に法で裁ききれない悪をどうするか、 という大問題が扱われている。 一方で、読んで面白いという特徴もますます磨きがかかっているというべきか、 謎解きが追う追われるというモチーフと絡んで、スピード感のある展開になっている。 入り込んでしまうとそう簡単には本を置けない。 しかし犯罪の組み立ては、大変に緻密なものだが、 一方で複雑すぎて読者としてはついていきにくい面もあるのではないか。 『13階段』の時にも感じた短所のようなものである。 もっともその辺はあまり考えなくても、展開の面白さでどんどん読めるのだが。 物語は、腐敗した司法の悪と、 その腐敗に気付いて、何しろ相手が司法がらみだからと自らの手で悪を倒そうとする者と (これがタイトルの「グレイヴディッガー」である)、 立場上「グレイヴディッガー」を追いながらも、 その動機を考えて心穏やかではない刑事たちとの三つ巴、という形をとる。 「グレイヴディッガー」というのは、中世以来の魔女狩りにからむ歴史的な存在という設定で、 おそらくは作者の創造なのだろうが、相当リアリティがある。 犯罪にこうして伝奇的な要素を付け加えたところが新機軸か。 中世だの魔女狩りだのというので、当然のように犯罪行為自体はかなりおそましい生々しいものなのだが、 それにもかかわらず全体の印象はむしろ痛快!といってもいいようなものだ。 それは一重に、直接には何ら関係はないのに、たまたま事件に巻き込まれて、 ほとんど主人公といってもいいことになってしまう「ワル」の男のおかげである。 この人物設定が何と言ってもこの小説の肝であり、『13階段』とは違ったユニークな味を作り出している。 この男の逃避行も絡んで、実は三つ巴ではなくて四つ巴の展開である。 ワルではあっても、心を入れ替えて人助けをしようとしている途中に事件に巻き込まれるわけで、 そもそも「ワルの善行」というのは魅力的な設定に違いない。 人物造形の魅力は相当なもので、逃げまくるこの男は、 重要な鍵を握っているだけではなく、事件そのものの展開に決定的にかかわってゆく。 犯罪の動機やら組み立てだけでなく、話の展開にも相当強引な感じがあるのだが (結末にオカルト的な要素を入れるのは賛否が分かれそうだ)、 その力感、スピード感を味わう中で、それもいいか、という気になってしまう。 質の良いハリウッドのアクション映画を見ているような感じとでも言おうか。 実際物語自体もかなり映画的だ。 というわけで多少ごちゃごちゃしているが、十分楽しめる。 評判からするともっと質が高いだろうということで『ジェノサイド』にも期待。 | ||||
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いくつもの事件が絡み合い重なり合いながら、 集束するラストは最高です。 作品の中では12時間しか流れない。 確かに小さな粗は目についたけど、 それを補って余りあるストーリーとスピード感。 映像が自然と頭の中に広がってきます。 そしてドキドキハラハラの逃走劇は読みごたえがありました。 ラストもハッピーエンドだったので安心できる。 主人公のような悪党面したユーモア溢れる善人ってなかなか面白い。 | ||||
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作品が少ないけど、確実に楽しめる高野さんの 作品をいろいろ読み直しています。 これはもう怪奇趣味と現代とが融合して、 警察捜査(刑事と公安と、そして監察) が絡まり合う中で、主人公はなぜか(何者からか) ひたすら逃げる羽目になり、その追跡劇と 背後の事情とがどんどん合わさっていく 快感がたまりませんでした。 テーマ的に見て死刑というか命というか そういうものを扱った「13階段」と比べると 純粋エンタメという感じで、軽く感じますが、 技法や筋立ては全然一級品で、いまなお 余裕で楽しめます。 無心でスカッたとしたいとき、絶対の おすすめ | ||||
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高野和明の小説を読もうと思って本屋に言って見つけたのが、この『グレイヴディッガ―』。 帯の「『13階段』をしのぐ」というのもうなずける作品だったと思う。 全く違う「点」が徐々に繋がって「線」になっていく感じも良かったし、八神と「M」と古寺、剣崎とグレイヴディッガーのシーンもサスペンス性があり読み応えがあった。 それに社会性の面でも評価できる。 読者に政治家や警察の闇の部分を意識させるには充分だったと思う。 でも、それらを見せられて感じなければいけないのは、政治家や警察などの体制に不満を持ったり、革命思想を持つことではないと思う。 八神のように自分のできることで、人のためになることをすること。 それが作者が伝えたかったことではないかと思う。 社会派ミステリが好きな人、中でも『13階段』や『虚夢』など法律や司法をテーマにした作品を良く読む人にはお勧めしたい。 きっと気に入ると思う。 | ||||
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