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魔女の暦



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魔女の暦の評価: 3.67/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

角川文庫と春陽文庫

角川文庫版「魔女の暦」に同時収録されているのは、「火の十字架」であり、春陽文庫版に同時収録されているのが、「廃園の鬼」である。
Amazonのレビューは、同タイトルの映画と同タイトルのドラマなどが、混在していることもあり、2009年6月6日の志村真幸氏のレビューは、春陽文庫版「魔女の暦」へのものだと考えられる。
購入を考えられている方は、収録作品を作品解説等を確認していただきたい。
魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)Amazon書評・レビュー:魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)より
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No.4:
(3pt)

文庫復刻

『魔女の暦』と『火の十字架』の二編収録。両作とも退廃臭のただようストリップ劇場を舞台に、愛欲の渦におぼれる複雑な男女の関係性のなから生まれた、エログロ色の強い猟奇殺人事件を描いている。どちらもミステリとしては、ありきたりの安易な解決に堕してしまわないよう、流石にヒネリを凝らした謎解きが提示されている。ただ、淀んだ世界観のなかで人格の崩れたような人間ばかり登場するので、人物や物語に感情移入しづらく、そのため「まさかあの人が」とか「こんな展開は辛らすぎ」とかいった物語への感興のノリが生じにくく、せっかく凝らされたツイストも、効果があがりきらない憾みがあるように思えた。

ただ、『火の十字架』の方の醜悪とも思える男女関係の形成には、戦時中の恐怖に押しひしがれた体験がその根っこに存在し、戦争の罪深さや人間の悲哀を感じさせるところもあったため、どちらかというと筆者はこちらの作品にやや高得点を与えたいと思った。いずれにしても、横溝ワールド独特の空気感にひたり、金田一耕助や等々力警部の活躍に接することができる、杉本一文カバー画の文庫本復刻は、ありがたく楽しいかぎりである。
魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)Amazon書評・レビュー:魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)より
4041304253
No.3:
(3pt)

金田一の大好きなストリップ劇場物

金田一の活躍する都会物は、決まっていかがわしい風俗が描かれます。 ストリップ劇場に生首が出現、地下室での乱交パーティーと猟奇趣味も満載です。 でも、それが金田一物の魅力なんですよね。 ちょっと乱歩風味が入っていますし、独身の金田一はストリップが好きなんでしょうかね。 でもKindle版には「廃園の鬼」は収録されてませんよ。 「魔女の暦」と「火の十字架」の二本立てです。
魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)Amazon書評・レビュー:魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)より
4041304253
No.2:
(3pt)

予定調和?

中篇「魔女の暦」に、「廃園の鬼」が併録されている。
 「魔女の暦」は、予定調和的なプロットかと思わせておきながら、途中でアレッという展開になっていくところが面白い。しかも、それがトリックであり、事件の解決へとつながっていくのだから、感心させられる。しかし、あのトリックは、本当に気付かないものなのか。著者の別の作品でも使われているのだが・・・
 「廃園の鬼」は、金田一耕助の優しさが感じられる短篇。
魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)Amazon書評・レビュー:魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)より
4041304253
No.1:
(3pt)

気付かないものか

「魔女の暦」と「火の十字架」の2本の中篇が収められている。
 「魔女の暦」は、予定調和的なプロットかと思わせておきながら、途中でアレッという展開になっていくところが面白い。しかも、それがトリックであり、事件の解決へとつながっていくのだから、感心させられる。
 しかし、欠点も。あのトリックは、本当に気付かないものなのか。
 「火の十字架」も、巧みなプロットにうならされる。こちらも、意表を突く展開で楽しませてくれた。予想外のところにトリックが仕掛けられており、良く出来ている。
 ただ、テーマゆえ、どちらもマイナーなままに終わることを運命づけられている、哀しい作品だ。
魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)Amazon書評・レビュー:魔女の暦 (角川文庫 緑 304-25)より
4041304253

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