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風の海 迷宮の岸 十二国記
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風の海 迷宮の岸 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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タイキの物語は風の海 迷宮の岸以外は悲しすぎる。 運命なのか、故あってのことなのか? ですが風の海 迷宮の岸と図南の翼は十二国記の中でも、 楽しい!作品に私は思います。 もし、これから読む人は魔性の子を飛ばして風の海 迷宮の岸から 読むのもありかもしれません。 | ||||
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十二国記を順番に読んでいますが、著者の表現力が最も冴え渡っているのがこの作品だと思います。架空の世界の物語なのでライトノベルのカテゴリーになるのでしょうが、その表現は純文学ともいえます。世界観なのか、ありあまる表現力なのか、主要な登場人物の言い回しは中国の歴史小説のようでもあり、それが魅力でもあります。 | ||||
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この作品は番外編の「魔性の子」と繋がっていて、主人公は泰麒(高里要)です。蓬山に戻った泰麒は自分が麒麟であることを知り、戸惑いながらも責任をまっとうするべく奮闘します。特にその過程における泰麒の心の動きがとてもリアルに感じました。ここまで人の内面を掘り下げた作品はおそらく初めてです。だからこそ泰麒の一つ一つの言動が大きな意味を持ち、あのラストに納得させられるのだと思います。 また、汕子の存在は泰麒にとって半身のようなものでしょう。苦しんでいるときは常に頼りにしていましたから(笑)10歳の少年らしいところですね。驍宗を王に選ぶのはかなり大きな決断であったと伝わってきました。 戴国の今後と泰麒の活躍を楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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シリーズすべて読みましたが、みなとても面白く読ませていただきました | ||||
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面白かった。 今回は戴の国のお話。時代としては多分「月の影影の海」より前の話のはず。 黒麒麟の誕生までのお話。 彼も陽子同様に蓬莱にて生を受けている。 一方は王でこちらは麒麟と言うことになる。 麒麟という生に戸惑い、また王を選ぶという重責に戸惑い・・ そんな幼い彼の心が良く分かる。 確かにだれもがこうやって放り出されたら自分はこのままで良いのか? 自分の選択が正しいのか?と悶々と考えてしまうに違いない。 ここまで十二国記世界のキーファクターである王と麒麟の成り立ちが共に理解できた。 国は戴、巧、雁、黄海が登場した事になる | ||||
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(上下巻のレビューです) 十二国記シリーズ第二作。第一作『月の影 影の海』で、陽子、延王、延麒の他にもう一人蓬莱(日本)育ちがいると言われた泰麒の話です。ある日突然十二国の世界に連れ戻された十歳の少年は、自分が麒麟であることを知らされます。一人前の麒麟になるための、使令の折伏、転変、王選び…、すべてうまくいくかに見えたそのとき、幼き麒麟の心に魔が差す…。麒麟とは何か、天啓とは何か、蓬莱人の私も考えさせられます。 「「それとも、ぼくはぜんぜん別の世界に来てしまったんでしょうか」 タンスを通りぬけたみたいにして。」 雪とタンス…、さりげなくナルニア オマージュ。 | ||||
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初めて『十二国記』を読まれる方は、是非 発刊順に『魔性の子』から読まれることをお薦めします。 『魔性の子』は『十二国記』の入門書みたいな物だと私は思っています。(これは、あくまで超個人的な見解ですが…) 時系列では『魔性の子』はこのお話の後のお話にあたりますが、このお話から読むと『魔性の子』の本来のワクワクドキドキ感が半減される気がするのです。 例えるなら、推理小説の犯人を確認してから読み始めるような…… 小野先生の作品は奥が深いので、確かにこのお話から読まれる方が分かりやすいのかもですが、物語を楽しみたいと思われる方は、是非 発刊順の講読をお薦めします。 | ||||
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改めて、十二国記を読んでいます。やっぱり面白い。 世界観の広さはもとより、キャラクターそれぞれが実に軽快に動くことに驚く。 物理的にではなく、作中で一個の完成された個人として。シリーズの後から読み直しても、全く違和感ないほど、キャラクターとしての完成度の高さに驚かされます。 今後のシリーズも楽しみです。 『魔性の子』は十二国記シリーズとは別物として認識したほうが良いですが、 『風の海 迷宮の岸』の後に『魔性の子』読むと、また趣の違う作品となります。 ファンタジー好きな人は、これを読んだ後に『魔性の子』。 ホラー好きのひとは、『魔性の子』を読んだ後、本作を読み、その後『魔性の子』を再読してみてください。 | ||||
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前回(「月の影〜」)は慶の国に絡んだ話でしたが、 今回の舞台は変って戴の国に絡んだお話。 主人公の麒麟が王を選ぶのに苦悩葛藤をする様を描いています。 異国よりやってきた、 何も知らない幼い主人公が、 与えられた大役に悩む姿、 それを支える周囲の人々のあたたかさ。 いい雰囲気です。 前半は持ったりと進みますが、 後半は一気に読ませてくれます。 黄海の穴で妖魔を使令とする瞬間や、 変転して王を追うシーン。 延王、延麒、景麒らで芝居を打つ場面。 クライマックスの連続です。 そして読後にはさわやかな感動が残ります。 私は好きです、この作品。 スピンオフ作品の「魔性の子」を読む前にこちらを読んでおいたほうが、 より「魔性の子」を楽しむことが出来ます。 | ||||
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たいきがかわいらしすぎて、どうなるのかを知らずに読むことをやめることができなかった。 仕事中も隙間に読み進めていた。2日で完読です。麒麟に会いたくなった。 | ||||
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三時間ほどで読めた。 今回はエピソード0でキーパーソンだった高里が主人公。 エピソード0での高里の神隠しの秘密が明らかになります。 泰麒は蓬'で生まれ育ったから自分の役目や世界についていまいちピンときていない。 子供という設定も手伝ってか、寂しく不安な心情が所々に表れています。 最後の王の選定ではこちらもどうなってしまうのかハラハラしました。 少年が美女に囲まれてチヤホヤされるなんてそれってなんてエロゲ?状態でサクサク読めます。 エピソード0を読んでいない人はこれから読んでみると面白いと思います。 オススメの一冊です。 | ||||
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一作目が、胎果であった陽子が王になるまで、今度は胎果である麒麟が麒麟に戻って王を選ぶまで、です。つまりどちらも、「十二国記」の本来はインサイダーである主人公が、新たにその世界を体験してゆくという体裁を取っています。 したがって完全な異邦人ではないため、(異邦人がこの世界に場所を得てゆく話は後の巻となります)違和感から既視感へ、納得へ、という肯定のプロセスが取られていきます。 十二国の不思議なしくみを麒麟とともに体験してゆく物語として、前半の蓬山の描写は中国の神仙物語の桃源郷を思わせる美しさ、神秘性があり、それらの原典を重ねるようにして楽しめます。そして、そこで麒麟である自分にだんだん目覚めていこうとする少年、泰麒の繊細な心の動きは、新しい世界に適応してゆこうとする少年のみずみずしさとともに、「こうあるべき麒麟」との齟齬に悩む、これも現代のティーンの成長に伴う悩みとして、ひじょうに心に響きます。 そして後半の「王選び」のドラマティックな盛り上がりはこの作者ならではかと思います。架空の創造世界であるのに、その世界ならではの法則やきまりやありかたが、ものすごくリアルに立ち上がってきて、主人公らをからめとる。人物のリアルさ、存在感だけでなく、その世界自体が生きていて存在感がある。その躍動感です。 泰麒が王を選ぶさいに、「王気」「天啓」をとらえられなくて悩むあたりは、おそらく初恋や、このひと?という恋愛の機微にも通じるものがありますし、しかも一国の王なので、偉大な人物を選ばねばならないというプレッシャーもあります。王たる器とは何か、についても、作者はいろいろと含蓄深い言葉を李斎を通じて語らせています。「尋常の覇気ではない」「人柄がよければそれでよいというものではない。優しすぎる王は国を迷わせるし、おくゆかしい王は国を乱れさせる」。幼い泰麒にはよくわからないのですが、ひたすら畏怖を感じてすくみ・・・これらの感情はおそらく「神」的なものに対する作者の解釈でもあるのでしょう。 最後のドラマティックな一波乱もふくめ、おさまりのよい一冊です。中国の神話や古代王朝への言及、また古典的な言葉遣い、さまざまな知識を含め、作者のふところの深さに支えられた作品として、よくあるRPG的なファンタジーとは一線を画する重さがあります。この重さ特に、天帝の天勅などをふくめての神話的予定調和設定と、民の実情との微妙な乖離感(麒麟の選んだ王なのに叛乱が起きる、など)も、後の巻への伏線になってゆきます。 第一巻に続いて、十二国の世界の躍動感に浸ることのできる素晴らしい物語です。 | ||||
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十二国記、第三巻 風の海 迷宮の崖です。 この巻は、胎果として倭に生まれた少年が、祖母の 懲罰のため家の外に出されたところ、神隠しに遭う。 少年は、自分本来の世界で自分の正体と直面し悲壮 感と安堵感が入り混じった感情を持つが、周囲から の期待に応えられるよう努力する。それゆえ、麒麟 という存在、麒麟にかける人々の想いなどを理解す るのに大変有意義な巻です。 読みどころ3つ挙げますと、 (1)泰麒「景台輔、ありがとうございました」 (2)玉葉「少しは人に優しゅうする方法を覚えたらしい」 (3)驍宗「――お助けください!」 「月の影 影の海」を読まれた方は、景麒が良い方 へ変わっていったのを喜ぶ半面、先を知っているの で複雑な心境になるとは思いますが、魅力的ですよ ね。人の成長に関わることで自身の成長・変化にも 繋がり、多くの人のために力を発揮できるように なるって。 | ||||
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シリーズ一作目「月の影 影の海」とは舞台となる国が異なっており、時間軸も少し遡ります。今回の舞台は「戴」。いかに麒麟が王を選ぶのかがテーマとなっています。 麒麟は普通、十二国外の世界の中心、奉山というところで生まれ育つのですが、今回の主人公の少年、高里要は卵のときに、前回の主人公陽子とほぼ同じ時代の現代日本に流されてしまい現代日本で育ちます。奉山で育つと、麒麟の能力を自然の獲得していくようなのですが、現代日本で育っているために彼は麒麟の姿になることも、外敵から身を守る自身の指令(妖魔)を持つこともなく、とても危うい存在です。再び奉山に帰還した後、「王を選ぶ」ことを当然のように求められるのですが、そもそも「麒麟」であることも自信がない彼…。彼が「麒麟」になる過程は、わたしはこの本の中で一番好きな部分です。家庭教師である景麒(のちの陽子の麒麟)の不器用な家庭教師ぶりが良くて。とにかく一生懸命な主人公がかわいいので、「月の影 影の海」のハードさの後の癒しになります。最後の「試し」もドラマティックですし♪けれど戴国はシリーズ後半に至るまで、ほとんど謎の荒れた国として登場するので、それを思うと、彼が王を選ぶ過程が切なくなってしまいますが…。 | ||||
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ん? あれ? 陽子はどこいったの??? もちろん、1作目の続きかとおもって読み出したものだから 戸惑った。 ぱらぱらと、ぱらぱら漫画みるみたいに「陽子」という文字を探したけど、なし。 うーん? 1作目の500年ぐらい前のお話か。 と、納得。 でも、1作目にはまりきっていたので 前作で、これからーってとこで終わっちゃって (ぅぅ・・・・ってなっていたので) この物語は飛ばそうかとも本気で考えた。 でもでも、後作の本を先に読んで、飛ばしたとこをそんなことで知っちゃうのは もっといやだったので、しかたなく(?)読み進めた。 すごくやさしい物語だった。 みんな六太がすき あたしもすき 穏やかに展開していく物語です | ||||
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アタシは番外編である『魔性の子』を先に読んでいたので、 プロローグが知っている場面で、すごく嬉しかったのを覚えています。 特に今作から、いよいよ現実世界を離れ、小野不由美独特の 『あちらの世界』だけで話がすすんでゆきます。だから入門編として、 ちゃんと先に出ている『月の影〜』は読んでおいた方がいいかもしれない、と思います。 この世界観に……いきなりは、入れねーんじゃないか?と。 幼い泰麒の、本当にあどけない、純粋な姿に、変にキュンとなります。 登場人物の中では、悪く言えば「ウジウジしている」泰麒は、あんまりアタシの 好きなキャラではないんですがね(苦笑)でも、この素直さは萌えでしょ。 愛されて、愛されて……甘やかされる姿が、まどるっこしい! ちゃんと王を選べるの?こんなんで?という想いで、下巻へGO! | ||||
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『十二国記』の中でも好きな作品の1つ。人間の心理の光と影を描ききる小野先生の巧みさに鳥肌を立て、はまり込むきっかけになった一冊でもあります。 本書を含む『十二国記』シリーズには、さまざまなキャラクターが登場しますが、そのどの人物の心の動き方にも不自然さがなく、どこか同調してしまいます。シリーズを読破している間中、「そうか、あの感情はこういう言葉だったんだ!」という感動を何度も味わいました。 『十二国記』は、ファンタジーとリアリティのバランスが絶妙で、読後感の良さも、小野先生の作品の中で群を抜いています。まだ読んでいない方は、まずはもちろん『月の影 影の海』から。そして、シリーズ2冊目の本書で、小野先生の「心理表現」の振り幅の広さを、ぜひ感じてほしいです。 | ||||
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後に重要になってくる奉麒のお話です。前半である上卷では倭から蓬山へと連れて来られ「人間」ではなく「麒麟」として扱われる生活、それを理解しながらもタイキの中に様々な悩みがある、、と言ったところでしょうか。 私は最初のシーン、女怪・汕子の涙が出るような愛情の深さに何十ページもいってないのにさっそく感動をしてしまい今でも記憶に残ってます。タイキもタイキで何故「日本」では違和感があったのか、とか自分は「人」ではなく「麒麟」であることを子供ながらに受け止め回りの女仙達に気を使う、、という何とも奥ゆかしい健気な子供で見守ってあげたいという温かな気持ちにさせてくれます。 まるごと一冊が奉麒について書かれてあるのでタイキが好きな方は充分に満足して頂けるのではないでしょうか?そればかりではなく蓬山についてのことや麒麟が王を選ぶに至るまでのことなども書かれているのでフィクションでありながらも興味深いです。 | ||||
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十二国記、第二弾。今回は蓬莱国(日本)で人間として育った幼い麒麟・泰麒(たいき)が主人公。 日本の家では、なすことすべてが家族にため息をつかせる「鬼っ子」のようにして育ったが、それは麒麟(王を選ぶ神獣)であったゆえのこと。しかし、本来の国に帰っても、今度は異国での育ちゆえに、泰麒は麒麟としての自分の力を信じられない。このあたりの少年の心の揺れがとても繊細に描かれています。 前作で、主人公・陽子の迷いや揺れは非常に動的だったけれど、ここでは静的なものを感じます。とくに泰麒が、「天啓」を経ずして王を選ぶシーンでは、いいのか、それで、と心で呼びかけていました。その後の罪悪感に打ちひしがれるくだりでも、一緒に悩んだり。 全く見事に作者の術中にはまってしまいます。それが読書の醍醐味というのでしょう。中篇ですが、読み応えは十分です。 | ||||
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このシリーズの中でたぶん一番人気のパート。 しかしこの話の内容はアニメ版とほぼ同じなので、アニメから入門した人はこれから読んでも新鮮さは味わえないような気もする。本書に登場する泰麒はシリーズを通して重要な役割を担っているので、本書は泰麒のキャラが色濃く出ていて、ある意味人物紹介のような印象もある。なので大人しい内気系男児がツボにはまってしまう母性強めの人にオススメ。逆に小野女史独特のホラー的描写が好きな人には少し物足りないかもしれない。 | ||||
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