■スポンサードリンク


海賊とよばれた男



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

海賊とよばれた男の評価: 4.26/5点 レビュー 1156件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1156件 1141~1156 58/58ページ
No.16:
(4pt)

下巻しか読んでいないけど面白かった

筆者は戦争をからませた「男」を書くのがうまい。一気に読んでしまった。
 出光佐三をモデルとしてここまでドラマチックに書ける手腕はさすが。一種の伝記ではあるのだろうが、冒険小説のような躍動感がある。

# ただ、評者のようなひねくれ者にはここまでかっこいい人って本当にいる?汚いところ隠してない?と思ってしまった。本当にいるかもしれないけど
海賊とよばれた男 下Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 下より
4062175657
No.15:
(5pt)

また、感動の予感だ。

戦後の復興に立ち向かう、日本人。
そしてそんな日本の中であってでも様々な人たちに立ち向かう。

もうだめだと思っても、決して諦めない。

個人の利益よりも、従業員、その家族、日本国民を見据えた思考。

上巻を読み終えても物語はまだ半分残されているが、
すでにいろいろな思いが湧いてくる。

こんな日本人が存在したとは、と誇りに思わずにはいられない。

そしてそんな先人たちに恥じぬように生きたいとさえ思わせる作品である。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.14:
(5pt)

多くの人に読まれるべき物語である。

上巻に引き続き、下巻もめくるめくようにストーリーが展開される。
上下巻という長編にもかかわらず、飽きることはない。

この物語からは、日本人としての誇りを持つとはどういうことなのか。
私たちは先人たちから何を引き継ぎ、何を学び、何をなしていかなければならないのか、
ということを考えさせられる。

個人的なことではあるが、私の祖母はよく戦時中の話を持ち出し、
「このくらいのことは戦時中に比べたらたいしたことはない」
というのが口癖である。
これは、この物語中にも思うところが多々ある。
また戦後、急速に発展した日本社会を生き抜き、築いてきた者たちが
昔を回想するシーンを読んでも、これに近いところがあるな、ということもたびたび感じる。

彼らの生き様には頭が上がらないし、今の日本でそれなりに平穏な日々を送れていることをとてもありがたいと思う。
私も同じ日本人であるなら、こんな生き方がしたいとも思う。

ただ、現代は過去のようにはいかない。
何をすることが世の中のため、後世のためになるのか、
とても見えにくくなっていると思う。
これからは、まだ人類が経験したことのない、前例のない社会になっていくだろうし、
いろいろな弊害、ずれのようなものが生じる中で、
もしかしたらもっと過酷な社会を生き抜いていかなければならないのかもしれない。

だからこそ、このような物語を知り、自分を震わせることも
今の私たちには重要なことなのではないか。

以上のような感想を抱く、作品であった。
海賊とよばれた男 下Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 下より
4062175657
No.13:
(4pt)

時代の転換点にカリスマは必要か?

いま日本は、時代の変わり目というか転換点に立たされており、特に福島第1原発事故以後のエネルギー政策をどうするか?という難問については決断を迫られている。仮に新しい道を選択するとすると、その道を決断して突き進んでいくことは並大抵のことではなく、強烈なカリスマを必要とするのではないか?

 このような思いが、百田先生をしてこの『海賊とよばれた男』を書かしめたのではないか?と直感しました。

 ただし、そのカリスマは、最低限、“人間尊重”の信念をその資質として持たなければならない!というのが百田先生の主張だと思いました。

 また、ボク個人としては、つぎのことを固く信じたいです。

 この本の主人公の国岡鐡造は、“人間尊重”の信念のほかに愛国の精神もその資質として持っていたが、その強烈な愛国の精神が暴走しないで済んだのは、“人間尊重”の信念のおかげである!と、、、、、、、、。

 つまり、強烈な愛国の精神の暴走を、“人間尊重”の信念が制御していたのだ!と固く信じたいです。

 最後に、余談ですが、大学の頃に入っていたサークルのOBで出光興産に入社した方が、毎年会社訪問の時期になると、サークルの練習場に来ていました。
 そして、4回生の先輩を何人かリクルートしていました。それで、その時不思議に思ったのは、リクルートされた先輩は誰ひとりとして不採用にならなかった!ということです。その時はなぜなのだろう?と思っていたのですが、ようやく謎が解けました。

 出光という会社は、社員の人選に対して全幅の信頼を置いていたということなんですね。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.12:
(5pt)

ページをめくる手が止まらない

上巻から一気に読んでしまう。
なんか壮大な人間ドラマと 昔のNHKのプロジェクトX の合わさったような
すさまじい内容だった。

日本にこれだけの経営者がいたことがうれしい。
明日から出光を見る目が変わるような気がする。
海賊とよばれた男 下Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 下より
4062175657
No.11:
(5pt)

「永遠の0」の再来か!

「永遠の0」の再来 か それほど ページをめくる手が止まらない。
上巻だけ読んで、とりあえず一休み。
おそらく 出光の創業者のことなのだろうが、「錨をあげよ」に通じる男の生きざまを感じる。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.10:
(4pt)

日章丸事件が世界に広めた日本人の勇気と誇り

「永遠の0」「ボックス!」などで有名な百田尚樹さんの小説です。
今回題材となったのは石油で有名な出光興産を創った出光左三さんで、
「国岡鐵造」という架空の人物を通じて彼の人生を描いています。

本巻下巻は362ページ、所要5時間ほどです。内容は、
第三章「白秋」:昭和22年〜昭和28年まで、7大石油メジャーと日章丸事件
第四章「玄冬」:昭和28年〜昭和49年まで、日章丸事件以後の出光興産と出光左三
そして終章というものです。

本巻でも特筆すべきは、国岡(出光)の人間性です。
セブン・シスターズという世界の石油を牛耳る7大メジャーを
相手に真っ向から戦いを挑み、日本の国益を考えてイランへ日章丸を派遣し、
莫大な石油を輸入したこと。徳山に石油精製工場を建設しようと思い立ち、
到底不可能と思われるスケジュールで完成させたこと。
これらの出来事は、敗戦直後何もないところから身を起こした
日本人の勇気と誇りを体現するものとして心に響きます。

実在の人物をモデルにしている点で「永遠の0」とは異なりますが、
圧倒的存在感のある1人の男の伝記として、それに迫る快作だと思います。
海賊とよばれた男 下Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 下より
4062175657
No.9:
(5pt)

出光ってすごい会社。

不勉強かつ、何の予備知識もなかったので、いったいどの会社の創業時代の話か全く知らないままに最後の「参考文献一覧」まで読み進めた。出光ってすごい会社。

メジャーに喧嘩をうること自体すごいことだけど、それが昭和20年代だってのもすごい。イギリスとやりあう件なんかは史実にもかかわらずハラハラさせられた。多少の脚色はあるのだろうけど志の高さと実行力には感服する。出光ってすごい会社だ。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.8:
(5pt)

紛う事なき傑作

男の生き様。今では錆が浮き、風化し、誰も見向きもしない様な言葉だ。しかし、その何たるか、それを貫くことが如何に困難な道であるか、そしてそれがどれほど尊いことかが本書には痛快な文章と共に記されている。
国を思い、人を思い、自らの信念に殉じる覚悟を持った男がこの国に確かにいた。小説でありながら史実に基づいた本書はそう思わせてくれる。
打ちひしがれ、疲れ果て、自分が何のために働くのか、生きるのかが見えづらい今の世の中を生きる全ての人に読んでもらいたい傑作である。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.7:
(4pt)

出光興産を創った男、出光佐三の石油と共にあった生涯

「永遠の0」「ボックス!」などで有名な百田尚樹さんの小説です。
今回題材となったのは石油で有名な出光興産を創った出光左三さんで、
「国岡鐵造」という架空の人物を通じて彼の人生を描いています。

本巻上巻は380ページ、所要5時間ほどです。内容は、序章のほか
第一章「朱夏」:昭和20年〜昭和22年まで、終戦直後混乱する国岡商店グループ
第二章「青春」:明治18年〜昭和20年まで、国岡が石油業を始めてから敗戦まで
というものです(時代的には第一章が後になります)。

特筆すべきは、国岡(出光)の人間性です。敗戦直後、
すべてを失ったにも関わらず「何よりもすばらしい店員という財産が残っている」
「馘首はならん!」と断言した、絶対的人間尊重主義。
国岡商店の黎明期では、「士魂商才」をモットーとし、目先の利益にとらわれず
国家のために商売を進める一念を貫いた圧倒的滅私奉公の姿勢。
これらの思想・人間性は、稀代の英雄・傑物として心に響きます。

実在の人物をモデルにしている点で「永遠の0」とは異なりますが、
圧倒的存在感のある1人の男の伝記として、それに迫る快作だと思います。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.6:
(5pt)

こんなもの凄い起業家がいた!

初めからぐいぐいと引き込まれました。生産者から消費者に商品を直接に届ける大規模小売の実現を時代に先駆けて目指し、20世紀の産業や生活の基盤となる石油の供給を展開し、世界のメジャー支配に負けない、消費サイドや日本人、アジア人の立場にたった独自の経済活動の展開等々。ものすごい馬力と不屈の闘志で、且つ社員への温かい思いやりを持って企業活動を進める主人公に、たいへん共感しました。そこに集まる、有能な熱い志を持った社員たちの姿、さらに、主人公や会社の姿勢に打たれて、援助をこころみる日田氏や銀行家の熱い思いに涙が出ました。それにしても、米国や大企業の言いなりになろうとするお役人や凡人も一方では多いことも情けない現実です。私、若いころ、左翼思想に染まったため、歴史における起業家の役割、個人の役割をなにか不当に低く見る傾向があるのですが、目を開かされました。今こそ、国岡(=出光)のような起業家、そしてそれを支える志を持った若者が必要な時ではないでしょうか。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.5:
(5pt)

★人間尊重★

2冊すぐに読み終わってしまいました。

永遠の0、錨を上げよ、そして今作。男を描いた百田さんの作品は本当におもしろい!!

勉強にもなりました。イランとのやりとりや今も昔も政治家や官僚のやっていることは変わらないんだとか教科書に載っているわけでもない一般に知られていないさまざまな歴史があったんだと。

巻末を見て出光の創始者だったんだと初めて知りました。明日からまたがんばろうって気になれるような作品でした。

日田重太郎さんのキャラクターがよかったです。
海賊とよばれた男 下Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 下より
4062175657
No.4:
(5pt)

百田さんが、またしても傑作を書いた!

やはり、この作家にはこういう素材と文体が一番似合う。

出光左三という実在の男をモデルに、

大きな器で、自分のためではなく国のため社員のために仕事をし、

生きていくことに本当の意味は何かを、すがすがしい文体で訴えてきます。

その生き様の芯になった信念は、眼からうろこのものでした。

普通では出来ないと考えてしまうところを、この人物は生涯かけてつらぬき通していきます。

自分で考え行動し、その行動に責任を持ち、ぶれることなく人生を戦い抜いた男。

こんな男が自分の人生と交錯していたなんて始めて知りました。

これからの自分の人生を考える上で、非常に得るものの大きい楽しい時間でした。

お勧めです。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.3:
(5pt)

最高級の冒険小説

「企業家」を主人公とした伝記的な小説は数多くあるが、正直なところ、このジャンルの書き手に「物書き」としての矜恃や信念を感じることは非常に少ない。とりわけ「金融」や「IT」業界を舞台にした作品は、単なる提灯持ちか、逆に何らかの怨念の持ち主としか思えないような、読後感最悪のものが多い。少なくとも子どもに読ませたいと思った作品は皆無である。
それに比べて百田氏のこの作品は、出光石油という実在の企業と実在の人間を、(おそらくは)事実に忠実に描写したであろう小説でありながら、最高級の冒険小説のように心を踊らされる。そして次世代を担う子どもたちに、いまの日本を築き上げた先人たちの苦労を伝えるために、是非とも読ませたいと思う素晴らしい啓蒙書でもある。
「環境保護」ばかりが声高に叫ばれ、経済成長や科学技術の革新が人類の罪悪であるかのような偏った教育がなされている今日、巨大タンカーの竣工パーティーに15000人の中学生を招待するシーン。「明日の日本を背負う少年少女たちに、日本人としての誇りと自信を持ち、未来に対して大きな夢を持ってもらいたい」という創業者の言葉。是非子どもたちに読ませたい、伝えたいと思った。
百田氏の作品はすべて読んできたが、そのなかでも最高の作品だと、自信をもってお薦めしたい。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.2:
(4pt)

出光カードを作りたくなった!?

百田尚樹の新作である。出光興産の創始者である出光佐三の自伝的小説だ。国岡鐵造という名前になっており、かなり脚色されてはいるものの、大筋では歴史的事実に基づいているようだ。
出光佐三というと『日章丸事件』のみがクローズアップされるが、タイムカートなし、出勤簿なし、馘首なし、定年なしという絶対的『人間尊重』の個人商店(佐三の死後も近年まで、出光は株式上場をしていない)を貫き通した。しかも、石油関連会社でありながら、民族会社として日本人による日本人のための会社として、西欧の巨大石油会社からの役員、銀行からの役員すら受け入れないという自社叩き上げの社員で構成されたプロ集団を作り上げたのは、戦後の奇跡としか言いようがない。
彼の生き様を、まるで連続テレビドラマでも観ているように、読みやすい文章で淡々と綴られていく。現実も激動の時代であったとは思うが、非常に速いテンポで進んでいく。上下巻であるにもかかわらず、全く退屈することはない。どうしても、主人公の『人間尊重』『愛国主義』を表すエピソードが多く、下巻あたりでは、もう説明しなくていいよ・・・・と感じるくらいである。
その中でも遊びを忘れず、『永遠の0』を少し登場させ、史実ではないかもしれないが、私生活での前妻への思いまで織り込んでいる。こういう遊びがないと、単に自伝を脚色しただけで小説にならないところであるが、そのあたりは百田氏の面目躍如といったところである。
日本人が日本人としての誇りを失いかけた戦後の沈滞した空気の中を切り裂いて進むような人物に触れ、日本人として、『侍』としての生き方、誇りを考えさせてくれた作品です。
痛快ですよ。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649
No.1:
(5pt)

現代人の必読本

この本には日本人が忘れかけている大切な熱い思いが入っています。
実在した国岡鐵造という1人の起こした奇跡をノンフィクションで読むことができ、
読書中は心の奥がジーンと熱くなってくることが何度もありました。
時には涙を流してしまうこともあり、ページをめくる手が幾度となく震えました。

「永遠の0」で百田尚樹さんを知った方も、
まだ百田さんの作品を読んだことがない方も、
ぜひ手にとってほしい。
最初の数ページだけでも見てほしい。
きっと熱い何かを感じるはずです。

名作「永遠の0」から数年経ち、
百田さんの文章力にも成長が見られます。
あの時の衝撃を、あの時以上の文章で、
この「海賊とよばれた男」でもう一度体感してください。

きっとあなたにとって大切な1冊になることでしょう。
海賊とよばれた男 上Amazon書評・レビュー:海賊とよばれた男 上より
4062175649

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!