■スポンサードリンク
氷の華
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
氷の華の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分の家のことは自分たちで(ここで女がって言ってはいけないんですよ)しなきゃいけませんね。ロクなことがない。内容はちょっとちゃちですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
取り立てて特徴のない普通のOLが毒殺された。あまりに犯人の痕跡が少ない状態から細い糸を辿るように真相に至る過程は地味なのに読ませます。派手で刺激的なミステリーが多い中ここまで実直な推理をしているミステリー小説は今時期希少かもしれません。(発刊はだいぶ前ですが)登場人物が個性的なので地道な捜査描写が長々と続いても「飽きた!」と思わせることなく読者をラストまで引っ張ってくれます。 本作の視点は二つに分かれており、犯人視点と刑事視点、追う者と追われる者の視点が交互にきます。ジリジリ真相に近付く刑事とどんどん追い詰められる犯人の心理を同時に楽しめるわけですが、同じ描写の繰り返しになりやすいこの手法でここまで面白く書けるのもすごいかも。もちろん事件はそう単純なものではなく終盤に近付くにつれ何度も大きなどんでん返しがあります。誰に感情移入するかで感想は変わると思いますが、すっかり犯人のキャラを気に入ってしまった私なんかはしつこく食らいついてくる刑事側が疎ましくて疎ましくて仕方なかった(笑) 基本的にトリック自体は突飛なものは少ないです。犯人が殺人を決意する過程や刑事の妄想に基いた推理など、ところどころ無理やりすぎて「ないない(笑)」と思いましたがまあ許容範囲。すでに犯人視点で大半のトリックはネタ明かしされているので推理を楽しむという意味では弱い作品かも。トリック云々より犯人と刑事の心理戦が楽しいです。 最後まで読んで勧善懲悪を貫き通したなぁというのが最初の感想。悪いことをして最後にいい思いをする人物は作中一人もいません。そういう意味では読後感は悪くないです。ミステリーの二時間ドラマを一本見終わったあとのような感覚とでも言いましょうか。多少都合のいいように話を進めてる感じはありますが、ストーリー、トリック、文章力、キャラ、どれを取っても一定の水準は超えています。最初に言ったように派手さや爆発力には欠けるので数あるミステリー小説の中で印象には残りにくいですが、一気読みできるくらいには面白いミステリーですよ。☆3.5。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初は、カトリーヌアルレーの小説っぽくて期待したけれど、謎解きの過程は都合良すぎるし、登場人物の心理描写はお粗末過ぎる。あ~あ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず主人公の高慢な女の転落は、しっかりと描けている。 物語の軸がしっかりしているので、最後まで緊張感を持って読める。 敵が仕掛けてくる心理的なトラップも面白い。 このトラップが重要で、二重構造になっているのだが、簡単過ぎず複雑過ぎず、その塩梅がとても良い。 (以下、ネタバレ。) 一方で、若干、登場人物が多すぎるという気がした。中年女性が4~5人出てくるのだが、けっこう肝心なところでごっちゃになる。 特に真犯人の下りなど、「ん? てかこの人誰だっけ」ってのが率直な印象。 あと、やたら「刑事ドラマじゃあるまいし」とか「推理小説じゃあるまいし」って文章が出てくるのが気になった。 この手の表現は、よっぽどリアルに書けている事が条件なので、不要にハードルを上げているだけのような気がする。 実際に、リアルな事件であるとするなら、最後の証拠の隠蔽工作など、そもそも不要である。あの程度のミスで検事が立件する事など、それこそ現実問題では起こりえないだろう。 また、主人公の身の処し方も、こてこての「火曜サスペンス」なので、読んでる側からすると、「てか、火サスやん」って突っ込まずにはいられない。 旦那が脅迫されるきっかけとなった事件も、ひき逃げを知り合いに目撃されるなんか、リアルでありますかね? もう、べったべた。 私はリアル人生でひき逃げすら目撃した事ないですが。 最後に、タイトルの「氷の華」の意味がよくわかりませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリとしてはまあ、合格点がつけられると思うがこの作品、一点看過できない大ポカをこいている。 作品冒頭で描かれる殺人シーンで用いられる薬剤はいま話題のマラチオンだが、作者はこの薬品についてとんでもないことを言っている。。「マラチオンは一般に市販されているから、所持している家は無数にある。人間の経口致死量は五〇ミリグラム。・・・・」致死量わずか0.05gwwww作者はマラチオンを青酸カリよりも強力な毒物だと信じ込んでいたらしいが、そんな毒物が一般に市販されていて、無数の家が所持している、なんてことについては何の不思議も感じなかったのだろうか? 実際マラチオンの毒性は大したことはない(恐らく100g以上飲まないと死なない)が、この犯罪自体、どこででも簡単に手に入りそうな毒物でないとかなり実行が難しい前提となっており、そうなってくるとミステリとしての成立もかなり危ういことになってくる。そもそもそういう危険な毒物が普通に出回っているという前提に何の疑問も抱かないというのは、ミステリ作家とすればあまりに不注意に過ぎるのではないだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビドラマ化もされた本格志向のミステリー。 解説でもちょっと触れられていましたが、ある意味でものすごく古典的な作品です。 なんか、松本清張とかあそこら辺を読んでる感じ。 刑事の地味ながらも少しずつ犯人を追い詰めていく捜査と、犯人の追跡を逃れるためにこれまた少しずつなされていくアリバイ作り。物語はその両方を軸としてすすめられます。 細かいところにこだわる人はきっと好きになる作品です。ただ、反面、あっと驚くようなことは出てこないので、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。 こういうの好きな人はぜひ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夫の愛人だと名乗る女性からの電話の内容は、恭子のプライドをずたずたに 引き裂いた。恭子はその女性を毒殺するが、なぜか違和感を覚える。電話で 話していたような妊娠の事実はなかった。さらに、恭子が見た夫と愛人関口 真弓の二人が写った写真も、警察が駆けつけたときには現場から消えていた・・・。 「罠にはめられた?」気づいた恭子が取った行動は? 愛人からの電話は、恭子を罠にはめようと仕組まれたものだった。だが、たった 1回の電話で、しかも今までに一度も会ったことのない女性がいくらひどい ことを言ったとしても、心の中に芽生えた殺意をすぐに実行に移そうとする だろうか?あまりにも短絡的過ぎるような気がする。中盤の部分は面白いの だが、そこに行くまでの過程と、後半の事件の顛末にはかなり疑問な点がある。 完璧に他人の行動を読むことは不可能だと思うのに、作者は自分の都合の いいようにストーリーを展開している。そこにかなりの不自然さを感じた。 ラストも、私個人としては唖然!使い古されたサスペンスドラマの結末・・・ そんな感じだった。もう少し考えてほしかった。そうすれば、読後は違った 印象になったのではないだろうか。残念! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
氷のように冷たく美しいセレブ女性が、あるきっかけで殺人を犯してしまう。頭の回転が速いため裁判も巧みに乗り切り逃げ切れそうだったのだが、最後にドジを踏んでしまい・・・。惜しいと思うのは、主人公の完璧なイメージを最後まで崩してほしくなかったかな。(逆に最後の悲劇が良いという意見もありそうで、好みの問題かもしれないけど) デビュー作でこれだけの作品が書けるのは凄いのでは。どんでん返しもあるし(すっかりダマされた(笑))。ただ、何かを深く掘り下げるという感じではない。娯楽小説としてはそこそこ楽しめます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スゴイ展開だ!的な書店のポップで惹かれて購入。 読んでみたが… そんなに言う程の驚きの展開ではなかった。 多少二転三転する展開に驚きはあるが、 トリック自体もありきたりな気がするし、 登場人物の描写が弱いせいか、恭子が犯行に至る動機、犯行に至らせた第三者の動機、恭子にこだわる刑事の気持ち…もろもろに説得力がないように感じた。 この手のミステリーは大どんでん返しがないならその分、人間の細かい心理状態で読ませてほしかったかな… これじゃ火サスじゃない…?ちょっと残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美しくそして何不自由のない生活をした上流階級の女。彼女の心の奥の一番深い傷をつかれた事によって犯した殺人。 しかしその殺人の裏には・・・ この小説は最初にヒロインが夫の愛人を殺害するところから始まる。 それを追い詰めていく刑事、とその殺人の裏に潜む陰謀とは? 最初なぜヒロインが殺人を犯したのかその気持ちが理解できなかったが、冷たく見える人ほど心の中に熱く煮えたぎるものがあるという事だろうか。 殺人にまでいたる動機が甘かったように感じるものの、全体としてはまとまった小説とはいえる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公・恭子に感情移入しながら読むか、ミステリーとして読むかによって、 この作品に対する評価は分かれるような気がします。 私は恭子の立場で読み進めてしまったので、結末については『無念』と思い ました。なので評価としては星3つです。 作品自体は、グイグイ読みすすめる事が出来る面白さがあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯人は分かっているし、その犯人も中盤で逮捕されますので、 事件自体はあまり重要ではないです。 人一倍プライドの高い主人公が、いかに完全犯罪を成し遂げるか、 そして刑事がその謎をどうやって解いて犯人を追いつめるかが、この本のポイントです。 簡潔な文章で読みやすく、厚さの割には早く読み終える感じです。 決して凡庸な作品とは思わなかったのですが、 気になる点が少し。 まず、刑事の謎解きに対しての主人公の返事に「・・・・」という部分が多すぎました。 1度や2度ではなかったので、ちょっと白けてしまいました。 テレビの脚本であれば表情で表すということが出来るかもしれませんが、 小説ですから言葉で主人公の無言を表現して欲しかったです。 あとはセレブな主人公のしゃべり方はまだ許せるとしても、 他の登場人物もみな何となく上品で、 個性が感じられませんでした。 それからラスト。 主人公の行動が予想通りで(読んだ方みなさんそうだと思います)、興ざめでした。 そしてその後の刑事の述懐は必要だったのでしょうか。 こうレビューを書いて改めてこの作品について考えると、 小説と言うよりは2時間ドラマの脚本という印象ですね。 「名物刑事○○シリーズ第○弾」みたいな。 多分作者は頭の中で考えた映像をそのまま文章にしたのではないでしょうか。 私にはそう思えて仕方なかったです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!