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2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 1~20 1/2ページ
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この小説から読んでも楽しめますが、映アムリタから順を追って読むのをオススメします。 巡り巡ってこの小説を読了した時の感動を、是非味わって頂きたい! | ||||
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"『創作とはなんですか?』(中略)『それがわかりそうなのです』彼女か変わらない声で、そんな大それたことを呟いた。『映画を撮ります』新人の言葉が続く"2012年初版、2019年新装版となる本書は日本一の劇団壊滅から始まる『アムリタ』シリーズ最終章。 個人的には"このシリーズはちゃんと順番に読んでください"という読書好き仲間のアドバイスに従って読んできたのですが。 さて、そんな本書は専用劇場『エリシオン』有する"日本一のプロ演劇集団"『パンドラ』のオーディションを無事に突破した数多一人(あまたかずひと)が【仲間たちと演劇の道をひた走るかと思いきや】1人の女性新人の入団試験の出来事で(冒頭100ページ弱で)劇団は壊滅(笑)一人残った数多はその女性に『映画に出ませんか?』と言われるがままに、二人きりで映画制作"創作活動"を【これまでのシリーズ登場人物を次々に巻き込みながら】ゼロから始めていくのですが。 まず、これまでのシリーズ全体に共通しての話ですが。本書でも序盤の劇団『パンドラ』話で登場したクールな阿部足馬(あべたるま)エネルギー溢れる振動槍子(しんどうやりこ)といった、【他作品ならもう少し活躍しそうな魅力的なキャラクター】が『あっさりフェイドアウト』していくのが"らしくて"ニヤリとしてしまった。 一方で、これまでシリーズを順番に読んできた読者に対するご褒美のように【これまでの各巻の主要人物たちが次々と登場】それぞれ濃淡はあるも(パーフェクトフレンド勢はもうちょい活躍してほしかったかな?)話に絡んでくる展開は胸熱で。またラストのどんでん返し二連発も『シリーズ共通』とうまくまとまっていて驚かされました。 著者ファンはもちろん、展開の早い作品が好きな方、創作活動に関わっている方にオススメ。 | ||||
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"『創作とはなんですか?』(中略)『それがわかりそうなのです』彼女か変わらない声で、そんな大それたことを呟いた。『映画を撮ります』新人の言葉が続く"2012年初版、2019年新装版となる本書は日本一の劇団壊滅から始まる『アムリタ』シリーズ最終章。 個人的には"このシリーズはちゃんと順番に読んでください"という読書好き仲間のアドバイスに従って読んできたのですが。 さて、そんな本書は専用劇場『エリシオン』有する"日本一のプロ演劇集団"『パンドラ』のオーディションを無事に突破した数多一人(あまたかずひと)が【仲間たちと演劇の道をひた走るかと思いきや】1人の女性新人の入団試験の出来事で(冒頭100ページ弱で)劇団は壊滅(笑)一人残った数多はその女性に『映画に出ませんか?』と言われるがままに、二人きりで映画制作"創作活動"を【これまでのシリーズ登場人物を次々に巻き込みながら】ゼロから始めていくのですが。 まず、これまでのシリーズ全体に共通しての話ですが。本書でも序盤の劇団『パンドラ』話で登場したクールな阿部足馬(あべたるま)エネルギー溢れる振動槍子(しんどうやりこ)といった、【他作品ならもう少し活躍しそうな魅力的なキャラクター】が『あっさりフェイドアウト』していくのが"らしくて"ニヤリとしてしまった。 一方で、これまでシリーズを順番に読んできた読者に対するご褒美のように【これまでの各巻の主要人物たちが次々と登場】それぞれ濃淡はあるも(パーフェクトフレンド勢はもうちょい活躍してほしかったかな?)話に絡んでくる展開は胸熱で。またラストのどんでん返し二連発も『シリーズ共通』とうまくまとまっていて驚かされました。 著者ファンはもちろん、展開の早い作品が好きな方、創作活動に関わっている方にオススメ。 | ||||
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生物学や遺伝子学等にも通じる(?)観点から、大胆な発想を思いつき、その大胆なオチに力技で着地させる手腕はすごいと思います。 ただ、その結果としてのあの存在は、 存在の凄さを観念的にしか証明できておらず、 シンプルにすごい存在として認識しやすい過去作品のヒロインズに比べ、 どうも具体的な凄さがわかりにくく、オチの真相が弱い感じでした(戦闘力が高そうなのは伝わった)。 総合的には普通でした。 衝撃の一作目、安定のパターンの四作目の方が、オチには素直に納得できました。 ここからは少し余談かつ、 若干ネタバレ。 なので未読の方々は注意。 ぼかしてはいますが、 ネタバレ的に危険なので。 注意しましたぞ。 特にアムリタのネタバレがあるので。 ・ ・ 序盤に、数多君とミシマさんがあまりに過去作の匂いをしてるので、二人に関してある予想を立ててたら、 数多君に関しては、彼が誰だかは完璧予想通りで、ミシマさんに関しても、序章の最後にあの人が出てきた際は、ありゃ、予想外れたかな、と思ったんですが、最終的には最初の予想が当たってました。 一旦外れたかと思わせてさえくれるのは作者の上手さでしょうけれど。 あと、 ・本シリーズは毎回どんでん返し有り ・一作目のヒロインは映画を見せる事で他人を好きに〇れる(一作目の後半でわかる) という事から、本作を読んでる間、もしかしたら、本編で数多君とずっと絡んでる最原さんは、 一作目のラスボスが映画を見せて(「誰に」みせたかは、あるキャラがある事になるまではわかりませんでしたが、なった後は大体三作目のあの人ってわかりますよね。どうせ後でって予想つくんで)ラスボスに〇りきってる誰かかもしれない可能性、 はずっと心のどこかで考えてました。 それに今にして思えばそもそも髪の色違いますし。 一作目の表紙絵みてると、本作で最原さんが最初に登場した際の 「黒髪」て描写に違和感すると思います。 旧版も新版も表紙の最原さんは黒髪じゃないし。 そういった意味で伏線はわかりやすく親切でフェアだと思います。 一作目でも、しのめねむさんの正体(登場人物のうちの誰か的意味で)はすぐ初見で察しがつきました。 怪しんでくださいと言わんばかりのタイミングであの人主人公にアプローチしてきますしね、 あれもあからさまで予想つきやすかった。 一つ気になったのは。 一作目で主人公とヒロインは互いに初めてで、 て事は素直にあの子は二人の子って事なので、 一作目のラストでラスボスは主人公の〇☆を消さなかったて事で(もし主人公に自分を忘れさせてたなら本作の一作目主人公の最終的な行動原理に矛盾が生じるので)、 そこは一作目読了後、作品としては一作目を素直に名作と思えつつ、それはそれとして主人公可哀想だったので、 一作目主人公にフォローあってよかったです。 ただ主役二人の娘さんと最初の本作主人公の仲間二人可哀想過ぎ。 特に主役二人の娘さんの扱いひどい。 全てがFになるのラスボスも、自分の娘に冷徹な所があったけど、 本作の主役二人も自分達の娘によくああ割り切った事できるな、と。 その辺は少しもやっとしました。 | ||||
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kindleで買い直して数年ぶりの再読だったけれど、当時の衝撃が色褪せることなくエグいの一言。 単体としても面白く読めるとは思えるものの、やはりメディアワークスの一連の作品を読んでおくべきで、その意味では間口は狭い。 けれど、それらを履修して挑んだ場合、完全に構築された物語というものを体験できることは保証する。 大袈裟な言い方をするが、創作の最高傑作。 | ||||
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ただただ最高でした。 「愛してる」の意味を知りたいあなたへ。 | ||||
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野崎まどといえば超展開である。 今作は前半のターニングポイントに一つ目の超展開が仕掛けられており、 その圧倒的な描写には大いに唸らされた。さすがである。 だが、終盤の怒涛のどんでん返しは正直やりすぎだ。 説明不足の状況でそれを繰り返すと、読者は展開についていけなくなる。 最後のどんでん返しは一つあれば十分ではなかったか。 また、シリアスな雰囲気だったところに急にラノベのラブコメのようなどうでもいい会話が混じったりと、 ギャップのある表現が目立つのも不満だった。 ストーリーの都合上、超常的な能力を出さざるを得ないから、 そういう軽いノリを入れてバランスを取っているのかもしれない。 ただ、そこで気になるのは本作のテーマとの兼ね合いである。 主人公たちが作中で最後に生み出したものは、(ネタバレを避けた表現をすると) 我々の想像を超えた別次元のものである。 主人公たちは、それをあくまで現実的な方法で生み出した(莫大な費用がかかっているにせよ)。 だが一方で、作中には「人の心が読める人間」や、さらには「不死の人間」などという 超自然的な存在が登場する。 これでは主人公たちが生み出した存在の凄みが薄れてしまわないだろうか? それの偉大さ、恐ろしさをせっかく丁寧に表現できているのに、 その他の超自然的な存在が邪魔をしているように思えてならなかった。 この作者は一時的にトップスピードに持っていく力は凄まじいものがあるが、 全体的にうまくまとめるのは苦手なのだろうか。 面白く読めたが、残念な点も多い、不思議な読書であった。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 雑な言い方をすれば連作短編の小説版で,これまでの五冊を収束させるための六冊目. 演劇青年らの青春物語でのはじまりは,100ページにも及ぶ長いアバンタイトルであり, 最後に現れるあの彼女,そして見開きでのタイトルバックにまず強烈な衝撃を受けます. (『[映]アムリタ』から『パーフェクトフレンド』までの五冊は必読になると思います) そして,彼女を中心に回り始めた物語は,全てを壊し,ひっくり返していくようで, 合間合間には,これまでの作品でも多く見られたコミカルなやり取りもありのですが, 彼女が眺め,生み出してきたものたちには,天才や狂気といった言葉では言い表せない, 過去五作,そのたびに驚かされたキャラクタたちも,彼女の前では借りてきた猫も同然で, 何度も味わってきた,それ以上の底知れぬ気持ちの悪さや畏怖の感情を抱くことになります. 一方で最後は明るく,希望にも満ちた雰囲気でしたが,彼女以外は果たして…?など, その内面はもちろん,目の前の彼らや物語自体までが『創りもの』めいて見えてしまい, 彼女の手のひらでと言いますか,幻想を見さされたような,不思議な読後感を覚えました. 2 は 1 を迎え,1 は 2 を知り,それは 3 となり,さらに 4 や 5 へと進んでいくのか, 誰もが知りながら,答えを見つけられないその先も,彼女ならすでに見えていそうですが, それは本当に誰もが知りたいことなのか,自分には答えを見つけることができませんでした. | ||||
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これほど面白い小説はない。 そしてこれほどレビューを書けない小説もない。 何を書いてもネタバレになってしまうだろうし、 私の語彙力では彼の小説の魅力を語ることはできない。 いや、語彙力が豊富にあったところでも無理だろう。 言葉で語ろうとするとどうしても劣化してしまう。 彼の小説の魅力を十分に語れるだけの言葉はまだ存在しない。 この作品を気になっている人はまず『[映]アムリタ』から順に読んで、 最後に本書『2』を読んだほうがいい。 『2』単体でも読めないことはないが、他の作品を読まずに『2』を先に読むと一生後悔すると思う。 焼肉屋で肉を腹一杯食べきった後にライスが出てくる感覚と同じ。 例えが絶望的に下手だけど、とにかく『2』は最後に読むのがいい。 あぁ。『2』を知らなかった頃の自分に戻りたい。そしてもう一度この作品を読みたい。 神。野崎まどは神だ。 | ||||
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ぜひ、第一弾から順に読んで、これを読むのは最後にして欲しい。 | ||||
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過去ミステリ(?)からなる締めの1冊。 [映]アムリタ→舞面真面→死なない生徒殺人事件→ 小説家の作り方→パーフェクトフレンドのキャラが登場する本作。 舞台の吉祥寺シリーズとでも呼べば良いのか分からないが、 何を書くにしても色々とネタバレになる部分が多い。 過去作を読まないと「〇〇は何だったの?」となること必須。 ギャグやパロ・メタネタもいつも通り多く挿入され、 ラノベ特有の雰囲気には、面白さに個人差があるのでご注意。 劇団パンドラを舞台にした作品かと思いきや、 あのキャラクタがまた再登板して、大番狂わせ。 本作は過去作キャラ出演の珍道中を繰り広げる。 キーキャラクターがそこから出てくるとは思わなかった。 目次の構成にもまんまと騙されたので、 逆に清々しい気分で読み終えた。 Kindle(BOOK WALKER)版 【0.2】122頁目3行目が「愛してる」が「ありがとう」になっていて 気になった。途中でゲシュタルト崩壊でもしたんでしょうか。 | ||||
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まず、最初にレビュー書く前提として、自分にとってこの本はSFであり、私はSF大好きです。 レビューを見ていると本品をどのジャンルとして読んでいるか、どのジャンルの話が好きかで評価/感想が違うような気がします。まあ、全体的に高得点ですが。 自分としてはSF好きなので、本品は野崎まどの他の作品と比較して突出した作品ですが、SF好きでない人はひょっとすると他の作品とそんなに大きな差はないかも知れません。 他の作品が布石、円環とのレビューありますが、他の作品にそんな大きな役割は見つけられません。 同様に、SFとして読むと本品はこれまでの作品の集大成ではありません。上記の通り突出した作品のため、他の作品がなくても十分成り立ちます。これまでの作品を読んだ方がより楽しく読めるし、その他の作品も面白いので、先に読むことをおすすめしますが、読まなかったら面白さが半減するかというとそんなことはありません。100%のものが90%になる程度でしょうか? もう一つ、SFであるが故にどんでん返しは必要ないと思います。SFが故にガジェットの方が大事。個人的には、最早が作ったものがこれまでにないどんでん返し。 本品を読むために、他の方のレビューに従って、作品を発表順に読んでいきました。この作品も他の製品の延長線上の物語かと思いましたが、話はとんでもないところへ。 人が作りえないものを作りだす話自体が想定外で、そのポイントだけでも個人的には★5つです。最早まさかそんなものを作り出すか? 心構えがなかった分、驚愕の一作でした。ハヤカワあたりから刊行されていたら、ここまでの驚きはなかったかも知れません。ただ、ほんの一部を覗いてSF感は全くありません(^^)。他の作品も死なない生徒は出てきたり、妖怪は出てきたりで、よくよく考えるとSFなんですよね。SF感ないけど。 SF好きの人で本品を4以下を付ける人はいないんじゃないかと思います。いるのかなー? ちなみに、SF好きの自分として、好きな作品は「2」→「know」であって他の作品はほぼ並びでその次になります(Hello world含めて全製品読破済み)。 この作品を読んでから完全に野崎まどのとりこです。一番大好きな作家にのし上がりました。この本がないとここまで好きになっていないと思います。 | ||||
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アムリタをはじめとしてこちらの作品に関係ある作品は全て読んだうえで読みました。 その上で思った事は、良い所は沢山あるのですがそれ以上に悪い所が気になる作品でした。 今までの作品を絡めてきてるのはファンサービスなのでしょうけれど、それが原因で冗長になってしまっていてはっきり言うと不必要でした。 内容に関しましても、作者の最原最早に対する愛が強過ぎて辟易しました。 野崎まど先生の作品をキャラ萌えといった観点で読む方にはおすすめできる作品でしたが、内容重視の方には正直おすすめできないです。 | ||||
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しがない劇団員の群像劇かと思ったらとんでも設定のファンタジーだったでござる、って感じかな。 みなさんレビューで感想という名の解説をしてらっしゃいますが、僕はその難しいことがかかれているレビューも含め、本作が意図しているであろう壮大で深遠な世界観が、んにゃぴよくわかんなかったです。ラスト、異能バトルみたいな殺された方をした死人が出たところで、僕はページを閉じました。僕が読みたかったのはこういったファンタジーではなく、創作に携わる人間として自分のあり方に悩む青年の生き様がみたかったんですけどね、序盤はまさにそういった展開だったのに、どうしてこうなった。 とはいえ過去作も読んでいたのでこの作品もファンタジーがだということは分かっていたんですけど、他の作品もそうだけど序盤普通の現代ドラマで終盤ファンタジーにもってくのってあんまりうまいやり方とは思えないなぁ。だったら序盤からファンタジー要素を盛り込んだ方が読者も迷子にならないと思うんだけど。 なんかマンガ「スパイラル」思い出した。あっちも「所詮俺たちは大天才の掌で踊らされているのか」っていうのがテーマだったし。要するに僕はこの手の展開が苦手なんだろう。 | ||||
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私の読む順は:不死学生 → 小説家 → 2 → アムリタ → パーフェクトフレンド → 舞面真面でした。 全部読み終わった今に言いますと、どんな順番でも異なる体験が出来て、最も勧める順はないと思います。ですが、「2」の後に「[映]アムリタ」を読むと、エンディングバレまでは行かなかったが、所々ネタバレ感が半端ないでしたので、「2」を「[映]アムリタ」の先に読むことだけは避けるべきだと思います。 | ||||
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創作の極致という謳い文句に惹かれ、購入。 ある作家が著者について言及しており、以前から気になっておりましたので。著者の作品は初です。 まず思ったのが、長いな……ということ。この半分の長さでまとめられる内容であるように思います。 初めは良かったんです。主人公が劇団に入り、努力する日々と、突如劇団が解散するという展開。 そこまでは。 というのも、その後からは様々な人物が突拍子もなく小出しで続々と登場するという展開。 んん? あれ、と思い、本の後ろの方にある著者の作品紹介ページを見てみると、どうやら過去作品の人物の後日談のようなものを本書にて描いているのだということがわかりました。 あちゃあ、といった心境でした。続編のようなものなら、本の裏の紹介文にそう書いてほしかったなと。 著者の作品を網羅しているファンなら嬉しいのでしょうが、仲間内にしかわからない身内ネタを見せられているような気持ち悪さを感じてしまいました。 まあこれは著者は悪くなく、売り方の問題なのでしょうが……それでもちょっとファンサービスが過ぎるかな、と。半分くらいはそういう内容で、正直読むのは少し辛かった。 そして、劇団解散以前のとある主要人物二人がないがしろにされているのもマイナスポイント。 過去作の人物との扱いの落差がありすぎます。 そんなありさまなので、序盤の描写は、そもそもここまで長くする必要があったのか?とも思いました。 彼は立ち直った様子を見せて再登場しましたが、気合の入った彼女はどうなってしまったのでしょう。 そのへんも物語に絡めてくれるのかと思いきやまさか放置とは……。これはいただけない。 ですが、生物の進化と創作を絡めたある種の思考実験として後半は非常に面白かったです。 凄いことを考えるなと感心してしまいました。 そして最後まで読んでみると、これは最強の創作者と最強の演者による俺ツエーものだったのか、ということがわかりました。 最強の二人の掌で踊らされる人々の様子が始終描かれていたのだな、と。 あとがきで作者が二人の恋愛小説だと冗談交じりに書いていましたが、あながち間違っていません。 ですがそれゆえに、ドラマとしての余韻はあまり感じられませんでした。 登場人物や展開が現実離れしすぎていて、リアリティが感じられなかったのが原因だと思います。そこは作者の弱点かとも思いますが、それがあるからこそ、こういった作品が書けるのかな、とも。 悪い点ばかりあげつらいましたが、決して嫌いな作風ではないです。面白かった。 主人公の二人が出ているらしい『[映]アムリタ』という作品も気になったので、今度読んでみようと思います。 | ||||
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他のレビュアーの方々が、実に熱く語られており、自分が改めて付け足す要素はありませんが、「アムリタ」から本作までの全ては、文学という表現でしか出来ない、ある意味、究極の表現だと感じました。もっともっと有名になって良い作品だと思います。これから読まれる方は、是非「アムリタ」から読まれる事をオススメします。 | ||||
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「順番に読め」という先人の教えを忠実に守って読み進めてきました。 きっと今まで出会ったキャラ達が全部関わってくるんだろうと・・・ 手にした本の厚さ(これまでの5冊の倍以上)がそれを物語っていました。 まず超劇団「パンドラ」が崩壊していくまでが、長く書かれます。 台詞1つで劇団を潰す人と言ったら、あの人しかいないでしょう。いよ、待ってました! で、100P以上も使っていながら、これがほんのイントロダクション。 (この直後にタイトルを表す黒塗りページ挟むのがカッコいい) その後、案の定過去作の名前を持ったキャラが色々からんで来て・・・ (それぞれの後日譚としても面白い) もっとも面白いのは、”死なない生徒”での伊藤先生でしょう。 彼のする、進化やミームの講義は面白い。 別に無くてもいい章な気もしますが、ここの野崎氏の創作の考え方や これから持っていたい姿勢を表明する場でもあったのでしょう。 しかし・・・最中の父親はどこでどうしているんだ??(読んでる間の疑問) 終盤で、死んだと思われる人が死んだ(?)と思われる出てきます。 その死因からは、ここでも”死なない生徒”を思い起こしました。 もしや、最原が実は不死の人か、藤凰式不死法の実践者として子育てしてるのか? その後は雪崩打つような吃驚展開ですが、「参った」というよりは、「え、どういう事?」の連続。 (あと、上記の疑問も解決) ラストの1行、いや2行がどこかで見た文言と同じなのはいいのですが、 その前のページで明かされる、真の目的はちょっとガッカリかな。 もっと本を投げ飛ばしたくなるようなエンディングを期待してただけに。 なんだかんだで「アムリタ」の衝撃を超えるものは、それ以降無いかも。 (たぶんバレ) 「2」というタイトルの意味には、主要キャラがほぼ「一人二役」か「二人一役」だったことも含まれてると考えます。 そう思うと、『二見遭一』という名前は・・・・・ 作者はどの時点でシリーズ化を考えたのか?という疑問は、読んだ誰もが考えると思うのですが、 この名前が最初からあった時点で、「もう始めからです」って事になりそうな気になります。 「2」に於いて、主人公が凄い仕込みをしていたのと同様に、ここまでの5冊の作品があったってことなんでしょうね。 | ||||
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ほかの人も書いているが、読む順番によって印象が変わる。 あえて『2』を最初に読む事ができるなら、それは最高の贅沢である。 | ||||
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演劇青年・数多一人が人気劇団「パンドラ」の入団試験に応募するところから物語は始まる。 冒頭からテンションが高く惹きつけられるが、ストーリーはあらぬ方向に進み、目くるめく野﨑ワールドが展開する。 過去五作の主要人物が総出演する。 「刃牙」の最大トーナメントか仮面ライダー大戦か。 これをやりたいために今までの創作活動があったのか?と思われるほどだ。 賑やかで楽しいし、お馴染みのキャラたちに再会できて嬉しい。 特に伊藤先生の進化についての講義が面白かった。終盤の対決も盛り上がる。 何度もどんでん返しを食らう。途中まではいいが、最後の奴だけは余分ではないか。 これだけ読ませておいて、それはないだろ!絶賛する人もいれば、怒って最低点をつける人もいるだろう。 大きな不満点があるが、一気に最後まで引っ張っていく力量を評価して、★4個とします。 | ||||
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