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(短編集)
静おばあちゃんにおまかせ
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静おばあちゃんにおまかせの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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中山七里にはまっていろいろと読んでいます。出版の順番ではなくランダムに読んでいるので、静おばあちゃんがテミスの剣での裁判官だから老後、孫娘の良き保護者であり人生の先輩。ほっこりします。ただあっさりと自宅から一歩も出ずに孫娘の円からの情報で、全部、名推理にはちょっと肩透かしを食らったなぁとも思いながら、でも円と葛城のコンビもすごくほんわかするので良い短編集だと思います。しかしながら、最後の本当のおばあちゃんの真実でビックリします。ミステリーとファンタジーが融合した心ながむ作品ですが、ラストの部分の受け取り方で好き嫌いがあると思います。 | ||||
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正義とは、なんぞや? 権力には相応の義務が、覚悟が、裁量が付与される。 己が良心に目を瞑れば、私利私欲に、自己保身に走り暴利を貪ることは簡単。 正義とは、なんぞや? 権力は、万民の幸せのために使われてこそ、はじめて意味をなす。 「仕事の価値はね、組織の大きさや収入の多寡じゃなくて、自分以外の人をどれだけ幸せにできるかで決まるのよ」(239p)。 | ||||
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刑事の葛城公彦とガールフレンドの高円寺円の恋愛模様が話を進めていく要素になっているので、なんとなくほんわかしていて、気楽に読んでいける。しかし、次から次へと殺人事件が起こるのではある。解決の裏に静おばあちゃんがいるのだが、このおばあちゃんにも秘密があって、それは最後まで読んでのお楽しみ。 | ||||
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読んでみたら面白い! 自分は『カエル男』から中山七里さんの作品を読み始めたのですが、読んで行く内に出版社や作品を越えてキャラクターが同じ世界観の中にいるあたりが凄く好きなんですね。 しかも、同じキャラクターでも作品によって少しずつ、或いは結構な時間軸を経ているような作品が多く、本作はタイトルにもある静おばあちゃんが大きく物語に関与して……おっと、どう関与するかは読んでのお楽しみです。 しかし、この作品が発表された後に作られた『テミスの剣』という作品が静おばあちゃんの過去、様々な作品に顔を出す渡瀬警部の過去を描き、自分には『カエル男』の遥か前日譚であり、本作は後日譚にあたる作品として時間を想像しながら楽しく読めました。 また、作中にちょいちょい顔を出す犬養刑事もいるので、犬養刑事のシリーズ『切り裂きジャックの告白』『七色の毒』『ハーメルンの誘拐魔』も合わせて読むと更に世界観に奥行きが出ると思います。 個人的には犬養刑事のシリーズの『七色の毒』を先に読んだので、オムニバス形式で進む短編集的な要素を感じたので、初めて読む方でも、今作から手を出す方でも飽きずに読めるんじゃないか?と思いますね。 中山七里さんの作品には必ずあるどんでん返しもちゃんとありますし、楽しめると思います。 | ||||
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中山七里氏の本としては、割とあっさりと読めます。長編ミステリーに疲れた時の箸休めに、と言ったら失礼かもしれませんが、そんな感じですね。 | ||||
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けっこう楽しめたなぁ ちょっと専門的な所もあるけど 楽しく読めました 作者の他の作品も読んで見たくなる | ||||
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無茶苦茶よかった。ほっこりする本。 途中、テミスの剣の判事だったことが判明 繋がって凄く面白さが深みを増した。 ただ、文庫カバーの円がイメージと違い 少し残念な気がしました。私事で申し訳ありませんが。 ドラマ化できますね。 潔癖っぽかった財部管理官がアレだったことが 少~し引っ掛かるですよねー。まっいいけど。 | ||||
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健全な感じに読める 雰囲気としてはミス・マープル系 んでも、キャラ的に円の唇を「蠱惑的にぬめ」らせて欲しくなかったかなw | ||||
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著者の本を読みまくっています。マイブームです。テミスの剣を読んだ後に読むといいです。登場人物のキャラクターがよかったです。特に静おばあちゃんが。一気に読んでしまいました。オススメです。 | ||||
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この本の偶然の出逢いにはビックリです。『テミスの剣』で中山七里さん作品を初めて読んだ後に気に入り、二作品目がこれでした。タイトルにもなっている静おばあちゃんって、まさか、テミスの剣に登場していた判事じゃないですかぁ。さらに、ビックリなのは、テミスの剣の事件までもが回顧録で登場しているではないか。静おばあちゃんが判事を辞めたキッカケですし。テミスの剣のスピンオフ小説かぁと読み終えたら、最後までビックリです。出版時期の辻褄が合わない!それはさておき、色々な事件をおばあちゃんの力を借りつつ孫娘と真面目な刑事が解決していく、爽快なミステリーでした。続編あるのでしょうね。 | ||||
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一話完結でさっくり読めるミステリーという気軽さはとてもよかった。しかし女性キャラの発言にいちいちリアリティがなく「こんな女いねーよ!」と机を叩きたくなった…。トリックを解くのが中心で人間ドラマの描写があまりないのがこのライトさの原因かなぁ。よくも悪くもこれは完全にライトノベルだった。 | ||||
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上品なおばあちゃんとその孫娘がタックを組んで解決する、よくある『日常ミステリー』かと思いきや、ガッツリ殺人も起こるし血も流れる、警察も政府も絡む、わりと大掛かりなミステリー小説で、はじめは少し度肝を抜かれました・・・が読み進めるうちに(正確には2話目から)、逆に予想外で面白かったです。 私の好きな、ショートストーリーと平行して裏に別の重要なミステリーも隠されている(この話に至ってはさらにどんでん返しがありますが)タイプの流れで、大満足の1冊でした。 途中途中で静おばあちゃんが円に諭す言葉が実に深い!警察官や法律に携わる仕事をしている身内のいる方が読むと家族の仕事上の苦悩が垣間見れるのでは?とちょっと考えました。 もしかしたら、恋愛部分がいらない、と感じる方も知るかもしれませんが私は寧ろそこも含めて良かったです。果たして円が未成年の設定である必要があったのかだけはちょっと違和感を感じましたがそれ以外はとっても良かったです。 | ||||
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とてもよくできた連作短編集です。 とても読みやすく、キャラも魅力的です。 静おばあちゃんはまさに安楽椅子探偵。 出来ることなら、シリーズ化してもらいたいたかった。 ちなみに、違う作品では静おばあちゃんの裁判官時代の話があります。 | ||||
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フワっとして可愛らしい表紙やタイトルからは想像もできないくらいの本格推理で驚いた。 警察組織の倫理観や組織感情もリアルだし、 殺人の方法も結構グロイ。 カルト教団への潜入調査で、 教祖が殺され、死体が消えたトリックの答えが、 その死体が解体、分解され、人肉スープとして信者や来客に振舞われていた というのは、グロすぎ。 裁判官が探偵役という珍しいパターンだけあり、法曹界にまつわるかなり深い考察が面白い。 裁判官の給与制度や、なぜ冤罪が生まれるか?という命題についても面白かった。 静の正義論も詭弁くさいが、耳を傾ける価値はある。 でも、ファストフードを「あんなのはね、食べ物ではないの。エサというの」ってのはさすがに マックやモスへの熱い風評被害が酷い。 この世代の老人って食べ物を大事にしろと教育しそうなものだけどね(静はこの世代の人間で法曹界にいた時点で、かなりの金持ち育ちっぽいが、それが原因なのか) 静のキャラとも合わない気がした。 専門知識も多く、最近の拳銃はライフリングが一致するなんて知識も初耳だった。 推理バトルも面白い。 「なにを言ってるんだ!?体内に弾丸を残存させたほうがダメージは大きくなるし、リスクを冒してまで犯人が弾丸を抜き取る理由は無い!(机バンッ!)」 「いいえ。犯人にはその必要があったのです!…体内から弾丸を抜き取って、別の弾丸と入れ替えるためにね!!(指を突きつけビシィイイ!)」 「な、なんだってぇぇえぇーーーっっ!!!???(愕然)」 とか白熱する。 全体的に長編で使うようなネタを惜しげもなく短編でふんだんに使っているのでクォリティはかなり高い。テンポも非常に速い。 主人公とヒロインの関係も、大体は何巻もやってつかずはなれずを繰り返すものだが、この小説は手すら握ってないのに何足とびもして、いきなりキスからホテルでベッドインという、かなり高速なもの(作中でもそう書かれてて笑った)。 トリックや作者なりの哲学も、まさにそう。 正義とは?なんて長編のラストで消化しそうなネタをいきなり序盤で使ったり、テンポも非常によい。 主人公は刑事なのにお人よしの青年だし、ヒロインもとんでもないぐう聖で、育ちのいいお嬢さんという感じで好感が持てる。 気になったのは、警察が有能な組織として書かれているのに明らかに無能なこと。 いくらなんでも死体をひっくり返したことなんて猿でもわかるでしょ。 それに、ひっくり返した事を隠蔽工作しないことも変でしょ。 それを証拠もなくブラフで突きつける主人公もおかしい(相手がブラフに引っかからなかったら、どうするつもりだったのか)。 いくらなんでもなんの義務もない民間人、しかも未成年の女性を無理矢理捜査に使い、 しかも強姦殺人未遂という危険な目に遭わせても何も対処せず さらに使おうとする警察って…無能を通り越して怖い。 最後になりその無能の最たる上司が円の両親を殺した真犯人だとわかるわけだが、 これが計算として書かれているなら作者は本当に凄いが、どうなんだろうか。 静が実は幽霊というオチもいらない。 伏線もあるにはあるがかなり適当だし、 第一幽霊である意味がない。 円が実は静の指令で主人公に近づいていたというのも恋愛物としては かなり酷いオチだが、主人公はなぜかそれに無反応で、 ヒロインにも罪悪感がないことも変。 最後の20ページはもっとちゃんとできただろうと。 面白かったが、最後だけは感動を狙って大失敗した感じ。 | ||||
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推理小説としても読ませますが、静おばあちゃんの存在感がすばらしい。 「ぶれない」元裁判官の信念にうならされました。 最近は裁判員制度など、裁判を考える機会も増えましたが、人が人を裁くとは、 難しい。同じ道に進む孫娘に、そっとそれを教える厳しくも優しいおばあちゃん。 でも、内容はそんなに暗い内容ではなく、魅力的な円さんと葛城さんの恋模様にも ほっこりさせられます。 ほかの方のレビューにもありましたが、シリーズ化してほしかったなー。 | ||||
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静おばあちゃんのセリフ 「仕事の価値はね, 組織の大きさや収入の多寡じゃなくて, 自分以外の人をどれだけ幸せにできるかで決まるのよ」 にしびれました. | ||||
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元裁判官である、静おばあちゃんの台詞ひとつ、ひとつが良かったです。自分にも、こんな祖母が欲しい!とまで思う程に(^^)お孫さんと刑事の方は、赤川次郎の学生向き、小説ソックリで、読まなくてもどうなるのか、わかりました。 | ||||
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著者の本ははじめてなのですが、タイトルが面白そうなので手にとって見ました。内容は、刑事と女子大生と元裁判官のおばあちゃんを中心に事件を解決してゆくというものです。感想は、話の端々で出てくる静おばあちゃんの考えが語られるところが面白かったです。また最終話であるタイトル、「静おばあちゃんの秘密」をよんだときは、そうなのかあとびっくりしてしまいました。イメージは、恋愛とミステリーとライトノベルが組み合わさったように感じました。 面白かったので、著者のほかの作品もよんでみたいとおもいます。 | ||||
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主人公の刑事と、コンビを組む女子大生には好感が持てるので さくさく読めることは読める。 静おばあちゃん自体は説教くさいカタイ人だなあという印象、あまり魅力的ではない。 人間味のあるところもあれば、カタイところとのギャップもあって好きになれたかもしれない。 話に起伏が少なく、この事件を解決しなきゃ、という気分にならない・・・ トリックは一応練られているけど、確かに筋は通るね、というだけで まじか! というような驚きや衝撃はない。 特に宗教団体の謎を解く話はあまりにも普通で印象に全く残らなかった。 ここまでなら★2くらいかなというところなのだが 最後のシーンでげんなり。 おばあちゃんのある謎が明かされる部分なのだが、唐突すぎるし 善意的に読まない限り伏線も微妙。とってつけたようで、はあ? と思わず声に出てしまった。 あまりおすすめできません。 | ||||
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静おばあちゃんは,「テミスの剣」でも登場した思慮深い裁判官。引退後は,いわゆる「安楽椅子探偵」として,ヒロインである孫の円(まどか)と協力して事件を解決していく。すべての短編において,静おばあちゃんは事件の助言をすると同時に,自分が現役裁判官時代の考え方や事件の捉え方を孫に伝授していく展開。単なる事件解決物というだけでなく,人を育成するにはどのようにしたらいいかということを,ビジネス本の字面よりも深く読者に浸透させてくれる切れ味鋭い短編集。タイトルにはまったく惹かれないが,前述した著者の後続作「テミスの剣」のタイトルの良さから考えると,作者の意図なのかもしれない。「テミスの剣」と併せて読むと,著者の技術に脱帽する。読破後,静,円(まどか)のシリーズ化を熱望すること請け合い!購読を勧めます。 | ||||
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