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狐たちの夜



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【この小説が収録されている参考書籍】
狐たちの夜 (Hayakawa Novels)
狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)

狐たちの夜の評価: 4.17/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

面白い!

アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。
狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406820
No.5:
(5pt)

鷲も狐も墓地から始まる

「鷲は舞い降りた」と「狐たちの夜」。
どちらも血液沸騰の熱血面白小説であり、
読んでいる時間は実にシアワセだった。
だが、同じ作者による
ふたつの作品の構成や設定には類似点が多い。
これをどう受け止めたらいいのか。

似ている点が多い、との言い方に
不満や批判を込めているわけではありません。
だって、どちらも猛烈に面白く読んだのだから。
それでも両作品を手にした各位は
たとえば墓地から始まる一人称プロローグに
まず、たまげたのではないか。
「え?また?」と。
導入部しては非常に魅力的であるけれど。

などとしゃべっていたら
「ヒギンズは使い回しの帝王だからね」
と教えてくれた人がいた。
「じゃ、しょうがないね」と、
それで納得してしまう己の底の浅さには笑うしかないぞ。

ところで、イギリスやドイツやフランスでは
「狐」が「騙す」とか「化かす」という隠喩で用いられることはなく
このタイトルは狩猟する、それぞれの立場を象徴している
のではないか、と語学に堪能な方から教示された。なるほど。
狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406820
No.4:
(3pt)

偽物2人という大冒険を見事に表現した虚虚実々の馬鹿仕合い

ノルマンディ上陸作戦前夜、Dデイの最高機密を握る連合軍将校が演習中に行方不明となった。やがて、彼がナチ占領下のジヤージイ島に漂着したことが判明した。機密漏洩を恐れる連合軍首脳部は、英国陸軍大佐マーティノゥと島出身の女性セアラを救出に差し向ける。だが、身分を偽装して島へ潜入した二人を待っていたのは、驚くべき謀略を心に秘めた“砂漠の狐”ロンメル元帥との出会いだった。

著者の傑作「鷲は舞い降りた」「脱出航路」と比べると面白さもスケールも小さいのは否めないのだが、
それなりには楽しめる。

欲を言えば、ヒギンズ得意のキャラクター造形の妙のひねりがもう一工夫欲しかった。
狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406820
No.3:
(4pt)

狐たちの化かし合い

週刊文春 1988年 海外第10位。

本作品は、Dデイ前夜を背景にした謀略小説だ。

元イギリス特殊作戦執行部員セアラ・ドレイトンの回想として、物語は始まる。舞台は、ジャージイ島。

1944年4月 ドイツのEボートの攻撃を受け、演習中のアメリカ軍の揚陸船が沈没した。イギリス特殊作戦執行部は、ヒュー・ケルソゥ大佐が、ドイツの占領下にあるジャージイ島に流れ着いていることを知り、衝撃を受ける。ケルソゥは、Dデイの極秘情報を知る人物なのだ。

ハリー・マーティノゥは、イギリス特殊作戦執行部の指令により、ナチスの将校に偽装して、負傷して身動きが取れないケルソゥを救出べくジャージイ島へ向かう。マーティノゥの相棒は、フランス人娼婦を偽装したセアラ。

一方、ドイツでは、ヒトラー暗殺計画を実現するため、エルヴィン・ロンメル将軍が暗躍していた。ロンメルの偽物、役者のバウムをジャージイ島へ向かわせ、ヒトラーとその腹心たちの目を引きつけておこうというのだ。 ・・・

本作品は、ロンメルがヒトラー暗殺計画に関与していたという設定になっている。単なる救出劇に終わっていないのは、上手くこの暗殺計画を絡めているからなのだ。ロンメルのジャージイ計画が、マーティノゥの作戦行動に、どう影響を与えていくかが見所になっている。

ケルソゥ脱出が不可能ならば、命を奪うことも是とする非情なマーティノゥ。マーティノゥとチャーミングなセアラが、徐々に心を通わせていくのはお約束事のようではある。しかし、このアルアルが、緊迫した状況下にあっては、なかなか心地良い。(女性同伴で救出に向かうというのは、説得力にいまいち欠けるのだが)

秘密野戦警察官ミュラー大尉の身辺調査により、窮地に陥るマーティノゥ。脱出行を目前にして、セアラがミュラーにより囚われてしまう。マーティノゥはどうする。はたして、脱出は成功するのか。ストーリーは、アクション炸裂のクライマックスへなだれ込んでいく。

回想録ゆえ、結末は承知してしまっている。狐たちの化かし合いを楽しむべきなんだろうなぁ。
狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406820
No.2:
(5pt)

正に男の生き様

非常に好きな作品です。私はTV版(アメリカのテレビ会社が90年代に制作、日本では年末SPとして、前後編で'94年12月31日に放送されてます)しか観てませんが。因みに、私が一番好きなのはマーティノゥですが、次に好きなのはアイルランド人の元将軍です。
狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406820
No.1:
(4pt)

もっと早く読んでおけばよかった

ジャック・ヒギンズの『鷲は舞い降りた』がすこぶる面白かったので、
調子にのって本書も買い求めたものの読む機会を逃し、
そのまま約15年間積みっぱなし。 今ごろ思い出して読んでいる。
これほど面白いのなら、もっと早く読んでおけばよかったと、
後悔しきりの読後感。

時は第二次世界大戦の最中、D-Day 前夜。 
舞台はドイツ占領下のイギリス領チャネル諸島ジャージイ島。
ここにアメリカ陸軍大佐が漂着したことから物語は始まる。
彼は、まもなく実行されるノルマンディ上陸作戦の仔細を知る
人物だったのだ。 上陸作戦の秘密がドイツに暴露される前に、
彼を救出するか、あるいは秘密もろとも葬り去るか。
かくして英国から、秘密エージェントが二人、島に派遣される。
果たして彼らの運命やいかに?!

エージェントたちが暗躍を始め、物語が転がり始める後半に比べ、
前半の展開はやや重い。 登場する主要キャラクターが
背負っているバックボーンの説明に重きが置かれている為だが、
これがちっとも退屈ではない。 キャラクター描写が
深まると同時に、ストーリー全体を引き締めている。
後半はストーリーの展開が速く、ストーリーだけを
拾ってゆくと、ある意味、とても陳腐かもしれないが、
それを補って余りあるのが前半のキャラクター描写であろう。

騎士道精神に溢れる敵味方が交錯し、
気丈で健気なヒロインが物語に華を添える。
いかにも冒険小説の王道を行く作品であった。
冒険小説は久しぶりだったが、その面白さを再認識させて頂いた。
狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:狐たちの夜 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406820

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