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ブルー・ローズ



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ブルー・ローズの評価: 3.40/5点 レビュー 20件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(3pt)

バブル後の田園調布あたりの高級住宅地から始まる

バブルがはじけた数年後あたりに書かれているようです。バブルの頃は、バブルの頃に、バブルの頃なら、バブルの後は、バブルが去ってもなお、等とにかくバブルの余韻がしつこいほど登場する。2、3回ならまだしも本当に多いのが気になった。

警視庁と公安委員会?の確執がメインになっているようで、お互いの出世を巡って、どんな手段を使ってでも相手をけ落とそうとしている、そういうストーリーで、その中にセレブの奥様方の秘密の売春クラブや、SMグッズマニアなどが出てくる中、主人公の探偵男の、ほんの少しの恋愛の要素も。

警視庁と公安委員会がなぜ敵対しているのか書かれてあったかな?何故なのか、その理由が分からずにずっと読んで行き、娘の失踪やその友達が誘拐されたりと、途中からどっちがどっちか分からなくなってしまい、もうええか〜、と下巻の何ページかまで読んでやめてしまいました。

自分はあれこれスピード展開するよりも、もう少しシンプルでわかりやすいストーリーが好きなのでもうやーめた!です。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.19:
(2pt)

主人公が無敵すぎる

馳星周の作品は好きで結構読んでいるんだが、本書はその中では下位の方かな。
主人公がトチ狂って暴走するってのはお馴染みの展開でそれ自体はいいんだが、今回の主人公は無敵すぎる。

銃器で武装した公安の対テロ班とか、SAP(特殊武装警察)に襲撃されてもたった一人で撃退してしまうのだ。
主人公は自堕落な生活を送っている中年の元刑事なのだ。
ランボーじゃあるまいし、どう考えても訓練を受けた現役の武装部隊を相手に一人で勝つのは無理だろう。

セレブ夫人たちが主宰するSMクラブに関わる失踪事件とかの設定は面白いと思って読んでいたのだが、主人公の無敵ぶりに冷めてしまった。
もう少しリアリティのある展開にして欲しかったと思う。
自堕落なオッサンが一人で特殊部隊と渡り合うってのはさすがに無理があり過ぎる。
ブルー・ローズ〈下〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈下〉より
4120037673
No.18:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

久々に読み終えるのが寂しかった

不夜城、鎮魂歌以来だから十数年ぶりの馳作品。 個人的には上記の出世作より、本作が圧倒的に上。 主人公の体調に関する記述がやたら多いのも馳作品らしく、 独特の臨場感を醸し出している。 海千山千の主人公が舞にコロッと熱を上げてしまうのも、逆に リアリティがありストンと腹に落ちる。 本を読む楽しさ、そしてその本を読み終えてしまう淋しさを 久々に味わった。 未読の馳作品、遡って読んでみようかな。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.17:
(5pt)

すべての代償は、死で贖え。(ネタバレ注意)

人妻主催のSMクラブで殺人があり、警察も調べているうちにSMにはまってしまった。
SMの描写が事細かに書かれており、危なく、少しエッチな本でした。
ブルー・ローズ〈下〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈下〉より
4120037673
No.16:
(5pt)

主人公の失踪をめぐる過程が面白い

刑事が、失踪した主人公を探すためにSMクラブに入り、セレブの主人公がSMをしていた実態を知る。
いつしか刑事も、薬やSMに惹かれていく。

恋愛あり、サスペンスありで、続きが楽しみです。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.15:
(4pt)

一転する風景。

本作が初の馳星周作品読了です。
警察内部の「刑事」と「公安」という二つのグループの対立。
バブル崩壊以降の、カネのことしか頭にない日本人の精神構造。
セレブの主婦たちのSMクラブ。
意外と社会派だな、と思って読んでいると、下巻で一転します。
タガが外れた主人公の殺戮には、息を潜めて読み、心が震えました。
「馳ノワール」と呼ぶ世界であるようです。
そこは、ちょっと読者を選びますが、まさに官能と狂気の世界です。
筆者の他の作品も続けて読みたくなりました。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.14:
(4pt)

理性を失った人間の爆発的な行動。警察と政治家を痛烈に皮肉りながら流れる悲しき物語

元警官で今は探偵業で生活をしていた主人公徳永が失踪した女を捜すうち、その女の関わっていた隠せる闇の世界がついに彼の前に現れる。追い詰められた人生でありながらも平常心を保っていた徳永が、その闇の世界に足を踏み入れることにより次第に理性を失っていく姿が恐ろしい。人間の精神が崩壊していく様は読んでいておぞましく、そして悲しく心苦しい。探偵小説のような始まりを見せるが、下巻ではハードボイルドな復讐劇へと変貌する。一人の女への感情を軸として徳永の心情が移り変わっていく。その劇的な心理の変化を辛辣で、陰鬱な、筆者独特の暗黒の世界を彷彿とさせる激しい表現で描き出す。登場人物が発する言葉は冷徹で残酷、血が流れる場面は緊張感に溢れ凄惨。その暗澹たる表現の中に人間という生き物の性の脆さ、悲しき心情、憎しみ、愛憎、そして理性を抑えきれなくなった人間の爆発的な行動が描かれ、読んでいて身体が震えてしまうほどだ。

 警察の内部事情を痛烈に皮肉り、汚職にまみれた政治家を容赦なく愚弄する。フィクションでありながらどこか現実世界と共鳴してしまうこの小説は、今の世の中の在り方に問題を提起するというよりは爆弾を投擲するような激烈な内容。そういう世界を背景とし、流れる悲しき物語は、心に焼き付いて離れない。
ブルー・ローズ〈下〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈下〉より
4120037673
No.13:
(4pt)

殴り書きを連想させるが正確でおぞましく、辛辣で激しい文章表現。馳星周が作りだす恐ろし

筆者馳星周の薄暗い暗黒の裏世界が今作でも炸裂する。上巻はそうでもないが下巻になると、その混沌渦巻く狂気の物語が筆者独自のスタイルによって描かれる。表の世界では生きていけない人間たちを描くのが多い筆者だが、今作の主人公は元警官で、今は探偵業で生活をしのいでいる筆者が他の作品で描いてきたものとは多少異なった人物。その主人公徳永にある人物の捜索願が出されるところから物語は始まる。探偵という生業に身を置く主人公の物語なので、序盤は人に聞き回ったり訪ね歩いたりする場面が多い。徐々にその捜している人物の関わる隠せる事実が明らかになっていき、馳ノワールの本境地が露わになっていく。

 公安警察と刑事警察の関係が描かれ、その歪んだ社会の秩序を皮肉めいて描き出す。問題作と謳われながらも決して書くものを選ばない筆者馳星周。激しい筆跡を連想させるその文章表現は、脳を刺激する鋭利な刃のように紙に記されている。起伏なく常に尖った文章表現。その辛辣な手法とともに描かれる凄惨で惨憺たる場面の数々。暗黒小説という新たなジャンルを作った馳星周の頭から生み落とされるおぞましき世界は、この作品でも衰えることはなく、淡々たる躍進となって常に進化し続けている。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.12:
(5pt)

あの船戸与一を超えた

このような作品を書ける人も今では馳氏しか居なくなりましたね。上、下巻一気に読みました。最近は、老眼鏡を使い始めフィクション物を読むのが疲れ専らエッセイやノンフィクションばかり読んでました。文章も読みやすく巧みです。それぞれのキャラクターもよく書かれています。なんかありそうなフインキですよね、ブルーローズ。題名のつけかたもしっかり伏線になっています。これからどこまで伸びるか楽しみですね。最近の高く吊せも911もお薦めです。さあ、読んで、平伏(お願い)! なんか、内藤陳だなこれじやあ。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.11:
(1pt)

???????

今まで読んだ馳作品の中で一番つまらなかった。
最後の方は、つまらないハリウッド映画並み。
そろそろネタ切れかな?
ブルー・ローズ〈下〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈下〉より
4120037673
No.10:
(3pt)

残念だった

上巻のハードボイルドから下巻のハイスピード・ノワールへの転換は

作者自身が「後半は馳星周になっちゃいました」と言っていますが、

残念だったのは硬質な探偵小説が貫けなかったことよりも、SMに

ついての扱いが凡庸なものとなってしまったことです。

言うまでも無くSMは倒錯の世界であり、それゆえにプレイヤー

(という言葉が適切かどうかわかりませんが)の内面に入り込んで

心理描写が描かれることは他の作品でも目にすることが多いです。

しかし、共感でもなくドン引きでもない「適切な距離感」で、SMを

外側から描き切った作品は、私の読書体験の中にはありませんでした。

適切な距離感を保つには、全てを他人事のようにクールに対象化し、

何事にも動じない度胸を持ち、かつ、内面について共感ではなく

「理解」をする知性を持った−まさに上巻の徳永のような人物に

しか語れなかったと思われるだけに下巻の転換は残念でした。

後半の展開はまことに安定感があり「いつもの」という以外に形容でき

ませんが、SMの扱いは殺し屋1とか先行作があるのではないかと

思いました。

蛇足ですが、ラストは女性直木賞作家のブレイクスルーとなった、アレ

がモチーフになってませんかね?
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.9:
(1pt)

不自然で、不必要な性と暴力の世界

まさに「馳星周ワールド」です。

いつもながらの、不自然で、不必要な性と暴力の世界。

好きな方は好きなのかもしれませんが…。

「書いていて何が言いたくて、何が楽しいのかな?読んでいて、なにが楽しいのかな?」と思ってしまいます。

終わり方も非常に不自然。

日本は法治国家だし、あの傷で生きてはいられないでしょう。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.8:
(2pt)

18禁かも...

徳永は元刑事。バブル期に不動産に手を出して失敗し、退職していた。あるひ、警視監の井口からの電話で起こされた徳永は、行方不明になった彼の娘を探すよう依頼される。主婦の失踪事件を追っていくうちに、段々と濃密な闇の世界に足を踏み込んでいくことに...

推理ものかと思っていたら、警察の権力闘争とか、SMクラブとかどろどろサスペンス系になってきました。主人公の敵がかなりの政治的大物なので、この先どう落ち着けるのか楽しみです。ただ、性的描写もでてきますし、私的には、18歳未満禁止ですね。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.7:
(2pt)

おじさまバイオレンス

徳永は元刑事。バブル期に不動産に手を出して失敗し、退職していた。あるひ、井口警視監のから行方不明になった彼の娘、菜穂を探すよう依頼され、主婦のSM売春クラブ、警察キャリアの権力闘争などに巻き込まれていく。捜査中に知り合い、ひと目惚れした「舞」を失った徳永は、復讐に燃え、憎悪の塊となっていく。彼の行動は、自らの破壊衝動を満たすためのものなのか、復讐なのか。自分でもわからぬまま、徳永は破壊を撒き散らし...

欲望と純愛、暴力と保護欲などなど相反する気持ちを抱きつつ暴走していく主人公は...壊れちゃってるんでしょう。なんだかよくわからないまま読み終わりました。テンポはよいので読めますが、うーん、なんだろう、という気分になります。そして、最後で納得。「スポーツ新聞で連載され」。ああ、納得。(ものすごい私の偏見で申し訳ないのですが、)スポーツ新聞の小説にぴったり!。酒、女、暴力、警察・権力との戦い、みたいなのが好きな人にはぴったりです。
ブルー・ローズ〈下〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈下〉より
4120037673
No.6:
(4pt)

多分読みやすい

“楽園の眠り”よりも良かった。馳作品最近読みやすいです。五、六年前までの「セックス回数&不幸自慢大会」が大嫌いだったから。それでこそというファンの方もいると思うのだけど、馳さんにはこの落ち着いた調子で書いてほしい。生意気な言い方で恐縮ですが、成長できる作家だと信じられる作品です。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.5:
(3pt)

なんで??

途中からのテンポの良さは流石 馳 星周だが、何か今までの作品と比べて違和感あり。

事件の背景となる官僚警察の描写が意外と単純で驚きにかける。また、主人公に都合よく話が進みすぎて他の作品にあるような”どうしようもない手詰まり感”にかける。終いには”何で死なないの??”、、、

かつての馳 星周 ファンには物足りない作品と言っておきます。
ブルー・ローズ〈下〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈下〉より
4120037673
No.4:
(3pt)

馳作品?

元刑事のおちぶれてさえない中年男、警察官僚とその妻と失踪した娘

失踪した娘を探すうちにトラブルに巻き込まれていく。。。

馳作品にしては、ノワール感が薄い気がします。(新しい作風を研究?)

私は下巻への伏線として読み進めました。

でも、下巻は馳ワールド全開!!でとても楽しめますので、これは読んでおくべきでしょう。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.3:
(5pt)

満足しました

上下巻まとめてです。

内容、ボリューム、読んだ後の感覚。心の震え方、記憶への残留。。。すべて満足しました。

主人公は、元警官の調査員。組織に嫌気が差し、警察を辞めたが、バブル崩壊で莫大な借金を背負う。そんな主人公は、警察庁の次期総監と目されている知り合いから、呼び出され、失踪した娘を捜すことに。やがて、警察内の権力闘争に巻き込まれていく。

昔の仲間などと協力し、公安などの警察権力と戦っていくが・・・。娘の抱える謎は、主人公の運命は・・・?

エロ・グロさは少なめです。

ストーリーに若干、荒っぽい部分もあったような印象ですが、その分、スピード感があり、一気に読める本でした。

あいかわらず人の奥に眠る欲望、その目覚め、そして、欲望に落ちる、落ちていく人間が見事に描かれています。

主人公だけでなく、いろいろな欲望を持つ脇役も、光ってます。

また、警察組織の内情、銃撃戦、主人公の恋、マニアな世界など、起伏に富んだストーリーで、いろいろな面で興味を引きつける本でした。

上巻が「いいところ」で終わるので、下巻を一緒に買っておくいた方が、よいかも(??)です。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665
No.2:
(4pt)

激しさを増す後半戦

上巻の大人しさは、下巻に突入して間もなく破られる。一気に馳星周ワールドが展開して行く。ラストには、今までの著書のどの作品にもない程の銃撃戦が展開する。多少、主人公が強すぎだろっ!と突っ込む余地もあるが、最後まで楽しく読めた。しかし、同氏の初期作の様な、「どうしようもない救いのなさ」は描かれていない。「漂流街」や「夜光虫」で見せた完全なノワール作をもう一度読んでみたい、と切望する。
ブルー・ローズ〈下〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈下〉より
4120037673
No.1:
(3pt)

何とも言えない前半戦

今回の主人公は自分の事を「わたし」と称する元警察官。今までの無頼な主人公と異なり繊細な面を持つ。そんな主人公が、刑事警察と公安警察の権力闘争に巻き込まれていく。SMの世界を中心に、ハイテンポにストーリーが展開する。上巻はこれと言った盛り上がりはないが、それは下巻にかけての複線である。下巻に期待しつつ読み進める事ができるだろう。
ブルー・ローズ〈上〉Amazon書評・レビュー:ブルー・ローズ〈上〉より
4120037665

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