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ブルー・ローズ
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ブルー・ローズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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人妻主催のSMクラブで殺人があり、警察も調べているうちにSMにはまってしまった。 SMの描写が事細かに書かれており、危なく、少しエッチな本でした。 | ||||
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刑事が、失踪した主人公を探すためにSMクラブに入り、セレブの主人公がSMをしていた実態を知る。 いつしか刑事も、薬やSMに惹かれていく。 恋愛あり、サスペンスありで、続きが楽しみです。 | ||||
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本作が初の馳星周作品読了です。 警察内部の「刑事」と「公安」という二つのグループの対立。 バブル崩壊以降の、カネのことしか頭にない日本人の精神構造。 セレブの主婦たちのSMクラブ。 意外と社会派だな、と思って読んでいると、下巻で一転します。 タガが外れた主人公の殺戮には、息を潜めて読み、心が震えました。 「馳ノワール」と呼ぶ世界であるようです。 そこは、ちょっと読者を選びますが、まさに官能と狂気の世界です。 筆者の他の作品も続けて読みたくなりました。 | ||||
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元警官で今は探偵業で生活をしていた主人公徳永が失踪した女を捜すうち、その女の関わっていた隠せる闇の世界がついに彼の前に現れる。追い詰められた人生でありながらも平常心を保っていた徳永が、その闇の世界に足を踏み入れることにより次第に理性を失っていく姿が恐ろしい。人間の精神が崩壊していく様は読んでいておぞましく、そして悲しく心苦しい。探偵小説のような始まりを見せるが、下巻ではハードボイルドな復讐劇へと変貌する。一人の女への感情を軸として徳永の心情が移り変わっていく。その劇的な心理の変化を辛辣で、陰鬱な、筆者独特の暗黒の世界を彷彿とさせる激しい表現で描き出す。登場人物が発する言葉は冷徹で残酷、血が流れる場面は緊張感に溢れ凄惨。その暗澹たる表現の中に人間という生き物の性の脆さ、悲しき心情、憎しみ、愛憎、そして理性を抑えきれなくなった人間の爆発的な行動が描かれ、読んでいて身体が震えてしまうほどだ。 警察の内部事情を痛烈に皮肉り、汚職にまみれた政治家を容赦なく愚弄する。フィクションでありながらどこか現実世界と共鳴してしまうこの小説は、今の世の中の在り方に問題を提起するというよりは爆弾を投擲するような激烈な内容。そういう世界を背景とし、流れる悲しき物語は、心に焼き付いて離れない。 | ||||
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筆者馳星周の薄暗い暗黒の裏世界が今作でも炸裂する。上巻はそうでもないが下巻になると、その混沌渦巻く狂気の物語が筆者独自のスタイルによって描かれる。表の世界では生きていけない人間たちを描くのが多い筆者だが、今作の主人公は元警官で、今は探偵業で生活をしのいでいる筆者が他の作品で描いてきたものとは多少異なった人物。その主人公徳永にある人物の捜索願が出されるところから物語は始まる。探偵という生業に身を置く主人公の物語なので、序盤は人に聞き回ったり訪ね歩いたりする場面が多い。徐々にその捜している人物の関わる隠せる事実が明らかになっていき、馳ノワールの本境地が露わになっていく。 公安警察と刑事警察の関係が描かれ、その歪んだ社会の秩序を皮肉めいて描き出す。問題作と謳われながらも決して書くものを選ばない筆者馳星周。激しい筆跡を連想させるその文章表現は、脳を刺激する鋭利な刃のように紙に記されている。起伏なく常に尖った文章表現。その辛辣な手法とともに描かれる凄惨で惨憺たる場面の数々。暗黒小説という新たなジャンルを作った馳星周の頭から生み落とされるおぞましき世界は、この作品でも衰えることはなく、淡々たる躍進となって常に進化し続けている。 | ||||
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このような作品を書ける人も今では馳氏しか居なくなりましたね。上、下巻一気に読みました。最近は、老眼鏡を使い始めフィクション物を読むのが疲れ専らエッセイやノンフィクションばかり読んでました。文章も読みやすく巧みです。それぞれのキャラクターもよく書かれています。なんかありそうなフインキですよね、ブルーローズ。題名のつけかたもしっかり伏線になっています。これからどこまで伸びるか楽しみですね。最近の高く吊せも911もお薦めです。さあ、読んで、平伏(お願い)! なんか、内藤陳だなこれじやあ。 | ||||
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“楽園の眠り”よりも良かった。馳作品最近読みやすいです。五、六年前までの「セックス回数&不幸自慢大会」が大嫌いだったから。それでこそというファンの方もいると思うのだけど、馳さんにはこの落ち着いた調子で書いてほしい。生意気な言い方で恐縮ですが、成長できる作家だと信じられる作品です。 | ||||
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上下巻まとめてです。 内容、ボリューム、読んだ後の感覚。心の震え方、記憶への残留。。。すべて満足しました。 主人公は、元警官の調査員。組織に嫌気が差し、警察を辞めたが、バブル崩壊で莫大な借金を背負う。そんな主人公は、警察庁の次期総監と目されている知り合いから、呼び出され、失踪した娘を捜すことに。やがて、警察内の権力闘争に巻き込まれていく。 昔の仲間などと協力し、公安などの警察権力と戦っていくが・・・。娘の抱える謎は、主人公の運命は・・・? エロ・グロさは少なめです。 ストーリーに若干、荒っぽい部分もあったような印象ですが、その分、スピード感があり、一気に読める本でした。 あいかわらず人の奥に眠る欲望、その目覚め、そして、欲望に落ちる、落ちていく人間が見事に描かれています。 主人公だけでなく、いろいろな欲望を持つ脇役も、光ってます。 また、警察組織の内情、銃撃戦、主人公の恋、マニアな世界など、起伏に富んだストーリーで、いろいろな面で興味を引きつける本でした。 上巻が「いいところ」で終わるので、下巻を一緒に買っておくいた方が、よいかも(??)です。 | ||||
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上巻の大人しさは、下巻に突入して間もなく破られる。一気に馳星周ワールドが展開して行く。ラストには、今までの著書のどの作品にもない程の銃撃戦が展開する。多少、主人公が強すぎだろっ!と突っ込む余地もあるが、最後まで楽しく読めた。しかし、同氏の初期作の様な、「どうしようもない救いのなさ」は描かれていない。「漂流街」や「夜光虫」で見せた完全なノワール作をもう一度読んでみたい、と切望する。 | ||||
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