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【この小説が収録されている参考書籍】
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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西村初期の作品の最高傑作 | ||||
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1966年6月に刊行された西村京太郎氏の3冊目となる珍しいスパイ小説の秀作です。今年2018年にめでたく著作600冊を達成された西村氏ですが、デビュー当時の1964年から1970年の7年間で僅か6冊のみという欧米作家並みの執筆ペースでありまして、その頃はきっと読者も著者ご自身も全く今日の姿を想像されなかったでしょうね。 昭和19年の夏、海軍中佐の関谷直人は責任重大な密命を帯びてヨーロッパへと旅立つが、現地で協力者となる筈だった同期の友の駐在武官・矢部は不審な死を遂げていた。スイスに向かう車が途中で事故に遭った関谷が病院で目覚めると大切なトランクが同行者達と共に消え失せていたのだった。 第2次世界大戦末期の中立国スイスで敵味方が混在する入り組んだスパイ小説の趣向で、誰が敵で誰が味方か判然としない中で複数の怪しい外国人達と腹の探り合いをしながら駆け引きを仕掛けて行く主人公の関谷は周囲で死が頻繁に起きる中でよく奮闘しておりしぶとく生き残りの才に長けているなと思いますね。本書にはミステリーとしての大トリックはありませんが、芸が細かく小さな謎を積み重ねてサスペンスを盛り上げて行き最後まで読ませる筆力はさすがで大したものだなと思いますよね。でもいろいろとさまざまな趣向はあってもやはり本書を読んだ方の誰もが肯かれるだろう最大の肝はラストに漂う切ない哀感でしょうね。今井書記官の関谷中佐への思い遣りに満ちた最後の言葉が嬉しくて思わず胸が熱くなりましたね。ミステリーの小細工や何やかやは記憶から消えて行ってもこういう人の心を動かす感動的なシーンは長く読み手の心に刻まれるだろうと信じますし、西村氏の作品の中でも最上の部類と言える印象的で素晴らしいエンディングだと思いましたね。 | ||||
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最後はまさに、その通りだ!と言いたくなる印象的なもの。 60年代に書かれたものですが、古さを感じず新鮮に読めます。 近年の西村氏は、戦争を題材にした十津川警部シリーズを多数出していますが、この一本を上回れないのが皮肉なところ。 憶測ですが、戦争物を書きたい西村氏と、十津川警部を出してほしい出版社のズレが中途半端さを生み出しているのかな、と感じます。 | ||||
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西村氏が江戸川乱歩賞受賞後の初の長編作品である。 内容はミステリーではなく、スパイサスペンス。 とは言ってももともとミステリーとサスペンスの両党使いである氏であるので、こういったスパイものも全く違和感は感じない。 第二次大戦終戦直前の日本の軍人がヨーロッパで水銀を手に入れるべく活動するが・・・というスケールの大きな展開で、トムクルーズ主演のワルキューレで描かれていたヒトラー暗殺未遂事件など史実も巧みに取り入れて一気に読ませる娯楽作だ。 終幕もなかなか印象的である。 スパイ小説で分野でも傑作を残した氏の作家としての力量が堪能できる一作である。 | ||||
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西村京太郎といえば、トラベルミステリー。十津川警部と決めてかかっていた。そんな時に、ふと目に留まったので購入。そもそも1978年が初刊の本だとは知らなかった。しかも著者3作目の作品とは。解説にもある通り、文体がきびきびしている。三十代の西村京太郎がそこにいる感じだ。国際謀略物のエッセンスがすべ入っている作品だ。Dとは? そして戦中の中立国スイスが舞台。海軍中佐関谷のクールな視点。わくわくどきどきしながら、戦後70年を想うこともありだと思う。 | ||||
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知人に頼まれ購入しました。 探していた本に出会えてよかったようです。 | ||||
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期待した通りの作品だった。 本自体少々古かったのでページがめくりにくかった。。 | ||||
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大戦末期。日本は医薬品、軍事品製造のため、水銀を必要とした。特命を受け、関谷中佐はスイスへ。 西村作品の初期にはとにかく面白いものが多い。本作もその一つ。真の意味での「愛国者」を描いている。同時に戦争の愚かさも。 それだけにラストは「このバカヤロー!!」と叫びたくなる。無念すぎる。 映画化もされたらしいが、この内容なら当然だと思う。超、おススメの一冊です。 | ||||
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西村京太郎のこんなに面白い小説があったとは。 戦後生まれの人間には,これだけのものは書けないだろう。 第二次世界大戦の影響を受けたものだからこそ書ける話し。 スイスという中立国で,多数の國の情報機関が暗躍する。 ところでDって何の略だっけ? | ||||
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