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(短編集)
玩具店の英雄 座間味くんの推理
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玩具店の英雄 座間味くんの推理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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座間見くんシリーズ やっぱりおもしろい | ||||
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著者の心臓と左手に続く座間味くんシリーズ、いわゆる安楽椅子探偵パターンの2作目。 本作も扱うテーマは警官が警備中に発生した不慮の事件を巡っての隠された真相を暴くというもので共通している。 前作と比べると事件の真相はこうだろうなと読者が予想した通りである。その意味では意外性という意味では明らかに安楽椅子探偵ものとしてはマイナスなのだが、何故か予想通りに帰着してもつまらないという印象にはならず、妙に面白いのである。 それはこの著者独特の癖のあるやや強引な論理展開と、シリーズ2作目になって顕著に出てきた、この著者ならではの明らかに歪んだ倫理観の不自然さが逆説的に面白さに繋がっているからである。 野球部の殺人事件の話など、どう考えても論理的に許される決着ではないと評する人もいるが、その通りなのだ。だが、このどこか腑に落ちない歪んだ倫理観こそこ著者の本領があるのである。 | ||||
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警察庁科学警察研究所の研究員が、 警視庁警備部部長と、元事件関係者の座間味くん(通称)との 警視庁御用達の飲食店で、料理に舌鼓を打ち、酒に喉を鳴らしつつ、 解決済み事件の真相に気づく、7編。 飲食の描写は、味が伝わるように書かれているのに、くどくならず、楽しめる。 これまでの探偵は、事件現場に行ったり、関係者から話を聞いたり、証拠を検証したり、 何らかの行動を起こしていたが、座間味くんは、話を聞くだけで、事件の深層に気づいてしまう。 これは、最強の探偵と言える、かもしれない。 前作がある、のを、読後に知ったが、この一冊できちんと完成している。 3時間強。 前作が読みたくなった。 | ||||
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探偵役の「座間味くん」が、過去に起きた事件の隠れた真実を浮かび上がらせるという、「安楽椅子探偵物」の短編集です。 サラリーマンの座間味くん・迫田警視正・科警研所属のエリート津久井さんの3人が、飲み会で雑談しながら事件を検証していきます。 いろいろな設定の組み合わせパズル、といった趣で、「なるほどそういう組み合わせなのかー」と楽しめます。 ミニストーリー付きのクイズ番組のようです。 同じ登場人物による連作短編とした事で、3人の登場人物の時間の経過による環境の変化や、飲み会会場の変遷などを通じて、キャラクターに愛着が湧いてくるので、単なるクイズというだけではない楽しみ方ができるのも良いですね。 気楽に謎解き物を楽しめて、とても面白かったです。 | ||||
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この作家にとって、座間味くんシリーズはやはり何か特別の存在なのだろうか。 「月の扉」にしろ「心臓と左手」にしろ明らかに他の作品と力の入り方が違うような気がする。 特に短篇集の2冊についていうと、他の作品でみられるような明らかな手抜き(というか、深く考えずにテキトーに書き流しちゃうというようなこと)がほとんど見られず、どの話も納得して読むことができる。 他の書評でも書いているように、私にとってはどちらの側面も捨て難い魅力なのだが、ミステリーとしてみた場合の満足度はやはりきっちり書かれた方に軍配が上がるのは当然であろう。 願わくばせめて打率3割ぐらいをキープしてくれるとありがたいw | ||||
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