■スポンサードリンク


(短編集)

玩具店の英雄 座間味くんの推理



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

玩具店の英雄 座間味くんの推理の評価: 3.60/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

やっぱりおもしろい

座間見くんシリーズ
やっぱりおもしろい
玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)より
4334768679
No.9:
(3pt)

前作の方が好き

先に何気なく読んだ座間味くんの安楽探偵ぶりがとても気に入ったので新刊が出てすぐに買い求めて読みました。
シリーズ前作「心臓と左手」は取り上げられている事件そのものも興味深く座間味くんの導き出す答えもそうくるかというちょっとした驚きをもたらしてくれるものでした。またラストも「月の扉」の後日談を持ってくることで独特の余韻を齎してくれました。
しかし今回はあまり面白くなかった。好きな作家さんだし安楽椅子探偵ものは好きなのであくまで前作と比較して、ですが。
提示されるそれぞれの事件も今ひとつなものでそれに対する座間味くんの解決策にも首をひねることしきり。
あまりネタばれになることは書きたくないけど、道に放り出されても全く泣かない赤ちゃんと慌てて逃げ出す母親とか怪しすぎるでしょう。
表題作の”英雄”とされる人物にしてもそんなことするか、普通・・・ってなんだか納得できない結末ばかりで。
でもこの座間味くんは相変わらず正体不明なままで、もしもこの先なんか違う場所で違う正体を現したらちょっと面白いかも、とか考えてしまいました。
玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)より
4334768679
No.8:
(4pt)

安楽椅子探偵連作短編集シリーズ2作目

著者の心臓と左手に続く座間味くんシリーズ、いわゆる安楽椅子探偵パターンの2作目。
本作も扱うテーマは警官が警備中に発生した不慮の事件を巡っての隠された真相を暴くというもので共通している。
前作と比べると事件の真相はこうだろうなと読者が予想した通りである。その意味では意外性という意味では明らかに安楽椅子探偵ものとしてはマイナスなのだが、何故か予想通りに帰着してもつまらないという印象にはならず、妙に面白いのである。
それはこの著者独特の癖のあるやや強引な論理展開と、シリーズ2作目になって顕著に出てきた、この著者ならではの明らかに歪んだ倫理観の不自然さが逆説的に面白さに繋がっているからである。
野球部の殺人事件の話など、どう考えても論理的に許される決着ではないと評する人もいるが、その通りなのだ。だが、このどこか腑に落ちない歪んだ倫理観こそこ著者の本領があるのである。
玩具店の英雄 座間味くんの推理Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄 座間味くんの推理より
433492820X
No.7:
(4pt)

現場に行かず、証拠も見ず、推理するので、ちょっと新鮮。

警察庁科学警察研究所の研究員が、
警視庁警備部部長と、元事件関係者の座間味くん(通称)との
警視庁御用達の飲食店で、料理に舌鼓を打ち、酒に喉を鳴らしつつ、
解決済み事件の真相に気づく、7編。

飲食の描写は、味が伝わるように書かれているのに、くどくならず、楽しめる。
これまでの探偵は、事件現場に行ったり、関係者から話を聞いたり、証拠を検証したり、
何らかの行動を起こしていたが、座間味くんは、話を聞くだけで、事件の深層に気づいてしまう。
これは、最強の探偵と言える、かもしれない。

前作がある、のを、読後に知ったが、この一冊できちんと完成している。
3時間強。
前作が読みたくなった。
玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)より
4334768679
No.6:
(3pt)

流れはともかく,内容までワンパターンなのは…

解決済みの事件を改めて考察,主人公が安楽椅子探偵よろしく意外な真相を導く七篇.
どの篇もおおそよその流れは決まっており,倒叙形式のように冒頭で事件の概要を見せ,
その後,語り部である女性を中心に何気ない会話からその事件の話へ…と進んでいきます.

ただ,流れはともかく,内容までワンパターンなのには引っ掛かりを覚えるところで,
明かされる真相がどれも似ていては,残念ながら早いうちに飽きが来るのは否めません.
また,いくつかの篇で見られる強引な解釈には,「さすがにそれは」と首を傾げるものも.

このほか,語り部が何気なく漏らすエリート意識は,あまり気持ちがいいものではなく,
彼女が中心となる最後の篇での幕引きも,取って付けたようなものでスッキリとしません.

とはいえ,読む側にも考える『間』のある話運びは,彼らのやり取りに『混じる』感覚で,
加えてどの謎も平易,さらには短篇ということもあって,気軽に読める一冊となっています.
なお,シリーズ作のようですがそのあたりは気にならず,ここからでも問題ありませんでした.
玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)より
4334768679
No.5:
(2pt)

これ「粋なはからい」で済むハナシですか?

ミステリには、犯人をあえて法の手に委ねずに終わらせるという「粋なはからい」パターンともいうべき作品が数多くある。
効果的なエンディングもものも多いが、安易に用いるあまり、著しくバランスを失してしまったものも少なくない。
残念ながら、この連作短編にも、目を剥くような例がひとつあった。
死者3人、一生もののトラウマを負う者2人という事件。しかも全員少年で、大部分は何の落ち度もない巻き添えである。
これと引き換えに、ある種の正義が実現する。
といっても、もちろん国家レベルのものではなく、ある団体における深刻な状況の改善である。
この犯罪を摘発することは、その改善を逆戻りさせる恐れがある、というので、座間味くんは真相に蓋をしてしまう。
動機はともかく、方法の冷血さ、狡猾さは狂気すら感じさせるものだけに、
オイオイこいつを野放しにしたままオシマイかよ、と突っ込まざるを得ない。
同意してしまう警察幹部に至っては、組織防衛のための隠蔽に走ったといわれても仕方ないだろう。
これは、いったい、どういうバランス感覚、価値観なのだろうか。
この作者のことだから、何かとてつもない狙いが秘められている気もする。
だが、少なくともこの短編集だけからは、イージーな「粋なはからい」乱発で大きく筆を滑らせたとした思えない。
玩具店の英雄 座間味くんの推理Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄 座間味くんの推理より
433492820X
No.4:
(2pt)

小気味よい短編集ですが、途中で飽きが来ました。

事件はなぜ起こったのか? どうやれば食い止めることができるのか? という成功と失敗の「分かれ目」を研究する科学警察研究所の所員・津久井操。
とらえどころの無い研究を大学時代の大先輩である大迫警視正にこぼしたところ、大迫は彼女に一人の民間人・座間味くんを紹介した。
研究の対象となる事件は既に解決済み。お酒の席で津久井は事件を話すと、座間味はポツリとこう言った。
「ひょっとしたら、事件は、まだ終わっていないのかもしれません」

安楽椅子探偵ならぬ'み屋探偵。
津久井操が研究材料にしている事件の概略を聞いて、その事件を別の側面から見たら……と、座間味が見た目を逆転させてしまうという構造の連作短編集。
小気味の良い推理になるほどと思いながら読み進めていくのですが、7編目になるとその構造が分かっているので、正直なところ飽きが入ってしまいます。

座間味は「月の扉」という作品に登場しているとのことですが、先にそちらを読まなかったのは失敗かもしれません。
玩具店の英雄 座間味くんの推理Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄 座間味くんの推理より
433492820X
No.3:
(3pt)

まあまあの作品です

一話目は意外な事実に驚きました。それ以後はこちらが予想しているせいか、あまり驚きはありませんでした。設定にもやや無理がある感じがします。

この著者の作品では、座間味くんが初めて登場する「月の扉」が最高ですね。

それにしても、著者は会社員をしながらよく書けるものです。感心します。
玩具店の英雄 座間味くんの推理Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄 座間味くんの推理より
433492820X
No.2:
(5pt)

座間味くんシリーズ

探偵役の「座間味くん」が、過去に起きた事件の隠れた真実を浮かび上がらせるという、「安楽椅子探偵物」の短編集です。
サラリーマンの座間味くん・迫田警視正・科警研所属のエリート津久井さんの3人が、飲み会で雑談しながら事件を検証していきます。

いろいろな設定の組み合わせパズル、といった趣で、「なるほどそういう組み合わせなのかー」と楽しめます。
ミニストーリー付きのクイズ番組のようです。

同じ登場人物による連作短編とした事で、3人の登場人物の時間の経過による環境の変化や、飲み会会場の変遷などを通じて、キャラクターに愛着が湧いてくるので、単なるクイズというだけではない楽しみ方ができるのも良いですね。

気楽に謎解き物を楽しめて、とても面白かったです。
玩具店の英雄 座間味くんの推理Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄 座間味くんの推理より
433492820X
No.1:
(5pt)

ずるい

この作家にとって、座間味くんシリーズはやはり何か特別の存在なのだろうか。
「月の扉」にしろ「心臓と左手」にしろ明らかに他の作品と力の入り方が違うような気がする。
特に短篇集の2冊についていうと、他の作品でみられるような明らかな手抜き(というか、深く考えずにテキトーに書き流しちゃうというようなこと)がほとんど見られず、どの話も納得して読むことができる。

他の書評でも書いているように、私にとってはどちらの側面も捨て難い魅力なのだが、ミステリーとしてみた場合の満足度はやはりきっちり書かれた方に軍配が上がるのは当然であろう。
願わくばせめて打率3割ぐらいをキープしてくれるとありがたいw
玩具店の英雄 座間味くんの推理Amazon書評・レビュー:玩具店の英雄 座間味くんの推理より
433492820X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!