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パプリカ



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【この小説が収録されている参考書籍】
パプリカ
パプリカ (中公文庫)
パプリカ (新潮文庫)

パプリカの評価: 3.90/5点 レビュー 73件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全51件 41~51 3/3ページ
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No.11:
(5pt)

久しぶりに読みました

高校生のとき、俗物図鑑などグロテスクなものにはまりましたが、それ以来ご無沙汰でした。アニメ化という帯を見てあらすじを読んで買いました。久しぶりの筒井節でした。途中まではふうんという感じで読んでいたんですが、DCミニが消えたあたりからがぜん面白くなりはじめました。それからはあっという間です。後半からは怒涛のごとく本領発揮の面白さ。

アニメになったら面白いだろうなあと楽しみです。
パプリカ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:パプリカ (新潮文庫)より
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No.10:
(4pt)

グリフィンの登場には笑いました

筒井の美少女エンターテインメント路線の一作。前半のパプリカによる夢分析の描写は筒井にしては平凡である。作中でフロイト、ユングを貶しておきながら、結局夢の解析によって人間の深層心理を探るという手法はフロイトの域を出ていない。パプリカの分析結果もありきたりで想定内である。夢分析の必要性もない程だが、患者が後半の主要登場人物になるので、繋ぎの意味で書いたのであろう。

DCミニによって夢と現実の区別が曖昧になるあたりから筒井の本領発揮である。特に、作中にも触れられていた映画「蠅」のように、夢から現実へ物質移動が可能となると、もう何でもアリである。人間の抑圧された精神が怪物を産み出すというのも筒井が昔から良く使う手法で、今回はギリシャ神話の怪物を多用している。しかし、それらより日本人形の方が怖さを醸し出すというのは日本人の情緒に訴える所が大きいのだろう。本作では一応パプリカ側が正義の立場にように見えるが、作者が必ずしもそう書いてはいない事に注意したい。夢と現実と正義は曖昧模糊としているのである。私の目にはDCミニの発明者、時田が一番の怪物に映った。

余談だが、私は昔コード名「グリフィン(Griffin)」という製品の開発に携わっていた(日の目は見なかったが)。それでグリフィンの登場に笑ってしまったのである。常に作中での視覚効果を大事にする筒井の事である、Griffinの姿を知っておいた方が良いだろう。首が一つしかない小型のキングギドラ、この形容が相応しい怪物である。
パプリカ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:パプリカ (新潮文庫)より
4101171408
No.9:
(4pt)

面白い

筒井氏の小説は昔、グロテスクな短編集を読んで以来、敬遠していました。

しかし、今回、今敏氏によるアニメ映画化ということで読んでみたのですが

とても面白かったです。

変にリアルで変にSFの世界が絶妙なバランスで物語を展開させ、一気に最後

まで読み終えました。

ただ、後半部分が夢と現実の世界が混同しだらだら感がありますが、解説に

あるように「二層構造」だと思えば頷けます。

そして、それは登場人物にも当てはまることでもあり、それを考えならが

読み返すと更に面白くなること請け合いです。
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4101171408
No.8:
(5pt)

嵌ってしまうエンターテイメント作品

実験的な作品も結構多い筒井康隆ですが、本作品はエンターテイメントに徹しています。こんな時の彼の作品は、やはり凄いです。とにかく、読めば嵌ってしまい、一気に読まずにはいられません。

話は、主人公千葉敦子と時田浩作の二人がアカデミー賞候補になったところから始まります。彼らは、PT(サイコセラピー)機器を発明し、精神病患者の「夢」にジャック・インして治してしまうという、画期的な器械を発明します。ところが、これを良しとしない勢力との権力争いに発展し、大混乱が起きてしまうというものです。

千葉敦子は、「夢探偵」パプリカになって、著名人を違法に治療してゆきます。この主人公の設定が非常に魅力的です。

今度、アニメで映画化されますが、今の日本のCG技術ではその方が正解かも知れません。とても実写での映画化は無理でしょう。
パプリカ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:パプリカ (新潮文庫)より
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No.7:
(5pt)

心理学エンターテインメントの金字塔

作者お家芸の心理学(特に夢理論)をベースにした、SF仕立てエンターテインメントの傑作です。
 筒井娯楽作品の常として、主人公夫妻を始め「エエもん」のキャラクター群については理想化されすぎのような気もしますが、他人の夢に入り込んでその人の心を癒す美女の主人公というアイデアは秀逸で、やがて現実を侵食する「夢」をめぐるストーリーは、まさに悪夢のような最終決戦へと一気になだれこみます。この迫力はまさに筒井文学の真骨頂。作者曰く、「執筆中に何度も悪夢に苦しめられ、ある日眼が覚めたら総白髪になっていた」との話も頷けます。
 この本を読んで、「他人の心に入り込むこと」は人助けや心の支えになるといった綺麗事だけではなく、本質的にはとても怖いことであると思い知らされました。カウンセラーなどの職業を目指される方も、ぜひ一読されてはいかがでしょうか。
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No.6:
(5pt)

知ってても知らなくても

「無意識」が、ヒソカに流行っているのでしょうか。

この本も、映画化されるそうです。

かなり昔に書かれた本ですが、古さを感じさせず

おもしろく読めました。

ユングやフロイトをかじったことがある人が読むと

いっそうおもしろい、と思われます。

もちろんかじってなくても、グイグイひきこまれて

ひっぱっていかれそうです。

夢の怖さ、不思議さ。ワケ分からん中にも、

実は意味があったりすることが、興味深く

描写されてます。

主役のパプリカちゃん、魅力的ですね。

余談ですが、バーテンダーさんたちの生き方は、

実はかなり貴重なものなのかも?と思わせ

られました。(心理学者の河合隼雄さんも

「ただお皿を洗ってるだけで幸せな人がおられる」

と、著書で言われてましたし)
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No.5:
(4pt)

映画化してほしいけど、まあ無理よね・・・

おもろい。おもろすぎる。筒井康隆の作品は難解だったり、実験的すぎたり、スラップスティックが濃すぎたりで胃もたれするときがあるけど(まあそれでもおもしろいけど)、エンターテイメントをやらせればこんなの簡単に作れるんだぜ、ていうのを見せ付けられました。確かに登場人物のなかに筒井作品のなかでパターン化された性格が多く見られたり(パプリカの理想的すぎる美しさとか)、ストーリーの緻密さも「ん?」てとこもあったりするけど・・・
そんなことを忘れさせる表現力の豊かさ、テンション。緻密な前半から、後半部分になるにつれどんどん暴走していきます。ただし今回は、物語の構造を、わかりやすいエンターテイメント性ももったままで。バーテンが不動明王になったりするのは笑える。意味が分からんけど。ぜひぜひ後半は、酒を喰らい前後不覚になりながら読んで欲しいです。そうすればあなたも、グリフォンになれるかも・・・
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No.4:
(4pt)

ついつい読んじゃう

『七瀬ふたたび』を彷彿させるようなストーリー展開。
次の展開を知りたくて、読むスピードがついつい速くなってしまいます。
毒は、そんなに無いけれど、ついついまた読みたくなる一冊。
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4101171408
No.3:
(5pt)

リアルなSF人間ドラマです

これ読んでる時、夢を見るという事がなんだか不思議な気持ちになってきます。
夢の世界の描写が凄いなぁって思います。支離滅裂な世界ほど表現が難しい物だと思うので。
人間描写もさすがです。登場してくる人間の文字での表現が本当にうまい!
パプリカ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:パプリカ (新潮文庫)より
4101171408
No.2:
(5pt)

滑り出したら、停まらない。

読みやすく入り込みやすく、登場人物の性格に自分の嫌な面と重なる部分を見たりこんな強い精神面を自分も持つよう・・・とか思いながら、もう三回位夢中で読みました。
 現実でも単行本、中公文庫、新潮文庫、そして又・・・。
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4101171408
No.1:
(5pt)

筒井作品の中で私は1番好き!

おもしろい。とにかくおもしろい。出てくる人物のひとりひとりが極めて個性的。ストーリーが奇想天外。読み始めて2時間で一気に読んでしまった。筒井ファンもそうでない人もぜひ読んでください。
パプリカ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:パプリカ (新潮文庫)より
4101171408

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