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(短編集)

花まんま



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【この小説が収録されている参考書籍】
花まんま
花まんま (文春文庫)

花まんまの評価: 4.41/5点 レビュー 95件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 21~40 2/5ページ
No.67:
(4pt)

本屋でなくて

どうしても本屋になくて探しました、やっとあったのがアマゾンです。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409
No.66:
(4pt)

懐かしさに年代の差別は無い。

解説を重松清さんが書かれています。
その重松清さんの解説がとても頷けるものでした。
確かに私は1986年生まれですから、本作の時代の街並みや社会事情や時代背景に分かる分かると同感できない年齢ではあります。しかしです。読了した後に確かに感じる気持ちは、懐かしさなんです。それは短編の中に出てくる主人公がみな子供時代の話とゆうのが理由でしょうか。非現実的で、こんなこと本当にあり得るのか?と思うようなストーリーの中にも確かに主人公の感情は現実的で、自分の幼少期に重ねて読んでしまうからです。どの時代にも子供時代に感じる不思議な出来事への憧れや恐怖、友人や家族への愛や失望。それは共通するのでしょう。だから朱川湊人さんの作品がとても読んでいて懐かしく心地よく、またゾクゾクさせるのは納得だな、と感じました。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.65:
(4pt)

神への敬虔さや畏怖の念があったことを思い出せた

昭和には、不思議な世界があった。
表題作を含む6つの短編集。
高度経済成長期の大阪を舞台に、子供視点で進む、
生死にまつわる不思議な不思議な物語。
貧しくも精一杯生きていた郷愁感にあふれている。

40歳代半ば、阪神地区で育った私には、とても郷愁感があり、
ぐいぐい読み進んだ。

思えば、葬式が身近にあった。
今ほど、マンションがなく、長屋や文化住宅が多かった時代。
葬式は、今のような葬儀場ではなく、個人宅で行われることが多かった。
町のどこかで、葬式を見たように思う。
死を身近に感じる時代だった。

個人的には、「摩訶不思議」が好きだ。
ツトムおっちゃんの葬式後、火葬場直前で霊柩車が立ち往生するなんて、
まさに、摩訶不思議さを感じ、あながち嘘でもないように思える。
誰もが、似たような体験をしたことがあるからだ。
「送りん婆」の言霊の力も、ありえるかもしれないと思う。

この6つの短編物語には、そんな死に関する不思議なものを思い出させる。
けして、オドロオドロしいものではない。
死後の魂は存在していると思わせる感じが、当時にはあった。
神への敬虔さや畏怖の念があったことを思い出せた。
第133回直木賞(平成17年/2005年上期)受賞作
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No.64:
(5pt)

これはいい!

エンターテインメントでありながら、純文学テイストもある。
これで直木賞は納得(「オイオイ、こんなのが直木賞かよ」が多い中)。重松の「ビタミンF」よりも良い。

結構ユーモラスな作風を誇る筆者だが、この手の作家が減ってきて残念だ。「明日の記憶」の荻原浩もいい線をいっているのだが、なかなか朱川さんには叶わない。笑いと涙のツボを心得ている。

この世界がお好きな方、田口ランディ「ドリームタイム」をお勧めします。
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No.63:
(5pt)

男のノスタルジックファンタジー

NHKのラジオ文芸館で「いっぺんさん」を聴き、「いっぺんさん」と一緒に即買いしました。懐かしくて、ちょっとホラーで、心がじわーっと暖かくなる。大人の男のためのノスタルジックファンタジー短編集です。
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No.62:
(4pt)

面白かったです。

題名の「花まんま」が一番面白い。
親から子への愛情、子から親への愛情、兄弟同士の愛情が不思議な話の中からとても感じられ、悲しい話だけど温かい気持ちになりました。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.61:
(5pt)

昭和40年代生まれは必読

書評欄におすすめとあって読みました
本当に楽しめました
朱川みなとさんおすすめです
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No.60:
(4pt)

花まんまの フミ子恐るべし!

朱川湊人が独自のポジションを確立した記念碑的作品集。
主人公たちは年不相応にものわかりがいい!
だから哀愁が漂う。大阪を舞台にした6編。
『トカピの夜』…死んだ友達が飛びはねる
『妖精生物』…瓶に入れ砂糖で生きるクラゲのようなもの。
『摩か不思議』…コメディ。タコ焼きには楊枝が二本いる。
『花まんま』…前世を思い出した妹が作る花まんま。
『送りん婆』…生者を言霊で送る。
『凍蝶』…墓場で出会った女性と蝶の思い出。
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No.59:
(5pt)

泣けた

ノスタルジー満載で、当時の空気が伝わってくるようだった。
琴線に触れる物語ばかりで、涙腺が緩みっぱなしのまま引き込まれて一気に読んだ。
特に「トカピの夜」が秀逸だと思った。
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No.58:
(4pt)

人生はたこ焼きやで。冷めたらいっこもうまくないが,アツアツ過ぎたら口の中大ヤケドや。

収録された「トカビの夜」「妖精生物」「摩訶不思議」「花まんま」「送りん婆」「凍蝶」の6作品,いずれもノスタルジーを感じさせる作品ではありますが,それは自主規制的でクリーンな現在の日本を舞台とするよりも,良いことも悪いこともなんでもあり,かつ希望に満ちあふれていた高度経済成長期にあった日本が舞台だからこそ,これらの奇妙な物語がすとんと胸に落ちるのかもしれません。
 私自身幼少期を大阪の長屋式集合住宅で過ごしましたので,「トカビの夜」などから伝わる雰囲気はよく分かります。
 当時は貧しい暮らしながらも,おもちゃだけはたくさん買ってもらった記憶があります。
 日曜日の朝流れるモスクワの味パルナスのもの悲しいCMソングは今でも歌えます。
 いずれの作品も読後感がなんとも言えずふんわかな気分になるのですが,唯一「妖精生物」だけは毒が強いです。
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No.57:
(4pt)

子供の頃の不思議な能力を思い出した。

子どものころ、なぜか字幕映画を観ていても吹き替えで聞こえていた。
子どものころ、なぜか白黒映画を観ていても勝手にカラー変換されていた。
子どものころは、なぜか不思議な力がある。

もしかしたら、子供というのは大人の知らない違う世界に半分だけ体をつっこんでいるのかもしれない。
そんなことを感じさせる連作短編。

個人的には摩訶不思議が一番好きだが、
強く印象に残っているのは花まんまと送りん婆だった。
どれも人の生き死にを扱った短編なので、感動するのは当たり前である。
あとは、その感動をどのくらい引き上げるかで、
そういう意味でどれも完成度が高かったと思う。

最後の短編の凍蝶は、構成がやや冗長かなと思った。
蝶と鉄橋人間のふたつが上手く絡まっているような、いないような。

全体的に面白かったので、文句はなしと。
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No.56:
(4pt)

同学年ゆえに

面白い。最初のほうが。私は「ウルトラQ」っぽいがエロティックな「妖精生物」が好き。超自然現象が起きるものがほとんどだが、直木賞は超自然現象は認めないのでいささか意外ながら、大阪下町の人情を描いたというあたりで評価されたか。しかし中間小説としては標準的なレベルで、これ以下では困るというところ、あとどうも既視感のある作品群で、「送り婆」はこれのあとで何かにパクられていた気がする。つまり、超自然現象を入れると中間小説は書きやすくなるので、いかにそれを入れずに書くか、ということも課題になるので、三点かなと思ったのだが、同学年で、ウルトラシリーズが好きだったという共感で四点である。ほかの作品も読んでみたい。
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No.55:
(4pt)

表題作より「送りん婆」がいい。

表題作より「送りん婆」がいい。中学2、3年生にはとてもいい本だと思います。
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No.54:
(4pt)

家族に頼まれて購入。

母が大好きな作家さんです。

いつも文庫が待ちどうしいと申しております。
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No.53:
(4pt)

THE ノスタルジック

初めて読む作家さん。
一話だけかと思いきや、すべての話が回想という設定が意外に斬新だった。
しかも、回想の時代背景もちょうど自分が子供のころで、
昭和のあのくらいの時かなーと明確に思い描けるくらいの年代、
古すぎないノスタルジーが話のあちこちに放たれていていて、懐かしさが漂う。

各ストーリーはホラーといってしまうといきすぎだし、ファンタジーというほどかわいくもない独特の立ち位置。
表題作の「花まんま」と「送りん婆」がとくによかった。
不思議さとじんわりくる感動が心地よく残るストーリー展開、現代小説と昔のいわゆるお話が融合されたような、
不思議に魅力的な小説だった。
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No.52:
(4pt)

世間の蓋を開けて見れば 生が見えた

蓋を開けても、今までと同じく見なかったふりはできない
それある地域の ある文化に限定された社会システムでなく
どの作品も子供の目から もしくは、子供の時を回想しながら書いたという視点をとっているから
公正な社会を願う人からみれば、あまりにえげつない人の葛藤だった
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No.51:
(5pt)

朱川 湊人

いいですね。白石加代子さんが百物語に彼の作品を選んだので呼んでみました。
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No.50:
(4pt)

ノスタルジック

ノスタルジックって言うんでしょうか。
読んでいて切なくなってきました。

本のタイトルの「花まんま」は、前世の記憶を持った少女のと
そのお兄さんの、物悲しくもハートウォーミングな作品。

短編全て、今の人が昔、場所は大阪を振り返って、
自分の子供の頃を語るという形式。
そのため現実感はあまりなく、お伽話なような印象を得ました。

でもちゃんとオチがあってエンターテイメントしているっていう感じ。

映像は不要で、ナレーションとセリフだけのドラマCDにならないかな。

この作家さんの他の本も読んでみたくなりました。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
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No.49:
(4pt)

短編集なので

短編集なので、全てとはいきませんがすごく良い本だと思います。心をいやすような気持になりたい方は、読んでみられては?
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409
No.48:
(4pt)

秀作

六篇の短編作が、一定の方向を指し示している。っていう感じが良かったです。

 花まんまが、やっぱりダントツの出来ですね。素晴らしい。ただ、私はかたみ歌を
読んでからだったので、どちらかと言えば、やっぱりかたみ歌が良いなあ。

 この作品も一つの共通したテーマがあって、それを追いかけている。その六個が
いつ集約するのかなあと、期待しておりました。

 読者の想像力と言うか、見識と言うか、その時代の経験と言うか、そう言ったものに
委ねてしまって、あとはどうぞ。

 と言うよりも、この六個の短編も含めて、その後のかたみ歌なんかで集約している、
そんなところなんでしょうか。

 成熟した文章と、構成と、しっかりした頭で、安心感がありますね。かたみ歌が
あまりに良すぎたので残念ながら80点。他の流行作家からみたら、基本的に
一ランク上でしょう。 
 お勧めします。
花まんまAmazon書評・レビュー:花まんまより
4163238409

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