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セピア色の凄惨
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セピア色の凄惨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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小林泰三の他の作品に似たようなものが結構あるので、驚きは皆無でした。 ヒトのグロ描写は割と平気なのですが、動物虐待のそれは無理なので読まずに飛ばしました。かなり頁を割いているので同じく苦手な方は買わない方が良いと思います。 | ||||
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短編集としてはどの作品も面白いのだが、連作短編集として見ると何か微妙に感じてしまう。最初の話の「待つ女」が、連作としての出だしとしては良かったので余計にそう感じてしまった。この作品のような仕掛けが、他の作品にもあればと思った。 | ||||
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「探偵と依頼人」の会話を軸に、真の愛を見つけた男のエピソード(「待つ女」)、面倒くさがりの主婦のエピソード(「ものぐさ」)、何でも壊して確認しないと気が済まない女性のエピソード(「安心」)、だんじりに挑む青年のエピソード(「英雄」)を読む事ができます。4つのエピソードはどれも場面が映像として浮かぶほど描写が素晴らしいです。1つ目は会話が長く途中で脱落しそうでしたが、ラストが良かったです。2つ目のひたすら自分を正当化する心理、3つ目の様々なものを壊していく描写はどうしてこんなの書けるのと言う感じで、作者に何者かが憑依したとしか思えません。そして4つ目のだんじりのダイナミックな描写はまるで映画のようで、記憶に刻まれる凄まじい内容でした。4つのエピソードは本編の「探偵と依頼人」と殆ど関係なく、「探偵と依頼人」のオチが微妙なのが残念ですが、3つ目と4つ目のエピソードが素晴らしかったので買って良かったです。 | ||||
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数枚の写真からレイという女性を探す依頼を受けた変わり者の探偵。探偵が調査の結果作成した報告書がグロテスクで常軌をいっしていて、依頼内容とまったく関係無い報告に憤慨する依頼者。 謎解き要素を楽しむものではなく、ただ吐き気を催すような世界観にどっぷり浸るための小説でした。 | ||||
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つまらない ひどい 読むのやめた 読み進めるのが苦痛です。 買うだけ損だと思います。 | ||||
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依頼人と探偵4編からなる短編集でできた物語。 短編集は、どれもゾッとする話で面白かったのですが、 無理やり取ってつけた感のある依頼人と探偵が・・・。 しかも、ラストの展開で依頼人が急に関西弁になった事が1番冷めました。 短編が面白かっただけに本当に残念です・・・。 | ||||
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4編からなる短編集と、依頼人と探偵との押し問答の温度差が絶妙。 小林さんの作品にしては珍しくユーモアを度々感じさせられ、小林節も変わらず。 突出した話があるわけではないが、安定しており、読破は容易い。 短編に出てくる登場人物たちはどこかネジが外れていて、 読み手の価値観を本書に投影するのは、危険である。途中で本を閉じかねない。 常識とはなにか。間違いとはなにか。 話を聞くしか術がない読み手には、他人の価値観を一方的に非難する資格なぞ持ち得ない。 不明瞭な、価値観という言葉に縛られず、人生を謳歌する彼らの人生は素晴らしいのだ。 つまり、読み手はただ、存在を認め、彼らの結末を見届けるだけである。 それにしても、価値観の不安定さを浮き彫りにさせ、恐怖を煽る構成はお見事。 世界観が身近なだけに、肌にまとわりつくような不気味さ、憤りを誰もが感じたはずだ。 日常の中の些細な感情もしくは生活に、息を吹きかけるだけでホラーが出来上がるのだから 読み手は著者をマジシャンかなにかと勘違いするだろう。変幻自在な作家ともいえる。 特におすすめなのは『ものぐさ』と『安心』だ。 完成度はもちろんのこと、キャラが一貫してブレないから非常に読み応えがある。 また、それぞれの心の揺れ動きにも注目してもらいたい。 道徳的な人生観とは程遠い彼女たちの判断基準をその目で目撃し、震え上がってほしい。 だが、自分は衷心から、人物に愛着をもってしまった。狂気の沙汰ほど美しいのだ。 しかし、今回は悪い部分も目立つ。よく言えば安定。わるく言えば衰退。 最後のオチは強引すぎて解釈のしようがない。自分には理解不能である。 ヒステリック女もまたか‥と思った。流行っているのか知らないがあまりに頻度が高い。 もはや、玩具修理者や人獣細工の頃の勢いは失われてしまったのか。 酔歩する男のような傑作を今一度、手にとって感動に浸りたい。 | ||||
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小林泰三お得意の連作短編集であります。 氏独特のグロテスクで狂気的なストーリーは健在で登場人物たちの奇行にはゾクゾクとさせられます。 さすがです。 しかし、本作で特に私が面白いと感じたのは、緩急。 本筋である探偵の男と依頼人の女性の(氏独特の倫理的な)会話シーンと小林泰三節の狂人達のエピソードがサンドイッチ状になっており、 「ちょっと、この人頭おかしいんじゃないですか」「え、そんなことないですよ」なんて会話が狂人達のゾクゾクするお話の後に入るわけです。この温度差が絶妙です。ギャグでやっているのかと。 まさかこの人のホラー短編で声を出して笑うことになるとは思ってもみませんでしたね。 初めて小林泰三を読む、という人にはお勧めしません。 他の作品で慣れてから読んでみてほしい。その方が可笑しいですから。 それと表紙の絵がシックでお洒落なのもいいですね。 他の本の表紙は気持ちが悪いものか可愛い女の子の絵か、どちらにしろ本棚に置くのをためらわれるものばかりでしたから。 | ||||
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ヤスミン独特のドロドロぐちゃぐちゃなグロ描写は圧巻!! だけども、全編に散りばめられたギャグが小休止のようにホラーな感覚を揺るがせにする。 とりわけ、「英雄」の医者のセリフの「ここは……駄目だ」には笑いました。 | ||||
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著者のファンの方には、例の「四四コンビ」誕生秘話として読めてしまうお得感。 四つのお話も、短編ホラーの名手たる著者ならではの空気感に満ちていて素晴らしい。 やっぱり小林先生は短編だなぁ。 | ||||
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連作短編集との事でしたが、本筋の結末より個々の短編が光っています。氏の名作「兆」などに比べると若干のパワーダウンは否めませんが、氏ならではのホラーは氏の小説でしか味わえません。 「英雄」の容赦なき迄の描写に痺れました。 | ||||
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正直、読んで楽しむ本ではない。酷い物語ばかりで、読むほどに不快感でいっぱいになる。 悪意もなく、無自覚のままに他者を不幸にするおぞましい人々の話なのだ。 とくに『ものぐさ』と『安心』の二篇はあまりの不愉快さに私は怒りすら覚えた。こんなのを書く著者の人格はとんでもなく歪んでいて、もはや矯正不可なんだとさえ思った。 しかし、読み終えて、怒りが鎮まってから思ったのは、描かれていた感情の一つひとつはごくありふれたものばかりだったという事。面倒くさい、とか、心配だ、とか。 この著者にかかると、そんな路傍の石ころのような感情が、目を背けずにはいられない異形の彫像に姿を変えてしまう。 そしてその形は…実は、私自身によく似ているのではないか。 そう気づいたとき、私は戦慄した。 | ||||
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「待つ人」「ものぐさ」「不安」「英雄」の4作の合間に探偵と依頼人の会話が挿入されて出来ている連作集。 相変わらずの"当てて擦る"振りで、最初から最後までどこか噛み合わないままの極論の応酬にゲンナリするために読んでいるよう。もはやそれを楽しむために読んでいる感じだ。それにホラーというよりはグロテスクといった方がいいと思う。 しかし、最後の数ページ、小林氏のある長編推理小説を思い浮かべてしまった。気のせい? | ||||
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文庫書き下ろし作品 記憶の不安定な女性 彼女は4枚の写真を元に親友の捜索を探偵に依頼 写真にまつわる4編のグロテスクなエピソードと調査報告 「待つ女」 手違いによる、運命の人とのすれ違い グロテスクな純愛 「ものぐさ」 価値観のづれによる大切な人の死 「安心」 異常な心配性が引き起こす惨劇 「英雄」 異常な伝統的男の浪漫 「忌憶」という作品に代表されるように、今回も人の記憶が鍵を握ります。 4つのエピソードを不安定な記憶が繋ぎます。 見事に、悪夢のような連作集に仕上がっています。 | ||||
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小林泰三氏の約1年ぶりの新刊は書下ろしです。 探偵は女性に親友を探して欲しいと依頼されます。 手がかりは4枚の写真のみ。 その親友を追う探偵は一緒に写る人々を訪ねます。 が、そこは小林氏ですからファンならおなじみと言うか、 既知外の人々が登場します。 グロテスクな描写もいつも通り健在です。 あなたには運命の人がいると強く思いますか? めんどくさくて大切な事を後回しにしてませんか? 心配性で家を出た後ガスの元栓を何度も確認してませんか? 男のロマンとか言って無謀な事をしていませんか? そんな些細な事から我が身の破滅を招く既知外へと、 自らの常識が覆され眩暈を覚えるような世界へと引きずり込まれます。 ファンならオススメ! 初見さんは他の作品を呼んでファンになってから、 の作品です。 | ||||
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