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屍の王



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【この小説が収録されている参考書籍】
屍の王 (HORROR WAVE)
屍の王 (角川ホラー文庫)

屍の王の評価: 3.57/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(1pt)

好きな人は好きなんだろうけど

面白くなかったです。

読んだ当初、私はホラー小説初心者でした。

読む前に予備知識が無かった為、終始理解に苦しむ羽目になりました。
登場人物は最初から最後まで正体不明の存在に苦しめられ恐怖します。
その描写が突拍子もなく、さらに抽象的であるため、「は?え?どういうことなの?」
といった具合に怖いという感覚を味わう前に頭にひたすら疑問符が浮かびます。

今振り返ってみて私は「登場人物が特に明確な理由もなく、大事にまきこまれ
原因も手段も筋道も曖昧なまま進行する物語」に慣れていなかった。
というよりそんなものは小説として存在するわけがないぐらいに考えていました。
きっと読み進めていけば登場人物が酷い目に会う理由がネタバラしされるのだろう。
「人を殺すほどの事を起こす存在ですからきっと何か理由があるのだろう」
そう思って読み進めましたが、読み終えれば最後まで投げっぱなし。
私のつまらない常識から出た「期待」がこの小説を楽しむ事を阻んだのです。

「ホラー」というジャンルにおいて当然成立するはずの「理不尽さ」に
初心であるが為に疑問符を浮かべ、納得できず、的外れな期待を持ちながら
小説を読み進めてしまった。それが敗因だと思います。

(独特の人物描写と恐怖描写、日本古来の伝承をベースにしているという
意味ありげな登場人物の「死」と「恐怖」の描写が何か膨大な設定と
背景すなわち「理由」があるのでは、と的外れな期待に拍車をかけた)

あとホラー小説初心者の方にはオススメしません。
この小説はホラー小説を読もうとする人の大半が持っているであろう
「怖がらして欲しい」という欲望を即物的に叶えてはくれません。
ある程度ホラー小説を読み、ホラー小説についての哲学とでも言うべき
何かを身に着けてから読んでこそ楽しめる作品だと思います。
屍の王 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:屍の王 (角川ホラー文庫)より
4043522061

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