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ジーン・ワルツ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ジーン・ワルツ
ジーン・ワルツ (新潮文庫)

ジーン・ワルツの評価: 3.73/5点 レビュー 90件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全90件 81~90 5/5ページ
No.10:
(3pt)

重い・・・

帝華大学医学部産婦人科学教室助教の主人公:曾根崎理恵は,学部1年生の講義「発生学」を受け持っている。本来,不妊治療が専門の彼女であるが,『基礎と臨床の融合』を目指すカリキュラムに従ってのことである。理恵は政府の利用改革の余波を受けて,崩壊を余儀なくされている現場の医療に疑問を持っている・・・

おなじみチームバチスタシリーズの本当に超番外編(名前で繋がるが,詳しくはネタバレなので書けない・・・)。全ての作品を読んできたが,大元がどこにつながっていたのか解らなくなってきた(笑)くらいである。現代の主に産婦人科と間接的に小児科の医療体制への問題提起を主題とした作品のような気がするが,今までの番外編『ブラッククペアン』『医者の卵』『夢見る黄金地球儀』からしたら,主題が堅いためか,難しい言い回しや漢字などが多く,読んでいて少し物語のテンポを挫かれた気がする。今までの作品のなかでは問題が問題だけにであるがために,読了感が重かった・・・
ジーン・ワルツ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
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No.9:
(1pt)

読んでガッカリ

「チーム・バチスタの栄光」がとても面白く、「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」「螺鈿迷宮」と、立て続けに読んだ。どれも良かった。本作は、田口・白鳥シリーズではないと知っていたが、著者の作品だけに、期待をしていた。
テーマは、代理母出産と、それにまつわる法律・行政問題。著者は、代理母出産肯定論者なのだろう。これまでの著作でも、医療行政や大学病院批判が折り込まれていたが、本作では、それらに異常なほど紙幅を割いている。これほど分量が多く、しかも露骨だと、「評論書を書いたら?」と言いたくなる。
内容的にもミステリーではないし、正直、読み進めていくうちに、気分が悪くなった。これまでの作品で見られた、医者である著者だからこそ書くことができる、緊迫感のある医療シーンも全くない。
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No.8:
(3pt)

「人工授精」ではなく「顕微授精」です

現役産婦人科医師です。
いささか荒唐無稽の感は否めませんが、この小説によって一般の方々の産婦人科医療への理解が深まることを期待しています。
ただし、文中に何度も登場する「人工授精」ですが、正しくは「顕微授精」と言います。「人工授精」は別種の不妊治療です。
一般の方々が理解しやすいように敢えて「人工授精」で通しているのかもしれませんが、海棠氏の作品は影響力が大きいので、用語の誤りはなるべく避けて欲しいと思います。
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No.7:
(5pt)

現代医療体制への憤り

不妊治療や、代理母。若年層の妊娠や、中絶、羊水検査の是非。

そして、少子化対策のいいかげんさ。

そんなことを下敷きに多岐にわたる問題提起をしているミステリーです。

38歳から43歳まで5年間、不妊治療のフルコースの末、

あとは代理母・・・となって、あきらめた私にはとても重い本でした。

遺伝子のワルツかぁ。ちょっと泣いちゃうぞ。

作者の一貫した、現代医療体制への憤りが一番感じられた作品でした。
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No.6:
(5pt)

実に見事な医療小説

本作の著書としては、「チームバチスタの栄光」が映画化もされ、一番注目されているようだが、個人的には、この著者の作品の中で、「チームバチスタの栄光」が一番つまらないように思う。海堂が書く作品は、決してミステリーではない。むしろ、医療をテーマにした社会派と言った方がいいかもしれない。「ジェネレルルージュの凱旋」では、日本の救急医療の現状に問題提起をし、本作では、婦人科医療現場の現状に対し問題提起をしている。海堂の作品をミステリーとして読むとがっかりするだろう。海堂の持ち味は、現状の問題提起とよどみない持論の展開にある。日本の産婦人科医療の現状、厚生労働省の無能ぶり・とんちんかんぶりを見事に描いている。ラストの曾根崎と清川のやり取りは圧巻である。最後まで、一気に読める良作である。この作品をぜひ、厚生労働省の役人にも読んでもらいたいものである。今後の海堂の医療ものに期待したい。
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No.5:
(3pt)

要求度は高くならざるを得ない

読みやすかったし、題材も興味深かったので、3日ほどで読み終わりました。小説的感興としては、少し薄味でした。それぞれの妊娠・出産の過程も感動的といえば感動的ですが、いくつものパターンに分けすぎために、一つ一つの深みが薄らいでしまったように感じられます。現状の医療行政に対する作者の疑問・怒りは、とてもよく分かりますが、会話や独白で直接説明するというより、ストーリーの中で、ずしんと感じさせてほしかったです。読みやすかったし、スピード感は充分満足できたので、他の題材の小説なら、これほど要求は高くならないのかもしれません。
 ただ、やはり人の生死の問題を扱った意欲作となると、読み手としても要求度は高くならざるを得ないかと思います。ということで三ツ星です。
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No.4:
(5pt)

全てが繋がり

医学のたまごの薫くんのルーツがここで明らかになります。ということは他の赤ちゃんも今後いろんな所に?次回作に期待させられます。厚労省が医療崩壊へ誘導して行く施策に相変わらずするどくメスが入ります。私も現役の医者ですが厚労省をこのように批判できる文章力と才能が欲しい。崩壊する医療をどげんかせんと!
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No.3:
(5pt)

ついつい

妻が妊娠中ということもあり、非常に興味深く読みました。
☆5つというのはそういう思い入れもあってのことですが、
新シリーズへの期待感を裏切らない作品です。
海堂作品に共通しているのはやはり現医療体制への痛烈な批判でしょう。
現場の医師だからこその臨場感あふれる描写は相変わらず冴えわたっており、
一気にラストシーンまで引き込まれていきました。
特に”クール・ウィッチ”理恵の患者を診る目と、まりあの慈愛に溢れる眼差しのコントラストが興味深かったですね。
途中に挿入されていた例の「〜第三者機関」には、ニヤリとした方も多いのではないでしょうか。
とかく専門用語の羅列で鼻持ちならない感じを受けることもありがちですが、
やはり海堂さんの医療ものは読みごたえがありますね。
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4101333114
No.2:
(5pt)

タイムリーなお話です!!

東城大学医学部を卒業、帝華大学に入学した産婦人科医曽根崎理恵。彼女は、不妊治療を専門とし顕微鏡下人工受精のエキスパートであった。院長の息子の医師がお産中の予期せぬ事故で逮捕され拘留されてしまい閉院を間もなく迎えるマリアクリニックで彼女は、5人の妊婦のお産の担当医でもあった。19歳で父親も知れず中絶希望のユミ、そして34歳の第2子妊娠中の女性、共働きで命を授かり産むかどうかを悩んでいる女性、不妊治療5年目にして授かった39歳の女性、そして同じく不妊治療で授かった55歳の女性。新たなる生命誕生までのお話と代理出産等今話題の不妊治療の現状とは!?★今回ももちろん医療物です。★期せずして母になろうとしている女性、そしてその反対でやっと我が子を授かる事が出来るようになった女性。予期せぬアクシデント等はある中で母としての心情の変化に涙しました。★そして、発展して行く医療の現場…。それなのに古い旧体制の法律や厚生省の考え等、少子高齢化の今改めて考えなければいけない事をギュッと濃縮されていると思う。諏訪マタニティークリニックの院長を彷彿させる理恵のこれからの活躍に期待したいと読者として思う。
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4101333114
No.1:
(5pt)

産婦人科医療!

いつも楽しみにしている海堂尊さんの新作は、婦人科医療。これまでの軽妙な語り口はそのままに、現代の産婦人科医療や不妊治療、代理母などの問題をクール・ウィッチと呼ばれる新キャラの女性医師が切れ味鋭く語ってくれます。これまでの「医療ミステリー」よりも、より「社会派もの」に傾斜してますが、ぐいぐい読ませてくれる筆力はさすがで、一気読みでした。最後の出産シーンは迫力。立会いの経験のある私は、震えました。お勧めです。
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