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ジーン・ワルツ
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ジーン・ワルツの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 21~40 2/5ページ
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人工授精と体外受精がごっちゃになってますね・・・。 映画でも同様でした。 そこしっかりして。 | ||||
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うーん、評価するのが難しい… 男の目線での話で、女性からかなりの反発、反論があるような気がする。 私自身は大野明子著「分娩台よ、さようなら」などを読み、妻の出産に立ち会った経験がある。妊娠・出産・乳児・子育てについて、男性としては勉強したほうだと思う。そんな私は、物語のあちこちに違和感を覚えた。 著者絶好調という感じで、なめらかな筆さばきを想像させる出来。 ストーリーとしては、とても良くできていると思う。泣かせどころあり、官僚のような教授をぐうの音も出ないところまで追い詰める様は痛快。 最後の最後で明らかになる「封殺」もお見事。だが、残念ながらここに大きな違和感、あり得ないものを感じてしまった。 これは「神の領域」ではなくて「悪魔の仕業」。コウノトリだなんて、冗談じゃない。 全く類似性はないが、ふと、昔ビデオで観た「ブラジルから来た少年」や浅田次郎の「椿山課長の七日間」などを思い出してしまった(こちらは、すごく良かった)。 面白くはあったのでもっと高い評価も考えたが、違う、根本的な何かが違う。そんな心の中の叫びを、払拭することができなかった。 評価不能。真ん中の★★★とさせてもらう。It's OKか… ニュアンスが相当違うなぁ… | ||||
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妊娠中に購入し、読みました。 周りになかなか子供ができない人も多く、不妊治療にもとても興味があったので、始めは映画が気になっていたのだけど映画館に行けなかったため文庫本を購入。 予想以上に楽しめました! 不妊治療の詳細、難しさ、出産の危険性など...知らなかった事実も、たくさん。 私も出産して、正常分娩が当たり前ではないことを、実感。 お母さんも、赤ちゃんも、本当に頑張ってようやく対面できた時の幸せと 幸せではない出産もあるのだと、気付かされる一冊でした。 是非、妊婦さんやお母さん、これからお母さんになる女性に読んで貰いたい一冊です。 | ||||
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不妊治療、人工授精、代理母問題などなど産婦人科を取り巻く様々な問題について考えさせられるだけではなく、赤ちゃんが生まれることの素晴らしさ、周りの人たちの感情変化など、そうだよなぁと思えることなどうまく書かれています。 自分の子を持つ親でないと、感情的な部分はいまいち理解できないかもしれません。 関連作品である「極北クレイマー」を事前に読んでおくとこの作品をより楽しめると思います。 | ||||
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不妊治療・産婦人科医の現状を題材とした作品。 他の海堂尊作品と異なり、有り余る勢いで書いているのではなく、 随分と慎重に執筆したのかなと感じさせられました。 それだけ、重いテーマなのかと思います。 医学の進歩と人間の感情は、理屈だけで解決できるものではないこと。 そして、小児科・産科・救急医療の現状の改善は、容易でないなと 改めて思いました。 作品内容よりも、投げかけられたテーマに思いが行ってしまいます。 | ||||
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医師である作者は、常に自分の作品で医療問題の問題提起を行っています。 医療関係者や興味のある読者にとってはそれは納得できる内容ですが、興味のない読者、医療に詳しくない読者にとってはどうでもいい内容に思えて評価が分かれるのだと思います。 本作品では、代理母の問題に切り込んでいき、現在の代理母に対する学会や国の認識に対する矛盾点を理恵という主人公が表現しています。 私自身は面白いと感じましたが、バックグラウンドに詳しくない読者にとっては、はぁ?って感じかもしれません。 | ||||
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物語自体は面白く一気に読んでしまいましたが、やはりフィクションとはいえ、主人公理恵の人間性を考えると後味が悪いですね。代理母という法律に反したことをしている割にはかなりとんとん拍子に話がすすんでいるし、理恵本人や母みどりの 緊張感や葛藤、ハラハラする感じも薄いです。 みどりに関してはマドンナ〜で記されていますが、やはり緊張感が薄いですね 理恵自身が言っていた「医者の人間性やハート」を考えると、理恵自身が欠落している、そんな人間が無理やりしかも代理母を使い、人の親や医師になってもいいのか?と考えてしまいます。 | ||||
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最近は女性の時代です。 しかし、男女雇用均等法なども法制化されると 女も男と同じ様に働けると喜んでばかりは いられません。 同じ様に働く事で、身体に無理がかかり、 そういうことが一つの原因となって、 出産がうまくいかない女性が増えてきました。 この本は普通なら助産婦さんだけで産めるのに、 いわゆる普通ではないお産の為に女性が どれほど悩み、困難に立ち向かい、 この出産という出来事をこなしていくか という視点と産婦人科の医者がどれほど 困難な医療にたちむかっているか ということに主眼を置いて小説を進めて いきます。 つぎはどうなるんだろう・・・ という期待と不安で一気に最後まで つきあってしまいました。 おりしも、いま、この続編の “マドンナ・ヴェルデ”が NNHKでドラマ化され放送されて います。 このジーン・ワルツを読んでから観る のをお薦めします。 面白いです。 しばらくこの作家に付き合ってみようかしら と思っているところ。 | ||||
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とても面白い小説で、一気に読み進めました。 妊娠や出産、発生学についても興味深い知識を得ることができました。 ただ最後に理恵が自分の行ったことを「自分に対してもフェア」というところがわからない。 自分の卵を使う限り、精子が清川のものであったとしても自分の子どもであることには変わりがない。 対して荒木夫妻は完全に他人の子どもを自分の子どもと思って育てる可能性があるわけで、釣り合いが取れているようには到底思えない。 ほんとうにフェアというなら荒木夫妻の受精卵を自分の時にも混ぜるべきだと思う。しかし理恵の場合は借り腹であり 「自分のお腹から生まれる」わけではないから、その選択はできなかったんだろう。 これではどうしたって半分しかフェアにはなれない。その辺の中途半端さが、読後いつまでもひっかかってしまった。 それまで理恵の冷徹かつ論理的にバッサバッサと敵を斬る姿が爽快だっただけに。 同じように冷徹な女性の出てくる湊かなえの『告白』では、ラストは完全に「フェア」ですっきりと納得がいったのを思い出しました。 | ||||
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私には主人公の理恵が独りよがりで理不尽で傲慢な人間としか思えなかった 文章は読みやすいし、キャラクターも個性的でさくさく読めました。 しかし、最後まで読み終えた後の後味の悪さが酷かった。 クール・ウィッチという煽り文句に、ダークヒーローを想像していたため より胸糞悪い気持ちにさせられました。 自らの思想を押しつけ、理想の実現のために自らの患者を踏み台にする。 フィクションだからいいものの、実際こんな医者がいたら本気で軽蔑するぞ。 この後味の悪さも楽しめる人にはお勧めの作品です。 | ||||
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レビュー評価が高く、期待して読みましたが、「ハァッ?」って感じで終わっちゃいました。お医者さんと役所のアレコレが詳しく書かれてて、「なるほどなぁ」と思う部分は多かったですが、登場する女性はほぼ全員魅力を感じませんでした。特に主人公の女性は、患者には正論ばっかり言うくせに、自分の受精卵だけは、勝手に他人の胎内に入れたり、やりたい放題。助産師の女性は、主人公のやり方に反感を持って、主人公の上司に密告してるくせに表面上は主人公と仲良くしてる。ただ一人、生まれてもすぐに死んでしまうと分かっていても、最後の数時間を一緒に過ごす為に出産を選んだ女性には、感動しました(って、主人公はこの人に堕胎を勧めたんですけどね、母体保護の為)。せっかくだから主人公はもう少し魅力ある悪役に描いてほしかったな。この作者は、お医者さんだったそうですが、なんだかあまりリアリティを感じられませんでした。ファンの方すみません。 | ||||
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代理母、体外受精、そして産科が抱える様々な課題を集約した小説です。 海堂先生の本は相変わらず、ぐいぐい読ませる力を持っており、様々な 課題をPRしつつも、エンターテイメントとしても非常に優れた作品と なっていると思います。 私自身、子どもが生まれる前の3ヶ月、妻が入院する自体となり、本文中 に何度も出てくる「無事に生まれることは奇跡」ということを思い知ら されました。 是非、子供を作る前に、そして妊娠したら読んで欲しい作品だと思います。 ただ、強いて言えば、少し最後が強引だったかと。体外受精組以外の出産 がぐっとするものだっただけに、体外受精組の後日談は少し、強引だった と思います。もう少し丁寧な整理でも良かったかと。 | ||||
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映画を見た後に読んだ。 読んでいて一番感じたのが、作者の産婦人科医療に対する「愛」だ。 本作は、作者の現在の日本の産婦人科医療に対する疑問や提言を「小説」という形で発表した作品だと言える。 だからか、登場人物たちの愚痴めいた言葉や不満の声が多く書かれていたような気はする。 最初それを見たとき、「グチグチした言葉は聞いていて気分が悪いな」と思った。 しかし、読み進めていくうちに「これは作者が未来の医療を創る人たちにむけたメッセージなのではないか」と思うようになった。 特にそう感じたのは、曽根崎理恵の発生学の講義の一部始終、そして「医療」と「医学の」違い等を読んだ時。 海道尊はきっと未来の医療現場に「不安」は感じているのだろうけど、それ以上に「可能性」や「希望」を見いだしているのだろうと思わされた。 映画を見た人は是非読んで欲しい。 「未来の医療現場を支えるのは専門家だけではなく、私たち全員なのだ」と感じてもらえると思う。 | ||||
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スピーディな展開、巧妙な仕掛けと驚きの結末。官僚組織に対する反乱。ミステリーとしては大変面白かった。 周産期医療の崩壊と日本における生殖補助(不妊)医療が直面している現実。生命の誕生という「奇跡」。深刻な少子化と迷走する医療行政。堕胎。生命の誕生に関わる医師の「倫理」−人間が干渉することが許されるのはどこまで?子供は誰のものか(誰のものでもないのか)。人間の誕生と死。まさに浅く広くで、数時間で読んでしまったが、提起された問題は多い。どれも重要で、そして切り離すこともできない。この深遠なテーマを、この薄い本一冊で理解できるわけでも、批判できるものでも、安易に答えをだせるものでもないと思う。ただ、この本の中で繰り返し言っているが、当たり前と思われていること−問題なく妊娠し、母子ともに健康で五体満足な子供が生まれてくること−が、実はさまざまな難関を越えておこる奇跡なのだということ、そして、男性や、何の問題もなく子供を得ることができた方々、若い子供がいないカップルなど、不妊治療について知る機会がなく、あるいはその必要がない・なかった人々にとり、さまざまな理由により子供に恵まれず苦しむ夫婦が数多くいること、その治療について知る機会となればと思う。無論、不妊症が少子化の主因ではないが、これが機会となって不妊についてもっと理解が進めば、タイムアウトになる前に子供をつくろう・治療をはじめようとする人も増えるかもしれず、多少なりとも出生率改善に貢献するかもしれない。また、また沢山の人が知り、映画化・ドラマ化されることで、生殖補助の先端的治療について、曖昧なまま放置するのではなく、正々堂々と方向性について議論できるようになればと思う。 ただ、先を急ぎすぎた、また、あまりに特殊すぎる感がある。もし、「不妊」について多くの人に向けて問題を提起し、考えてもらうこをを目的とするなら、もっと一般的な不妊治療についてページを割いてもよかったのではないかと思う。日本では当面(or never?) あり得ない代理母出産だけをとりあげるのではなく。一般的な治療では面白くないから代理母出産というテーマを取り上げたのだろうと思うが、生殖医療という、人間の一生にとってまた国の将来にとっても極めて重要なことであるだけに、一般的な不妊治療についてもっと掘り下げればより正しい理解を得られるのではないかと思う。残念で、星3つとさせていただいた。是非続編でお願いしたい。 派手で、きわめてスキャンダラスな結末について。読み物としては楽しい。しかし、理恵がとった選択は、あくまでフィクションだ。可能性はゼロではないが、彼女のように当事者が医師であるという特殊な状況でなければ「成立」しえないことだと思う。非現実的だから起こるとしても極めて極めて可能性が低いとわかればいいが、読者が不妊治療についてあまり知識をもたないことは十分考えられるし、こんなことがいくらでも起こりうるというような誤った認識をもたれかねないのではないか、その点が気になった。 | ||||
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主人公の女医の傲慢さにただ唖然。 もはや不妊は医療によって克服されたというような台詞が作中に出てきたと思うのですが 子を望む母は(或いは父もですが)そこまで妥協しなくてはならないものでしょうか? カッコウのごとく托卵された親達は本当に幸せだとでも? 確かに医療技術の進歩はすさまじく、 方法さえ選り好みしなければ誰もが「親」という立場になり得るのかもしれません。 でもそれが誰もが望んだ「親」という形なのでしょうか? 技術が進んだからといって、何もかも医師の勝手に治療を進めていいものではないでしょう。 尊厳死という選択があるように、産む産まない、或いはどのように産むのかという選択も本人に委ねるべきです。 そうでなければ本当に女性は「産む機械」に成り下がってしまう。 ただただ、この主人公の存在が作者の代弁ではない事を祈るのみです。 主人公がDNAを軽んじる一方で、あくまで自分の卵子にこだわる嫌らしさや 別視点から書いた「マドンナ・ヴェルデ」では、ちょっとしたしっぺ返しを喰らっているところから、 作者も決して全面的にこの女性のあり方を肯定しているわけではないと思うのですが 著名な作家さんの作品であるだけに色々影響がありそうで心配です。 | ||||
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作品自体は、良いですが・・ミステリーとはではないと思います。 現代の医療行政と社会倫理に対するアンチテーゼであるので不妊・代理出産など考えさせられることが多い問題作です。 それとは別として映画化されますが・・・はっきり言って期待薄です。 主演が菅野美穂なのも一要因・・女優としての彼女はあまり・・ | ||||
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海堂尊氏の著書の中で、最初に読んだ本です。 食わず嫌いしていて良かったです。 この後、海堂ワールドにはまってしまいました。 さかのぼって読む本がたくさんあり、楽しめました。 産科がテーマなだけに、登場人物が皆さんパワフルで良かったです。 海堂氏著作の既読小説の中で、これが一番好きです。 | ||||
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この作者の作品を読むのは初めてなのですが、読み終わった正直な感想として頭に出てきたのは「ガッカリ」という言葉でした。 産婦人医療のことを小説の題材にして世の中に問題提起するという、この作品の意義はすばらしいと思いますが、その物語の主張には様々なことで共感できませんでした。 例えば、僕にとって主人公の理恵は散々きれいごとを言ったあげく、結局自分の都合しか考えていない残念な人にしか感じなかったのです。 | ||||
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そうきたか・・。という感じ。もちろん賛否両論あるであろう。しかし問題提起もしっかりしてるし、それに対する答えも提示している。なかなかこういう作品は無い。ただ氏の作品としては珍しい(いらぬ)性描写が鼻についた。 | ||||
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海堂作品はどれも、そのときに問題となっている医療問題を取り上げることが多いが今回は産婦人科がその舞台。 読んでいてほんとそうだ、そうだと思うことが多く、主人公の曽根崎の意見にふむふむとうなずくことばかり。 日本という国は、ほんとうに国民のための制度を作る気があるのかと怒りもふつふつとわいてきてしまいます。 また、子どもを生みたいという母親たちの気持ちも十分に伝わってきました。 映画化もされる予定みたいなので、バチスタやジェネラルのときのように、小説、映画から社会に問題を提起してよい方向へ向かうといいなと思いました。 | ||||
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