■スポンサードリンク
網走発遥かなり
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
網走発遥かなりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「乱歩の幻影」が映画化されるというので9月ごろからそのタイトルのアンソロジーを探していたのだが先週になって網走発遥かなりの中の一遍だということを知りそれなら自分の本棚にあるじゃないかと再読 この話だけを映画にすると尺が余るので里美家三代記も並行して描かれるのだろう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誘拐事件、不思議なピエロ、乱歩にまつわる物語。 なんともいえない奇妙な話が続き、それが北海道での事件に結びついていく。 最初の方の誘拐事件とかピエロの話とか、主人公の精神が麻痺していくような様子の描きかたはさすが、とも言えるし、まるで乱歩の小説の様でもある。 ちょっと夢を見ているような気にさせられる、これらの物語は、乱歩自身が登場することで、より乱歩色を高めていく。 ややとっつきにくい感じではあるが、底流にあるのは、作者の乱歩へのオマージュだろうか。ここまで物語にしてしまうのはさすが。 最後の北海道の事件への結びつきは、少し強引だったかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
週刊文春1987年 国内9位 誘拐事件、宝探し、乱歩にまつわる謎とき、といった一見バラバラな短編が、ラストの網走の不可能犯罪で個々の登場人物がつながっていく といった連作形式になっている。それぞれが、なんとも奇妙な味の趣があって、ものがたりに入り込んでいきやすい。とくに「乱歩の幻影」については、なんともいえん説得感があってどこまでが虚構なのか判然としなくなってくる。こんな話のもっていき方があるんだなぁと思う一方で、連作として見たときに強引というか無理やりな感が残ってしまう。 島田氏の作品は、初めて読了したのだけれど、他の作品を読んでみたくなる気にはさせてくれるかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
連作小説というのでしょうか。短編という形をとっていながら、人物などがつながっており、それはラストの話で終結します。なかなかサスペンスドラマという感じでした。 このラストの話などが、北海道のローカル線とかピエロとか、なんだか後に出版された島田の代表作の一つである「奇想天を動かす」の原型みたいに感じました。 奇想〜 とは違うのですが、設定というか雰囲気や話の感じが、そう思うのだ!(^ω^) 危ないおっさんに息子を誘拐されたと思い、誘拐見たいな真似事をする必死な奥さんが心に残りました(^ω^) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編集なんですけど、繋がってます。 なんで、最初のお話から、登場人物を覚えておかないと、 一々、戻って確認するはめになります。最後は、結構面白かったです。 推理・サスペンス… う~ん、ジャンルも難しいところです。意外性の結末ではありましたけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
成城と網走を舞台にした連作短編集です。叙述トリック作品として紹介されている本もありましたが、敢えて叙述トリック的なしかけを見つけるとすれば、登場人物が後の作品に出てくるなど、らせん状に世界観が広がっていくことくらい。しかしこれとて『殺人小説大募集!!』や『人喰いの時代』ほどの効果は挙げていないと思います。それぞれの短篇から受ける感想が紡がれるように1冊の本としての印象が出来上がっていく、その先に形成される東京論、日本の昭和史の空気、といったものを味わうのが本書の楽しみ方のような気がします。1つだけ紹介するなら『化石の街』でしょうか。 メモを片手に東京をあちこち歩きまわるピエロの目的とは?(良い意味で)拍子抜けするほど意外な真相と、そこから浮かび上がる「東京論」など、不思議な導入とテーマ性を併せ持った島田荘司らしい佳作です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!