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(短編集)

サクラ咲く



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【この小説が収録されている参考書籍】
サクラ咲く (BOOK WITH YOU)
サクラ咲く (光文社文庫)

サクラ咲くの評価: 4.21/5点 レビュー 28件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.21pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21~22 2/2ページ
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No.2:
(5pt)

純粋な想いが描かれている

表題作をはじめ、中高生の純粋な想い、友情や恋愛、夢といったものが描かれている。

『約束の場所、約束の時間』では、転校生の悠と朋彦の友情が描かれている。
病弱で真面目な悠と、活発でちょっと不真面目な朋彦。
ここまでは普通のお話だが、そこに二人だけの秘密と約束が混ざる。

『サクラ咲く』では、中学に入学した塚原マチの悩み、出会い、成長が描かれている。
ミステリーではないんだけど、伏線が敷かれていて面白い。
図書室で見つけた謎のメモから素敵なラストへとつながっていく。

3つのお話は、それぞれがどこかでつながっていて、そこを見つけるだけでうれしい気持ちになってしまう。
子供の成長を見守る親の心境に近い気持ちで、大丈夫かなとハラハラしながら読んでしまいますね。
サクラ咲く (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:サクラ咲く (光文社文庫)より
4334767044
No.1:
(5pt)

学校は誰のためのものなのか

BOOK WITH YOUの中学生向け連載小説とあって、辻村さんの普段の学生もの作品に見られる、青春の鋭い痛々しさや毒々しさは薄めで、どちらかと言うと全体的に爽やかな印象。

だけれど、それでも辻村さんにしか描けない青春の中での悩みや葛藤、懐かしさ、いたいたけな真っ直ぐさが登場人物たちやお話からヒシヒシと伝わってきて、ただただ中学生向けに優しく書かれた爽やか青春物語ではない、ということがハッキリと分かります。

三作からなる短編集で、連作では無いものの、辻村さんの特徴とも言える細やかなリンクは顕在。「あっ!もしやこの人は○○に出ていたあの人?」と、今回も密かに楽しむことが出来ます。

個人的には、三作目の「世界で一番美しい宝石」が一番好きなお話。活発な子たちと目立たない自分たち…身に覚えのある懐かしさに胸をギュッと締め付けられながらも、「学校は誰のものなのか」と言う言葉の意味と共に、やはり爽やかな読後感。

こうしてみると、やっぱり私は辻村深月さんの学生ものが好きだなぁ…と思う。青春を描いた作品は五万とあるけれど、辻村さんほど痛々しくも愛おしい10代を描ける人はいない。

ただ、やっぱりちょっと表紙のイラストに、手に取るのを一瞬気後れしてしまうのは否めません(笑)
サクラ咲く (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:サクラ咲く (光文社文庫)より
4334767044

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