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オレたちバブル入行組



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【この小説が収録されている参考書籍】
オレたちバブル入行組
オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組の評価: 4.42/5点 レビュー 475件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全475件 461~475 24/24ページ
No.15:
(4pt)

一気に2時間で読み終わりました

軽やかなテンポと、ぐいぐい引き込まれてく内容。
バブル入行組。入行して約20年。会社への絶望と、自分の未来への期待。
その両方が交錯するのが、ちょうど40歳前後。
サラリーマンが会社の中で言えないような上司への言葉、そういうものを
主人公の半沢は代弁してくれます。そして、目の前の大きな問題を
粘りとプライドで解決していく。
こんなサラリーマンになれたら、、、、そんなことをすごく実感させられる小説。
面白いです。
オレたちバブル入行組Amazon書評・レビュー:オレたちバブル入行組より
4163236007
No.14:
(3pt)

難しいことは考えずに。

係長やら課長やら、肩書きが重くなると、面倒なことが増えるもの。
その最たるものが、「上司との面倒な人間関係」です。
バブル期の空気や、その後の「ややこしい」感じが
適度にリアル、適度に物語っぽい、そのさじ加減が良いバランスで
勧善懲悪のエンターテインメントとして楽しめました。
バブル期に就職した私と同年代の銀行マンの皆さまは
どういう感覚でこの本を読むだろうか・・・。
そんなどうでもいい好奇心も少し湧きました。
お値段の分だけ楽しめる1冊です。
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No.13:
(5pt)

手に汗握り

バブル入社の社員のテイタラクを書いた小説かと思いきや、かなり手に汗握る展開の小説です。バブル絶頂期、私は高校生でしたが、その当時の銀行員がどれだけエリートでチヤホヤされていたかをなんとなく思い出すことができます。安定的で高給取りで皆が憧れた職業であった銀行員が今では消費者金融となんら変わることのない債権取立屋になるとは全く思ってもいませんでしたが…。本書はそんな環境変化を中間管理職として生きる男バブル入社組の半沢を中心に書かれています。ひょんなことから浅野支店長がごり押しした融資が焦げ付いた。その責任を半沢になすりつけ、その責任を問い詰めてくる浅野支店長と浅野の息のかかった本店の人事部たち。そこから半沢の反撃が始まる。
攻撃する浅野と攻撃される半沢。反撃する半沢と反撃される浅野。二人の攻防が実に手に汗にぎるものです。読んでいる私自身の胃が何度キリキリしたかわからないほどの心理戦が繰り広げられます。思わず読み入ってしまい危うく最寄り駅で降り損ねそうになったことが何度あったことか。それはそうと、これが銀行の内実なら銀行に明日は無いなぁとつくづく感じました。
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No.12:
(5pt)

のめり込む面白さの痛快銀行ドラマに脱帽。

池井戸潤氏の作品は初めてだった為に本書ではなく「オレたち花のバブル組」を先に読んでしまったが、話の流れからすればやはり本書から読むのが正解。とても面白く素晴らしいシリーズである。バブル期に産業中央銀行(後の東京中央銀行)に大量採用となった学生の内、塾出身(経済)の半沢直樹を中心に、渡真利と押木も経済、苅田が法律、近藤が商、この5名が内定したところから、このシリーズが展開する。後年役席となって、大阪西支店融資課長の半沢、融資部企画G調査役の渡真利、WTCで9.11同時多発テロの犠牲となった押木、関西法務室調査役の苅田、システム部分室調査役の近藤と、同窓同期も順調な第一選抜から、昇進に遅れた組まで相当な差がついてきた。しかし塾出身の5名は同期の結束固く協力体制が頼もしい。本書は半沢課長の勤務する大阪西支店で、浅野支店長、江島副支店長、垣内課長代理、担当の中西のラインが、西大阪スチールへの5億円の杜撰な信用貸しから大変な事件に発展する。半沢課長は融資課のヘッドとして、無理な支店長案件に絡んで、事故後の融資部ヒアリング、融資部臨店調査、或いは国税局査察と辛い対応の連続だ。しかし半沢課長は情け容赦のない組織に負けてはいない。やられたらやり返す、十倍返しをモットーに反撃の対決姿勢がものすごい。銀行の組織ではとにかく減点主義であり、敗者復活はなく一旦沈めば二度と挽回できない仕組であるから、半沢課長の瀬戸際の攻撃や一刺しは痛快そのものであり何とも魅力的である。激しく対峙する人事部小木曽次長、融資部のエリート同期の定岡、更に昔からの因縁の業務統括部の木村部長代理達との火花を散らす応酬は迫力満点である。本書も続編も登場人物が非常に多い為、組織図や関係図をメモし確認しながら読むことをお薦めする。参考までに半沢は東京の営業第二部次長で転出し、同期の近藤は1年休職の後に取引先に総務部長として片道切符の外部出向となり、続編の「オレたち花のバブル組」に引継がれる。こうなったら半沢直樹が役員になるまでずっと書き続けて欲しいものだ。
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No.11:
(5pt)

おもしろい!

とにかくおもしろかった。大手銀行内の官僚主義的でどろどろしたところが良く分かったが、それをあの手この手で跳ね返した主人公に、勧善懲悪な娯楽映画に似た痛快さを感じた。内容の深さはそれほど無いが、再度「とにかくおもしろかった!」
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No.10:
(5pt)

勧善懲悪の企業小説

バブル期に入行し、大阪西支店の融資課長を勤める半沢が主人公。無担保で5億円の新規融資を実行したが、7ヵ月後に当の相手企業が不渡りを出し倒産、半沢は窮地に立たされる。雲隠れした社長の東田を捕まえることはできるのか、果たして5億円を回収できるのか……
 テンポの良い筆運びに乗せられて、すっかり主人公の側に立ってしまう。元銀行員だけあって銀行内部の描写はお見事。支店長の暗躍、東田社長の悪巧みなど読みどころ満載。とにかく面白い。そして最後に勧善懲悪で目出度し目出度しとなって、溜飲が下がる。読み終わった後は気持ちがいい。読者が何を読みたいかを充分に理解して書いている。賃貸借表とか決算書とかは、ざっくばらんに簡単に触れて、専門知識を振りかざし小難しいことをと並べ立てるような愚は冒していない。従って全体の流れを滞らせることなく実に気持ちよく読める。
 また子どもの書き方が巧い。支店長浅野の子どもが僅かに登場するシーンがあるが、子どもらしさが溢れていて、実に効果的。誰が読んでも面白い小説だと思う。
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No.9:
(5pt)

小気味いい復讐譚

池井戸潤デビューが本作品という、なんだかめずらしいことになったのには特にわけもなく、
乱歩賞作品を読まなかったらそうなってしまっただけのことである。
さて、本作品である。
ユーモア小説が読みたかった私は、題名と装丁から、本作品をてっきりユーモア小説だと信じて読み始めた。
浅野の名前が匠であることに、これは忠臣蔵をもじっているなと勝手に考え読み進める。
しかし、一向にユーモア小説らしくない。
裏切られた!
気付いたときには、半沢にどっぷりと感情移入し、「おら、もっとやれ」と熱くなっている自分がいた。
読了した時にはなんだか気分爽快だった。

わたしもバブル期に入社し、「若者はなぜ三年で辞めるのか」ではないが、今となってはほとんど仕事をしない、ひな壇に並ぶ団塊の世代を食わせるために働いている者である。
そんな鬱屈した精神状態の方にはぜひ薦めたい。
読み終えたとき、快哉を叫んでいるだろう。
ただし、税務職員の方は、あまりいい書き方をされていないので、お薦めしない。
でも、私が仕事上お世話になる税務職員って、へそ曲がりが多いように思う。だから、こういう書き方をすると逆に読むんだよね。
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No.8:
(5pt)

同じ穴のムジナの物語

銀行を舞台にした物語は、池井戸氏の得意とする分野である。読者も、組織、職位、担当で人物のイメージを想像しやすいので、物語に這い込み易い。この作品も、銀行が舞台、主人公と相対する嫌な上司が、悪い取引先と結託して事件を起こし、主人公がその濡れ衣をかぶると言う流れ。その中に融資担当者の財務分析やバブル以降の金融界の変遷史などがちりばめられており、経済の勉強にもなる。ただし、勧善懲悪ではないと思う。今回も宿敵の悪役支店長も最後に家族のことを思い悩む平凡な父親像をさりげなく描いている。実に読者を飽きさせない憎い構成に出来上がっている。

 半沢課長は、支店長の内部告発すべき罪を、次長の地位と交換に黙認し、延々と続く組織内抗争を想像させる最後である。どうも、すっきりしない読後感が残る。結局、主人公半沢課長は、正義の味方ではない。銀行と言う組織の中でうごめく同じ穴のムジナなのではとさえ思えてくる。
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No.7:
(3pt)

銀行サスペンス

密室推理モノとか山岳冒険モノとか法廷サスペンスなどと同じ意味合いで

「銀行モノ」が大好き。銀行暴露モノと言った方が良いのでしょうか。

さすがに現場ではこの10年で様変わりしているでしょうが、他の業界には

見られないような減点主義の人事評価、本店エリートと支店兵隊、学閥、

ゴマすりなど、自分好みの人間関係ドラマが生まれやすい特殊環境に

興味はつきません。

作者の池井戸氏は、私のような銀行内幕フェチの期待に十分答えながらも

作風を広げ、ここ最近では直木賞候補に上がるような作品を残されています。

本作も、意地の固まりのような熱血銀行マンが、プライドをかけた

勝負に出る一級品のサスペンスとしておすすめできる作品です。
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No.6:
(5pt)

銀行で出世するのは大変だ。

池井戸さんの本を読むと銀行で出世するのは大変だといつも感じる。

本書はバブル期に入行した5人のうち一人が主役。

追い込まれる姿は読んでいても辛かったが、後半は爽快。

金融機関の横領事件は良く聞くが、お金を見ていて、悪知恵が働くと

やりたくなるのもわかる気がする。横領といっても手が込んでいるのだろう。
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No.5:
(4pt)

気持ちよく読める銀行小説

作者お得意の銀行を舞台にした小説だが、これまでとは少し作風が変わり痛快な小説に仕上がっている。
取引先の計画倒産に巻き込まれた融資課長の債権回収を巡る話なのだが、本来どろどろとした話を軽いタッチで描くことで気分良く読めるないようになっている。
個々のディテールは、さすがにそこまではないだろうというほど過剰ではあるのだが、それが不快な感じにはなっていない。
バブル期に社会人になった人ならある意味共感を持てる点も多いだろう。
作者の新たな境地として、今後の展開も期待したい。
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No.4:
(4pt)

夢を持ち続けることが難しい

池井戸さんの今までの作品とは少し感じが違います。銀行ミステリなのですが、バブル全盛時の「協定破り」とか「拘束」とか、懐かしい時代風景が効果的に挿入されていて、あの年代を経験した人にはある感慨を持って読める本。本筋の融資+計画倒産+回収の駆け引きにも引き込まれましたが、「入行組」とあるので、半沢以外ももっと”活躍”させて欲しかったです。読後感は悪くないです。(あの選択はミイラ取りがミイラになった感じがあって、ちょっと気になります。)特に主人公・半沢の最後の言葉が良い。ホント、夢を持ち続けることは難しいですから。でも、半沢の”志望動機”、すごすぎますというか、ちょっと怖い?この筆者の今までの主人公とは、ちょっと違いますね。本編の筋とは直接かんけいありませんが、倒産に関わる説明、特に銀行内のアドミに関する説明は一読の価値あり。爆笑&納得します。
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No.3:
(4pt)

痛快ッ!

ストーリーの歯切れ良く、引き込まれます。バブル期に入行した私には、共感する哀愁のようなものも楽しめました。
純粋なビジネスにおける現場と現場から遊離してしまった本部・人事の描き方は、良く描けていると思います。
崩れいく組織に、それでも立ち向かわなければならない、そうした姿に清々しさを感じます。
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No.2:
(4pt)

このタイトルでは買うでしょう

自分も銀行ではないものの主人公と同じ1989年入社組なので、タイトルだけで即買いしてしまいました。
当時、銀行に入社(銀行の人は入行といいますが)するのは大変でしたが、まさか今のような状況になるとは誰も思っていませんでした。
内容はご都合主義のようなところもありますが、とにかく楽しく読めてよかったです。
バブル期(特に平成元年から3年まで)に金融機関に入社した人なら買って損はないのではないでしょうか。
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No.1:
(4pt)

ちょっとサディスティックすぎ。

’88年バブルピーク時、銀行に就職して今は中間管理職となった慶応OBたちの「その後」の悲哀。現在支店融資課長の主人公半沢は、成績アップに燃えるエリート支店長の中堅メーカーへのごり押し融資5億円がこげついた責任を押し付けられそうになり、何とか名誉挽回をと同期同窓の助けを得つつもがき苦しむ。途中からどうも中堅メーカーの倒産がただの倒産ではないことがわかりはじめてからストーリーは意外な方向に急展開していきます。著者はもと銀行マンであるだけに銀行実務・行内政治・人事などのプロットにリアリティがあり、ストーリーもテンポよくどんどん読めます。ただ後半リベンジに燃える半沢がいかにもサド的すぎるかな?という感じですがなかなか楽しめるビジネス小説です。「バブル期入社」って言葉の響き(わたしもそうなんですが)、いかにも「余ってる」「ダブついてる」というイメージでそう言われるたび「こっちも好きでバブル入社したわけじゃないんだ」と思ってましたがそういう意味で本書読後感は「爽快・痛快」でした。
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