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オレたちバブル入行組
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オレたちバブル入行組の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全475件 441~460 23/24ページ
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初めて、この人の作品読んだ。(まあ図書館で借りて読んだわけですけど。) 面白くって、一気に読んじゃった。 適度な深度があり、上滑った感じがあまりしなかった。(まあその、山崎豊子には到底かなわないが。) 微妙な境界線上にきたかなと思ったら、また引き戻される感じで、そこそこよくまとまっていた。 いまだに、日本の銀行は、こんなもんだと思います。これは規制当局がダメにしているという側面も見逃せない。 国税批判も良かったと思います。国税は、本当に、いい気になっているなよ。* 倒産した金融機関がいくつかあって、その旧経営者が回顧録みたいなものを出しておりますが、そんな本よりずっとこっちのほうが意味があり、銀行の何がダメなのかという本質に迫っていると断言できます。 * タイムリーにもこんなニュース有り:大阪国税局、税務調査で「威圧・誘導」2012年09月07日20時05分 提供:読売新聞 抜粋: 大阪国税局の税務調査の際、「国税局職員がどなったり、回答を誘導したりした」などとして、川崎汽船が大阪国税不服審判所に審査を請求 昨年12月の裁決で「威圧・誘導的な手法に訴えた」として、請求が認められた 同審判所は昨年12月に、「怒声を発し、従業員に事実と反する回答をさせ、国税局側の認識に沿うような書面を作成した」などと認めた | ||||
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池井戸のこのシリーズは、城山三郎が書いていたサラリーマンモノの継承者である。 典型的な勧善懲悪ではない。清濁併せのむ成功ストーリーの予感が、この第一巻からもうすでに匂い立つ。 背景として銀行という特殊業界を描き出す一方、ストーリーとしては古典的な出世物語である。 あまり女の影がないが、理屈無しに面白い。 | ||||
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大手銀行にバブル時代に入行した主人公半沢が社内の権力闘争の中で、果敢に債権回収に励む話が大筋である。 話のベースは池井戸氏出身の三菱銀行がベースになっていると思われ、バンカー達の人事部、人事制度に対する考え方への描写は納得感がある。 また、現代でも多くの学生がプロジェクトファイナンスや大企業取引に興味を持って入行するなか、その夢を実現するのは難しいと元バンカーとして筆者が 暗に示している点も興味深い。 一方で主人公がハッピーエンドで出世するストーリーには若干現実味がないと外部の人間として感じたので、注目されたい。 ☆就職活動中の学生や事業会社等の審査業務に関心のある方は一読することをお勧めします。 | ||||
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都市銀行の支店に勤める融資課長が主人公。支店長のゴリ押しで無理やり承認させられた融資が焦げ付き、自らに降りかかる責任という火の粉を振り払う物語。典型的なサラリーマン勧善懲悪ものといえましょう。 物語の前半は銀行の閉鎖的な構造を多くのエピソードとともに説明。この著者の作品に共通と思いますが、就職活動中の学生が業界の内部を知るには格好の素材でしょう。くどくならない程度に説明もされています。 ところが、その支店長の事件への関与が明るみに出てからはトーンが一変。主人公の行動は痛快といえば聞こえはいいが、もう少し大人の対応としての追い詰め方は無かったものか。軽いエンタメ小説と割り切って読むのが吉。 | ||||
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銀行に就職したいなと考えてた中、ある本でおすすめされていたのが本書。 銀行の裏とは?と興味津津で読んだが、本当にここまでのことがあったら恐ろしいなと思う。 自分よりも上の人たちがほぼ全て敵で、しかも債権も回収しなければならない、仲間は自分の部下か同期入社の行員だけ。 官僚的な組織構造をしている銀行で、このような状態の主人公が懸命に抵抗し、自分の敵たる上司やその仲間をどんどん落としていくのはまさに痛快。 また、バブル入行組の、大きな夢を抱いて入行した銀行で、バブル崩壊と景気悪化、さらにそれらによる銀行神話の崩壊の中で、自らの夢をあきらめざるを得ないものたちのはかなさも本書では映している。 バブル世代のつらさを映してあるとともに、本書の最後で「夢を見続ける難しさを知っているものだけが、夢を見続けることができる」という描写は夢を持ち、見続けることのむずかしさを端的に表していると感じた。 | ||||
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銀行を舞台にした作品で主人公半沢直樹の活躍が痛快である。バブル入行組との友情も 見どころで、最後に半沢が同期の渡真利への夢について語ってる言葉が印象的である。 「夢を見続けるってのは、実は途轍もなく難しいことなんだよ。その難しさを知ってい る者だけが、夢を見続けることができる。そういうことなんじゃないのか」 金融機関に40年勤務した団塊の世代としては共感できるところが多い企業小説です。 | ||||
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テンポも展開もとてもよく、ついつい読み進めてしまう作品。 筆者は銀行出身者だけあって、銀行についての描写もバッチリ。 それにしても、これが実話ではないにせよ、 つくづく銀行というのは因果なところだなぁと思ってしまう。 | ||||
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大銀行の大規模店ならこんな感じの支店長、副支店長たくさんいそう。 企業もの小説なら銀行を舞台にしたものが読み手も共感沸く。 銀行の常識は世間の非常識と言うが、どの業界でも同じことが言える。 日本全体もそうかな。 半沢課長のやられたらやりかえせは徹底していて痛快ですな。 浅野支店長をメールで追い詰める場面もこれでもかと言う感じだったし、 支店長の妻に許しを請われてからも揺るがないとこなど彼自身も非情 な描き方だ。 しかし、サラリーマンならみんなそう。 営業部次長ポストを要求したことなど偉くなってナンボ。これは間違いない。 しかし、頭では理解できるんだけど行動が伴わないんだなあ。 自分のこととなると。 | ||||
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池井戸潤は最近お気に入り作家のひとりです。似た作品も多いですが気分よく読めるので好きです。 次は「下町ロケット」をぜひ読みたいのですが文庫化されていないので思案中です。 ハードカバーは重くていやなので・・・ | ||||
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著者は元銀行員でこの小説も銀行を舞台としたものである。著者の作品を読むのは初めてだし、銀行を題材にした小説も初めてだが、非常におもしろく一気に読み終え、続編「オレたち花のバブル組」を引き続き読み始めたところだ。 主人公半沢直樹がバブル期の就職協定破りで入行内定したところから話が始まるが、銀行とは紳士協定を破るような偉そうで自分勝手なところだという負の先入観をうまく与えていると感じた。かつて護送船団方式によって守られ、絶対につぶれないと言われていた銀行もバブル崩壊後に大銀行が破綻したり、統廃合されたりで当時のままで残っているところはほとんどない。半沢も大阪西支店の融資課長におさまっていたが、融資先が倒産し5億円もの債権が回収不能となる。しかも支店長が独断で融資を決めた案件にもかかわらず、支店長は半沢一人に責任を負わせようとする。ここから半沢の反撃が始まり、計画倒産であることを暴き債権回収に成功する。さらに株損失の穴埋めのために融資先の旧知社長と謀っていた支店長の証拠を握り、それをネタに支店長を脅して本店営業部次長に栄転してしまうという銀行員にしてはダーティーなストーリーである。 タイトルの軽さ?からは全く想像できないようなストーリーだった。 | ||||
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この作品は銀行の「閉塞性」を解りやすく描いているので、特に就職活動中の学生には特にお薦めの本である。面白く簡単に読め、しかも若く、正義感やチャレンジ精神に横溢している学生なら痛快なストーリーに特に共感できるだろう。人事考課などがどのようになされているのかは企業説明会では絶対に解らないのでこうした本は有益であると思う。しかし、銀行の「閉塞性」にスポットライトを当てた作品としては評価できるが、小説のプロットとしては破綻しているし、銀行や企業、バブル経済の背景知識を吸収するには余りにも貧弱である。社会的背景をもっと深く知りたいならば山崎豊子の経済小説の方が遥かに優れている。この本を有り体に要約してしまえば、主人公の乾坤一擲→天網恢恢→大逆転→勧善懲悪な痛快物といった類のものであり非常にチープであると思う。 小説のプロットとして破綻している箇所を指摘したい。以下ネタバレ要素を含むので未読の人は控えて欲しい。融資先の企業の社長は5億円を横領し、銀行の支店長は横領を助ける見返りに5000万円を受け取った。主人公は社長の横領を暴露するが、支店長の事は黙秘し見返りとして前代未聞の昇進をなした。主人公が支店長の悪事を暴き、恐喝して出世することが銀行の閉塞性をぶち抜くという構造になっているのだが、「銀行の閉塞性の打破」に注意が向けられすぎていて、このストーリーの欠点が蔑ろになっている。非常に簡単なことであるが、社長が「支店長もグルだった」と一言警察に証言すれば、支店長は逮捕され、更に支店長の犯罪を恐喝することで昇進していた主人公も共犯のような形で不利な立場になる筈ではないか。また、社長が支店長を庇って支店長に関する事は黙秘するという都合のよい想定があったとしても社長は支店長に5000万円を渡しているのであり、警察が社長の5000万円の使い道を調査すれば、どの道、支店長の犯罪にも行き当たるだろう。主人公は支店長を警察に突き出すのではなく敢えて恐喝による昇進を選んだが、これは自身も犯罪に荷担する行為となり非常に愚劣な選択だと思う。作品自体も「銀行の閉塞性の打破」という焦点は面白いが、その打破の方法が恐喝による昇進とか、上司にギャフンと言わせて土下座させるとか、目的がチープ過ぎてただ呆れるばかりである。 | ||||
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バブル末期に金融機関に就職した身を振り返るつもりで手に取った。しかし、主人公の底意地の悪さと犯罪すれすれの復讐劇にまったく感情移入できず、後味の悪さが残った。 人間の本質に迫るような悪であればまだしも、単なる筋立ての中でしか描いていない。 | ||||
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内容は痛快です。 あらすじは割愛しますが、同期の結びつきと協力具合が現実的な線で 書かれています。多分この現実感がこの人の小説の特徴でしょうか? 他のものの読んでみます。 大体、昨日寝る前と今日起きた後位で読み終わりです。 | ||||
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今や野田首相も愛読するという直木賞受賞作「下町ロケット」作者による作品。 実は、作者と小生は歳がほとんど同じ(当時は我々の世代は「新人類世代」等とマスコミで揶揄された。今や死語だが。)で、慶大卒で都市銀行(同じくもはや死語であるが)に入行したという経歴も同じだ。だからという訳ではないが、冒頭の学生が銀行に勧誘される当時のリクルートシーンから最後の最後に到るまで、あまりにも何もかにもが懐かしく感じられる。当然であろうが、本作品は作者のこのような経歴が遺憾なく発揮されている作品と言えよう。 読み物としては痛快無比此の上無い。もっとも、これが実世界であり得ることかと言われると疑問は感じるが。 私と同じように、昭和63年前後に社会人を始められた方にとっては、一服の清涼剤としてお読みになるのもいいかも知れない。 | ||||
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直木賞受賞という帯が目にとまり、さてどんなものかと試しで買ってみた。 池井戸潤という名前も、もちろんその道からすれば有名なのだろうが、まったく知らなかった。 はたして、読み始めた途端、時間が経つのも忘れ、ページをめくる手を止めることができなかった。 とくに銀行内部での対立や、主人公である半沢が孤立奮闘しながら敵(支店長や融資先)を追い詰めていくところは、臨場感に溢れ、思わずドキドキしてしまった。 読み終えた後に著者のプロフィールを読んだが、池井戸氏は銀行出身であるとのこと。 それを見て、この小説の世界を構築しているリアリティに納得した。 どこの会社でもそうだが、権力闘争は醜い。 自分の会社ではそういう部分は見えない(見えないふりをしているだけだが)が、 第三者の視点で見ると、これほど面白いものはないと思ってしまう程、かなり秀逸な作品であった。 読後感も満足。 調べてみたら、この続編がある。 早速購入してみたい。 | ||||
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次々と襲い掛かる困難を、主人公半沢が乗り越えてゆくストーリー。 あまりにもうまいこと話しが進んでいくような気もしますが、それでも王道をゆくとても面白いストーリーです。 と、書くと単純な物語に思われるかもしれませんが、そこは直木賞作家です。 様々な複製を絡ませたと密な構成になっています。 たくましく仕事をこなす半沢には、現代のヒーローと言っても良いように思います。 時折、汚い部分を見せますが、それが人間臭さとして共感を覚えます。 | ||||
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5億円の損失を出した責任をすべて押しつけられそうになった銀行員が、不正を暴き、自分を罠にかけようとした人物たちを追い込んでいくというストーリー。主人公が理不尽な扱いを受ける前半部分で相当ストレスがたまるので、後半部分で逆に主人公が首謀者たちを追い込んでいくシーンは楽しく読めます。ただ、主人公と首謀者たちとの形勢が逆転してから、主人公が不必要に首謀者たちをいたぶっているように感じ、あまり気分がよくなかったのと、現実世界はこれほど単純ではなかろうという思いもあり、星三つにしました。 | ||||
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5億円融資したばかりの会社が倒産。しかも融資を指示したはずの上司の支店長が その融資の責任を主人公の融資課長に全てなすりつけようとする。 追い詰められた主人公が敢然と立ち向かって・・・という銀行を舞台にしたとっても ベタな勧善懲悪モノ。 素直に面白い。計画倒産の東田社長、上司の浅野支店長、さらに主人公を追い詰め ようとする浅野の息の掛かった小木曽次長や木村部長代理など、読んでいて本当に 腹が立ってくる。ベタな小説もここまで作り上げていると、自然と主人公に肩入れ してしまうから不思議だ。銀行という組織そのものにも嫌悪感を抱いてしまうほどだ。 怒りを溜めに溜めて、のしをつけて返すところは痛快極まりない。惜しむらくは、 後半に浅野支店長を追い詰めすぎかな。悪役だけどちょっと可哀想かなと同情して しまいそうになる。もっともこれも作者の狙いなのかもしれないが・・・。 ちょっとムシャクシャしている中間管理職の方々におすすめの一冊です。 スカッとします。 | ||||
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夢と希望に満ちて入行したはずだった・・・。大阪西支店の融資課長の半沢は、入行以来の 最大の危機に直面する。5億円の融資を行った会社が倒産したのだが、支店長の浅野は 全責任を半沢ひとりに押しつけようとしたのだ。「泣き寝入りしてたまるか!」半沢の反撃が 始まった。はたして、彼に勝ち目はあるのか!? 組織が大きくなればなるほど、客や利用者のことを考えず、おのれのプライドや地位を守る ためなりふりかまわず行動する人間が現れる。責任をほかのものになすりつけ平気な顔をする。 立場が危うくなれば陰謀をめぐらす。この作品の中に出てくる支店長の浅野もそういうタイプだ。 部下ひとりをつぶすことなど何とも思わない。半沢は戦う。徹底的に戦う。銀行という巨大な 組織の中に巣くう魑魅魍魎たちと。職場は戦場、そしてそこで働くものたちは戦士だ。半沢は 勝利できるのか?まさに、手に汗握る展開だった。しだいに浅野が追い詰められていく描写は 快感!「あきらめずに、おのれの信念を持って果敢に行動すれば道は開ける。」そういう思いを 存分に味わった。爽快感が残る、面白い作品だった。 | ||||
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空飛ぶタイヤの後にこちらを読みました。空飛ぶタイヤの赤松さんにはどっぷり感情移入してしまったのですが…こちらは口が悪すぎるというかサディスティックというか…。 痛快な気持ちが他作品より少なかったですね。 | ||||
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