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聴き屋の芸術学部祭
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聴き屋の芸術学部祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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書店においてなかったのが買えて嬉しいです。 | ||||
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最近のユーモアミステリではよくあるタイプのようだが、個人的には第一作目で引っかかってしまって以後どうも乗り切れなかった。基本、レビューではネタバレしないように書いているのだが、以下疑問点の指摘においてはっきりネタバレしているのでご注意。 1.以前に自分の絵が壊された時には大ショックを受けていた筈の先輩が、いくら自分の水彩画を消すためとはいえ、他人の絵にもダメージを与えるスプリンクラーを作動させるという方法を取るのは性格的にも辻褄が合わない。自分の絵を消すためだけならもっと別の方法がいくらでも考えられたと思う。 2.また、「スプリンクラーで自分の水彩画が流されたのに先輩が聴き屋に愚痴をこぼしに来なかったのはそれが自分の望んでしたことだったから」という作中のロジックは、むしろ「自分の行為で他人の絵を駄目にした懺悔をするために聴き屋を訪れるべき」という新たなロジックで上書きされなければおかしい。 3.「学部の名誉を守るために盗作の証拠を隠そうとした」という大学事務員の動機の異様さはともかくとして、それでいきなり殺人放火に及ぶ前にもっと穏当でかつ充分効果的な方法が取り得た筈である。例えば、申請に必要だからと問題の写真を含む十数葉を預かった上で展示の許可を出さない、出しても問題の写真は返さない、などの方法で十分対処出来たと考えられる(封建的な事務員であれば当然やりそうな事である)。今日この日に展示の機会が奪われれば、盗作の露見の可能性は相当低くなったと思われるからだ。 以上のように、重要な場面においてその人物の行動に必然性がなく、それを補足する説明もないのでミステリとしては破綻している。頭に「ユーモア」と付けば許されるというものでもないと思う。 | ||||
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軽く読める推理小説。 気に入ってしまった。 日頃はガチガチの本格がメインだけれど、これはスッと入ってきた。 ただ1つ! とても残念なのは、半ば以降先輩のシーンがほぼ無くなってしまったことだ! それ故星4つ。 | ||||
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日常の謎解きジャンルであったが、殺人事件も起こった。作者があとがきで力量不足のごった煮と弁解している。でも、小説もあとがきも面白かった。ともに軽快である。 軽快な理由は、舞台が芸大だからだと思う。芸大を舞台にした本は何冊か出ているが、どれも変人をモチーフにしている。そして、この本も変人だらけだ。 特に先輩のキャラが秀逸。人見知りすぎて、不器用で、でもおそらく賞を取るくらいの才能と努力が垣間見える。聴き屋と先輩だけでもキャラをもっと掘り下げてほしかった。 読みやすいミステリー短編集だったが、からくりツィスカの余命だけは難しかった。これだけ日常の謎のようで本格ミステリーである。 | ||||
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テンポいいです。 ヒロインとして?先輩が出てきますが、もう少しいじってあげたほうが、私的には楽しかったと思います。 謎解きと言うより、読み物かなと思いましたが、楽しかったです。 | ||||
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日常系ミステリーとして気軽に読めた。 キャラ立ちもよく、語り口も滑らかだ。 ただ、謎のインパクトというか、けん引力が今一つだったという印象。 日常系でもぐいぐい読ませてくれる小説に出会いたい。 | ||||
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2012年に出た単行本の文庫化。 4話を収める短編集だ。 とある大学の芸術学部に所属する主人公が、まわりのひとたちの話を「聴く」ことによって事件を解決していくという物語である。 事件の内容は、殺人から日常の謎まで。なかには、結末が失われてしまった台本のラストを考えるというのまで……。 それぞれのネタに工夫があり、おもしろい。 ただ、ミステリとしては不満も残る。あまりに強引だったり、都合がよすぎたり。とはいえ、次作を読んでみたいという気にさせる一冊であった。 | ||||
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軽く読める良作 キャラクターもいい意味で軽く、設定も凝りすぎていない、けれどきっちり面白い 身構えずに読めるのであっという間に読めました | ||||
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奇人変人の中で、常識人で人に好感を持たれて 話を振られやすい聴き屋の大学生主人公。 相談された事件を解決したり、聞いた情報から推理したりな短編集4編。 ちょっとくすっときそうなかけあいたっぷりのユーモアと、 読みやすい文体のおかげで、さくさくと手が進みあっという間に読破。 抵抗なくすらすら読める文体は、非常に好感触。 一方、謎は魅力的ながら、その解決(推理)プロセスで首をかしげる事が何回かあった。 そこでムダにムリヤリあなた絡んでくるの?とか、 最初にその事実を説明してくれたら、一足飛びで犯人絞れるじゃんとか。 突拍子もない推論を、準犯人に肯定させることで真実として成立とか。 謎を紐解いていく華麗な論理や、アプローチが欲しい。 | ||||
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語り口がうまい。収録された4話とも、読みだすと途中で止める気にはならない。 謎と解決は、それほど驚くほどのものではないが、登場人物たちが変人ばかりなので、それなりのインパクトはある。特に異様な暗さというかマイナス志向の「先輩」が面白い。 ただし、「聴き屋」とタイトルにあるが、単に話を聴くという「聴き屋」なのは、最初の話ぐらい。2話目と3話目は、主人公の探偵能力がある程度あてにされていて、話を持ち込まれている。 | ||||
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素直に面白かったです。 本格派も良いですがいかんせん本格派は立て続けに読むと少々息が詰まります。 でもミステリーは読みたい…。 そんなときにうってつけではないでしょうか? 東川篤哉氏を彷彿とさせるユーモアミステリー。大学のサークルという雰囲気も相まって爽やか?な読了感でした。 4つの短編から出来ています。筆者もあとがきで述べられているように4つともひとつの型に嵌まることなくそれぞれ独自の謎解きがあり非常に楽しめました。 続編が強烈に読みたいと思いましたが既に続編が出ているようですね。今から読むのが楽しみです。 あと、スカイエマさんのイラストも良かったです。 | ||||
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本格推理ミステリーを求めてたわけではないので、雰囲気はいいのですが。 作者後書きを読んで 納得した部分はあります。そっか これっきりかもしれないと思って 詰め込み過ぎちゃったんだ、、、 聴き屋(無料)大学生の柏木くんが 謎解きするんですが、高校時代も なにかとよく人か相談などをされる 。多分、話しやすそうな雰囲気なんでしょうね。 でもその聴き体質だからこそ 謎解きができるというわけではないみたい?、問題難問を持ち込まれるという設定は成り立ちますが。本作では 殺人が絡んだお話しが 最初と最後に入ってますが、個人的には犯行の動機が 微妙でした。逆に殺人が絡んでないお話しは それなりに楽しめました。続巻がいずれ出るとのことなので、期待してます。せっかくの 「聴き屋」という設定を生かしてほしいです。 それなりに謎解きにも 役立ってはいるんですけどね。そしてTwitterみたいな 柏木くんの心のツブヤキが 駄目な方もいるでしょう。 | ||||
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表題作(『第5回ミステリーズ!新人賞』佳作)を含む,全四話の短編ミステリ. 一見,『日常の謎』系にも見えますが,半分は殺人事件の絡む話となっています. まず,『聴き屋』に大きな期待をしていると,肩すかしを食うというのが率直な感想. 確かに名前の通り,人から話を聞き,それらを元に事件を解決へと導いてはいきますが, 少し受け身ですが,特別な何かが行われるわけではなく,普通の情報収集と変わりません. とはいえ,小さなやり取りに伏線を忍ばせ,それらが拾われていく各話の終盤は, ロジックの見事な積み重ねも含め,キレイ畳まれる様子に気持ちの良さを覚えます. このほか,ゆるめのユーモアも併せて,その作風は東川篤哉さんのそれに近い印象で, デビュー作ながら,しっかりとした謎解きをサラリと読ませる良作に仕上がっています. また,近くに続編が出るようですが,『聴き屋』としての魅力の弱さをどうするのか, ミステリとしての完成度は高いだけに,そのあたりの新しい見せ方に期待をしたいです. | ||||
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押しに弱くて流されやすい聞き上手(?)柏木君が遭遇する四つの事件。いかにも学園ミステリ+日常の謎っぽいタイトル、雰囲気に油断していると、のっけから殺人事件に見舞われて唖然とさせられます。 軽妙かつ淀みなく流れるような文章に個性豊かというより変人揃いの登場人物たちの掛け合いが楽しく読めるのは大きな強みなのですが、収録作は日常の謎あり、殺人事件ありで喰い合わせの悪さに難ありの印象。 各編の出来もピンからキンまで幅広く、そんな中でも「からくりツィスカの余命」がピンの一等であります。 ・・・で、新刊はいつ? | ||||
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面白い! 今までのミステリにはないような、キャラクター達のドライな感じも気になりません。スラスラ読めます。むしろそれがスタイルとしてちゃんと確立されていて、話の中に出てこないとちょっと寂しくなっちゃうほどです。 短編集なので、日常ミステリも含まれていますが、それ以外にもロジカルなものや推理ものや、方向はたくさんあります。たしかに人それぞれ好みがあるけれど、気に入った人はこの作家の作品が他にないか検索したくなる!そのくらい新しい面白さがある本です。 | ||||
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この本を購入後1日で読み終えて数カ月が過ぎていたのですが、やはりレビューは書いておかなくては……と思い立ってレビュー笑。 まず一言、おもしろかったです。^^ 仕事柄長編をダラダラ読めないのと、積み本が20冊以上あるのでどうしても短編の小説に目がいきがちで たまたま≪お勧め≫だかに表示されたこの本を購入。 同時に読んでいた短編小説と比較しても面白く、この本がデビュー作とは思えないほどよくできていました。 とある大学の芸術学部に在籍する主人公と、その周りにいる個性豊かな面々。 この設定でも十分面白いのですが、主人公の特徴である「聴き体質」があいまって 謎が解けたり、謎が降りかかってきたり。 簡単に書くとすれば、人が殺されたり、ファンタジー色があったり、ちょっとした構内事件だったり、やっぱり人が殺されちゃったり。笑 振り幅が大きいぶん、そこが目につくかもしれませんが新人さんの御愛嬌ですねコレは♪ 好きすぎて、放課後探偵団(アンソロジー)も購入。やっぱりいいですね^^ でもこれ、ミステリーズ新人賞佳作なんですよね。なのでその年のTOP梓崎優さんの「叫びと祈り」も読了。 ……まぁー梓崎優さんはいつか違う時にでもレビューするとして、声を大にして『おすすめ!!です』と言える作品です♪ 余談ですが、本書の作者市井豊さん。ある層を意図的にターゲットにして書き上げたのか??というほどアノ描写が目につく。 苦手な人には苦手かな。笑 僕は別に気にしないですけど^^ | ||||
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市井豊さんを知ったのは放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)の横槍ワインでした。 そして、聴き屋シリーズの外の作品も読んでみたいと思っていました。 そして待つこと一年余り、ついに聴き屋シリーズが発売になったのです。 しかも、書き下ろしまである。 でも、待たせすぎたので☆1つ減。 個人的には、からくりツィスカの余命が面白かったです。 柏木君はもちろん、川瀬や先輩の今後の活躍?を楽しみにしています。 ところで、柏木君と川瀬君がメインのお話は殺人がらみばかりなのかな? 次回作が待ち遠しいです! | ||||
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以前読んだ、短編の「横槍ワイン」が好みに合っていて、面白かったので 手に取ってみました。 「聴き屋」の柏木と学生たち同士の会話が、軽快だけど自然体で笑えます。 個人的には「からくりツィスカの余命」がお気に入りでした。 他の三つの作品も、展開が二転三転し、予想外の結末にたどりつく点が 読んでいて楽しかったです。 次回作の予定もあるということなので、また市井さんの作品を読めることを 楽しみにしています。焦らずに頑張ってほしいと思います。 | ||||
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最近ミステリでコミカルとかユーモアとかついた作品にそれを期待して読むと、売れているものでもひとりよがりなまったく笑えないものが多いように思っていたのだけど、そのあたりこの作品は上手だったと思う。 ちょっとしたことでくすっと笑ってしまうような、笑わせるぞーという構えのなさが、ちょうどよかった。 短編でも書き分けができていないと訳が分からなくなるけれど、それぞれ個性のつよいキャラクターではっきりしていた。 ミステリ的にはそれほど主人公と関わりのない人が記号的に死んだりという流れなので、推理する際の悲壮感や切迫感などもなく、さらりと読める。 書き下ろしの最終話は、梅ちゃんがいい味を出していた。 最後ああ来るとは思っていなかったので、こういう伏線もありかなと。 次回作にも期待して☆五つ。 | ||||
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