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聴き屋の芸術学部祭
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聴き屋の芸術学部祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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最近のユーモアミステリではよくあるタイプのようだが、個人的には第一作目で引っかかってしまって以後どうも乗り切れなかった。基本、レビューではネタバレしないように書いているのだが、以下疑問点の指摘においてはっきりネタバレしているのでご注意。 1.以前に自分の絵が壊された時には大ショックを受けていた筈の先輩が、いくら自分の水彩画を消すためとはいえ、他人の絵にもダメージを与えるスプリンクラーを作動させるという方法を取るのは性格的にも辻褄が合わない。自分の絵を消すためだけならもっと別の方法がいくらでも考えられたと思う。 2.また、「スプリンクラーで自分の水彩画が流されたのに先輩が聴き屋に愚痴をこぼしに来なかったのはそれが自分の望んでしたことだったから」という作中のロジックは、むしろ「自分の行為で他人の絵を駄目にした懺悔をするために聴き屋を訪れるべき」という新たなロジックで上書きされなければおかしい。 3.「学部の名誉を守るために盗作の証拠を隠そうとした」という大学事務員の動機の異様さはともかくとして、それでいきなり殺人放火に及ぶ前にもっと穏当でかつ充分効果的な方法が取り得た筈である。例えば、申請に必要だからと問題の写真を含む十数葉を預かった上で展示の許可を出さない、出しても問題の写真は返さない、などの方法で十分対処出来たと考えられる(封建的な事務員であれば当然やりそうな事である)。今日この日に展示の機会が奪われれば、盗作の露見の可能性は相当低くなったと思われるからだ。 以上のように、重要な場面においてその人物の行動に必然性がなく、それを補足する説明もないのでミステリとしては破綻している。頭に「ユーモア」と付けば許されるというものでもないと思う。 | ||||
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テンポいいです。 ヒロインとして?先輩が出てきますが、もう少しいじってあげたほうが、私的には楽しかったと思います。 謎解きと言うより、読み物かなと思いましたが、楽しかったです。 | ||||
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日常系ミステリーとして気軽に読めた。 キャラ立ちもよく、語り口も滑らかだ。 ただ、謎のインパクトというか、けん引力が今一つだったという印象。 日常系でもぐいぐい読ませてくれる小説に出会いたい。 | ||||
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2012年に出た単行本の文庫化。 4話を収める短編集だ。 とある大学の芸術学部に所属する主人公が、まわりのひとたちの話を「聴く」ことによって事件を解決していくという物語である。 事件の内容は、殺人から日常の謎まで。なかには、結末が失われてしまった台本のラストを考えるというのまで……。 それぞれのネタに工夫があり、おもしろい。 ただ、ミステリとしては不満も残る。あまりに強引だったり、都合がよすぎたり。とはいえ、次作を読んでみたいという気にさせる一冊であった。 | ||||
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奇人変人の中で、常識人で人に好感を持たれて 話を振られやすい聴き屋の大学生主人公。 相談された事件を解決したり、聞いた情報から推理したりな短編集4編。 ちょっとくすっときそうなかけあいたっぷりのユーモアと、 読みやすい文体のおかげで、さくさくと手が進みあっという間に読破。 抵抗なくすらすら読める文体は、非常に好感触。 一方、謎は魅力的ながら、その解決(推理)プロセスで首をかしげる事が何回かあった。 そこでムダにムリヤリあなた絡んでくるの?とか、 最初にその事実を説明してくれたら、一足飛びで犯人絞れるじゃんとか。 突拍子もない推論を、準犯人に肯定させることで真実として成立とか。 謎を紐解いていく華麗な論理や、アプローチが欲しい。 | ||||
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語り口がうまい。収録された4話とも、読みだすと途中で止める気にはならない。 謎と解決は、それほど驚くほどのものではないが、登場人物たちが変人ばかりなので、それなりのインパクトはある。特に異様な暗さというかマイナス志向の「先輩」が面白い。 ただし、「聴き屋」とタイトルにあるが、単に話を聴くという「聴き屋」なのは、最初の話ぐらい。2話目と3話目は、主人公の探偵能力がある程度あてにされていて、話を持ち込まれている。 | ||||
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本格推理ミステリーを求めてたわけではないので、雰囲気はいいのですが。 作者後書きを読んで 納得した部分はあります。そっか これっきりかもしれないと思って 詰め込み過ぎちゃったんだ、、、 聴き屋(無料)大学生の柏木くんが 謎解きするんですが、高校時代も なにかとよく人か相談などをされる 。多分、話しやすそうな雰囲気なんでしょうね。 でもその聴き体質だからこそ 謎解きができるというわけではないみたい?、問題難問を持ち込まれるという設定は成り立ちますが。本作では 殺人が絡んだお話しが 最初と最後に入ってますが、個人的には犯行の動機が 微妙でした。逆に殺人が絡んでないお話しは それなりに楽しめました。続巻がいずれ出るとのことなので、期待してます。せっかくの 「聴き屋」という設定を生かしてほしいです。 それなりに謎解きにも 役立ってはいるんですけどね。そしてTwitterみたいな 柏木くんの心のツブヤキが 駄目な方もいるでしょう。 | ||||
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押しに弱くて流されやすい聞き上手(?)柏木君が遭遇する四つの事件。いかにも学園ミステリ+日常の謎っぽいタイトル、雰囲気に油断していると、のっけから殺人事件に見舞われて唖然とさせられます。 軽妙かつ淀みなく流れるような文章に個性豊かというより変人揃いの登場人物たちの掛け合いが楽しく読めるのは大きな強みなのですが、収録作は日常の謎あり、殺人事件ありで喰い合わせの悪さに難ありの印象。 各編の出来もピンからキンまで幅広く、そんな中でも「からくりツィスカの余命」がピンの一等であります。 ・・・で、新刊はいつ? | ||||
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