■スポンサードリンク
ラブレス
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ラブレスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主な主人公は、杉山百合江。 百合江の妹の里美も重要人物である。 この姉妹の幼少期から晩年までを描いた作品。 北海道の貧しい地域に育った百合江は、 歌手になることを夢見て旅の一座に入団する。 一座での生活も長くは続かず、 東京を経て生まれ故郷の北海道に戻る。 一座の後輩との間に娘をもうけるが、後輩は失踪する。 その後も、様々な不遇を囲うこととなる。 最大の不遇は、一人目の娘が行方不明となってしまうこと。 男性の愛を求めながらも、娘の幸せを優先し子育てする百合江の姿に感銘を受ける。 幸せな結婚生活とは無縁だったが、最後に自分を愛してくれた男性と一緒に居られたことと 行方不明だった娘の所在が分かったことで救われた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞作家という興味とレビューの高さで読んでみました。とはいえ北海道開拓民、旅芸人、理髪店の女性の一生、というあらすじが少々地味で重いかなぁと不安があったのですが、読み始めてすぐに物語に引き込まれました。時制が現代と行き来するので、開拓小屋の救いのない貧困の描写や奉公先や嫁ぎ先で主人公が受ける理不尽な仕打ちなども、重く感じすぎなかったのかもしれません。畳み掛けるように主人公を襲う試練を縦糸とすれば、横糸には登場人物すべて持つ家族への鬱屈した思い。最後まで映画を見ているような疾走感で読ませられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3世代に渡る女性達の来し方行く末。 死に逝く者と新しい生命の予感。 時代に、貧困に、生まれに、家族に、男性に、さまざまな状況に 翻弄されつつも、たくましく生き抜く姿を力強い文章が訴える。 著者は、生き様をとことん描くことにより、女性が持っている 危うくも、決して失うことの無い芯の強さを浮き彫りにしている。 それは、女性に対する愛おしさがあるのだと思う。 物語としては、結末がやや尻窄みとなっているところが残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
彼女の悲しくもあり、切なくもある一生。あまりにもかわいそう。またその姉妹と母の壮絶な人生。最後に死の床で手にしていた位牌、いったい誰のものなのか。ずんずん読み進んでいくうちに、あの時の悲しい、また憤りを感じた別れを思い出しました。人間としてこんなひどいことをされなおかつ生きてきた主人公の気持ちが思われてなりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
涙が3度も4度も止まらない文面があった 過去にも読んだ小説に涙があったかも 知れないがこんなに落涙することはなかったような気がする 感動の小説だ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良かったと聞いて、購入。一気に読んでしまいました。寒い夜に、凍てつく北海道を想像しながら、読みました。作り上げたにしても、すごい人生です。感動しました。買って悔い無し。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感動した。 あまりにおもしろくて、一晩で読み切った。 小説の中身、あらすじもかなり良かった。 主人公のユッコも、妹の里実も、その母ハギも、みんな魅力的だ。 一条鈴子の生き方にも、どこか、凛としたものを感じた。 なにより、作者の冷静な描き方がよかった。 作者の筆力を感じる。 ホテルローヤルもよかったが、この長編は、ぜひたくさんの人に読んでほしいと思った。 私、はこの作家が好きだなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ひっそりと死んでいった百合江の人生は果たして幸せだったのだろうか、それとも不幸だったのだろうか… 北海道の開拓村に産まれた百合江の壮絶な人生を辿るうちに知らず、知らずに涙が滲んだ。この作品の主人公は百合江を中心とした女性たち全てであり、登場する男性は皆、その女性たちの人生を台無しにする存在のように思った。桜木紫乃の描く女性には強さがあり、その強さ故に女性たちが男性たちのエゴを一身に受けているようにも思う。山田宗樹の『嫌われ松子の一生』にも似た作品であるが、桜木紫乃の独特の雰囲気がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
某ラジオの読書特集でおすすめされていたので、読んでみました。 ストーリーはおもしろくグイグイ読ませる系で、一気に読みました。ただ、シンプルな文章でスピーディに進行するためか、言外の想像力を膨らませる余地があまりなく、ストーリー自体を読んでいる感じ。登場人物に寄り添って読むというよりは、傍観しているような読み方になってしまいました。グイグイ読んでいたのに、読後感は薄かったです。 各登場人物の名前が年代相応ではないと個人的に感じたこともあって、最後まで名前と関係性を確認する作業が続きました。自分で相関図を作ればもっと読みやすかったと思いますが、そこまでするのも・・。でもこれから読む人は、登場人物の名前にうーんと思ったら早い段階で相関図を作ってみてはどうでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はっきり言って暗い話ですが、秋から冬に読むにはぴったり。 最後は涙なくしては読めません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
紫乃さんの作品のなかで、一番気にいってます。道東の厳しい環境が よみがえります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めたらやめられない。ときには涙ぐんでしまう文句なしの傑作! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昭和を生きた一人の女性の壮大な物語。ぐいぐい引き込まれて読み進めていった。 ただ終章が淡泊だったかな。それまでがとても濃いストーリーだっただけに、もう一盛り上がり欲しかった。 また、読んですぐに表紙から想像していた内容とは大きく違うので「えっ?中身が違うのでは?」と思うくらいのギャップがあった。読み終わって改めて表紙を見ても、やはりタイトルと装丁が作品の全体像を壊してしまっていてもったいない気がした。 ☆4.5 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北海道に縁がなくても、育ちが平成でも関係なく、 圧倒的な文章能力と表現力に引っ張られてどんどん読める作品です。 ホテルローヤルもそうでしたが、何故か桜木さんの作品は 男の人のほとんどがどうしようもなく(男気あふれる方もいるにはいますが)、 女性はただひたすらにたくましく、ドライに、魅力的に描かれているなと思います。 本作の中に出てくる、 「最後には私は笑いたい」 「女も手に職つけなきゃだめ」 「3年後、5年後を考えなきゃ」という里美の言葉と、 「今日の夜食べれるかどうか」 「考えられても3日後くらい」という百合江の言葉と、 どちらともわかるから人間は面白いなと感じました。 自分が情にもろくなっているときに限って異性に惚れられ、 つぎつぎ懐妊してしまう百合江や、 酒飲みの夫の子を五人も生んだハギなど、 今の世代から1世代、2世代さかのぼるだけで 相当濃い血縁や地域の関係が存在していたことを連想させられます。 桜木さんの小説には、「大切なことは話さず黙っておく」美学がある登場人物が多く、 それが時に悔しく、時に美しく映ります。 最後に、どんな形であれ愛した人に「だいすき」と言ってもらえる旅立ちは 感動的でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホテルローヤルを読んだ後に読みました。桜木紫乃の世界に入りこめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北海道のなんともいえない秋色や灰色の風景描写がすばらしいです。 二人の姉妹の壮絶な人生に感動しました。 そして開拓農民の苦労がよくわかりました。 直木賞のホテルローヤルと比べると非常に濃密な、ある意味「重厚」な作品です。 ラブレス→丁寧に読むべき作品(緻密な作品構成) ホテルローヤル(直木賞受賞作)→比較的リラックスして読める作品 作者の桜木 紫乃さんはNHKなどで紹介されご存じのかたも多いと思いますが 彼女の謙虚な、そして庶民的姿勢は賞賛に値します。 作家は桜木 紫乃さんのようにいろいろと人生経験を積んでこられた方のほうが 人の悩みとか苦しみとかに共感できるかなーと思いました。 ラブレスを一度ゆっくり読んで人の悲しみ苦悩を理解できる人になって下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何行か読んで、「こういう本を読みたかった」本に出会えたという嬉しい感触。そこからは面白くて、面白くて、早く先が読みたい気持ちと、読み終わるのが惜しいという気持ちのせめぎ合い、まさに、特別な本との出会いでした。この著者の本は前にも読んだことがあるのですが、舞台となる北海道の特殊さが上手く書けていると思ったものの、あとは……って感じだったんですが、これはその北海道プラス時代背景、その時代の人々の生き様、芸能などなど、魅力たっぷりでした。 ただ、「終章」になってから、私的には一気にテンションが落ちてしまいました。現在を生きる二人の女性がなんというか、とっつきづらくて、会話がつまらなく感じてしまったからかな。百合江の物語の流れも止まって、あとは謎解きか?なんて期待したのもよくなかったかな。謎解きはあったけれど、ああ、やっぱりという内容で、ちょっとガッカリしてしまいました。惜しい。でも、それまでが良かったので、読んで良かったという気持ちには変わりありません。もっと長くても良かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
滅茶苦茶壮大です。 なんか序盤の貧乏なくだり、旅芸人の話、お針子時代など、NHKの朝ドラではなく、フジのミヤコ蝶々物語をすごい思い出してしまった。 ドラマ化してほしい。 表紙とタイトルで損してますね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりに良い小説を読んだ。読了後の満足感が大きい作品。読者へのインパクトの大きさは、内容の濃いレビューがこれだけ並んでいることからも明白。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白かったです。 読みやすさもあり、ぐんぐん読んでしまい、家事が滞りました。 主人公の生き方は、一見流されているようであり、実はとても芯が強いんだと思った。 過去を振り返り後悔をしない。 それが人間にとって一番難しいことではないかと思う。 百合江は決して後悔をしなかった。 誰も責めなかった。 すごいな!と思った。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!