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硝子の葦
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硝子の葦の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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ドラマ化を機に購入。 直木賞受賞時に「ホテルローヤル」は購入していましたので、各登場人物のスピンオフ的な一冊かと思っていました。 読後感はややこしい話だな…。人物相関図が欲しいなと思いました。 また、センセーショナルな物語かと思いましたが、意外に淡々と描かれているので、読者をグッと惹きつける展開があっても良かったと思います。 | ||||
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思っていたほどのスピードでの展開ではなかった。若干期待外れ。 | ||||
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一気に読みました。難解な心理描写もないので読みやすく内容も面白いとは思います。 | ||||
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著者の桜木柴乃さんは、1965年4月北海道釧路市生まれ、2013年ホテルローヤルで第149回直木賞を受賞されています。 冒頭、主人公が自殺?する場面から物語は始まります。そして、時間は約半月前の8/2にさかのぼります。 主人公の幸田節子は、釧路でラブホテルを経営する喜一郎の妻ですが、その日、喜一郎は、自動車事故で意識不明の重体に陥ります。 そして、この日喜一郎は、節子の母親と会うために厚岸に出向いていたことがわかってきます。 実は、喜一郎は節子と結婚する前は、節子の母親と長い間、深い仲にありました。 また、節子は、少し前、喜一郎のすすめで、第1歌集「ガラスの葦」を上梓し、 そのことがきっかけで、会員の佐野倫子と娘のまゆみと知り合います。 そして、節子は喜一郎と結婚する前、釧路で会計事務所を経営している、税理士澤木のもとで働いていて、 その澤木と深い関係にありました。 主な登場人物、そして、物語の背景は以上です。、そして、喜一郎の事故をきっかけに、今まで順調に回っていた歯車が、 大きく狂い出します。あまり、書くとネタバレになりますが、本作は、良質のクライム・サスペンスで、最初、少しとっつきにくい感がしますが、 我慢して読むと、そのうち、物語にぐいぐい引き込まれていきます。 物語の舞台、背景は、作者の実体験がかなり反映されているものと思われます。 厚岸の寂れて荒涼とした感じが、物語とうまくマッチしていて、読後に深い余韻を残します。 クライム・サスペンス好きの人には超お勧めです!!! しかし、帯の「度肝を抜く大どんでん返し、驚愕の結末!」のキャッチ・コピーは感心しません。 勘のいい人なら、少し読めばラストがわかってしまいます・・・・・・ | ||||
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道東を舞台にしたミステリー。あの直木賞受賞作『ホテルローヤル』の舞台が、この作品でも中心的な役割りとして描かれている。 『ホテルローヤル』の経営者の妻・幸田節子、節子の短歌仲間の佐野倫子の二人の女性が物語の中心人物であり、二人の周りの女性たちも物語を構成する重要な役割りを演じる。すなわち、この作品もまた、これまで桜木紫乃が描いて来たような女性の物語なのである。 ミステリーを味わうというよりも、北の大地で繰り広げられる女性たちの裏の姿と、それと対比して描かれる本能のままに生きる男たちの姿を楽しむべきかと思う。 | ||||
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読み終わってすぐのときは、あまりにも皆さんが絶賛なさっていたので遠慮しましたが、そろそろ文庫本が出る頃だから、こういう意見もあると参考になるかと思い、思い切って書いちゃいます。この方の本は何冊か読んでいますが、ミステリはイマイチです。この小説に限ってなぜかと理由を書いていくと、まず、これはわざと事実を隠しているだけで、ミステリとしてはなんのひねりもありません。起きたことを淡々と書いておきながら、肝心なところだけは飛ばしてしまうというのは、だれでもできることで、だからこそ、あーあ、こういうことしちゃうのか、と思いました。そして、登場人物、ストーリーにも魅力がありません。なぜかというと、登場人物に感情移入できそうなところに限って、読者を拒否するかのように、ささっと書いてしまっているからです。たとえば宮部さんあたりなら、ストーリーと関係なくても深掘りして、読者の共感を一気に集めてしまうところを、この方はささっと書いてしまう。そして、ラブホテルの経営といった、いまひとつ興味の持てないところをじっくりと書く。これでは小説としての魅力がありません。しかも、感情の流れというものを無視してストーリーを進めています。まったく心が通い合っていない者どうしがなんでこうなるのか、説明もないし、理解できません。つまり、ミステリとしても、小説としても、読む価値が感じられなかったのです。文章は上手です。でも、作文コンクールじゃありませんのでね、小説としてはお金を出す価値を感じませんでした。 | ||||
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読み終わってすぐのときは、あまりにも皆さんが絶賛なさっていたので遠慮しましたが、そろそろ文庫本が出る頃だから、こういう意見もあると参考になるかと思い、思い切って書いちゃいます。この方の本は何冊か読んでいますが、ミステリはイマイチです。この小説に限ってなぜかと理由を書いていくと、まず、これはわざと事実を隠しているだけで、ミステリとしてはなんのひねりもありません。起きたことを淡々と書いておきながら、肝心なところだけは飛ばしてしまうというのは、だれでもできることで、だからこそ、あーあ、こういうことしちゃうのか、と思いました。そして、登場人物、ストーリーにも魅力がありません。なぜかというと、登場人物に感情移入できそうなところに限って、読者を拒否するかのように、ささっと書いてしまっているからです。たとえば宮部さんあたりなら、ストーリーと関係なくても深掘りして、読者の共感を一気に集めてしまうところを、この方はささっと書いてしまう。そして、ラブホテルの経営といった、いまひとつ興味の持てないところをじっくりと書く。これでは小説としての魅力がありません。しかも、感情の流れというものを無視してストーリーを進めています。まったく心が通い合っていない者どうしがなんでこうなるのか、説明もないし、理解できません。つまり、ミステリとしても、小説としても、読む価値が感じられなかったのです。文章は上手です。でも、作文コンクールじゃありませんのでね、小説としてはお金を出す価値を感じませんでした。 | ||||
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ねっとりとした女たちを、サラッと描きあげるこの作者の腕に感服。 桐野夏生にどこか通じるが、読みやすさはこの作家かな。 でも 後半まで誰にも共感できず、読むワクワク感がないのが辛い。 エンディングの余韻も、好きになれない。 総括すると、松本清張的な古典派ミステリーで、鮮度がないのは致命的だった。 これ一冊で充分。もう触手は伸びない。 | ||||
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構成が斬新。思わず読み返してしまい、なるほど、と思います。三回くらい読み直すと、更に味わいがありますね。 | ||||
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興味をそそられるイベントがたくさん含まれていて、 先が気になって、どんどん読んでしまった。 物語の終盤、意外な展開に。 でも、ちゃんと伏線がはられていたんだなぁ。 ラストの部分、印象的だったものの、、、「なんで?」 登場人物たちの描き方が浅い。 どういう性質の人たちなのか、イマイチ理解が深められない。 ストーリー展開に集中するよう、意図的にやってるのか? それとも、チグハグな人たちを描いているのか? そういうもの、そういう人と割り切ってしまえば、 ストーリー自体は、それなりに楽しめるのだが・・・。 起こった事に対しては、怒り、悲しみ、喜び等の感情は湧いたが、 残念ながら、登場人物、特に主人公に対しては、なんの興味も持てなかった。 私には、主人公は、心の傷を盾にしたただの短絡的な人、 ただ流された人と映ってしまった。 そういう人の人生を描きたかったってことなのか・・・? そうだとしても、もっと心理を深く描いてほしかった。 全体的な感想は、「ふーーん」。 | ||||
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男が女を愛し、女がそれを受け入れる。 そこには一種諦観にも似た世界観がある。 | ||||
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心地よく展開していくストーリー。 出だしが後半にうまいように繋がり、男では考えられないことが 女性の目線で淡々と語られる。 ミステリーでヒューマン小説が女性ならではの怖さをかもしだしています。 | ||||
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文章も、登場人物もさらさら乾いていて、ともすれば人を拒否するような感じが 凛々しい。 媚を売らない冷静さの中に、登場人物の熱い情熱が散りばめられていて、 心打たれる。 運命には逆らえない。逆らわずに生きて行く。だけども流されて生きていくのではなく、 淡々と受け止め、自分の意思でただ生きて行く主人公には高貴な雰囲気さえ漂う。 素敵な一冊。 | ||||
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歳の離れた夫の交通事故をきっかけに、主婦の日常が崩れていく様子が、とても静かに描写されています。 さまざまな人間関係や愛憎が表に出始め、その感情的になるはずの描写が抑えられて、ただただ静かなストーリー展開。 日常が狂い始めさらに事件を呼び込んで、戻れない所に追い込まれていく様子が丁寧に書き込まれていて、読まされました。 温度のない女性の情念をひたひたと感じる面白さを感じました。 | ||||
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読書好きの友人に、桜木紫乃、知ってる? 彼女の小説『凍原』、すごいよ! と薦められ、正直、名前、聞いたことないし……と思ったのだが、その友人の薦める本はこれまで外れだったことがないので、まあ、新しい作家も開拓しようと、読み始めて……ノックアウトされたのでした。 その桜木紫乃の最新作が出た! 『硝子の葦』、すばらしい! 面白い! とにかく文章がいい。美文調でもなく、軽快なテンポのケータイ小説にもない、すこやかな日本語で丁寧に書き綴られた文章。目で追って読んでいても心地よい。ストーリーもなかなかだ。 こんなに優れた小説、比類ない作家が、なぜ、埋もれたままになってしまうのか? 薦めてくれた友人がいなければ、『硝子の葦』を、私も手にすることはなかっただろう。 小説の最後、(ミステリーでもあるので、あらすじは書けないのだが)雪のシーンは、登場人物とともに、「どうか……」と祈るような気持ちになった。 | ||||
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良く行く本屋で、表紙と帯に惹かれて手にした本である。いうなればジャケ買いした本、ということだ。購入後に調べてみると、海堂尊の「バチスタ」シリーズの表紙を描いている人の絵、だった。著者の名前は、どこかで聞いたことがあった、という程度で、実際に読むのはこれが初めてだった。一読、驚いた。すげえよ、これ、と。一体、何にか。最近の小説にありがちな、この時、主人公はこう感じたとか、こういう理由からこのように振る舞ったのであるといった、作者が、「この登場人物のことは、こう理解してください」と共感を強いる押しつけがましさがなかったのである。そこに、だ。そこに、震えた。その潔さと、勇気に。行間を読む快楽を、自分の想像力で場面を構築し、動いている人の内面を類推する喜びを、久しぶりに得られた本、といいかえてもよい。ストーリーを追うだけでも十分楽しめるが、文章が締まっている。流し読みを許さない密度で迫ってくる。なかなかここまで考えに考えて言葉を選び配置している作家もめずらしいのではないか。プロットも練りこまれている。具体的に記せば、ネタバレしそうで怖いから書けない。そのくらい繊細で、かつ、大胆だ。今年初めて読んだ作家の本、ということでいえば、梓崎優の『叫びと祈り』に匹敵する衝撃だった。梓崎のものとの違いは、こちらの方が映像化したときにも楽しめるに違いないと思った、という点である。次の作品が待ち遠しいランキング、トップクラス。書いてくれ、もっと。この路線でもいいし、違う方向性でもいい。素直に惚れた。その前に既刊を読まなければならないが。 | ||||
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