■スポンサードリンク
民宿雪国
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
民宿雪国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
近著が出版差し止めになったとかで話題の著者なので、過去の評判作(?)を図書館で借りてきて読んでみた。 帯に大きな活字で〈衝撃〉という語が使われている。意表を突く展開に驚かされるよ、という意味なのだろう。確かにそれも否定はしないが、あまりに雑すぎるフィクションなのに驚くというのが実感。それに加えて文章の粗雑さ、ご都合主義の強引さ、リアリティの無視等々に唖然、愕然とした。 稀代の嘘つきを主人公にした小説なのだから、その死ぬ間際の告白だけでなく、暴露評伝本を書いた語り手も嘘を書いてる、と捉えればいいのか? 矢島博美なる人物の名が末尾に付された、短いプロローグで始まる。国民的画家・丹生雄武郎が2012年に九十七歳で亡くなった、その数奇な人生を明らかにする、というものである。(本書が出版されたのは、2010年だから近未来の設定) 第一部(というほど長くはなく、1章といっていいのだが、〈四〉にだけ一章から四章の区分がある。この辺の稚拙さも、小説をあまりよんだことのない人物の、初めての創作という枠組みかと思わせる)〈私〉が新潟県T町の古びた民宿を訪ねる場面から始まる。3ページ目で〈私〉は吉良と名乗る。章題は「吉良が来た後」。矢島が偽名を使っているのか? 〈私はまだこの時点で、自らに降りかかる災難を知らずにいた。〉という思わせぶりな一行があった。で、ヤクザが暴力を振るい、やってきた警官は役に立たず、あわやというところで意外な展開。人がいともあっさり殺され、〈ソドムの市はこれからが本番だった。〉とC級バイオレンスを模倣した文章。そして〈私〉は詐欺師だと明らかになるだけでなく、丹生雄武郎に殺される。この語りは裏庭に埋められた死者のそれと明かされる。これが衝撃の展開、ということだったのか。 (これ以上筋を追って感想を書いていくと、ますますネタバレになるので止めときます。) それにしてもボートで海上に出て、〈どこまでも青い地平線に包囲された〉なんて記述するのは、書いた人間の粗忽さを示すものだが、それは作中人物なのか、作者樋口氏なのか。図書館で借りたのは初版単行本だが、文庫化の際には手を入れただろうか? 星一つがいいところの作品の出来なのだが、最後まで読ませる力(良い意味でのムチャクチャさ)に敬意を払い、一つ増やして☆二つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
阿部定は知らんけど、麻原、横井といったニュースを賑わせたサイコパスらしき人もでてくる。 主人公もサイコパス。 他の人も書いているが何が言いたいのかわからない。 この小説は日本人の朝鮮人差別について書きたかったのかな? それが正当なものなのかサイコパスの虚言らしきものに紛らわせおくのは姑息な気がする。 ページ増やしの文庫本の対談相手は二人とも在日の方だし。 なんなんだろう? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他にも書いている方がいますが、著者が何を言いたいのかが全くわからない。 単なる変な殺人鬼の生涯で、現実とリンクさせている部分もあるが、最後は詐称だったとか意味がわからない、巻末の対談に無駄なページを割いているし、久しぶりに損した気分。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯を見ると小池真理子氏を始め作家たちが称賛しているようですが、その方々の鑑賞力を疑いたくなる作品です。 いきなり読者の度肝と抜いてやろうという様な意図が伺える出だしの2章からして、物語としての構成がもう破綻しています。ただ、奇抜さを狙っただけなのでしょうか?第一、日本語がどうにもわけがわからない。3章を挟んで、最後の章は延々と主役と思われる人物の記述が続きます。(とても人物の描写という言葉を使う気にはなりません。)作者はこの章に関しては、かなり自分なりに日本語に入れ込んでいる様ですが、妙に凝った語句をわざとらしく使ってみたりしています。文章としては「ナッチャイナイ」としか感じられませんでした。 途中で投げ出しそうになりましたが、一応最後まで読みました。久し振りに時間の無駄という感・・・・。バラック建ての海の家で、まずいラーメンを食わされたという気分です。どうして、2011年度山本周五郎賞、山田風太郎賞の候補作なのか?2012年度「このミステリーがすごい」11位なのか?どうにも理解できません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
70歳男性期待して読んだけど意味が解らず余りおもろしくなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
思ったよりも短くてがっかり、もう少し長くても良いと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
氏の作品は書籍化されたものは全て読んでいるが、面白さでは「雑司が谷」シリーズ、文学性では「二十五の瞳」に劣っている。 つまり、中途半端。氏の特徴である暴虐的なセックス描写も控えめだし(賞狙ってるんちゃうか)、 意外性やどんでん返し的なストーリー性もイマイチだ。 丹生氏の生涯についても、資料や関係者のコメントから、ニューギニアやシベリア行きは虚飾でだると判明している。 しかし、丹生氏は、死の床に瀕しても尚、シベリアの思い出を語る。 これは一体どういうことか? 丹生氏の意識が混濁しているのとしても、さらに嘘をついているのか、 あるいは、虚飾で塗り固められた人生を自ら本物であると意識化で思い込んでいるのかが 一切、判明しない。 ジャーナリスト、矢島博美の手記と実物の丹生氏のかけ離れた人生について、 伏線ぽく書きながらも最終的に収束させていない。 これは読後感に不満が残る。 「雑司が谷RIP」では、複雑に入り組んだ人間関係が錯綜せずにきちんとまとめている。 暴虐描写も、「屈辱勃起」など知る人ぞ知る夏岡彰文体でこれでもかと責めまくる。 氏のセックス描写は、男女の垣根を超越し、サディズムとマゾヒズムは表裏一体なもので、 肉体的にはマゾでも精神的にはサドとして責め役を逆に調教しているなど斬新である。 この作品は、何もかもが中途半端。 「雑司が谷」シリーズでは、賞が取れないと理解して、賞狙いの小説を書いているとしか思えない。 しかし、その行為が逆に氏の作家性を消してしまっているのだ。 「桐嶋、部活やめるってよ」の朝井リョウ氏が若くして賞を取り、映画化されていることを 嫉妬しているとしか思えない氏のツイートを見てもそれは明らかだ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!